自己紹介
私たち「ひよし魅力発信プロジェクト」は2023年から南丹市日吉町を舞台に映画を制作している有志の団体です。田中大志監督は「地域の人たちと映画を撮りたい」と移住してきた方で、「地元で映画をつくりたい」と思っていた日吉町の住民と出会い、地域振興会を通してスタッフとキャストが集まりました。スタッフとキャストはすべて地域住民で、2025年までに日吉町を舞台にした短編映画4部作『ボクらの歳時記~夏春冬秋~』を完成させる予定です。

まずは2024年に制作したひよし映画第二弾『天道花』の予告編をぜひご覧ください!
このプロジェクトで実現したいこと
ひよし魅力発信プロジェクトは地元住民が有志で集まって映画を作っているので、制作費が十分にはありません。しかし、昨年はクラウドファンディングにより多くの方々のご支援をいただき、第2弾の制作資金を集めることができました。
前回のクラウドファンディングはこちらになります。
https://camp-fire.jp/projects/785513/view
今回のクラウドファンディングでは第3弾『旧五ケ荘小学校ものがたり(仮)』の製作・公開などの費用と、これからさらに地域映画を推し進めるための機材を買うためのお金を集めたいと思っています。これまでは監督の機材で撮影していましたが、プロジェクトが機材を持つことで、今後メンバーがそれぞれ映画を撮ることもできるようになります。日吉町全体が映画で盛り上がることが最終目的でもあります。
プロジェクト立ち上げの背景
南丹市日吉町は現在人口約4300人。現在も徐々に過疎化が進んでおり、祭りができなくなったり、昔ながらの風習を知るお年寄りが減って日吉らしさが失われつつあります。
私たちのプロジェクトチームは、日吉町の自然や文化を映画に残すことと、映画を作ることで地域住民の絆を深めることを目的としています。実際に第1弾と第2弾では「地蔵盆」「天道花」など、失われつつある風習を、よく知る地元の方に出演してもらって物語の中に取り込みました。映画を観た地元の人からは「懐かしい」「地域の文化を映像で残してくれてうれしい」などの感想をいただきました。
第2弾までの制作と上映を通して地域映画が日吉町内で有名になり、「映画に出たい」「手伝いたい」とプロジェクトに加わる人が増えてきました。また、様々なところで上映することで、日吉町の文化を知ってもらう目標を徐々に達成しつつあります。最近では新聞やニュースでも取り上げていただき、町外でも少しずつ話題になり始めています。今後、より多くの方にこのプロジェクトについて知っていただき、映画を通して人の輪が町に広がっていくことを願っています。
日吉町での映画制作について取り上げられた番組「京都知新」(毎日放送)
以下のURLからご視聴できます。
https://tver.jp/episodes/epty42mzc6


第3弾の舞台は、2007年(平成19年)に閉校になった南丹市立五ケ荘小学校。木造校舎が残り、桜とイチョウが美しい学校で、閉校後南丹市の指定管理を受け、地元民による「住みよいむらづくり協議会」が主体となって活発に利用し、町民や市内外の人の集まる場となっていました。しかし市の財政難により、今年2025年3月に指定管理が終了。資金調達の目途が立たず、閉所されることになりました。




今回の映画では、たくさんの人が利用してきた五ケ荘小学校の姿を物語を通して映像に残すことを目的としています。
今回の主役は地元小学生です。旧小学校に最後に響く子どもたちの声を多くの人に聞いていただきたいです。田中監督は毎回、出演する地元民の生の声をドキュメンタリーとして映画の物語に取り込んできました。今回も地元住民のありのままの姿が記録され、旧五ヶ荘小学校や地元に対する想いを語っていただきました。


現在の準備状況
映画は『ボクらの歳時記~夏春冬秋~』という短編映画4部作のうち、第2部までは公開済み。現在は第3部の撮影が終了し、編集中です。2025年秋には第4部を撮影する予定です。
短編映画集『ボクらの歳時記〜夏春冬秋〜』のこと
『ボクらの歳時記〜夏春冬秋〜』は、日吉町の四季の文化、歴史をテーマにした4つの短編映画の全体名です。これまでに撮影した(または制作中の)映画のご紹介をします。
第1部 "夏"『地蔵に願いを』(公開済み)

あらすじ:
ツクルは3カ月前に東京から田舎に越してきたばかりの中学1年生。同級生で移住者の先輩であるトオルに誘われて、「絶対に探しちゃいけないお地蔵様」を探しに行くことになる。このお地蔵様は地蔵盆の日に見つけると、ひとつだけ願いが叶うらしい。地蔵探しの案内役として地元育ちの同級生マモルが加わり、3人で地蔵盆の日に森へ入っていくのだが、道に現れた不思議な鳥居をくぐった後、道に迷ってしまう…。


第2部 "春"『天道花』(公開済み)

あらすじ:
ミサキは父の再婚によって義母や義妹と一緒に父の実家に移り住んでいる。新しい土地や家族を受け入れられない彼女は義母義妹に冷たく接してしまう。町にはダム建設によって水没した集落があり、ミサキの実の母はこの集落の出身だった。ミサキは学校で出された課題をきっかけに、今はもう亡き母の故郷について友達と一緒に調べ始めていく。


第3部 "冬"『旧五ヶ荘小学校ものがたり(仮)』(制作中)

あらすじ:
小学4年生のアヅキは友だちに”あること”をなかなか伝えられないでいる。アヅキの町では閉校になった旧五ヶ荘小学校が地域活性化センターとして活用されていて、住民たちの大切な交流場所や子どもの遊び場になっている。ある日、旧五ヶ荘小学校でアヅキや子どもたちがかくれんぼしていた時、友だちのアカネが扉ごしに、この小学校がもうすぐ閉鎖すると大人たちが話しているのを聞く。また、もう一人の友だちアリサは隠れた部屋で古めかしい鍵を発見する...。



田中大志監督プロフィール

19歳の時にイスラエル留学に出発。現地でヘブライ語や聖書を学びながら、べツァルエル美術デザイン学院映像表現学部に入学。3回生の時に制作した短編ドキュメンタリー映画『ガリラヤの漁師』が2019ハイファ国際映画祭学生部門銀賞受賞。2020年夏に帰国。帰国後初の監督作品、映画『そのこえ』は2022年ゴールデン・ハーベスト映画祭2部門受賞。
監督の思い
旧五ヶ荘小学校には、もう子どもたちの声は響かない……はずでした。
でも、地域の人に大切に使われてきたこの木造校舎には、今もどこかに子どもたちや地域の人たちの気配が残っているように感じます。そんな場所の空気を、映像として残しておきたいと思いました。
今回の映画は、ただ懐かしさを描くだけの作品ではありません。
地域の大事な場所が、ひとつまたひとつと姿を消していく。日吉町だけでなく、多くの地方が抱えている現実です。
旧五ヶ荘小学校も、地域の交流の場として活躍してきたのに、管理が難しくなり、使えなくなってしまう。その事実と、正面から向き合いたいと思いました。
この作品に出演してくれた地元の子どもたちのまっすぐな表情や言葉が、今にも消えそうな風景の中で、ふっと新しい光を灯してくれるようでした。過去の記憶と今の暮らしが静かに交差するその瞬間を、映像におさめたい——そんな想いでカメラを回しました。
小さな町の、小さな映画かもしれません。
でも、そこに映るものは、きっと誰かにとって大切な記憶になると信じています。この記録が、誰かの心にそっと残るように——。
もし僕たちの思いに賛同していただける方には、温かいご支援のほどをお願いいたします。
応援メッセージ
南丹市長 西村良平様
田中大志監督が南丹市日吉町に移住され、地域の方々とのつながりをきっかけに、第1弾『地蔵に願いを』(2023)、第2弾『天道花』(2024)が制作・上映されました。
映画制作の過程において、地域の誇りや住民の方々との交流が育まれ、映画制作を支援する組織や、地域の方々がキャスト・スタッフとして参加されることが、好循環となって、ご縁の輪がさらに広がりつつあります。
そして第3弾として制作されました『旧五ヶ荘小学校ものがたり』では、冬の日吉の情景と、ノスタルジックな旧五ヶ荘小学校が、これまでの作品と同様に、今を生きるこどもたちの目線で描かれています。
完成後の映画は、南丹市園部文化会館(アスエルそのべ)で8月末に、南丹市日吉生涯学習センター(遊youひよし)で11月末に、それぞれ上映される予定です。
秋には第4弾の制作が始まり、短編映画4部作『ボクらの歳時記~夏春冬秋~』が完成されます。この映画制作活動を通して、田中監督と日吉地域、そしてこの映画をご支援いただく皆様方とのご縁の輪がさらに広がることを期待しています。また、ふるさと日吉の魅力が、皆様方の心の中に届きますよう、地元南丹市長として応援しています。
住みよいむらづくり協議会会長 上原文和様

日吉町四ツ谷の地の小高い丘の上にあった小学校、子供たちの歓声でにぎやかだった南丹市立五ヶ荘小学校。平成19年3月をもって、児童数の減少により、閉校となりました。
閉校により地域の疲弊が心配される中、幾多の検討を重ね、「廃校舎を活用した地域づくり」を実践していこうということで、平成27年7月に「住みよいむらづくり協議会」が発足しました。その後、平成29年4月より旧五ヶ荘小学校が「南丹市立地域活性化センター」となり、当協議会が「指定管理者」となり旧校舎の管理を行いながら、多くの事業を展開し、むらづくり活動を実践してきました。
しかしながら、施設の老朽化や耐震性の問題等により、令和7年3月末日をもって「五ヶ荘地域活性化センター」が閉鎖されました。併せて、当協議会の活動も一部の事業を残し終了することになりました。
今日までの活動を後世にまで伝えていくために、今回、田中監督のもとで、旧五ヶ荘小学校「森の学舎」が映画化され、周年を通して地域の様子や、地域住民、地域の子供たち、活動拠点として活用いただいた芸術家の方々などの姿を映像により、保存出来ることは、この上にない喜びであります。
旧校舎を活用した活動は終了しましたが、この映画を多くの皆さんにご視聴いただき、今日までの活動の力をさらに発展させ、今後の地域づくりに活かせていければ幸いに存じます。
立命館大学国際関係学部教授
NPO法人日本都市農村交流ネットワーク協会理事長 河村律子様

田中監督の映画4部作『ボクらの歳時記~夏春冬秋~』の第3部の舞台が旧五ヶ荘小学校と聞いて、これは応援しなくちゃ、と思っています。というのも、五ヶ荘地域の皆さんとは10年以上のお付き合いだからです。
五ヶ荘小学校が閉校になった2年後の2009年から立命館大学のゼミ学生とともに「ふるさと共援活動」で五ヶ荘に入らせていただき、朝市でカフェを開いたり、秋祭りに参加したりしてきました。ゼミ学生にとって、五ヶ荘は大学生活のなかで最も思い出深い場所なのです。また、NPO法人として生畑地区とのかかわりができ、第2作「天道花」作成の応援をさせていただきました。
地域活性化センター「森の学び舎五ヶ荘」は、様々な取り組みをされてきました。それが閉鎖されてしまったのは本当に残念です。今度の映画が、旧五ヶ荘小学校の、また、地域の皆さんの姿や声を、生き生きと映し出してくれることを期待しています。
南丹市立殿田小学校 校長 中舎良希
前作「天道花」を本校の体育館で見ましたが、今まで見慣れているはずの南丹市日吉の風景が、鮮やかに切り取られ、自然の美しさやそこに暮らす人々、特に子どもたちの新しい一面を見ることができたことが大変印象的でした。
今回、殿田小学校も舞台として使用していただき、さらにストーリーも子どもたちに合わせて考えていただいたことに感謝しております。出演した担任もできあがりを楽しみにしておりますが、子どもたちはまた学校とは違った一面を見せてくれるのではないかと思っています。
田中大志監督と地域の方々、子どもたちとのつながりから生まれた映画が、どんな今の日吉と子どもたちの輝きを見せてくれるのか、楽しみにしています。
リターンについて
リターンとしましては、以下のようなものをご用意しております。
・『地蔵に願いを』『天道花』映画のオンライン視聴権
・『旧五ヶ荘小学校ものがたり(仮)』日吉町での特別試写会へのご招待
・エキストラとして出演できる権利
・サポートチーム参加権(スタッフとして映画作りに参加)などなど
詳細はリターンのページにて掲載しております。
スケジュール
6月 ’’秋’’の脚本企画会議
7月末 クラウドファンディング終了
8月 リターン発送開始
8月末 『旧五ヶ荘小学校ものがたり(仮)』初上映会
最後に
今回の撮影では、元気な小学生たちの声にスタッフ一同励まされました。再び閉まってしまう五ケ荘小学校も、最後に子どもたちの元気な声にあふれて喜んでいるようでした。あわよくばこの映画が、過疎化に悩む地域に一石投じられたらという思いでいっぱいです。現代、きっと全国どこにでもある問題がこの短編映画集全体を通して出てきますが、私たちは悲観的には考えていません。きっと地域の自然、文化、人のすばらしさがこの映画からわかっていただけると思います。
みなさまもクラウドファンディングという形で、私たちのプロジェクトの一員になってください。
よろしくお願いいたします!




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