
後藤治さん 工学院大学総合研究所教授
『少子高齢化と大都市への一極集中化が進むなか、地方は疲弊しています。地方の疲弊は、国の豊かさを失うことであり、大都市部に災害をもたらすことにもつながります。地方の活力を生むためには、交流人口の増加や2拠点居住が有効で、学びの場を地方につくることは、その契機となります。私の研究室で学んでいた豊島祐樹先生は、当時、東京と金沢の2拠点での活動を自ら実践していた研究者で、このプロジェクトでは金沢と奥能登の2拠点の活動に挑戦しています。その挑戦を私も微力ながら応援させていただきます。2011年の東日本大震災の時に、空き家になった旧診療所の建物を知人と私が改修して「見なし仮設住宅」に使用した宮城県石巻市の旧相川診療所です。現在は、若い職人さんたちの住まいとして使われています』
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