千年の祈りを次世代へ―常徳寺「常盤地蔵」修復プロジェクト

源義経ゆかりの京都・常徳寺で、年に一度だけ開帳される秘仏「常盤地蔵」の修復プロジェクトを実施します。貴重な文化財を未来へ継承するため、常徳寺限定御朱印などを通じてご支援を募ります。

現在の支援総額

187,000

8%

目標金額は2,200,000円

支援者数

28

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/04/21に募集を開始し、 28人の支援により 187,000円の資金を集め、 2025/05/31に募集を終了しました

千年の祈りを次世代へ―常徳寺「常盤地蔵」修復プロジェクト

現在の支援総額

187,000

8%達成

終了

目標金額2,200,000

支援者数28

このプロジェクトは、2025/04/21に募集を開始し、 28人の支援により 187,000円の資金を集め、 2025/05/31に募集を終了しました

源義経ゆかりの京都・常徳寺で、年に一度だけ開帳される秘仏「常盤地蔵」の修復プロジェクトを実施します。貴重な文化財を未来へ継承するため、常徳寺限定御朱印などを通じてご支援を募ります。

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自己紹介
はじめまして。常徳寺の住職をしております鶏内 泰寛(かいち たいかん)と申します。
当寺は、源義経公にゆかりのあるお寺で、地域の皆さまに支えられながら、日々お寺を守っております。

今回、年に一度だけ開帳する秘仏「常盤地蔵」の修復を本年6月より行うこととなり、クラウドファンディングに挑戦することになりました。歴史あるお地蔵さまを未来に残していくため、皆さまのお力をお借りできましたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

常盤地蔵修繕プロジェクト - 母の祈りを未来へつなぐ

常盤地蔵とは - 900年の時を超えて続く母の祈り

京都市北区紫竹に静かに佇む常徳寺。ここに安置されている「常盤地蔵」は、平安時代末期に源義経の母・常盤御前が懐妊中に安産を祈願した特別な地蔵菩薩です。この一体の仏像には、乱世に翻弄された母の切実な祈りと、生まれてくる我が子への深い愛情が込められています。

900年以上もの間、静かに人々を見守り続けてきたこの地蔵様は、単なる信仰の対象ではなく、日本史に残る最も劇的な母子の物語を今に伝える貴重な存在です。年月の経過とともに傷みが進んだ常盤地蔵を修復し、その姿を後世に伝えることは、私たちの文化的責任といえるでしょう。



源義経と常盤地蔵 - 悲劇の英雄の誕生を見守った仏像
常盤地蔵が特別なのは、日本史上最も悲劇的かつ英雄的な武将・源義経の誕生にまつわる祈りの証だからです。

1159年、平治の乱で夫・源義朝を失った常盤御前は、身重の体で都の北、紫竹の地にある知足院(現在の常徳寺)に身を寄せました。常盤御前はここで、既に生まれていた二人の息子(今若・乙若)の無事と、お腹の中にいた赤子(後の源義経)の安産を願って地蔵菩薩に祈りを捧げたのです。

この祈りが届いたのか、無事に生まれた牛若丸(源義経)は後に伝説的な武将となり、一ノ谷の戦い、屋島の戦いなど数々の合戦で比類なき勇猛さを発揮しました。宿敵・平家を滅ぼした英雄でありながら、兄・頼朝との確執から最期は悲劇的な最期を遂げた義経の波乱に満ちた人生の始まりを、常盤地蔵は静かに見守っていたのです。


常盤御前 - 乱世を生きた母の強さと悲しみ
常盤地蔵を理解するには、常盤御前という女性の生涯を知ることが不可欠です。

常盤御前は平家の武将・正清の娘として生まれ、源氏の棟梁・源義朝の側室となりました。彼女の人生は、平安時代末期の源平争乱の時代を象徴するかのように、喜びと悲しみが交錯するものでした。

夫・義朝との間に三人の子(今若、乙若、牛若丸)を儲けた常盤御前でしたが、平治の乱での夫の敗死により、彼女の運命は一変します。平清盛に捕らえられた常盤御前は、自分と子どもたちの命と引き換えに、最愛の夫の首を晒す辛い役目を負うことになります。



このプロジェクトで実現したいこと
900年以上もの間、人々の祈りを受け続けてきた常盤地蔵ですが、年月の経過とともに少しずつ傷みが目立つようになってきました。風雨にさらされ、時の流れとともに表面が劣化し、細部の造形も損なわれつつあります。

このまま放置すれば、やがて常盤御前の祈りと共に刻まれた表情や姿が失われてしまう恐れがあります。私たちは今、この貴重な遺産を後世に伝えるための決断を迫られているのです。

常盤地蔵の修復は単なる文化財の保存ではなく、平安時代から脈々と受け継がれてきた「祈り」の力を現代に生かし、次の世代へと伝えていくための大切なプロジェクトです。この仏像に込められた母の愛と祈りを、これからも多くの人に感じてもらいたいという思いから、今回のクラウドファンディングを実施することになりました。


常徳寺 - 平安の歴史を静かに伝える源義経ゆかりの寺院

悠久の歴史を持つ常徳寺
京都市北区紫竹東栗栖町に佇む常徳寺は、平安時代の918年以前に天台宗の「知足院(ちそくいん)」として創建された由緒ある寺院です。当時は大寺院として栄えていましたが、時代の変遷とともに衰退。その後、江戸時代の寛永5年(1628年)に日蓮宗の寺院として復興されました。本尊は十界曼荼羅で、山号を「知足山」と称しています。京の三大長者と謳われた金工の名家・後藤家の当主である後藤長乘の外護を受け、佛性院日奧上人を開基として再建されたという歴史があります。常徳寺の名前は「知足」を「常」と「徳」に分けたことに由来すると考えられています。

源義経と常盤御前 - 平安の悲恋物語の舞台
常徳寺が特に注目されるのは、源義経(牛若丸)とその母・常盤御前との深い関わりです。平治の乱(1159年)で源義朝が謀殺された後、身籠もっていた常盤御前がこの地に身を寄せたと伝えられています。

常盤御前は、もともと平家の武将・正清の娘でした。源義朝の側室となって、阿野全成(今若)、源義円(乙若)、源義経(牛若丸)の三人の子を産みましたが、平治の乱後、夫を亡くし、常徳寺の前身である知足院に逃れてきたのです。

ここで常盤御前は、まだ生まれていなかった三男・義経(牛若丸)の安産を祈願して地蔵菩薩に祈りを捧げました。この地蔵菩薩は現在も「常盤地蔵」として大切に守られています。常盤御前は後に、京都白河に連れ去られ、平清盛の命によって自分と三人の子の命が助かる代わりに、最愛の夫の首を晒す辛い役目を負うことになります。


「常盤地蔵」 - 母の祈りが宿る仏像
常徳寺の最も貴重な宝物が、常盤御前が源義経の安産を祈願して参拝したと伝えられる「常盤地蔵」です。長い年月を経た今でも、静かに人々を見守り続けているこの地蔵菩薩は、通常は秘仏として公開されていません。しかし、毎年1月末の日曜日に行われる大祈願祭では御開帳が行われ、多くの参拝者で賑わいます。

常盤地蔵は、単なる石仏ではなく、運命に翻弄された母子の強い絆を今に伝える歴史的、精神的遺産とも言えるでしょう。母親の深い祈りと愛情が込められたこの地蔵は、現代に生きる私たちにも大切なメッセージを投げかけています。


常徳寺周辺 - 源義経ゆかりの史跡が点在する地

常徳寺のある地域は「牛若町」とも呼ばれ、源義経ゆかりの史跡が点在しています。近くには、牛若丸(源義経)が産湯を使ったとされる「牛若丸産湯井」や、胞衣を埋めたとされる「牛若丸胞衣塚」など、義経の生誕にまつわる史跡があります。これらの史跡を巡ることで、平安時代末期の動乱の時代を生きた義経と常盤御前の波乱に満ちた人生を偲ぶことができます。

また、常徳寺は清少納言の『枕草子』にも登場する由緒ある場所であり、平安時代の賀茂祭(葵祭)の斎王の還御(かえりみこし)の様子を記した記述にも知足院として描かれています。文学と歴史が交差する貴重な寺院なのです。


常徳寺を訪れる魅力

常徳寺を訪れる最大の魅力は、平安時代から江戸時代にわたる悠久の歴史を肌で感じられることでしょう。特に源義経と常盤御前にまつわる感動的な物語は、日本史に残る最も悲劇的かつ劇的な母子の物語の一つです。

寺院の周辺には牛若丸にちなんだ史跡が点在しており、源義経の生涯を辿る散策コースとしても最適です。静かな佇まいの中に、激動の平安末期の歴史が凝縮されている場所と言えるでしょう。

また、常盤地蔵に込められた母の祈りと愛情は、現代に生きる私たちの心にも深く響くものがあります。歴史好きな方はもちろん、母子の愛、人間の強さと弱さ、そして祈りの力について考えたい方にとっても、訪れる価値のある場所です。

寺院宝物修復事業の一環で、2025年4月25日~5月25日の間には常盤地蔵の一般公開もいたします。歴史や祈りを未来へとつないでいくために。どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。


現在の準備状況

📜 1カ月限定!歴史的価値のある宝物(ほうもつ)を特別公開
普段は見ることのできない宝物(ほうもつ)を、特別展示として公開。この機会を逃すと二度と見られないかもしれません!

🎁 イベント限定グッズ販売
このプロジェクト限定の特別な記念グッズをご用意。支援者だけが手に入れられるアイテムをぜひお楽しみに!

🔖 常徳寺 - イベント用義経の御朱印スタンプ制作中
イベント用の御朱印を制作中です!

リターンについて
・常盤御膳 - 四季で変わる御朱印セットなどを用意させていただきました。

スケジュール

【記載例】

4月25日(金) - 5月25日(日)まで 拝観イベント開始!
3月14日(金)涅槃図修繕完了
4月上旬    イベント用HP公開予定
4月中旬    イベント告知ハガキ、京都の商店街へ展示
       牛若丸の石像設置予定
       常盤御膳仏像やその他の秘宝の展示準備
4月下旬    グッズ完成
5月25日(日)クラウドファンディング終了
6月中     リターン発送

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
常盤地蔵の修復をきっかけに、たくさんの方に常徳寺のことを知っていただけたら嬉しいです。
文化や歴史を未来につなぐこの取り組みに、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ応援をお願いします!

ご支援も、現地に足を運んでいただくのも、どちらも大歓迎です。





支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 常盤地蔵修繕費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

最新の活動報告

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  • 【義経の記憶を、手のひらに】本日から拝観受付が始まりました。それにあわせ、義経をテーマにした御朱印を新たにご用意いたしました。・一枚に込めたのは、義経の生涯を彩った名場面。・歴史と美が交差する、ここだけの御朱印体験。・お寺をめぐり、物語をめぐる──そんな静かな時間をお楽しみください。義経の息吹を感じる空間で、心を整えるひとときを。皆さまのお参りを心よりお待ちしております。 もっと見る
  • 4/16 仁王像設置が完了しました!伝統と現代の技が融合したこの仁王像は、常徳寺の新たな顔として訪れる方々をお迎えします! もっと見る

コメント

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