
こんにちは。清水愛子と申します。私は長年、美術教師として子どもたちに絵を教えながら、アーティストとしても創作活動を続けてきました。 そして私の住む山梨県上野原市で、かつて廃校となった学校と旧トンネルを舞台に、たった2日間限りのアートの祭典「トンネルアートフェス」を立ち上げました。
しかし昨年、突然「大腸がん・ステージ4(末期)」と診断され、長い治療生活に入りました。 抗がん剤による過酷な副作用の中でも、「もう一度あの感動をつくりたい」との思いは消えることがありませんでした。
命の淵から戻ってきた今、このイベントを“もう一度”、そして“もっと強く”、現実のものにしたい。
このプロジェクトは、そのための挑戦です。 ぜひ皆さまのお力をお貸しください。
■ トンネルが“美術館”に生まれ変わる2日間だけの祭典
2023年のトンネルアートフェス
舞台は、山梨県上野原市にある250mのトンネル「桜井隧道」と廃校施設です。 ここに全国からアーティストたちが集結し、プロジェクションマッピング、絵画、光のインスタレーション、パフォーマンスなど、さまざまな表現を融合させた“2日間だけの美術空間”が誕生します。
特に目玉となるのは、トンネルの闇に浮かぶ幻想的なアート演出。 今年は3ヶ所でプロジェクションマッピングを実施予定。さらに、光る灯篭が天井を照らし、まるで“夢の中を歩く”ような非日常体験が味わえます。
■ アート・音楽・癒し・食が融合!出展者の総数120組以上!「五感を揺さぶる感動体験」
トンネル内や周辺で、音楽家たちによるステージ等
廃校校舎内の教室で、展示やワークショップ
グラウンドでは、35店舗の地元フードやクラフトショップ・リラクゼーション
小中高校生・保育園児も巻き込んだ地域ぐるみの交流空間

まるで“大人の文化祭”のような雰囲気の中で、訪れた人は自由に空間を回遊しながら、自分だけの「感動」と「発見」に出会うことができます。
■ 清水愛子の絵日記原画も初公開
ステージ4のがん闘病中も、毎日描き続けた「愛子の絵日記」作品を、今回初めて一般公開します。 闘病と創作、そして前向きな日常を綴ったその記録は、多くの人に“生きる力”と“希望”を与える展示になるはずです。
2024年4月から毎日続けている絵日記
■ 日時・場所
日時:2025年7月19,20日(土,日)開催予定(雨天決行)
場所:山梨県上野原市 秋山地区 桜井隧道・廃校施設一帯 (※JR上野原駅より無料送迎バスあり)

■ チケットについて
入場料:1,000円(中学生以下無料)
なんとチケットは「ペンダントヘッド」!全て愛子の手作りです。


全国から個性あふれる表現者が集結。今、この場所でしか出会えない感動がある。
照明演出家、シンガーソングライター、ベリーダンサー、土器作家、神楽舞踏、水引アーティスト、映画監督…。多彩なジャンルのアーティストたちが、この2日間のために全国からトンネルへと集まってくれました。
表現する人の“熱量”は、現場でしか感じられないものがあります。全身に響く音、まなざし、空気の揺らぎ——。そのすべてが、この場にいるからこそ味わえる体験です。
250mのトンネルと廃校が、エネルギーの渦となる特別な時間。その瞬間に立ち会えるのは、あなたかもしれません。どうか見逃さないでください。この場所でしか生まれない、一期一会の表現に、ぜひ会いにきてください。

【池端克章(いけはた かつあき)】1987年生まれ、福岡県北九州市出身のシンガーソングライター。温かみのあるハスキーな歌声と心に響くメロディで、聴く人を優しく包み込むアーティスト。ライブ活動や楽曲制作を精力的に行い、地域イベントやフェスティバルへの出演も多数。自身の体験や日常の気づきを大切にした歌詞は、世代や立場を超えて多くの共感を集めている。
トンネルアートフェス2025では、オープニングとクロージングセレモニーでのステージを予定。音楽を通じて人と人、地域と未来をつなぐことをテーマに活動を続けている。
池端克章の出演情報
・7月19日(土)10:00〜 オープニングセレモニー ステージCにて(トンネル桜井側)
・7月20日(日)16:00〜 クロージングセレモニー 場所は、天候により当日発表します

【信太美奈(しだ みな)】歌手・プロデューサー・演出家。藤原歌劇団でのオペラ活動と並行して、細野晴臣・牧村憲一プロデュースによる「World Standard」「Everything play」のメンバーとして日本や欧米でアルバムリリースやライブ活動を展開し、オペラとポップス両方を自在に歌いこなす歌手として注目を集める。
30年以上にわたり大学や専門学校で歌や演劇の指導を続けるほか、幼い子どもたちへの自然に寄り添う音楽教育にも定評がある。東宝ミュージカルやブロードウェイ作品の歌唱指導、演出も多数手がけ、令和元年度文化庁芸術祭大賞受賞作「女殺し油地獄」(劇団クラルテ)では歌唱指導として参加した。
自らプロデュースするショウは20年以上続き、毎回満員御礼の記録を更新。豊かな表現力と愛情あふれる世界観で、世代やジャンルを超えて多くの人々を魅了している。現在は桐朋学園芸術短期大学演劇科特別招聘教授、昭和音楽大学非常勤講師も務める。
芸術を通じて「互いの個性を認め合う豊かな世界」を目指し、幅広い活動を続けている。

【鈴木ユキオプロジェクト(すずきゆきおぷろじぇくと)】振付家・ダンサーの鈴木ユキオが主宰するダンスカンパニー。2000年より活動を開始し、世界50都市以上で公演を行うなど国際的に活躍している。アスベスト館で舞踏を学び、しなやかで繊細、かつ空間からはみ出すような強靭な身体表現で、多くの観客を魅了してきました。
ミュージシャンやアーティストとのコラボレーション、MV出演、子どもや障がいのある方へのワークショップなど、ジャンルや世代を超えた幅広い活動を展開。2008年にはトヨタコレオグラフィーアワード「次代を担う振付家賞(グランプリ)」を受賞、2012年にはフランス・パリ市立劇場「Danse Elargie」のファイナリストにも選出されています。
近年は「風景とともに」「音のある風景」など、土地や空間、音と身体の関係をテーマにした移動型パフォーマンスを各地で上演。街の雑踏や自然の音、呼吸や鼓動といった“身体の内側”の音にも耳を澄ませ、参加者や観客とともに、その場でしか生まれない身体の風景を描き出しています。
トンネルアートフェス2025では、桜井隧道という特別な空間で、音と身体が響き合う唯一無二のパフォーマンスを創出します。

【倉田健次(くらた けんじ)】映画監督・脚本家。岐阜県高山市出身。サンダンス映画祭内のサンダンス・NHK国際映像作家賞で『彼女のSpeed』がグランプリを受賞するなど、国内外の映画祭で高い評価を受ける気鋭の映画監督。短編映画『ピカレスカ - Novela Picaresca -』や『EVERY TIME WE SAY GOODBYE』ではアメリカのアンダーエクスポーズド・フィルムフェスティバル最高賞、ショートショートフィルムフェスティバル&アジアで2作連続オーディエンスアワードを受賞するなど、国際的な受賞歴も多数。
2019年公開の長編映画『藍色少年少女』では、地域の子どもたち(主役の子どもが愛子のネコのTシャツを着ていた!)や住民とともに、実際のロケーションを活かした撮影を行い、リアルで温かな物語世界を描き出しました。尚、映画『EVERY TIME WE SAY GOODBYE』では愛子の絵が使われたり、自宅やアトリエがロケ地になったというご縁もあります。
人間の機微や日常の美しさを丁寧にすくい上げ、観る者の心に静かな余韻を残す作風が特徴です。映画を通じて紡がれる新たな出会いと物語にご期待ください。

【misaki matsui(みさき まつい)】写真映像作家・映画監督。
神戸生まれ。広告会社で主にマーケティングプランナーとして勤務後、2008年に写真家になるためにニューヨークに渡る。
ニューヨークのチャシャマ・ギャラリーや在ニューヨーク日本国総領事館などにて、風景・人物写真の個展を開催。2013年、JICA横浜海外移住資料館での写真展「100年後のカリフォルニアへ」がジャパンタイムズにて紹介される。ミュージシャンとのコラボレーションにより映像制作も始め、2014年、初監督のショートフィルム「white sea」がロンドンのレインダンス映画祭に、2015年、短編映画「KASUMI」が非暴力映画を推奨するモナコ国際映画祭に入選。
東京でも活動するようになり、2017年、ドキュメンタリー映画「ケンジとケイスケと – ブルックリン ニューヨーク -」が、米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭であるショートショート フィルムフェスティバル & アジアに入選。河瀨直美プロデュース「二階堂家物語」(主演:加藤雅也)のメイキング・ドキュメンタリー映画「ペルシャからの風」を監督し、2018年になら国際映画祭にて上映される。2019年、ニューヨークのムセイヨンより、英語写真集「Tokyo Mindscapes」を出版。インターナショナル・フォトグラフィ・アワードなどの本部門に入選し、世界各国で発売される。写真映像に切り絵や華道を取り入れるなど、活動の幅を広げつつある。
すべての作品・活動を通して、’no moment without hope’をテーマとし、人々に希望を思い起こさせることを使命としている。

【助川貞義(すけがわ さだよし)】オイルライティング/リキッドライティング・アーティスト、フォトグラファー。1974年神奈川県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、広告写真家・小木曽博氏に師事し、1990年に独立。商業写真の分野で活躍する一方、1990年代半ばより音・映像・照明・装飾を融合した空間演出や、日本のレイブシーン黎明期からライブイベントに参加するなど、多彩な活動を展開。
1990年代後半からは、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)を用いて、オイルやインク、水などの液体を即興的に操る「リキッドライティング」の表現を追求。2000年にはライトショーチーム「OVERHEADS」を結成し、国内外の音楽フェスやライブ、演劇、パーティーなどで幻想的な映像空間を数多く手がけてきました。
2010年からはサカナクションのライブツアー「SAKANAQUARIUM」にも参加し、「オイルアート」として高い評価を受けています。近年はデジタル技術や4K映像も取り入れ、アナログとデジタルを融合させた独自のビジュアル表現をさらに深化させています。
刻々と変化する液体の動きと光が織りなす、唯一無二の幻想世界。その場限りの“生きたアート”を追求し続ける、リキッドライティングの第一人者です。

【田名網真美奈(たなあみ まみな)】ピアノ教室主宰。幼少より音楽に親しみ、国立音楽大学附属音楽高等学校、国立音楽大学で専門的に学ぶ。現在は山梨県上野原市にてピアノ教室を主宰し、地域の子どもから大人まで幅広い世代に音楽の楽しさと表現の素晴らしさを伝えている。音楽を通じて地域に根ざした活動を続けており、生徒や地域の人々に寄り添う温かな指導と、豊かな表現力に定評がある。

【SAKURA(さくら)】埼玉県出身の影絵師。女子美術大学・日本画専攻卒業後、影絵作家・藤城清治氏のもとで影絵の魅力にふれる。2001年より影絵アーティストとして活動を始め、音楽PVや子ども向け番組、コンサートなどで作品を制作。2004年には影絵パフォーマンスグループ「Ambivalent」を結成し、保育施設や神社仏閣などで公演を行う。
2009年、中国の伝統影絵「皮影戯」を学び、翌年からは一人芝居形式の『影絵屋さんSAKURA』としても活動。子ども向けイベントのほか、大人向けの「メルヘン劇場」も展開。ワークショップやアーティストとのコラボレーションにも積極的に取り組み、光と影の世界を多方面に届けている。
【yoluca(よるか)/小沼智靖(こぬま ともやす)】彫刻家・和太鼓奏者である小沼智靖がプロデュースするアートパフォーマンスユニット。2021年より「yoluca」として本格的に活動を開始し、和太鼓と舞踏、空間表現を融合させた独自のステージを展開しています。
小沼智靖は東京芸術大学大学院油画専攻修了後、画家・彫刻家として活動。1999年頃からは漆仕上げの木彫作品を発表し、2016年に獅子頭の制作をきっかけに創作和太鼓組曲「神楽獅子」の創作に取り組みました。太鼓のリズムとともに、獅子や物の怪、神々が織りなす世界を表現する新しい神楽として、各地のアートフェスや音楽イベントで高い評価を得ています。
トンネルアートフェス2025では、オープニングセレモニーとクロージングセレモニーにて、代表作「神楽獅子」を披露。自然界の調和をテーマに、太鼓と舞、そして小沼自身が創作した獅子頭や面を用いた幻想的なパフォーマンスで、来場者を唯一無二の祝祭空間へと誘います。
このオープニングとクロージングは、まさに必見。トンネルと廃校空間に響き渡る太鼓の音と舞の迫力、そして神楽獅子の神秘的な世界観が、フェスの幕開けと締めくくりを特別なものにします。
yolucaの出演情報
・7月19日(土)10:00〜 オープニングセレモニー ステージCにて(トンネル桜井側)
・7月20日(日)16:00〜 クロージングセレモニー 場所は、天候により当日発表します

【番留京子(ばんどめ きょうこ)】富山県出身、現在は和歌山県在住の版画家。高校時代に出会ったロートレックの版画に感銘を受け、版画家を志す。タイやインドネシア、中国、メキシコなど世界各地を巡りながら創作活動を重ね、1992年に和歌山県新宮市熊野川町へ移住。以来、熊野の豊かな自然や神話、動物たちをモチーフに、木版画や木彫作品を制作している。
やたがらすなどの動物や熊野の神秘的な自然を題材にしたダイナミックで鮮やかな作風が特徴。熊野の山々や川のせせらぎ、鳥や虫の声など、日々の暮らしから得たインスピレーションを作品に昇華している。
また、熊野古道のガイドやワークショップ講師としても活動し、アートと自然、地域文化を結ぶ架け橋となっている。トンネルアートフェス2025では、自然と祈りの道・熊野で培われた独自の世界観を、版画を通して表現します。

【YOSHIE(よしえ)】山梨県藤野を拠点に活躍するベリーダンサー。
幼少よりクラシックバレエとピアノを始める。高校時代はダンス部に所属し、様々なジャンルのダンスを学び部長を務めた後、ベリーダンスに出逢う。
国内外で様々な著名ダンサーに師事。MAHA主宰のアルカマラーニダンスオリエンタルカンパニーにて所属講師とダンサーを務めた後、2010年に中央線国立に店舗を構える主宰スタジオ「アトリエムネモシネ」を立ち上げる。
現在も都内でのスタジオレッスンを継続しつつ、2023年にはムネモシネの本拠点となる湖畔と森に囲まれた自社スタジオが芸術の街藤野に完成、スタート。
子供から大人まで、誰もが自分らしく踊りを楽しむための指導をベースに、希望者をコンペティションの優勝・入賞へ導くなどそれぞれの目的に合わせた指導に定評があり、講師として後進の育成にも励んでいる。
映画やCMや芝居の舞台、大使館、大型の音楽フェス、海外のベリーダンスフェスティバルのゲスト出演など国内外の様々なシーンで活躍しながら、普段は湖と山に囲まれた環境の中で二児の子育てをしながら自然暮らし実践中。
10代から俳優やモデルとしても活動している経験も生かしつつ、自然の中で生きることと踊りが循環していくYOSHIEならではの世界観とフィールドを築き上げている。
YOSHIE 出演情報
・7月20日(日)16:00〜 クロージングセレモニー 他

【菊田奈々(きくた なな)】水引作家・結び屋虹園主宰。グラフィックデザイナーとして活動する中、偶然100円ショップで出会った和紙の折り紙をきっかけに水引の世界に魅了され、2017年より本格的に水引作家としての活動を開始。伝統的な水引の結びや意味を大切にしながらも、自由な発想と現代的な感性を取り入れ、暮らしに寄り添う新たな水引アートを提案しています。
「水引はただの素材ではなく、愛と真理」と語り、一つひとつの結びに込められた思いや日本の心を、作品を通して多くの人に伝えることを大切にしています。和紙の紙縒り(こより)から生まれる水引の繊細で鮮やかな表現、そして結びの持つ多様な意味やストーリーを、アクセサリーやインテリア、アートピースなど幅広い作品に昇華。結びを通じて人と人とのご縁や優しさが広がることを願い、日々制作を続けています。

【熊谷幸治(くまがい ゆきはる)】1978年神奈川県生まれ。土器作家。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科陶磁専攻卒業。2003年より土器作家として独立し、現在は山梨県上野原市に工房を構え、土器や土偶の制作を続けています。
縄文土器との出会いをきっかけに、土そのものの魅力や原初的な感覚に惹かれ、現代では珍しい「土器」という表現を探求。自ら掘り出した土を用い、古式製法による手作業で一点一点を制作しています。熊谷さんの作品は、素焼きの土器ならではの経年変化や、土の温もり、素朴でやわらかなフォルムが特徴。
また、土偶作品も手がけており、土のキャラクターがそのまま現れたような愛らしさや、どこか懐かしさを感じさせる造形で多くのファンを魅了しています。
「土器的世界」が持つ原点の力や、土と人との関わりを現代に問いかける熊谷さんの作品は、使う人・見る人の感覚をやさしく揺さぶります。

【飾屋しろがね ハラダアキノリ】上野原市在住の原石ジュエリー職人。『この世の全ての石をジュエリーに昇華させる魔法使い』として活躍中。
美しい天然石・宝石の原石を一切手を加えず、本格的なジュエリー製作技法でシルバーにセッティングした、唯一無二の【原石ジュエリー】を中心に、飾屋にしか創り出せない一点物のオリジナルジュエリーを制作している。
それに加えて、心に直接問いかけ、答えを導く特殊なカードを使ったリーディングやトンネル内でのオブジェ展示を行う予定。
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ご紹介したアーティストはごく一部。トンネルアートフェス2025には、まだまだ多くの出演者・出展者が参加します。山梨県上野原市のトンネルを完全封鎖し、2日間限定で美術館とアートフェスティバルが出現。トンネルと廃校をメインに4会場、音楽は5ステージに及び、総勢140組を超えるラインナップが、壮大な非日常体験を創り出します。


アート、音楽、ライブ、フード、クラフト、光、パフォーマンス、ワークショップなど、子どもから大人まで楽しめる多彩なコンテンツが盛りだくさん。ぜひ、会場でお気に入りのアーティストや新たな出会いをお楽しみください!


病との闘いから生まれた原動力
■ 1年前、私は「余命」を考える状況にありました。
2024年3月、突然「ステージ4の大腸がん」と診断されました。 しかも、がんは肝臓に転移。最初の病院では「一生、抗がん剤を続けなければいけない」と告げられました。
大腸がん摘出手術後、3日目の食事 すまし汁とコーンスープのみ(インスタより)
けれど私は、「病人になる」つもりはありませんでした。
手術、抗がん剤治療、副作用で8日間動けず嘔吐が続く日々。 それでも私は、絵筆を持ち、毎日「絵日記」を描きました。 なぜなら、“創ること”が私にとって、生きることそのものだったからです。
病室でもアトリエに
■ 病室の中でも、私は次の”トンネルアートフェス2025”の構想を描いていました。
2023年に初めて開催したトンネルアートフェスで、私は自分で作った空間に感動して涙しました。 「人の想いとアートが集まると、こんなにも大きな力になるのか」と。

そして、病室で横になりながらも私は、平面図に次回の構成を書き続けていました。 どの作家さんがどこに作品を展示するか。どんな音楽をトンネルに響かせるか。 まるで“自分の中の美術館”を設計するように。
■ それは、アートでつながる「命のリレー」だと思っています。
私は芸術家としてだけでなく、長年教師としても子どもたちと接してきました。 今でもよく覚えているのは、教え子の親御さんが言ってくれた言葉。
「あのトンネルをくぐった体験は、人生の宝物になると思う」

この言葉を胸に刻みながら、私はもう一度立ち上がろうと決めました。 命を救ってくれたお医者様、支えてくれた仲間たち、遠くからSNSで励ましてくれた方々。 今度は私が“希望のアート”で恩返しをしたいのです。

「アートを通じて人と人がつながる場をつくりたい」
これが、私が「トンネルアートフェス」を通して実現したい一番の願いです。
芸術家というのは、内向的で一人で制作に没頭する人も多いのです。でも、そんな人たちが一般の来場者や他の表現者たちと出会い、言葉を交わし、作品を通じてつながること。それが、このフェスの価値だと思っています。

また、子どもから大人まで、誰もがアートに触れる機会を持ってほしい。陶芸でも、絵でも、服作りでも、表現するということは「楽しむこと」から始まり、そしてそれは人生を豊かにしてくれるのです。
私が美術の教師をしていた時は、ずっと授業の中で「成せば成る」と言い続けてきました。才能よりも、日々の積み重ねと意思の力が人を育てると信じています。目標を掲げ、挑戦し、実現する。今、私がこのフェスにかける思いも、その延長線上にあります。
このフェスが、訪れた人や関わるすべての人にとって、アートと生きる力を感じる場所になりますように。

全18コースのリターンをご用意しました。
愛子の原画や手仕事の陶芸、クラファン限定のアートグッズなど、どれも“このプロジェクトでしか出会えない”一点ものばかりです。あなたの暮らしの中に、小さなアートの灯をともしてみませんか?
「作品が欲しい」「イベントを応援したい」どちらの想いも大歓迎です。ぜひ、ぴったりのコースを見つけてください。
※リターンの選択は、
PCでご覧の方→画面右側のリターン一覧から
スマホでご覧の方→ページ最下部の「プロジェクトを支援する」ボタンをタップ


2025年6月上旬:クラウドファンディング開始
2025年6月中旬〜:トンネルアートフェスの準備が大詰めになります
2025年7月上旬:最終調整・会場設営準備
2025年7月18日:クラウドファンディング終了
2025年7月19日(土)20日(日):トンネルアートフェス2025 開催(雨天決行)
2025年9月以降:リターン発送 順次開始

今回のクラウドファンディングでは、目標金額 3,000,000円 を設定しています。 皆さまからのご支援は、以下のような目的に大切に使わせていただきます。
■ 主な使い道(仮内訳)
用途概算費用
全国から参加するアーティストの交通費 約600,000円
マイク・スピーカーなど音響設備のレンタル・設営約500,000円
チラシ・ポスター等の印刷費 約200,000円
プロジェクションマッピング関連の機材・演出費約300,000円
展示資材(照明、パネル、布など)約300,000円
会場とその周辺の警備費 約400,000円
ボランティア保険・雑費・当日備品約 100,000円
CAMPFIRE手数料(17%)約500,000円
予備費・トラブル対応約100,000円

🔳上野原市長 村上信行様より

この度、トンネルアートフェス2025を主催される清水愛子さんは、35年前に上野原市へ移住され、二人の息子さんを育てながら、地元中学校・高校にて23年間にわたり美術講師として尽力されてきました。
また、芸術家としても、市役所新庁舎のこけら落としや観光案内所の壁画制作など、市の文化振興に大きく寄与されております。
2019年には旧島田中学校での「廃校芸術祭」、2023年には「トンネルアートフェス2023」を成功に導き、大雨にもかかわらず1000人以上の来場者が訪れました。
2025年には、小学校校舎・体育館・グラウンド・トンネルの4箇所を使った、さらにスケールの大きい芸術祭を、お一人で企画・実行されます。
がん治療と向き合いながらも情熱を持って準備されているその姿勢に、深い敬意を表します。 地域の文化と交流の架け橋となるこのイベントの成功、そしてクラウドファンディングの達成を、上野原市長として心より応援申し上げます。
上野原市長 村上信行
🔳「トンネルアートフェス2025」に出展もしていただくアーティスト仲間・NORARI WORKS様より
上野原市への移住を考えていた頃、初めて訪れた街で愛子さんと出会いました。 まだ家も決まっていない私たちに、初対面でご自宅のアトリエを快く貸してくださったのが、上野原に移り住むきっかけになりました。
30代の私たちにとって、愛子さんはまるで親のような存在です。 ご飯を作ってくれたり、仕事の縁を繋いでくれたり、いつもそばで支えてくださる存在です。
愛子さんは、一度「やる」と決めたらとことんやり切る人。 そのバイタリティと行動力には、いつも驚かされています。
トンネルアートフェス第1回では実行委員として関わらせていただきましたが、今回は展示とサポートで参加します。 たった一人でこの規模のイベントを動かしている愛子さんを、心から応援しています。
版画家 NORARI WORKS

このフェス全体が、一つの大きな作品です。関わってくださるアーティスト、ボランティア、来場者のみなさん、そしてこのページを読んでくださったあなたと一緒に創る、命と芸術の集まりです。
250mのトンネルと廃校には、“2日間限りの美術館”という魔法がかかります。光の演出、絵日記、音楽、食、癒し……。それらがひとつになり、「生きる力」や「表現する歓び」が交差する、かけがえのない時間が生まれます。
私はいま、抗がん剤治療を終え、“生きる喜び”を胸に、この新たな挑戦に立ち向かっています。
どうかこのプロジェクトに、あなたの力を貸してください。この「トンネルアートフェス2025」が、訪れた人、関わるすべての人にとって、アートと生きる力を感じる場所になりますように。
心からの感謝をこめて。会場でお会いできることを楽しみにしています。
清水愛子










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