【韓国】2万人超えが避難。史上最悪の山火事へ緊急支援を|ピースウィンズ・ジャパン

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

韓国南東部の慶尚北道義城郡で3月22日に発生した山火事による死者は27日の時点で26人に達しました。歴史的な寺院も焼失するなど、当局は自然火災の災害として史上最悪になったと述べています。これを受け、ピースウィンズは緊急支援を開始します。

現在の支援総額

527,500

17%

目標金額は3,000,000円

支援者数

95

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/03/27に募集を開始し、 95人の支援により 527,500円の資金を集め、 2025/05/25に募集を終了しました

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【韓国】2万人超えが避難。史上最悪の山火事へ緊急支援を|ピースウィンズ・ジャパン

現在の支援総額

527,500

17%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数95

このプロジェクトは、2025/03/27に募集を開始し、 95人の支援により 527,500円の資金を集め、 2025/05/25に募集を終了しました

韓国南東部の慶尚北道義城郡で3月22日に発生した山火事による死者は27日の時点で26人に達しました。歴史的な寺院も焼失するなど、当局は自然火災の災害として史上最悪になったと述べています。これを受け、ピースウィンズは緊急支援を開始します。

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山林火災 の付いた活動報告

3月21日に韓国で山火事が発生してから1カ月が過ぎました。災害から時間が経ち報道が途切れがちになっても、今も避難所などで生活を続ける被災者は多く、生活再建や復興への道のりはまだまだこれからです。ピースウィンズはこれまで義城(ウィソン)、安東(アンドン)、山清(サンチョン)、盈徳(ヨンドク)地域に緊急支援活動の範囲を拡大。支援が行き届きにくい地域を含めて、被災者に寄り添ったきめ細やかな支援を続けています。集会所避難、メリットと問題点地域の公民館には、多くの被災したお年寄りが生活しています。突然の悲劇に見舞われた被災者にとって、少しでも「日常」に近い生活を送ることは心の回復の面で何よりの薬。身近な人びとだけでなく、多くの人が避難する大規模な避難所より、慣れ親しんだ地元の施設で過ごしたほうが落ち着けるという方が少なくありません。しかし、避難生活が長期化するにつれ、こうした場所への支援の届きにくさが問題となっています。例えば毎日の食事については、各里(村)の里長らが調達しています。車で10~15分程度かかる大規模な避難所で提供される食事を弁当として受け取り、公民館の避難者に配っているのです。高齢者が多いこうした避難場所。人手が限られるなか、この配達を毎日こなすのは決して簡単ではありません。しかも食事は、避難者のもとに届くころには冷めてしまっています。温かい食事と心が生み出すひととき避難されている方々に少しでも元気になっていただくには何をすればいいのか——。考えた末、ピースウィンズはいつもと違う温かい食事を用意することにしました。避難人数が比較的多い2カ所の公民館にチキンやミニキンパなどを提供。チキンはお年寄りも食べやすいよう、柔らかい部位を選びました。久しぶりに冷たい弁当ではなく、温かい料理を口にした被災者の方々は、普段より多く召し上がったそうです。さらに、私たちに「ここに座って一緒に食べましょう、私たちは食べきれないから」と優しく声をかけていただいたことも。困難な状況のなかでも他人を思いやる温かい心に、私たちも深い感銘を受けました。温かい心と食事が食卓を彩り、皆で笑顔を分かち合う大切なひとときになりました。体も心も温まる「入浴支援」韓国のお年寄りにとって、銭湯は単に体を洗うだけの場ではありません。親しい近所の人たちと会話を交わす大切なコミュニティの場でもあります。被災者たちは山火事によって、そんなささやかな楽しみも奪われてしまいました。市内には今も営業している銭湯がありますが、身一つで避難した被災者が市内まで移動するのは非常に困難です。集団避難生活を送るなかでは、一人で移動すること自体も大きな負担になり得ます。そこでピースウィンズは、市内の銭湯3か所と協力し、避難中の方々に無料で利用できる「入浴券」を配布。さらに、入浴を希望する方のために車を提供し、必要な洗面用具も支援しました。入浴券を利用したある被災者の方は、「家は全部焼けてしまったけれど、久しぶりに体を綺麗に洗ったら、まるで羽が生えたような気分です」と満面の笑顔を見せてくださいました。私たちにとっても、被災者の方のそんな明るい表情を見るのは本当に久しぶりのことでした。この支援は、体だけでなく心までも癒すお風呂の力を実感するきっかけになりました。もちろん困難に満ちた現実がなくなるわけではありませんが、こうした小さな喜びを積み重ねることが少しでも心の支えになると信じて、支援を続けていきます。支援が届かない場所を探してピースウィンズは、すでに関係を築いた避難所に対する支援と並行して、まだ支援の手が届いていない場所を探す活動も続けています。4月3日には、約50人が滞在しているモーテルを訪問し、実態調査を行いました。目についたのは、モーテルの入り口に山のように積み上げられた衣類です。救援物資として届いたものですが、聞いてみると、ほとんどがサイズが小さすぎて着られない服や下着だったとのこと。お年寄りが多い地域の特性上、必要なのはゆったりとしたサイズの服だったのですが、ニーズと支援が嚙み合わずこうした残念な結果になってしまいました。一方でこのモーテルは、洗濯に必要な基本的な道具すらない状況でした。ピースウィンズはこれを聞き、洗濯と食事の支援を併せて行いました。「最初に入浴券の話を聞いたときは信じられなくて、実際に銭湯に電話して確認した」というモーテルのオーナーさん。それが事実だとわかったときはとても感動したと言います。「私たちの話をちゃんと聞いてくれて、本当にありがとう」と感謝の言葉もいただきました。本当に必要な支援を適切に届けることは、決して簡単なことではありません。相手の話に心から耳を傾け、誠実に対応する姿勢からこそ、適切な支援の前提となる信頼関係が生まれます。山火事による被害からの復旧は、今まさに始まったばかりです。住居や生計・生業の再建、精神的な安定、コミュニティの再生——。人びとの生活を立て直し、日常を取り戻すには、長い時間がかかります。ピースウィンズはこれからも、復興の道のりを着実に進んでいけるように、被災者の方々に寄り添った支援を続けていきます。みなさまからのご寄付が活動の力となり、被災者の方々にとって希望の灯となります。災害で苦しむ人びとのために、あたたかいご支援をお願いいたします。


前日まで物資支援や健康相談等の支援を行なってきた慶尚北道のヨンドク郡では、消防による消火活動とまとまった降雨により山火事は鎮圧されました。しかし、複数の山林で同時多発的に発生していた山火事は、場所によっては今も炎をあげて山を焦がし、完全鎮火に向けて現在も消火活動は続けられています。現地の模様を、ピースウィンズの近藤史門カメラマンがレポートします。支援者同士もお互いを支えながら共に立ち向かう3月30日、この日支援チームが向かったのは、韓国南部の山清(サンチョン)郡の山火事現場。早朝に現場に近づくと濃い白煙に包まれ、所々で炎が上がっていました。あたり一帯は山間部で、人口密集地域は少ないものの、今も十数機のヘリコプター(なかには軍用の大型輸送ヘリの姿も)が山で放水しては川に戻ってきてホバリングしながら水を汲む往復を繰り返し、消火活動にあたっています。上空からの放水とは別に「地上鎮火隊」と呼ばれる山火事の消火作業を行う消防部隊が現場の山間を登っていき、くすぶり続ける炎を背中に背負ったポンプで消火活動を行なっています。命の危険を顧みず、山火事現場に入っていく鎮火隊の姿は、韓国の人びとに大きな賞賛を持って迎えられています。鎮火隊は、早朝、本部で食事をとるとそのまま目の前の山へ入っていきます。ピースウィンズはピースウィンズ・コリアと連携し、朝7時30分に本部を訪問。鎮火隊の人びとにフルーツなどの食糧支援を手渡しました。「ありがとう」と言って笑顔を向けてくれる鎮火隊の方もいる一方で、すでに発災から1週間以上経っているなかで疲労の色を隠せない鎮火隊の方もいます。無言で黙々と食事をかき込み、足早に車両に乗り込む姿が多く見られました。世界中で起きるあらゆる災害で、被災者への支援が最優先であることに変わりはありません。しかし同時に、現地で救援活動を行う支援者にも支援が必要となる場合が多くあります。体力的にも精神的にも疲弊した状態での支援活動は、事故や事件などの二次被害に発展する可能性もあるからです。一人ひとりが安全に活動し、1日でも早くすべての山火事を鎮火させるには、地上鎮火隊のように災害の最前線で救援活動を続ける支援者への支援も必要です。こうした大規模災害では、支援者同士もお互いを支えながら共に立ち向かう姿勢が求められるのです。【韓国 山火事】緊急支援募金を受け付けていますピースウィンズは、韓国で起きた山林火災による被災者を救うための支援をおこなっています。みなさまからのご寄付が活動の力となり、被災者の命を救い未来につながります。災害で苦しむ人びとのために、あたたかいご支援をお願いいたします。


3月21日韓国・南東部の慶尚南道山清(キョンサンナムド・ サンチョン)にはじまり、数か所でほぼ同時多発的に山火事が発生。岩手県大船渡市の山林火災の状況と同じく、現地は「特別警報」が発表されるほど乾燥した空気と強い風が吹き続けていることも影響して火の勢いは収まらず、3月27日の時点で約3万6000ヘクタールが焼失。発災から1週間が経った現在も延焼は続き、負傷者32名、死者27名が出てしまう深刻な事態となっています。焼失してしまった我が家を目の前に現地からの報告によると、3万7000人を超える人が避難。消防隊のほか軍も出動し、昼夜をとわず懸命な消化活動がおこなわれていますが、延焼範囲が広いこともあり鎮火のめどはたたず、消火活動は難航しているとの報告もあります。連日昼夜を問わず消火活動を続ける消防隊員の疲労もピークにピースウィンズは、現地協力団体と連携して緊急支援チームが出動。延焼が続く被災地域に入ったスタッフからの報告によると、火災現場周辺は「まるでディストピア(暗黒世界)のようで煙で目も開けていられない」状況で、なかには山火事で燃えてしまった我が家の前で、ぼう然と立ち尽くす被災者の姿もみられたといいます。延焼を続ける山火事を前に、連日昼夜を問わず消火活動に励む消防隊員や職員の疲労は激しく、彼らへのサポート、支援も求められています。ピースウィンズの緊急支援チームは、避難所を巡回し支援物資を届けるとともに、消防隊員や職員の方々にも靴下や下着、タオルなどの衛生用品を配布。まだ避難所が開設されていない地域では、炊き出しによるあたたかい食事なども提供しました。山火事の被害は、多くの住家や寺院、教会などにもおよび、なかには文化遺産も焼失したという報告もあります。すでに現地で支援活動を開始しているピースウィンズ・スタッフは、引き続き聞き取りを進めながら必要な支援を届けるとともに、広島県神石高原町の本部からも3月28日早朝に空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の看護師、ロジスティクスら3名による緊急支援チームが出動し、現地に向かい支援体制を強化していきます。


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