自己紹介
大雲寺154世 伝法大阿闍梨 酒井聰有です。

お寺に生まれますが、次男なので跡取など想像もせず、自由気ままに在家の庭で30歳まで過ごします。ところが昭和60年に大雲寺は大きな事件に巻き込まれ、国宝の梵鐘や寺宝類がことごとく売りに出され散逸する法難に遭います。跡取りのいない先代住職の日々の悲愴な顔は見るに忍ばず、後継者となるべく30歳で比叡山に登り修行をします。しかし体力も記憶力も若い人にはついて行けず、この時に人生最大の苦痛を味わいました。
爾来40年、散逸した宝物を集めたり本堂再興・法燈護持に奔走しますが、未だ道半ばです。仏様は私に試練を下さいました。私ならできると思し召したのでしょう。これが「仏縁」です。そして335年ぶりに「御開帳」の道師となること、これを「法縁」と受けとめて成功に向けて邁進します。
何とぞこのプロジェクトが成就いたしますように、お力をお貸し下さい 合 掌


クラウドファンディングの概要
このプロジェクトは、奈良時代から伝わる秘仏十一面観音を335年ぶりに特別公開するという壮大な試みです。かつて戦国時代の戦乱によって頭部(宝冠)が焼失したものの、その後も秘仏として深い信仰を集めてきたこの観音像は、特に脳病平癒の御利益で知られています。
このプロジェクトで実現したいこと
文化庁、京都府、京都市、京都国立博物館との連携のもと、令和7年10月17日から令和8年4月17日までの6ヶ月間にわたって秘仏の特別公開(御開帳)を実施します。これは単なる文化財の展示に留まらず、訪れる人々に「心の時代」への帰心を思い起こしていただく好機になることを願ってやみません。
クラウドファンディングを通じて、この特別公開に必要な資金を集めることで、文化財の保護と京都の観光振興に大きく貢献したいと考えています。文化財に興味のある方、京都観光を楽しみたい方、そして心の豊かさを求める方々のご支援をお待ちしています。
プロジェクト立ち上げの背景
今回の特別公開は、単なる観光イベントではなく、日本の歴史と文化を再発見し、未来へ継承していく重要な機会です。秘仏十一面観音は長い間その姿を隠してきましたが、今回の御開帳を通じて多くの方にその貴重な存在を知っていただきたいと考えています。
クラウドファンディングを通じて集まった資金は、公開の準備や運営に必要な費用に充てられます。また、文化財の保護や修復、さらには来訪者に対する案内や展示解説の充実を図ることで、この特別な機会を最大限に活かしたいと考えています。
これまでの活動と準備状況
秘仏公開に向けて各方面に働きかける書面作成中。
ハードの部分で、展示スペースの確保、参拝者の動線確保を検討中。
リターンについて
①公開期間前半に特別拝観日を設けて、優先的に(一般拝観者は入れない)内覧してもらう。
②脳病予防のお守り(脳卒中・脳梗塞・くも膜下・ぼけ防止にご利益)を授与。
③結願(一般公開の最終時)8000枚の護摩焚き法要を行い、その時に家族全員の護摩木を祈願する。
スケジュール
令和7年5月 秘仏公開に向けての前準備
令和7年6月 場内整備・展示場の整備設計図面仕上がり
令和7年6月 8日 クラウドファンディングスタート
令和7年7月12日 クラウドファンディング終了(34日間)
令和7年10月17日 秘仏公開開始
令和8年4月17日 秘仏公開終了
令和8年4月18日 八千枚護摩供厳修・終了後順次お守り発送(リターン分)
応援メッセージ
元は内裏に安置されていた(「大雲寺縁起」)という大雲寺本尊十一面観音は、岩倉が細川に攻められ、大雲寺が焼かれ時(1546年)に傷み、禁封された(1560年)。それを1690年に開帳すると、頭部の仏面は焼けていたが、尊容は損なわれていなかった。火でも焼くことができない本尊のすぐれた力がそのことによって示されていると考えた当時の人は、それを後人に知らしめるため、修復しないことにした(「大雲寺堂社旧跡纂要」)。やがて大雲寺の本尊は、我々の代わりに精神の病を苦しんでくださると信じる人が出てきたようである。私は岩倉が、精神の病に苦しむ人が訪れる地として有名になるきっかけとなった本尊を直接拝ませていただいたことはない。
御開帳を心待ちにしている。 京都府立大学特任教授 中村 治
最後に

今回公開する秘仏は「行基菩薩」が聖武天皇のお姿を写して宮中に納めた仏様で、桓武天皇が遷都した時も護持仏として宮中に祀られていました。64代円融天皇が勅願時として大雲寺「観音院」を創建されたときに当寺に安置され、数多くの戦乱や自然災害を逃れて、衆生を済度され続けて今日に至る奈良時代の貴重な木造一木造の仏像です。
何卒、皆様のお力で「御開帳」を成功に導いてください。




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