【はじめに・ご挨拶】
こんにちは。
早瀬千春(はやせ ちはる)です。15歳の頃から潜り始めて現在55歳。海女(あま)が着るウエットスーツ作りを母から受け継ぎ、ここ輪島の海と共に海女として生きてきました。
【左:支援メンバーの1人ウエカツさん(上田勝彦) 中:早瀬千春(はやせ ちはる)右:「レフェルヴェソンス」生江史伸シェフ】
しかしながら、先祖の代から何百年も海に支えられてきた暮らしは、2024年1月に起こった震災とその後に起こった大水害により、一変してしまいました。
【震災直後の海士町】
家や街は壊れ、作業場は崩れ、機材も失い、地域の海女仲間も漁から離れざるを得なくなったのです。このままでは、海に潜ることも、海女のウエットスーツをつくることもできません。
【この場所から、再出発が始まりました】
それでも私は、輪島を離れることなく、もう一度この海に戻りたいと思っています。母から受け継いだ仕事と、海女の伝統技術を、この地で繋いでいきたい。そのために、皆さんのお力をお借りできないでしょうか。
【輪島の海女(あま)とは】
私が暮らす輪島市・海士町(あままち)は、約400年前に北九州・宗像の鐘崎から“海の狩猟民族”が輪島沖合の「舳倉(へぐら)島」移り住んだことに起源があります。

【※左:500年前,福岡県鐘崎の海女たちが舳倉島の海士町に漂着
右:全国の海士村マップ】
昔の海女は“命綱”を体に巻いて、30メートル、時には50メートルもの深さまで潜ってアワビやサザエを獲っていたそうですが、今は命綱をつけることはなく、ウエットスーツを身に着けて20メートル前後の深さまで潜っています。このように時代に合わせながら、技術と伝承の繋がりの中で海を生きてきた女性たちが「海女」であり、その暮らしの場が輪島なのです。
[※昔の舳倉島景色と全国の海女達]
【千春の想い】
私が海女を始めたきっかけは、小さいころから潜っていて楽しかったからです。獲物をとる楽しみ、見つけた時の喜び。やるからには海士町で一番になりたい。と小学生の頃から思っていました。
【千春の海女人生】
今、海女の数は震災前で130人ほど。震災を経て更に少なくなりました。7年前に「輪島の海女」が国の無形文化財になり、社会的にも責任が生まれたのもつかの間、海水温の上昇など環境変化が急速に進む中、震災と水害に見舞われ、わたしたちが働いてきた海の様子はすっかり変わったのでした。七ツ島、嫁礁(よめぐり)、舳倉島。輪島海士町の者しか入れないこの海は、自分を育ててくれた実家のようなものです。わずかな可能性がある限り、この海に帰りたい。これは私だけではなく、輪島の海女なら皆、口をそろえるところです。
しかし。調査で潜ってみたところ、海底はすっかり変わっており、特に土砂が流入した沿岸部の海底に生き物の気配はほとんどなく、いますぐに貝や海藻を採って暮らすには厳しい状況となっています。
震災後、自分にできることは何だろうと考えてきました。
体型と仕事ぶりに合ったウエットスーツは現代の海女にとっていちばん大切な、いわば命綱。海の調査にも使うし、貝や海藻を採れる日が再び来れば、欠かせない道具のひとつです。しかしそれを作る地元の職人は、震災前には3軒ありましたが、震災後にはウチが最後の1軒になってしまいました。
【ウエットスーツの作業場】
いま私は、輪島の海女全体のためにも、ウエットスーツを作る仕事を絶やしてはいけないと思っています。しかしそれを実現するためには、自分の力だけでは限界があるという現実も見えてきました。いま私は、皆さんの力をお借りしてでも、ウエットスーツを作り続けていく覚悟でいます。この海と海女の暮らしを復活させることができるなら、いま自分にできることは全てやっていきたい。そのような気持でお願いするクラウドファンディングです。
【 プロジェクトをやろうと思った理由】
震災と高齢化によって、海女を辞める人が増えています。しかし、海女の技術は“生きるための知恵”であり、人間と自然がつながる文化そのものです。九州から受け継いできたこの文化、先人が教えてくれた“自然と共存する漁”を、次の世代につなぐ使命が私たち海女にはあると考えています。そしてこの震災を機に、今だからこそできることがあるとも感じています。このプロジェクトを立ち上げることによって、支援してくださる皆さまとつながるだけでなく、「これからの海と私たちの関係」を問い直すきっかけにも繋がるのではないかと思っているのです。
【 これまでの活動】
私は母から手仕事を受け継ぎ、海女のためのオーダーメイドウエットスーツを長年つくってきました。震災後も仮設の環境で製作を続けながら、海女の一人として、この技術と文化を未来へつなぐ取り組みを続けてきました。このプロジェクトは、その延長線上にあります。どうか皆さまのご支援を通じて、もう一度この海と共に生きる道を切り拓かせてください。
【このプロジェクトで実現したいこと】
A. 作業場の再建と、オーダーメイドのウェットスーツの提供
被災で崩れた作業場を再建し、一人ひとりの体型に合わせたウエットスーツの製作を再開します。これは、海に潜るために欠かせない“命を守る装備”です。
B. 普段使いできるボートコートの開発
ウエットスーツづくりのノウハウを活かして、防風・防水性に優れた「オリジナル・ボートコート」を製作。この優れた機能性を、日常に活かせる形で皆さまにお届けしたいと考えています。
C. 災害・作業現場向け「ラジアルウエーダー」の開発
救急隊員や自衛隊のような現場で活用できる、強度と防水性に優れた作業用スーツを開発。災害の現場を見て、必要性を痛感しました。
【リターンについて】
このプロジェクトでは、皆さまからのご支援に対して、以下のリターンをご用意しております。どれも“海女”の技術や経験から生まれた、実用性が高く想いの詰まった品々です。被災地・能登の未来をともに応援していただけたら幸いです。
① 応援プラン(支援金額:5千円,1万円,3万円)
① 応援プランA リターンなし(支援金額:5千円,)
お礼のメールのみ。
リターンを必要とされない方向けの、純粋な応援プランです。お礼のメッセージと、プロジェクトの進捗レポートをメールでお届けいたします。
② 応援プランB リターンあり(支援金額:1万円,3万円)
お礼のメール➕ウエットスーツ素材のコースター(1枚)➕ウエットスーツ素材のキーホルダー(1個)➕早瀬千春とFacebookで友達になる(海士町や海の状況を早瀬千春が定期的に発信)
※下記の動画のように千春のFacebookより能登の様子を定期的にお届け致します。
③ 応援プランC リターンあり(支援金額5万円)
「ウエットスーツ素材のオリジナル・ボートコート」+お礼のメール➕ウエットスーツ素材のコースター(1枚)➕ウエットスーツ素材のキーホルダー(1個)➕早瀬千春とFacebookで友達になる(海士町や海の状況を早瀬千春が定期的に発信)
オリジナル・ボートコート
サイズ:男女兼用(ユニセックス)
海女のウエットスーツ作成のノウハウを活かし、防風・防水・保温性に優れたボートコートを開発しました。作業現場だけでなく、釣り・アウトドア・災害時など幅広いシーンで活用できます。
【左下:身長156cm/Lサイズ 右上:身長153cm/Mサイズ 右下:身長160cm/Lサイズ】
※イメージ動画(身長161CM/Mサイズ)
海女のウエットスーツ作成のノウハウを活かし、防風・防水・保温性に優れたボートコートを開発。作業現場だけでなく、釣り・アウトドア・災害時など幅広いシーンで活用できます
【左下:身長170cm/LLサイズ 右上:身長175cm/XLサイズ 右下:身長175cm/LLサイズ】
【イメージ写真:サイズ/XL 身長175cm ※実際の商品には左胸にロゴが付きます】 1
※イメージ動画:身長175cm/LLサイズ
ユニセックス サイズ
【ボートコートの詳細】
【ロゴマーク「海の猛禽類」について】
輪島の海女は、海底から3〜4mの高さで静止してアワビを探し、見つけると急降下して一瞬で獲物をとらえる猛禽類のような技術をもっています。「海の猛禽類」が自由に泳ぎ狩りをするイメージのロゴマークで、このたびのプロジェクトのシンボルとしました。
④ 支援プランD リターンあり(支援金額:12万円)
高機能作業用ウェア「ラジアルウェーダー」+お礼のメール➕ウエットスーツ素材のコースター(1枚)➕ウエットスーツ素材のキーホルダー(1個)➕早瀬千春とFacebookで友達になる(海士町や海の状況を早瀬千春が定期的に発信)
高性能作業用ウェア「ラジアルウェーダー」
救助・災害対応・河川作業など過酷な現場でも対応できるプロ仕様の長靴一体型ウェアです。今回の被災経験から発想を得て開発されました。
• 安全靴仕様のブーツ付き• 高耐久・撥水・補修可能な構造• 自衛隊・消防署・救急対応関係者への導入実績あり

【ラジアルウェーダーの詳細】
【資金の使い道】
目標金額:300万円
- 作業場の地盤調査・再建・仮設移転:100〜500万円
- 製作機材(ミシン・コンプレッサー等):100万円
- 作業場内設備(保管・接客スペース等):50万円
- 商品開発・試作費:30万円
- プロモーション・リターン制作費:20万円
- 手数料(クラウドファンディング、支援運営費等):15%程度
【 最後に】
私たち海女は、ただ海に潜るだけではありません。命を守る装備を整え、自然と対話し、地域の暮らしを支えてきました。そのすべてが今、震災によって断たれようとしています。でも、私は諦めたくないのです。この海で生き、この仕事をつなぐことが、未来への希望になると信じています。皆さんの応援が、再び海に潜る力になります。どうか、私たちの挑戦に力を貸してください。
協力会社:※資料写真提供:『海女のいる風景』大﨑映晋著、自由国民社刊
:一般社団法人SAKE OF PEACE(セイク オブ ピース)
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2025/08/24 22:24三重県甲賀…10年以上前からの友達がチラシを作ってくれました。クラファン残り今月いっぱいとなり、日数がないにもかかわらず、応援してくれてます。ありがとうございます残りわずかですが、皆様シェアや協力、応援宜しくお願いしますhttps://camp-fire.jp/projects/845206/view...#能登半島地震#水害#能登の海#輪島の海女#海女さん #変わり果てた海#クラファンチャレンジ中 #今月いっぱい#皆さんの協力に感謝#第一歩#仮設暮らし#仮設の仕事場#ガンバレ自分#宜しくお願いします もっと見る




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