
みなさん初めまして!
HVillagersProject第一弾【ヤギプロジェクト】運営チームです。

このチームは慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス内に位置する国際学生寮「イータヴィレッジ」に住む学生で構成されています。
ここイータヴィレッジには国内外から集まった慶應SFCで学ぶ個性あふれる学生が共同生活を送っており、彼らの得意分野はさまざま。
困ったときは、言語もプログラミングも経営も!
イータヴィレッジの仲間に頼ればどんな分野の問題だって解決できてしまうんです。

開寮から丸2年が経過し、寮における組織形態やイベント企画の運営方式が少しずつ確立されつつある今。
「将来イータヴィレッジはどのような存在であってほしい?」
「イータヴィレッジの可能性はどうしたら最大化できるのか?」
そんな議論が寮のあちこちで聞こえてくる日々。
こちらはイータに住む留学生の声。

日本人学生も、留学生も、新たな交流の場を求めている!
今までにない、私たちが必要とする「交流の場」とは何だろう。

私たちが置かれる場所の大きな強みはこの2つ。
イータヴィレッジという場所で、ある1つのテーマのもとでユニークな寮生が協働したら、まさにSFCの精神を体現するプロジェクトが実現できるのではないか。

そう、私たちは考えたのです。

では、どうして「ヤギ」なのか?
きっかけはイータヴィレッジの寮生で、パプリカ棟内の同じユニットで暮らす2人と、寮父さんとの間の会話でした。

寮父さんの言葉でやぎ除草の存在を知った2人。
まずは大学図書館にてやぎに関連する資料を調べます。
やぎを寮に受け入れることで様々な寮内の課題を解決したり、「イータヴィレッジ」に新たな可能性がもたらせると確信。
そこで寮の仲間たちに考えを共有し、
プロジェクトの発足メンバー12名で動き出しました。
プロジェクト実現のためにはまずやぎについて知る必要がある!
ということで、私たちは早速慶應SFCから歩いて1時間の場所に位置する「湘南やぎの里」を訪問。
湘南やぎの里の様子初めての訪問の際、
湘南やぎの里の岡本さんは、
「やぎは生き物だから体調も崩すし、勉強なしに誰でもお世話ができるわけではない」
「やぎの受け入れまで、やぎについて勉強するために半年間通った人もいる」
「もし本気なら、いつでもやぎの里に来てください」
というお話をしてくださいました。
この言葉で私たちは謙虚な姿勢でやぎについて学んでいくことを決意。
やぎのお世話を体験させていただきました1,2週間に1度湘南やぎの里を訪れてやぎたちと実際に触れ合ったり、分からないことを書き出して質問に行ったり。
やぎの里の皆様のおかげで少しずつ、やぎに対する理解が深まっていきました。
湘南やぎの里の岡本さんとプロジェクトメンバー

カメラに興味津々なやぎたち
もはや居住空間としての「寮」以上の可能性を持つイータヴィレッジ。
私たちは「H Villagers' Project」という枠組みを立ち上げ、その第一弾として「ヤギプロジェクト」を発足いたします。
このプロジェクトの中で寮生は自身の得意を活かしながら分野横断的に協働し、寮内や地域社会に貢献していきます。

今回のプロジェクトの舞台となるのは、イータヴィレッジ内の空き地。
そこには外来種である「セイタカアワダチソウ」が大量発生しているのです。
昨年9月の様子。セイタカアワダチソウが生い茂る。特に夏から秋にかけてセイタカアワダチソウはぐんぐんと育ち、
・在来種が淘汰されてしまう
・草の背丈が2m以上にも達し見通しが悪い
などといった問題があるのにも関わらず、
対象の区域が広大&強い傾斜のある土地であることから簡単に除草をすることは叶いません。
彼女の身長は170cm。恐るべき生命力のセイタカアワダチソウ。同じ場所でも冬場はこのような状態。セイタカアワダチソウの地上の茎は枯れていますが、地下では根がしっかりと生きていて、また春になると芽を出します。
セイタカアワダチソウは日本の侵略的外来種ワースト100にも指定されており、外来生物法で要注意外来生物になっています。
こちら側にはススキも。そこで今回助けを求めるのが「湘南やぎの里」で暮らすやぎたち。
上記の寮内空き地にて寮生が手作業で背の高い枯れ草を中心に除草作業を進めながら、小屋や柵を設置した上で、5月中旬ごろよりやぎを2頭受け入れます。やぎは寂しがり屋で、1頭でいることはできません。
やぎはもともと山岳地帯に生息していた生き物で、高いところに登るのが大好き。
先述の通りイータヴィレッジ内の空き地は傾斜が強く、やぎたちの活躍に期待が高まります。
他にもやぎにはこんな魅力が!
初めての試みであることも踏まえ、今回の受け入れ期間は合計5ヶ月弱。
2頭のやぎが【5月下旬〜7月】【10月〜11月】の期間中イータヴィレッジにやってくる予定です。

まずは「建築企画」から!
やぎを迎え入れるために必要な小屋や柵を、慶應SFCにて建築を学ぶ学生が中心になって作成します。
建築企画で目指す先はこちら。

やぎの特徴や習性に合わせて小屋の向きや設計を考えました。
第一形態のやぎ小屋「CabinY」の設計図プロジェクトを進めていく過程で、やぎの小屋×寮生が腰掛けられるベンチのように、小屋を起点に人の交流が生まれるような仕掛けを追加していく予定です。
進化する「CabinY」の設計図(案)進化するやぎ小屋「CabinY」をお楽しみに!
また、今回の計画ではやぎの生活拠点となる除草地は電気柵で囲い、誤って電気柵に触れてしまうことを防ぐためにその外側にも柵を設置します。
慶應SFC内の竹林の様子その外側の柵には「慶應SFC内に自生する竹」を使用する予定です。
柵の全長は約160m。やぎがやってくる5月までに寮生が協力して設置を進めていきます。
建築企画の次は、ついにやぎの受け入れ&
寮生の「ミニ研究」企画が動き出します。
やぎがやってきたら、プロジェクトメンバーは毎日交代でやぎの体調や、除草地の状態が適切かを確認し、各項目について寮生が作った「やぎアプリ」から報告・記録します。

やぎの体調に関わる基本的な事項に加えて、どの種類の草を優先的に口にしているのか、天候によってどんな行動を見せるのかなども記録。
また、寮生がやぎと自分自身の興味分野を結びつけて行う「ミニ研究」のトピックは以下の通り。
・急斜面を登るやぎのひづめについて
・やぎによるアニマルセラピー効果について
・やぎを中心としたコミュニティ形成の試み
・やぎと人間が共生する交流スペースの創造
これらの調査や実験を通して、普段関わったことのない寮生とのコラボレーションが生まれることが期待されます。25年3月末に入寮したイータヴィレッジ3期生からもミニ研究の題材を募集中です!


私はハニカム構造に出会って以降、生物が作り出す魅力的な構造や繊維などに興味をもち、生物から人間の役に立つものに応用するバイオミメティクスに関心を抱き始めました。やぎのひづめは面白い構造をしていて、外側が硬く内側がとても柔らかい。外側の硬い部分で地面を掴み、内側の柔らかい部分が設置面に合わせて変形することで、急な崖や木に登ることができています。この仕組みを応用して、例えば地震の際や、屋外レジャーなど、「何かものを特定の位置に固定したい」「不安定な設置面に何かを置きたい」という場面で使えるプロダクトを作ってみたいと考えています。やぎを受け入れている間にたくさん観察をしてインスピレーションを受けながらミニ研究をしていきたいです。
現在イータヴィレッジには寮生が棟を超えて交流できる場所が少なく、今回ヤギプロジェクト内の建築企画が棟を超えて寮生が集まり交流する機会になったら良いと思います。もともと「家」づくりは村全体で集まって協力して実現していたもので、イータ「村」の寮生が行うことで普段は別分野にいる寮生が一つになるきっかけを作りたいです。また小屋を作るときは、ヤギの体に害を与える恐れがあることから防腐剤を使うことができません。したがって定期的なメンテナンスも必要になるので、建て替えのたびに新しいメンバーの協力を仰いで、同じコンセプトでありながらも小屋自体がどんどん生まれ変わっていきます。寮生やヤギの居場所、かつイータヴィレッジのシンボルにもなれるような小屋作りをすることが楽しみです!
大好きなイータヴィレッジにて「新たな交流」を生み出すための枠組みを設定し、1年をかけて丁寧にその歩みを記録します。国内外からとにかく面白い学生が集ってくる+慶應SFCの中に住むことができるイータヴィレッジの可能性は未知数。イータヴィレッジが3年目に突入する今、寮内の交流をさらに活発にすることはもちろん、とことん好きを追求できる環境にいる私たちだからこそできる方法で地元遠藤に貢献する企画も走らせたい!やぎの力は偉大で、いつの間にか人と人を繋げてくれる特別な存在です。地元のこどもたちとやぎと寮生の交流会を開いたり、農家さんと協力して寮でマルシェを開催したり。どんな「仕掛け」がどんな結果をもたらすのか。とてもワクワクしています。
さらにイータヴィレッジにて【2025年6月19日(木)・20日(金)】の2日間、やぎとのふれあい会を開催予定です。

今回のクラウドファンディングで「やぎのごはん」のリターンを選択していただくと、この機会にやぎたちの好物である柑橘の木をはじめとするごはんをあげることができます!
※誠に勝手ながらこれらのリターンは慶應大学の学生、並びに教職員のみ対象です。学生は学生証を、教職員は慶應大学内での身分を示すことのできるものをご提示ください。
※やぎとのふれあい会は現在【2025年6月19日(木)・20日(金)】に実施予定ですが、やぎの体調や天候によってやむを得ず延期をする可能性がございます。その際はリターン選択の際にご入力いただきましたメールアドレスにご連絡を差し上げますので、ご自身が確認することのできるアドレスをご利用ください。

【資金の使い道と必要額】
・5月末〜7月・10月〜11月(計5ヶ月弱)のやぎ2頭のレンタルや運送費用:24万円
・やぎ用電気柵(周囲180m, 5段張り, 柵高さ1.2m)設置費用総額:18万円
・安全管理のための柵(資材としてSFC内の竹・ワイヤーを使用。全長160m程度):5万円
・やぎ小屋の建築資材:5万円
1年間の運営に必要な額は合計52万円。
今回のクラウドファンディングではCAMPFIREの手数料17%+税を含め、
目標額を【66万円】に設定させていただきました。
今回のプロジェクトは資金調達から運営・設営まで、全て寮生の手で行います。
私たちの暮らすイータヴィレッジでの新しい挑戦に、温かなご支援をお願いいたします。



私たちが見守るイータヴィレッジで、学生たちが新たな挑戦を始めました。「ヤギプロジェクト」は、ただの除草計画ではなく、異なる背景を持つ仲間が学び合い、支え合う場です。小さな蹄が寮と地域をつなぎ、SFCの精神を体現する架け橋となるでしょう。あなたの支援が、彼らの情熱に翼を与えます。ぜひこの冒険にご参加ください。
ヤギを飼ってΗヴィレッジの雑草を食べさせられないか。全てはこの発想から始まった。冗談のようで大真面目な、いかにもSFC生らしい発想だ。しかし考えてみると、プチ「ふれあい動物園」として地域に開放すれば、大学と地域を結ぶコミュニティの媒介にもなりうるのではないか。他にも様々な研究に拡張できそうでもある。そう考え、以来微力ながら応援してきたこのプロジェクトがやっと始まろうとしている。大いに期待している。
「Ηヴィレッジでヤギを飼いたい」。ずいぶん唐突な話だったので、最初はちょっと警戒していましたが、くわしく聞くうちに引き込まれ、なかなか面白そうだと思うようになって、その勢いでヤギたちにも会いに行ってきました。Ηヴィレッジにとどまらず、キャンパス全体へ、さらには近隣のコミュニティへと広がりそうな「ヤギプロジェクト」の挑戦を応援しています。きっと、長きにわたって愛されるプロジェクトに育ってゆくはずです。


最新の活動報告
もっと見る
10月8日(水)やぎぷろ日記
2025/10/08 19:1410月8日(水)藤沢市遠藤の天気:晴れ皆さまご無沙汰しております。10月に入り、秋学期がスタートしました!ヤギたちによる除草活動も第2期目に突入です。そして…ご報告が遅れましたが、9月30日に春学期に引き続き双子のマユちゃんとカイくんが戻ってきてくれました!2頭の姿に、プロジェクトだけでなくイータヴィレッジ全体にも活気が戻ってきたように感じます。またイータヴィレッジ内では「やぎWEEK」と題してヤギプロジェクトの活動報告展示や動画の投影を行なっています。夏休み中の活動の様子や、プロジェクトメンバーによる研究の報告などを紹介していますので、キャンパスへお立ち寄りの際はぜひご覧になってください!〜お知らせ〜本日から、ヤギプロジェクトの公式Instagramを開設しました!これまでCampfireを中心に活動報告をさせていただいておりましたが、今後はInstagramでも日々の活動やヤギたちの様子をお届けしていきます。ヤギたちのお世話の風景やプロジェクトメンバーの活動などを、写真や動画で発信していく予定です。どうぞフォローお願いします。Instagramアカウント名:@keioyagi_hvillagersこちらからご覧ください↓https://www.instagram.com/keioyagi_hvillagers?igsh=ZG04Y3l4MnJzaDRuまた、夏休み中にもさまざまな活動を行ってきたため、その様子も近日中にご報告させていただきます!これからもヤギプロジェクトをよろしくお願いいたします。 もっと見る6月16日(月)やぎぷろ日記
2025/06/16 22:54こちらの活動報告は支援者限定の公開です。やぎ小屋の完成まで
2025/05/31 08:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。




コメント
もっと見る