注目のリターン
【つくばねファーム】が閉園の危機です
こんにちは。小辻孝輔と申します。
茨城県つくば市で2008年から18年間、いちご狩り農園【つくばねファーム】を運営してきました。
結論をまず申し上げると、このままアライグマ被害が続き、対策を何もしないままですと、【つくばねファーム】を閉園しなければなりません。
閉園危機の主な理由は【鳥獣被害(主にアライグマ)】です。
暗視カメラに映る、侵入するアライグマ
もしかしたら
「アライグマ被害だけで閉園の危機になってしまうものか...」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今年の被害は想像以上に甚大でした。
つくばねファーム、いちご狩り2025年シーズン。
アライグマの食害により、貴重な期間の半分をも棒に振ることとなってしまいました。
通常時のいちご狩り受け入れ人数で比較すると、約3000人の方をお断りした状態。
被害額にすると、1000万円を超える大きすぎる痛手です。
あらゆるいちごが、毎日毎日無残な姿になります。
完璧な状態を求めなくとも、かじられているいちごがそこらにある状態では
お客様を受け入れることは到底できません。
「またあった」「このエリアもだ」バケツ何杯にもなるアライグマの残飯を処理をする毎日。
「これは一体なんの仕事だろう」と思わざるをえませんでした。
アライグマ被害だけではなく、震災による設備の倒壊や風評被害など何度も危機はあり
近年ではコロナウイルスによる休園もあって、緊急の融資を受け再起をかけていた矢先です。
十数年研究期間と協力して対策してきた中で、今シーズンは特に被害がひどく
いよいよ【閉園】という究極の選択を迫られるところまできてしまった状態です。
この【閉園】を乗り越えるにはまずアライグマ対策を行う必要がある。
それが今の現状です。
もし私が、無関係者としてここまで読んだなら
「閉園してもいちご狩りをできる場所は他にもある」
「被害を防げてきてない以上、閉園が正しい選択では?」
「被害対策しても、いたちごっこでまた来年同じことになりそう」
ときっと思ったでしょう。当然のことです。
あらゆる原材料が高騰する昨今、経営という面で誰しもが戦っています。
だからこそいたちごっこにせずに、閉園回避後もファームを続けていく
【覚悟】と【具体的な準備】があります。
支援を決して無駄にはしませんので、どうかみなさんの力をお貸し下さい。
その覚悟と準備については下に書きましたので、続けて読んでいただけますと幸いです。
クラウドファンディングを決意した”きっかけ”と”覚悟”
クラウドファンディングを決意した直後に撮った動画です。
この動画にきっかけと想いは詰まっています。
4分と少し長いですが、どうかご覧いただければと思います。
正直に話しますと、このクラウドファンディングを決意するまでは
「もう閉園でいいかな」そう思っていました。
思いを割合にするならば【閉園:続ける】は【7:3】とかなり閉園よりだったと言えます。
「もうやるだけやったし、鉄くずにでもなんでも整理すれば返済だけはできる」
「イチゴを作る畑だけを残して、ひっそりと生産を続けよう」
このような気持ちです。
ですが今は「どうしても閉園はしたくない」と強く思っています。
そのきっかけがあったのはつい先日、3月の半ばのことした。
「●●さんが、農園にきてるよ」家族からLINEをもらって、ファームにかけつけました。
●●さんはもう10年以上前から、ご家族で通い続けてくださっている方です。
いつもこっそりと予約を取ってくれて、私が余計な気を遣わなくていいように配慮してくれます。
そんな長くありがたい付き合いのはずなのに、その時の私は何も話せませんでした。
閉園のことはもちろん、アライグマの被害があってることすらもです。
●●さんは言いました。
「人気なんでしょうね。今年は予約がとれてなかったから、来れて嬉しいな」
何気ないその一言を聞いたときに、私は気づかされました。
(つくばねファームは前日にしか予約を開けないこともある)
(きっと何度も何度も、お知らせのないHPを更新したんだろう)
(直接聞けるはずなのに、ただひっそりとひたむきにいつも見てくださっていた)
「ああ、私はこんなに大切な人たちと、向き合うことから逃げてしまっていたんだ」
そう思うと自分がつくばねファームを立ち上げてからの、数々の思い出が蘇ってきました。
18年前、ただのハウスと長机、一本ののぼりから始めたつくばねファーム。
当然誰もくるはずもなく、はじめはいちごを使ってくださいと、無料で街中のお店で配りました。
そんなことを続けていると、近所のおばあちゃんが心配して様子を見にきてくれるようになります。
「サラリーマンに戻ったら?」おばあちゃんがポテトサラダをくれる。代わりにいちごをあげる。
何も求めずに毎日食べさせてくれるその気持ちが、嬉しかった。
そんな中、ただ作物と向き合う。
天気は変わり晴れ、雨、雪の日。
おばあちゃんのポテトサラダが、春のたけのこご飯に変わって、少しずつ、商売らしくなる。
ヤギを飼い、出産と死別を何度も経験する。
自分の子が生まれる。
ネズミとり要員として飼い始めた猫と一緒に、温室でひなたぼっこ。
みんなで植えたいちごに名札を付ける。
「生まれてはじめて」と喜ぶ子どもたち。
初物いちごの収穫。
温室での音楽会。鳥と人の歌声。
イチゴ畑からみんなでそれを眺める光景。
思い起こせばきりがありません。
「ここは自分にとってたくさんの思い出がある場所」
「そして、誰かの思い出の1ページになれる場所でもある」
その後すぐにクラウドファンディングの為の動画を撮った次第です。
その動画を、一度でもご来園いただいた方にメールを送らせてもらうと
想像以上の反響とあたたかいコメントやお言葉が返ってきました。
それらを読んでいるうちに、絶対にこのままでは終われない!!!
想いは、強い覚悟に変わりました。
自分語りのようになってしまい申し訳ないです。
でもこれが正直な気持ちで、だからこそ最後までやりきる覚悟があります。
どうか、この思い出の場所と覚悟に支援をいただきたいです。
思い出の場所を絶対に守る為にはきれいごとだけではいけない。
つくばねファームを存続をさせていくための準備についてを、最後に書きます。
思い出の場所を”絶対に”まもるための準備。第2ファーム
第2補助ファーム
アライグマの食害については、これまでも国の研究機関と協力して、様々な対策を講じてきました。
ですが、今回の支援で被害補填の後、文字通りいたちごっこになっては意味がありません。
もちろん、その対策については支援いただいた後、今まで以上にしっかりと行います。
それは絶対にやるべき当たり前のことです。
その先として「本当に思い出の場所であり続けられるのか?」を追求したとき
それまで生産のみ行うつもりで準備していた【第2ファーム】のポテンシャルに気づきました。
被害対策を行ったうえで、第2ファームを今のつくばねファームのようにできれば
経営は安定できると踏んでいます。
今のところ第2ファームは、アライグマの食害も全くありません(当然対策は行います)。
足りない部分はあります。
いちご狩りはただいちごを狩るだけではなく、くつろいでもらえる空間にしたい。
と考えているため、手を洗う場所やトイレなど設備投資は必要です。
ただ、いちご狩りだけであればすでにできる準備は整っています。
人生に数度もなかった【絶対にやるモード】になった今、自分の持っているリソースはすべて実現につなげるつもりです。
第2ファームはつくばねファームから10分ほど南に位置し、このエリアは、アクセスもよく開けています。
いちご作りには必須となるミツバチが育つための蜜源も豊富です。
養蜂したミツバチの様子
かつて600年栄えた集落の人々が集まる場所にあり、最近近くに新しいお社も建立されました。
ここでいちごともう一つの事業の柱でもあるお芋をみんなで育て、ハチミツを取りたいです。
そうして大きなテーブルを囲んで、採ってきたものを並べ、食し、団らんする日常をリアルに想像しています。
というように、思い出の場所を守るために、第2ファームも含めて経営にも徹底的に向き合っていきます。
対策だけではない二の矢、三の矢を用意して、このクラウドファンディングに望む。
その先には、必ず「支援してよかった」と思ってもらえる未来を作れるはず。
どうせ飛ぶなら、思い切り飛んでみたい。
もうその光景が一度見えてしまった以上は、自分はとにかくそこを目指して走り続けます。
どうか、ご支援をお願いします!
リターンについて
主なリターンについては【いちご狩り優先予約券】となっています。
このいちご狩りについては、つくばねファームが閉園となってしまっても、必ず開催することをお約束します。
また、いちご狩りつきのご支援をいただいた方には、もれなくファームメンバーシップの参加権もお付けします。こちらは、年間を通しての限定イベント(育成、収穫イベントや感謝祭など)への優先参加権など、メンバーシップだけの特典が付与されます。
※閉園した場合は第二農場での開催予定です。
お品としては、冷凍の焼き芋とデラックスいちご・手作りジャムをご用意しています。
いずれもご好評いただいていますので、ご賞味下さい。
まずは被害対策と危機を回避。
そして第二農場で、思い出の場所を守り続けるために、経営を安定させていく。
その未来の可能性を少しでも感じて、信じていただければ、全力でお応えします。
スケジュール(予定)
■4月下旬 キックオフイベントイチゴ祭り開催
■4月末 クラウドファンディング終了
■5~7月 返礼品やお礼のお手紙などの発送準備(リターンによっては来シーズン)
■7月頃 県主催の罠講習会参加
■10〜11月 対策含むハウス改修、罠や防護設備、第二ファーム付帯設備導入
■12月中旬~1月初頭 2026年いちご狩りシーズン開始
いちご狩り予約券は2026年シーズンに利用できます。
資金の使い道について
設備費:約150万円
返礼・リターン製作費等:60万円
人件費:約19万円
広報費:約20万円
CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:約51万円
最後に
本当にここまでお読みいただきありがとうございます。それだけで救われます。
長々と書きましたが
「失うことになって、初めて大切なものに気づいた」
「それは自分にとっての思い出と、みなさんにとっての思い出になる場所だった」
これに尽きます。
そして、これらを失わないと決めたからには全力でやりきる。
自分にはその力があると信じています。
暑苦しいと思われても、これをきっかけに今回支援をいただいた一人一人の方と向き合いたい。
そしてつくばねファームという思い出の場所を、みなさんと一緒に未来に残していきたいです。
気づくのがあまりにも遅く、つくばねファームに残された時間は少ししかありません。
支援が難しいという方は、どうか一人でも多くの人にシェアいただければ幸せです。
どうか、みなさまのお力をお貸し下さい。
小辻孝輔
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