
今日夕方の飛行機で、いよいよRSはアメリカへ飛び立ちます!チームのメンターより、これまでのチームの歩みについてお伝えしたいと思います。
はじめに:メンターとしての想い
3年前、2022-2023シーズンの「SuperPowered」から、息子がFLLに参加することになりました。私自身は当初、チーム活動に深く関わることはなく、初めてFLLの大会を目の当たりにしたのは12月の予選大会でした。
息子たちは予選をどうにか突破し、全国大会に向けた準備が本格化する中で、「この活動時間で本当に足りているのだろうか?」と疑問を感じた私は、自宅の一室をチームの活動スペースとして提供することにしました。これが、私がメンターとしてチームに関わるようになったきっかけです。
なるべく子どもたちが警戒心を持たないよう、少しずつコミュニケーションを取り、彼らと過ごす時間を増やしていきました。その中で、FLLに向き合う子どもたちの熱意や、真剣なまなざし、時に見せる笑顔や悔しさに、私自身が次第に惹かれていきました。気が付けば、この「RS」というチームの一員として、深く関わるようになっていました。
「彼らのために、私にできることは何か?」
その問いを胸に、彼らの成長を妨げないよう、陰から支える存在であろうと心に決めて、これまで活動を共にしてきました。
チームの歩み:3年間の成長ストーリー
1年目:初挑戦と悔しさ
FLL初挑戦となった初年度、ほとんどのメンバーがFLL未経験ながら予選大会を突破し、全国大会では総合3位という快挙を成し遂げ、アメリカ・アーカンソー州で開催される世界大会への出場権を獲得しました。
しかし、世界大会の規模や空気感に圧倒され、結果は思うようにはいかず、悔しい経験をすることとなりました。この悔しさこそが、次なる挑戦への大きな原動力となったのです。
当時は、小学4年生から中学2年生まで幅広い学年のメンバー構成で、意見の食い違いや衝突も多々ありました。それでも、ぶつかり合いながら課題を乗り越えようと模索する姿は、まさにチームとしての第一歩でした。
2年目:絆と成長
世界大会から帰国後、すぐに反省会を行い、8月のシーズン開始に向けて動き始めました。ロボット制作だけでなく、日々の会話も増え、ようやく「チームらしさ」が芽生え始めた年でもありました。
とはいえ、LEGO好きが高じて、目の前にLEGOがあるとミーティングが進まないという課題も。微笑ましい反面、運営面での悩みどころでもありました。
試行錯誤の末、「Zoomを使えばよいのでは?」という発想に至り、毎週木曜日の定例オンラインミーティングがスタート。回を重ねるごとに議論の進行もスムーズになり、時には2時間以上に及ぶ熱い議論が繰り広げられることもありました。
チームとして過ごす時間が格段に増えたことで、メンバー間の信頼関係も深まり、活発なディスカッションが可能になりました。
この積み重ねが、RSの大きな成長につながったのだと思います。
3年目:一体感と柔軟性
全国大会では総合5位に入賞し、再び世界大会への切符を手にしました。彼らの努力が実を結び、チームとしての一体感も一段と強まったように感じます。
メンバーは年齢を重ね、それぞれ受験や部活動など学校生活との両立が求められる中でも、RSの活動に積極的に時間を割いてくれました。その結果、一人ひとりが自分の意見や希望を自然と表現できるようになり、大会への向き合い方も前向きに変化していきました。
また、私たちメンターや保護者、周囲の大人たちの意見にもしっかりと耳を傾けられるようになり、チームとして必要だった「柔軟さ」を身につけるきっかけとなりました。
世界大会に向けた準備が始まると、チームの雰囲気は少し変化を見せました。各自が自由にアイデアを出し合い、思いのままにロボット制作に取り組む姿が印象的でした。
ロボットには、RSメンバーそれぞれの「ロマン」が詰まっています。「このアタッチメントの工夫を教えて!」とインタビューすると、構造や仕組みへのこだわりを延々と語ってくれるほど。その熱量と技術力に、大人の私たちも圧倒されました。
このロマンあふれるロボットが世界大会でどのような反響を巻き起こすのか、今から楽しみでなりません。
感謝の気持ちと今後への期待
この3年間、子どもたちの挑戦を支えてくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。皆様からのご支援が、彼らの成長の大きな力となりました。
RSは今、新たな舞台である世界大会に挑もうとしています。この挑戦を通じて、彼らがさらに多くの経験を積み、大きく成長してくれることを信じています。
今後とも、温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。



