自己紹介
このプロジェクトは、瀬戸内海の離島・大崎上島にある放棄された農地を、再び農園として甦らせ、持続可能で収益性のある農業モデルを築く小さな挑戦です。
私たち「株式会社ABIAN」は、大阪と大崎上島を拠点に、インドネシア人材の育成・受け入れ支援や輸入物販事業を行っています。社名の「ABIAN」とは、バリ語で「実りある果樹園」を意味し、私たちの原点でもある“人と土地が豊かに実る”未来への願いが込められています。
そうした活動の中で大崎上島と出会い、島の農家の方々にお話を伺ううちに、農業継承の難しさや耕作放棄地の広がりという、見過ごせない課題と向き合うようになりました。
人手不足のために手入れが行き届かず、繁殖力の強い竹が農地に入り込み、数年で竹林化してしまう。伐採は重労働で、処理場所もないため、農地の一角に積まれていく。さらに、栽培しても獣害で実が荒らされ、規格外だと出荷もできず、収穫しても利益につながらない――そんな悪循環が島のあちこちで起こっていました。
こうした現実を一つずつ見つめながら、「もう一度、果樹園の島として再生させたい」という思いで、小さな一歩を踏み出しています。

活動のそばには、株式会社ABIANと共にバリ島からやってきたポメラニアンの「ぽぉ」がいます。
ぽぉは、私たちが大崎上島の農地を訪ね歩き、島の農家の方々に現状を伺う際、いつも一緒にそばにいてくれます。とくにご高齢の方々にとっては、話しかけやすい存在であり、ぽぉをきっかけに笑顔が生まれ、心を開いて農地のことを語ってくださる方も多くいらっしゃいました。その対話の積み重ねが、放棄農地の現状を知る大きなきっかけとなり、活動の原動力になっています。
今では、ぽぉに会いに立ち寄ってくださる近隣の農家の方々も増え、島の方々とのつながりを深める大切な存在です。小さな身体で、私たちの活動をそっと後押ししてくれています。

このプロジェクトで実現したいこと
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耕作放棄地に広がる竹林を資源化し、整地と収益を両立
放棄農地に急速に広がる竹林は、農業再生の大きな障壁です。この竹を丁寧に伐採・回収し、竹炭や竹パウダーなどの農業資材・商品として再利用することで、「除去+商品化」の両立を図ります。整地の負担を減らしながら、地域内で循環する新たな収益源を生み出します。
規格外農作物を「訳あり商品」として販売し、フードロス削減と農家支援を両立
見た目や大きさが基準に満たないために出荷できず、廃棄されていた柑橘類などの農作物を、「訳ありみかん」としてオンライン販売。味や品質には問題がないため、加工用や家庭用として適しており、フードロスを防ぎながら、農家の新たな販路と収益に貢献します。
廃棄物の再資源化による「ゼロ・ロス型農業モデル」の構築
竹や規格外農作物など、これまでコストとして扱われてきたものを積極的に資源化・商品化。「捨てない農業」をキーワードに、農地の整備・持続可能な収益モデル・環境負荷の軽減を同時に目指します。
私たちは、自然の恵みを無駄にせず、価値あるかたちへと活かす仕組みづくりを大切にしています。将来的には、竹炭や竹パウダー、訳あり柑橘を活用した「ABIANオリジナル商品」の展開を強化し、こうした地域循環型の取り組みを他地域にも広げていきたいと考えています。
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プロジェクト立ち上げの背景
私たち株式会社ABIANは、大阪とインドネシア・バリ島を拠点に、インドネシア人材の育成・就労支援や輸入物販事業を行ってきました。代表は1993年からバリ島ウブドに暮らし、自然と伝統が残る村の風景が、観光開発によって急激に変わっていく様子を間近で見てきました。
その経験から、「暮らしの風景が失われていく」ことへの危機感を強く持つようになり、同じような課題を抱える瀬戸内海の離島・大崎上島と出会いました。島では農業従事者の高齢化と後継者不足により、かつて果樹園だった土地が次々と放棄され、竹や雑草に覆われた荒地となっています。
一方で、移住者が増え、農業を始める人も現れています。しかし、地元の方々には、先祖代々受け継いできた農地を簡単には手放せないという思いもあり、外からの関わり方に繊細な配慮が求められると感じています。
私自身、大崎上島にある祖父の家と農地を受け継ぎ、自力で整備して拠点を構えました。その過程で、農地を維持することの大変さや、そこに込められた家族や土地の記憶の重みを、身をもって実感しています。だからこそ、地元の方々の思いにも深く共感し、尊重しながら取り組んでいきたいと考えています。
また、私たちはインドネシア東部のティモール島でも、日本語教育と人材育成を行い、特定技能制度を活用して、日本の農業現場への就労支援も続けています。日本の地方とインドネシアの若者をつなぎ、農業人材の循環を生み出す仕組みづくりにも取り組んでいます。
このような背景のもと、私たちABIANは、大崎上島の農地を再び耕し、自然と暮らしの風景を未来につなげるプロジェクトを立ち上げました。地域の方々と共に、小さくても持続可能な農業の仕組みを築いていきたいと考えています。
詳しくは、株式会社ABIANのホームページもぜひご覧ください。
>株式会社ABIAN
リターンについて
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・お礼の手紙&活動報告書
プロジェクトの進捗や現地の様子を、心を込めてお届けします。・大崎上島産「訳あり柑橘」詰め合わせ
見た目は不揃いでも、味は折り紙付き。島で採れた旬の柑橘を詰め合わせてお届けします。 ・竹炭(大粒・5kg)
耕作放棄地の再生作業で伐採した竹を丁寧に焼き上げた、大粒の竹炭です。火持ちが良く、煙や爆ぜが少ないのが特長で、バーベキューや炭焼き調理の燃料として最適です。・竹炭(粉砕タイプ・5kg)
細かく砕いた竹炭で、農業や園芸での土壌改良材として利用されます。また、室内の消臭・除湿、冷蔵庫や靴箱の脱臭など、暮らしの中でも幅広く活用できます。・竹パウダー(3kg)
伐採竹を微粉末化した竹パウダー。土壌改良や堆肥の補助材として使用されるほか、消臭・除湿・飼料の添加材などとしても活用されます。自然由来の素材で、安全性が高く、家庭菜園や小規模農業にも適しています。・竹炭&竹パウダー制作体験ツアー参加権(支援者限定)
現地での炭焼き・粉砕体験や、島の自然にふれる小さなフィールドツアーをご用意しています。

支援金の使い道
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皆さまからいただいたご支援は、以下のような費用に大切に使わせていただきます。
放棄農地の整備に必要な農機具の調達費用
竹や雑草が生い茂る農地を再び耕作可能な状態に戻すための整地作業に使います。竹炭を製造するための炭焼き窯の設置費用
伐採した竹を無駄にせず、有効活用するための加工設備を整えます。竹パウダー製造機の購入費用
粉砕した竹は、堆肥や土壌改良材、飼料などに再利用され、循環型農業の基盤となります。リターン品(訳あり柑橘・竹炭・竹パウダーなど)の製作・梱包・発送費用
皆さまに感謝の気持ちを込めてお届けするリターン品の準備に充てさせていただきます。
スケジュール
STEP 1:クラウドファンディング開始(2025年5月)
・CAMPFIREでプロジェクトを公開
・SNS・地元メディアなどで情報発信
・支援者の皆さまと想いを共有
STEP 2:農地の整備と生産活動の開始(2025年6月〜8月)
・放棄農地の伐採・竹の処理・整地作業を開始
・同時に「訳ありみかん」「竹炭」「竹パウダー」の販売準備・一部先行出荷を実施
STEP 3:リターンの発送・活動報告(2025年10月以降)
・支援者の皆さまへのリターン品発送
・活動報告書や現地の進捗を共有
・次のステップに向けた拡大計画の立案と準備
最後に
瀬戸内海に浮かぶ小さな島・大崎上島で、私たちはいま、放棄された農地にもう一度命を吹き込む挑戦を始めています。荒れ地となった果樹園を再生し、伐採した竹を炭やパウダーとして資源化し、捨てられてきた果物も「訳あり商品」として届ける——そんな、小さな循環が新しい希望になると信じています。
この取り組みは、株式会社ABIANが地域との関わりや、インドネシアとの人材交流で培ってきた経験を活かして進めています。
ABIAN―実りある果樹園という名前の通り、竹や規格外の作物など、これまで捨てられてきた自然の恵みを商品として生かし、多くの方に届けることで、より多くの農地を甦らせたいと考えています。
そしてこのプロジェクトを、大崎上島にとどまらず、他の地域にも広げていくことを目指しています。
しかし、この挑戦は、私たちだけでは成し遂げられません。島に根づいた人々の想い、土地の記憶、そしてそれを未来へとつなぐ力を生み出すには、あなたの応援が必要です。
見守り隊長「ぽぉ」も、私たちのそばで静かにこの挑戦を応援してくれています。どうかこのページを読んでくださったあなたにも、一緒に歩んでいただけたら嬉しいです。
小さな一歩が、島の未来を変える力になります。どうぞ、あたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

最新の活動報告
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ご支援をありがとうございます
2025/05/29 22:17ご支援をありがとうございます。大変励みになります。竹の伐採に行っています!乾燥させてじっくりと竹炭を作っていきます。よろしくお願いします。 もっと見る
ご支援をありがとうございます!
2025/05/23 19:23ご支援ありがとうございます。大変励みになります!早速放棄農地に入り、竹の伐採をしてきました。ティモール島からの頼もしい助っ人君たちが、頑張ってくれています! もっと見る




コメント
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