自己紹介
皆さん、こんにちは。
東ティモールで、子どもたちの「栄養」と「視力」を支える活動を続けているNPO法人NAROMAN(ナロマン)です。※NAROMANは東ティモールの公用語であるテトゥン語で「かがやき」という意味です。
昨年、クラウドファンディングを通して多くの方からご支援をいただき、「かがやき号」と名付けたコンテナを日本から東ティモールに届けることができました。皆さまの温かい想いが詰まった文房具、黒板、机、椅子、車いす、老眼鏡などが、現地の子どもたちやそのご家族に確かに届いています。
【かがやき号到着後の運搬の様子】




そして今——現地の切実な要望を受けて、2回目となる支援プロジェクトを始動します。
このプロジェクトで実現したいこと
ファトマシ高校は首都ディリから車で2時間ほどに位置するバザルテテという山間部の村にあります。
【ファトマシ高校の位置の地図】
ファトマシ⾼校の卒業⽣は国⽴⼤学への合格率が⾼く、⼭の上という⽴地ながらも学習環境が整っていることが伺えます。⽣徒さんたちが落ち着いて学べる環境があるからこそ、その⾼い進学実績に繋がっていると考えられます。
私たちの活動に協力してくださっているシスター⽅は、現地を訪問されました。
【ファトマシ高校訪問時の様子】

ファトマシ⾼校は、既存の⼩学校の建物を利⽤して午後に授業を⾏っています(午前中は⼩学⽣が学んでいます)。2025年、⼩学校が⼭の中腹の施設に移り、机と椅⼦も移動させることになりました。
【ファトマシ高校の様子(ここに写る机と椅子が小学校へ移転してしまいます)】


机と椅⼦が⼩学校へ持ち出されると⾼校⽣が使⽤できなくなるため、政府への補助を申請しましたが、いつになるのか先が⾒えず、学校⾃⾝で対処しなければならない状況になったとのことです。
しかしながら、学校自身で机と椅子を用意するには物資も資金も不足しており難しい。そこで私たちNAROMANに嘆願書が送られてきました。
【ファトマシ高校の嘆願書】

ファトマシ高校に机と椅子を届けて、生徒たちが学ぶ場を失うことのないように。2回目のかがやき号を出航させる予定です。
机と椅子を1台でも多く届けるために、皆様のお力をぜひお貸しください。
プロジェクト立ち上げの背景
2024年、私たちは以下の物資を東ティモールへ届けました:
文房具・書籍:100点以上
老眼鏡:300本以上
教育用机と椅子:40セット
車いす:8台
黒板・チョークなどの教育資材
そしてこれらは、私たちの拠点である「聖ラファエラこどもの家」や近隣施設で、子どもたちの教育や栄養支援に役立てられています。
2回目のかがやき号を届けることを計画していたところ、ファトマシ高校からの要請を受けたため、今回は机と椅子を重点的に準備するという計画に至りました。
現在の準備状況
現在、本拠地の神奈川県に近い関東周辺で使わなくなった机と椅子を各地から集め終わりました。以下がコンテナに積んで東ティモールへ送る物品一覧です。
①高校生用の机と椅子86セット、机のみ133台→ファトマシ高校へ
②小学生用の机と椅子40セット
③細隙灯顕微鏡1台
今回のかがやき号出航の主たる目的は「嘆願書をいただいたファトマシ高校に机と椅子を送る」というものです。しかしながら、日本から物資を送ってほしいという要望は数多く寄せられています。そこで、かがやき号に一緒に載せて、東ティモールに送るという結論に至りました。
②小学生用の机と椅子40台は、ファトマシ高校の近くにある小学校に寄贈されます。
③細隙灯顕微鏡1台は、アスマヌという地域で診療を行っているマヌエル医師のもとに届きます。マヌエル医師は、当団体代表の坂西京子先生が医師になるまでの支援を行い医師になった方です。
リターンについて
また、1つの机と椅子のセットあたり6500円で、購入することができます。お名前の印字も可能なため、プロジェクトへの支援をより身近に感じていただくことができます。
スケジュール
4月-5月 中古の机と椅子をインターネット上で購入、または譲り受けるなどして準備する
5月30日 入港
5月31日 シンガポールへ出港
6月9日 シンガポールにて積み替え
6月19日 コンテナがディリ港(東ティモール)に到着
6月30日 クラウドファンディング終了
7月 ファトマシ高校に物資を輸送 ※ディリ港からファトマシ高校までは当団体現地スタッフが行います
9月 リターン発送
最後に
このプロジェクトは、一時的な支援ではなく東ティモールが自立できる社会を目指す“未来づくり”の一歩です。
再び「かがやき号」を走らせるために、皆さまの力を貸していただけませんか?
温かいご支援を心よりお待ちしております!






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