注目のリターン

※本文では、『国宝 太刀 無銘一文字 号 山鳥毛』を山鳥毛と表記しております。
皆様こんにちは。
山鳥毛拵(こしらえ)製作実行員会です。
山鳥毛拵(こしらえ)製作実行員会は、今回のプロジェクトである山鳥毛の拵(こしらえ)を製作するにあたって活動をしています。
拵(こしらえ)とは刀剣の鞘のことを指しており、今回のプロジェクトは文字通り、国宝にも指定されており、2020年に瀬戸内市に里帰りをした『山鳥毛』の拵製作を行うというものです。

2020年、あの歴史的なクラウドファンディングによって、多くの皆様の情熱が結集し、国宝「山鳥毛」が瀬戸内市に里帰りを果たした日の興奮を、今でも私たちは忘れることができません。それはまさに、地域の皆様、刀剣のファンの皆様の温かい支援あってこそのことで心より感謝しております。
拵(こしらえ)を製作するにあたり、地元である備前長船の職方だけでなく、全国的に刀剣の産地として有名で多数の名匠・名刀を生み出した岐阜県・美濃関の職方にも協力を仰ぎ、『備前長船×美濃関』がタッグを組みました。
拵(こしらえ)の製作においてはどうしても多額の費用がかかってしまいますので、どうかこのプロジェクトに賛同頂ける方には支援という形で今回のクラウドファンディングを応援して頂ければ幸いです。
ここで、国宝「山鳥毛(さんちょうもう)」について、少しご紹介させてください。
山鳥毛は、備前刀の最高峰とされる鎌倉時代中期の太刀です。戦国武将・上杉謙信、景勝の愛刀としても名高く、その刃文はまるで山野を焼き尽くす激しい炎のように華やかであり、あるいは山鳥の羽が重なり合うように複雑で、見る者を一瞬で引き込む圧倒的な美しさを持っています。

この類い稀なる名刀は、個人が所有していましたが、2020年に「生まれ故郷である備前長船の地で、末永く守り伝えたい」という、多くの皆様のご支援のもと、多額のクラウドファンディングの支援もあり瀬戸内市が購入させて頂きました。
現在は備前長船刀剣博物館などで大切に保管・展示され、今なお多くの人々を魅了し続けています。
↓青文字をタップで山鳥毛里帰りプロジェクトのHPに飛べます↓
https://setouchi-cf.jp/village/gohome/
なぜ今、私たちは山鳥毛の「拵(こしらえ)」を新調しなければならないのでしょうか。
そこには、刀剣を未来へ残すための、極めて深刻かつ「必然的な理由」があります。
刀身(刀の本体)は鉄でできているため、研ぎや温度管理を徹底していれば、何百年経っても今と変わらぬ美しい状態を保つことができます。
しかし、刀身を収める「拵」は、木、漆、絹、革といった「有機物」でできています。

文化財は、修理をして後世に継承します。文化庁と相談し、いつかの時点で修理をして公開できるようにする予定です。
「これほど美しい拵を、もっと多くの人に、いつでも見てほしい」
「最高の状態で、次の世代へ伝統技術と共に繋ぎたい」
という思いから私たちは、山鳥毛の拵を寸分違わず再現した「写」を製作することを決意しました。
完成した拵は、瀬戸内市に寄贈を行い、皆様が目にできるように「備前長船刀剣博物館」にて展示をしていただく予定です。


実は、この山鳥毛拵製作プロジェクトは、2023年から水面下でじっくりと準備を進めてきたものでした。
製作メンバーは、「備前おさふね刀剣の里」に身を置く職方たちで固まっていました。
「国宝の拵に携わることができるなんて、職人冥利に尽きる。最高のものを創ろう」誰もが並々ならぬ情熱を燃やし、その日が来るのを楽しみにしていました。
特に、拵の骨格であり、刀身を守る要となる「鞘(さや)」と、手で握る部位である「柄巻き(つかまき)」の二つの重要工程を引き受けてくれたのは、わたしたちの大切な仲間であり、極めて高い技術を持つ橋本さんでした。

橋本さんは、お酒が好きで、温かい人柄でした。仕事に対しては一ミリの妥協も許さず、仕事に対して真摯に向き合う職人。
しかし、プロジェクトが本格的に始動しようとしていた矢先、あまりにも突然の悲劇がわたしたちを襲いました。
橋本さんが出張中に、突然、急死されたのです。
拵えの根幹部分である、「鞘(さや)」と「柄巻き(つかまき)」を担当してくれるメンバーがあまりにも突然にこの世を去りました。
残された私たちにできることは何か。それを考えると、橋本さんが楽しみにしていた拵の製作、言い換えれば彼の悲願をなんとしても形にすることが最も喜んでもらえる恩返しになるのではないかと考えました。
彼の代わりに「鞘(さや)」と「柄巻き(つかまき)」の高い技術を持っている職方を全国で探していたところ、
「同じ刃物の街に生きる技術屋として、その想いを途切れさせてはならない。僕たちに協力をさせてほしい」
と美濃関の職方の方から本当に嬉しい申し出を頂きました。
その申し出を聞いた瞬間、実行委員会一同、まるで暗闇の中に一筋の光が差し込んだような、救われた気持ちになりました。本来、それぞれの地域には門外不出の伝統技術や流派があり、備前長船と美濃関が手を取り合うことは、歴史的・技術的に見ても非常に異例なことです。
しかし、今回は地域の壁を越え、職人の魂が響き合いました。『備前長船×美濃関』。二大聖地が手を取り合う夢のタッグによって、橋本さんが命を懸けて楽しみにしていたプロジェクトを、何一つ妥協することなく、最高のクオリティで実現させます。

河合広明 拵下地担当 美濃関

山鳥毛拵制作プロジェクトに参加できる事を大変光栄に思います。
これまでに培ってきた経験やスキルを活かしつつ、チームの一員として積極的に貢献し、亡き友の意思を受け継ぎ、より良い作品づくりに挑戦していきたいと考えています。
最後まで責任を持ってやり遂げます。
片山重恒 金具担当 備前長船

山鳥毛の拵は、太刀の添え差しであった腰刀が寸を伸ばし、打刀へと移り変わる過渡期の姿を奇跡的に今へ伝える、極めて貴重な遺例です。
後の天正拵の原型となる柄形や縁頭、腰刀の様式を残す合口や返角、さらに合口拵ならではの小柄・笄・目貫など、そのすべてが打刀拵の源流を物語っています。
金具を実際に写し制作することで、鑑賞だけでは知ることのできない先人の技術や工夫を自らの手で学び取ることができます。この写し制作で得られる知見を今後の制作へ活かし、先人から受け継いだ技術を未来へとつないでいく。その一助となるよう、装剣金工師として全力でこの仕事に取り組んでまいります。
山田真也 柄巻・下緒担当 美濃関

2022年12月に山鳥毛の拵が特別展示された際、備前長船刀剣博物館を訪れました。
その日偶然にも柄巻師の橋本さんにお会いし、初めてお話しさせていただいたことを懐かしく思い出します。
橋本さんのように上手く出来るか分かりませんが、ご縁をいただいた山鳥毛の柄前づくりに精一杯取り組みたいと考えています。
岸野輝仁 漆塗り担当 備前長船

山鳥毛拵写し製作プロジェクトにて鞘塗りをさせていただきます。
先人たちが遺してくれた伝統技術を絶やすことなく、次の世代に伝えるべくこのプロジェクトから学び、完成した拵を見ていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
安藤広康 小刀担当 備前長船

今回の拵製作では小刀を担当させていただきます。
友人であり仕事仲間であった故・橋本幸律の夢でもあった「山鳥毛」の拵製作に、一部分とはいえ携われることを心より感謝しております。
ご縁に深く感謝し、精一杯努めさせていただきます。

瀬戸内市では、市民の誇りとして、また大切に受け継がれてきた刀剣文化を守り未来へつないでいくため、国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」を購入する「山鳥毛里づくりプロジェクト」を実施しました。その際には、国内外の多くの皆様から温かいご支援・ご協力をいただき、無事達成することができました。
購入後は、国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」を核として、交流人口・関係人口の拡大やシビックプライドの醸成、さらには刀剣文化の振興に取り組んでおり、刀剣をテーマにした地域活性化が進んでいます。

今回のプロジェクトは、山鳥毛の拵の写しを製作し、多くの方にその姿をご覧いただくことはもちろん、製作を通じて鞘師や金工師、塗師をはじめとする刀剣製作に携わる職人の技術継承・技術向上にもつながる、大変意義深い取組です。
ぜひ、「日本刀の聖地・長船」の地から刀剣文化を未来へつないでいくため、多くの皆様の温かいご支援をお願いいたします。




『瀬戸内市を支えてくれている刀剣ファンの方々への感謝』
いつも瀬戸内市を、そして日本の刀剣文化を支えてくださっている刀剣ファンの皆様には、言葉では言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
先日、私たちの活動がYahoo!ニュースに取り上げられ、非常に大きな反響をいただきました。
『国宝の名刀「山鳥毛」経済効果は8億円 岡山県瀬戸内市試算「高い波及効果」』
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5304258071688eb4a07a36e5029ed13be9e40ea
遠方から何度も足繁く「刀剣の里」に通ってくださるファンの皆様の姿を見るたびに、私たちは「この街を、刀剣ファンにとってもっともっと楽しめる、第二の故郷のような街にしていきたい」という想いを強くしています。
現在、瀬戸内市では、皆様により快適に滞在していただけるよう、宿泊施設の拡充や、地元の食材を楽しめる新たな飲食施設の誘致なども計画しています。
「山鳥毛に会いに来ること」が、皆様にとって最高の旅になるように、街全体を盛り上げていきたいと考えておりますので、今後とも、ぜひ何度も瀬戸内市に遊びに来て頂ければ幸いです。
『皆様へのお願い』

最後に、皆様へ心からのお願いがあります。
わたしたちは、「自分たちの地域の魅力は、自分たちの手で作り出し、守っていきたい」と考えています。人任せにするのではなく、この地の文化に誇りを持つ者として、主体となって動きたいのです。
その上で、「山鳥毛の拵製作」は、どんな困難があろうとも、なんとしても実現させたいと考えています。
そのためにも、まずはこのプロジェクトに興味を持っていただき、一人でも多くの方に「こんな挑戦をしている職人たちがいるんだ」と語り、広めていただきたいのです。SNSでシェアしていただくことも、素晴らしいご支援です。
全国の刀剣ファンの皆様は、単なる支援者ではなく、日本の伝統を共に未来へと繋いでいく、かけがえのない『パートナー』です。
瀬戸内市全体の力を合わせ、そして皆様の熱い想いを乗せて、この街を世界で一番「刀剣と共に輝く街」として盛り上げていけたらこれほど嬉しいことはありません。どうか、わたしたちと共に瀬戸内市の新たな歴史の1ページを創り出してください。
温かいご支援を、心よりお願い申し上げます!
◆プロジェクト諸注意
本プロジェクトはAll-In方式を採用しております。目標金額の達成に関わらず、集まった資金はすべて山鳥毛の拵製作費、および職方への技術支援、リターンの製造・配送費に大切に使わせていただきます。
伝統工芸品の製作という性質上、職方による極めて繊細な手作業が続くため、材料の選定状況や漆の乾燥具合(気候に大きく左右されます)によっては、完成およびリターンの発送時期がやむを得ず前後する可能性がございます。
万が一スケジュールに変更が生じる場合は、プラットフォーム内の活動報告を通じて、職人の言葉で速やかに、かつ丁寧にご報告をさせていただきます。亡き仲間の悲願を最高の形で完成させるため、全力を尽くしますので、何卒ご理解と温かいご支援をよろしくお願いいたします。




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