自己紹介
【明治人が夢見た想いを繋いでいきたい】
鳥居聡と申します。
半世紀にわたり代々サラブレッドの生産と競走参加に携わってきました。たった一頭から始まった血筋を守り、その子孫を繋いできました。
私自身は長年サラリーマンをしておりましたが、亡き父の想いを継いだ母も高齢となり実質私が携わってきました。幼い頃からの夢であった「誰しもが気軽に競馬に携われるようにしたい」「世界に通じる馬を育てたい」という思いを、
小さな形かもしれませんが実現できればと考えております。
このプロジェクトで実現したいこと
【半世紀に渡って紡ぐ挑戦】
1907年(明治40年)に小岩井農場が海外から20頭の繁殖牝馬を輸入しました。この20頭は基礎牝馬と云われ、かつてその子孫は日本競馬に繁栄をもたらしました。近年、日本の競馬も国際化が図られ多くのサラブレッドが日本にやってくることになります。
今回ご紹介させていただくのは、その20頭の血脈を継ぐ仔馬です。この仔の成長を一緒に見守りながら、競走馬としてデビューするための支援を承りたく考えております。
父マカヒキは第83回東京優駿(日本ダービー)馬です。母レムミラスは先述の基礎牝馬の一頭プロポンチスから数えて11代目にあたります。
名前はまだありません(血統名レムミラスの2024)。
本馬の所有は株式会社ダイリンで、これまで半世紀にわたりJRAならびにNARにて数頭の競走馬を生産し、競走参加してまいりました。本馬の五代母サンビタリア(1972生)から育んできた子孫にあたります。競馬の国際化、近代化によって、昨今、海外から多くのサラブレッドが輸入され、かつての繁栄をもたらした基礎牝馬の血筋は衰退しつつあります。
明治当時、相当な努力と投資によって輸入された20頭の血脈が忘れ去られようとしています。まさに現存するサラブレッドの血統表から失われつつあります。
ブラッドスポーツであり続けるために競馬の母国イギリスでは“サラブレッドは人間がつくる最高の芸術品”と古くから云われています。生き物ですから”品”と言うには抵抗もあるのですが、それほど人の近くに存在し、その存在に多くの心血を注いできたことの証だと思われます。”血脈を守る””子孫を残す”ためには、活躍する仔として育てなければなりません。
一方で血統にはファッション性を求められることも否定はできません。マーケットブリーディングの世界では流行り廃りがあります(流行りの犬種があったりするが如く)。近年、日本における競馬も随分と受け止められ方に変化が見られるようになりました。ギャンブルという面だけではなく、そこにストーリーやロマンを求めるファンもおられることは、長年競馬に接してきた身としてはとても嬉しいことです。私自身、競馬参加してきた先代から数えると3代目になります。父、祖父が心血注いで育んだ”お馬さん”の子孫が未だなおその血脈を繋いでいるとは、思ってもいなかっただろうと思います。私自身、明治の時代に先祖馬を輸入してきた人を知らないわけですが、人を変え、場所を変え、馬を通してその思いと心血が紡がれることには奇跡を感じさせてくれます。私は幼い頃から馬に接してきました。競馬に接してきました。ことあるたびに「海外のように誰でも馬が持てるように」「どんな仔でも競走馬になれるように」・・・そんな競馬界にしたいという思いがありました。残念ながら力及ばず、まだまだ実現には遠い道のりです。
しかし今回、こうした機会を通じて、応援してくださる皆さまと一緒に一頭のサラブレッドを追いかけたいと思った次第です。




プロジェクト立ち上げの背景
【新聞記者の取材に励ましていただきました】
半世紀にわたり守り続けてきた血統なのですが、様々なコスト高騰等が重なり、継続維持することが困難になってきました。多くの競馬関係者からは「考えが古い」「まぁ趣味でやってるなら仕方ないね」などと云われることもしばしば。
残念ではありますが「そろそろ潮時なのかな・・・」と思っていた矢先、
報知新聞の競馬記者から連絡をいただきました。
誰にも知られなかった”こだわり”を見てくれていた人が居たことがとても嬉しかったです。
その後、Yahoo!NEWSやnetKEIBA等で転載いただき、記事に対するコメントに励ましの言葉をいただいた時に、「もうひと頑張りしないと!」と思った次第です。
(以下抜粋)「単に高額馬ばかり買ってくるんでなく思い入れのある血を残していく。ファンにもありがたいお話です」「ただこうやって一つの血統をつないで、戦っていくということもまた競馬におけるロマンではないだろうかとも思う」「ロマンありすぎる」「素晴らしい記事だと思う。こういう一般の素人が気付けないことに光を当てる。これこそジャーナリズムというものではないか」
無事、競走馬とデビューするまでのプロセスを応援者の皆さまと共有し、サポートしてくださる皆さまと競馬場で一緒に応援する喜びを共有できれば、これにまさるHAPPYはないだろうなと思います。
「そんなHAPPYを実現し、多くの方と共有したい!」との思いからプロジェクトを立ち上げました。
【父マカヒキ×母レムミラス=血統名レムミラスの2024】五代母サンビタリアは2勝をあげました。引退後2頭の重賞勝馬を産んでくれました。種付けが難しい母馬で、いくつかの種馬所(スタリオン)から断られるような暴れん坊でした(苦笑)。私の父は重賞を勝った牝馬ではなくピッコラ(父スイフトスワロー)を後継繁殖に選びました。ピッコラは育成時代から大変注目された仔で、たくさん購買のオファーをいただきました。跡取りに決めたこともあり自ら走らせることになります。ケガでデビューが遅れ、1勝した時点でまたケガにより早期の引退に至りました。ピッコラは準オープンまで行ってくれたボヘミアンアンドリーム、桜花賞トライアルに出走したジアーダを産んでくれました。ジアーダの初勝利は武豊騎手騎乗でした(嬉)ジアーダの仔も準オープンまで行ってくれたパントマイミスト、秋華賞トライアル出走のエルベレスを産んでくれました。エルベレスはダンスインザダーク産駒の特徴を継いだキレイな仔でした。そしてエルベレスはオープン2勝のテルペリオン、桜花賞トライアル出走、準オープンまで行ったレムミラスを産んでくれます。
そしてレムミラスは2024年にマカヒキとの間に男の子を産んでくれました。
マカヒキは83代日本ダービー馬です。マカヒキとはハワイ神話に綴られている「ハワイ先住民の新年から4か月間の収穫を祝う休息の期間」だそうです。ハワイの新年は「プレアデス星団(すばる)が日没後すぐに水平線に上る時期の最初の新月で、それから4か月を収穫と休息の時期としていた」そうです。
ちなみにレムミラスとは「プレアデス星団」の意味です。
この仔にはハワイの神話にまつわる名前をつけてあげたいなと思っています。

現在の準備状況
現在、応援対象の本馬は北海道浦河町の谷川牧場にてスクスク育っています。昨秋、無事離乳し大人の競走馬としての第一段階をクリアしました。現在は体重300kg(2024年12月現在)を超え、冬の間も雪の上の夜間放牧で身体を鍛える毎日です。青草が出る春を待ち、秋の馴致(初期訓練)に備えて身体を作っていきます。
リターンについて
御礼のメッセージとして血統名レムミラスの2024の育成状況を動画でお伝えします。
また本馬を題材とした様々なオリジナル品を返礼品とします。
オリジナルのホースヘアキーホルダーや幸運が訪れるという蹄鉄を御礼にお送りします
スケジュール
競走馬としてデビューを目指します。
これまで数頭の馬を生産、育成、デビューを経験してきましたが、無事に競走馬としてデビューすることが第一の目標となります。
500kgにも及ぶ肢体を支える脚の太さは人の足首の太さです。デビューを迎えるにはそれまでの訓練を無事にクリアしてくれることが条件です。
デビュー先としては大きくJRA(栗東所属)とNAR(大井所属)が候補となります。これからの調教、訓練の様子を見ながら所属先を選択することになります。
本プロジェクトはデビューまでの支援募集となりますが、デビューし、皆さまに注目されるような存在になれたならば、より一層近くに感じてもらうような新たなプロジェクトを立ち上げたいなと考えております。
最後に
【競馬が文化となるように】
競馬の血統表を遡ると3頭の馬名にたどり着きます。これまで競馬史300年を超える中で多くのホースマン達が「この仔の名を残してあげよう」と、携わった一頭一頭の馬に多くの心血を注ぎ努力してきたのだろうと思います。人間のアスリート同様、ひとり、もしくは一頭の存在に多くの協力者、支援者の助けがあって、一流の存在となることができるのだと思います。もちろん、その過程には失敗や困難があったりもします。多くの手助けがあって栄光を掴むことができるのだと思います。多くの仕事や事業、会社がそうであるように、100年に渡り携わってきた人の夢と希望が、未来へと繋げる為の一片のかけらとして紡いでいきたいと思います。
そんなプロジェクトへのご協力を賜れれば幸いです。

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