
喜美子おばあちゃんの最後の作品になったのが、
「きみこ 90才」
1年前の4月、5月に90才迎えるから…と張り切って制作されていました。
いわゆる自分史絵本。
お母さんが自分でへその緒を切ってこの世へ産み出してくれた。
米の研ぎ汁をガーゼに含ませて、お乳代わりに飲ませてくれた。
結婚、出産…孫…曾孫…と。
そして働き盛りの次男さんの突然の死。
亡くなる3日前に息子さんから電話があり、長話したことを一冊の絵本にされています。
そして、数え切れないくらいの趣味いろいろが綴られ、ラストページは「90才 万才!」と似顔絵で締めくくってあります。
戦争下での生活を描いて、平和を願う手づくり絵本は10冊ありますが、他にも40冊ほどあります。
抱腹絶倒の絵本…
ハンカチ無しでは読めない絵本…
試行錯誤を繰り返した立体しかけ絵本…などなど
精魂込めて手づくりされていました。
そんな喜美子さんの絵本展が、丹波篠山市の「喫茶美貴」で、4/26〜5月末まであります。手づくりの絵本を手にとってご覧いただけます。




