【家庭の事情で夢を諦めている子を助けたい】
「夢を叶えるための進学を諦めた」
そんな言葉を僕は聞きました。夢がある。意欲もある。でも、お金がない。経済的な理由で夢を諦める人が多くいます。そんな社会を変えたいと思いました。
僕自身、児童養護施設で育ち夢を諦めかけていました。そんな中、希望が見えてきました。それは、給付型の奨学金をもらえるということです。これにより、専門学校に行くことができ自分の夢を掴めました。
「次は僕が手を差し伸べたい!」僕が受けた恩恵を次の世代につなげていきたいと思い、キャンプに参加しています。僕1人ではなくてみんなの力を借りて次の世代の人を支援したいです。
そして、みんなで応援したい。
クラウドフィディング実行委員長・加藤明さん(施設出身者)からのメッセージ
右から2番目が加藤さん
大学・短大進学率25.3%
~施設の子どもたちに進学の希望を~
親からの虐待や貧困などが理由により親と一緒に暮らせず#児童養護施設 などで生活する子どもたちは全国に2万3千人います。
彼らの高校を卒業した子どもたちの大学や短大へ進学率は25・3%、全国平均の62・3%(2024年度文部科学省調査)を大幅に下回っています。
専門学校進学者108人を加えても、45・5%と半数に満たない状況です。(本会2025年10月調査発表)
彼らが進学するための一番の課題は経済面、そして精神的な支えの少なさです。

※アンケートに寄せられた施設職員のメッセージです。
子どもたちの進学への課題は経済的問題に加えて生活・精神面に課題があることがわかりました。本年6月、東京都と埼玉、千葉、神奈川各県の56施設(対象は134カ所)に過去3年間に高校を卒業した534人の進学先と、課題などを施設職員に質問しました。
534人中、大学や短大へ進学したのは135人(25・3%)全国平均の62・3%(2024年度文部科学省調査)を大幅に下回りました。専門学校進学者108人を加えても、45・5%と半数に満たしませんでした。
施設職員に、進学する上での課題を聞いたところ、「精神的な自立」(79・6%)が最も高く、「生活費の見通し」(64・8%)「進学意欲の不足」(53・7%)「学費の見通し」(40・7%)となり、精神的サポートの重要性が指摘されました。

【こどもキャンプで心のケアを】
児童養護施設などで暮らす中高生の子どもたちが、楽しい思い出と信頼できる大人と出会えるよう、「#こどもキャンプ 」を開催しています。
川遊びでは飛び込みや水の掛け合い。夜には花火をして。体育館ではバスケやドッチボールで思いっきり体を動かして。たくさん遊んでたくさんおしゃべりします。
子どもたちは普段言えない想いや悩みを打ち明け、安心できる時間を過ごしています。施設では2泊以上の旅行や他施設との交流キャンプの機会は少なく、貴重な体験になっています。
これまでに2年間で4回開催し子どもと引率者で150人ほどが埼玉、東京、千葉の施設から参加しています。
この#キャンプ では施設出身者の#ボランティアが重要です。そして子どもたちの遊び相手、おしゃべりの相手になることによって子どもだけでなく、施設出身者の大学生や社会人たちも癒され、励まされ、成長してくれると信じています。


キャンプのプログラム
1日目 開会式、チームビルディング、おしゃベりタイム
2日目 川遊び、長瀞散策、飯盒炊飯、たき火、体育館遊び(バスケ、ドッチボール、リレー)、音楽室遊び(ピアノ、ドラム、ボードゲーム)、相談タイム
3日目 寄せ書き、作文、フリータイム(体育館、音楽室)、閉会式
ご寄付の使い道(300万円)
いただいたご寄付はキャンプの開催・運営費として使用いたしします。
キャンプ開催費用(1回80人の場合)80万円×4回(20万円自己資金)
内容:会場費、子どもボランティア滞在費、プログラム代、交通費など。
公共の施設を利用しスタッフ・ボランティアは無償です。
リターンについて
すべてのご寄付者に年間2回、活動報告書をお送りいたします。いただいた多くのご寄付を子どもたちために使うために、ご理解よろしくお願いいたします。

作文集「わがままは言わない」
- 2024年9月のキャンプでは子どもたちに「普段、施設やホームで考えている本当のこと」をテーマに作文集を書いてもらいました。「ホームを出たときに社会に馴染めるかどうか」「親という後ろ盾がないから、社会に出てやっていけるか心配しています」将来への不安を吐露した多くの言葉が並んでいました。
これらの声を集めて作文集「わがままは言わない」冊子を作成しました。
この作文集から子どもたちの将来への不安があるにもかかわらず頼る人がいないことを知り#進学 ・進路支援の活動をはじめました。

キャンプでつかんだ「チャレンジできる!」
2025年夏のキャンプに千葉県から参加した高校2年生の女性が、閉会式でスピーチしてくれました。
「繰り返し挑戦できるっていうことを学べました」
初めてキャンプに参加して、最初はもうすごい不安で、
みんなと仲良くなれるかなとか、すごい不安だったんですけど、
みんなやファシリ(ボランティア)の皆さんとか、めっちゃ優しく声かけてくれて安心しました。
めっちゃ一緒に遊んでくれたりして、とっても嬉しかったです。
このキャンプで学んだことは、川を飛ぶ時に、
あ、「川を飛ぶ時じゃない」、「川に飛び込む時に」、
最初めっちゃ怖かったんですけど、
下に救助してくれる人とか、応援してくれる人、
「頑張れ」みたいなことを言ってくれる人とかがいて、
すごい安心して。
「あ、溺れても大丈夫だな」みたいな感じで。
なんか、飛べました。
で、飛んでみたら、「全然怖くないじゃん」って思っちゃって。
で、ちょっと自分、いいこと今から言うんですけど、
よく聞いといてください。
たくさんの人に応援されて、顔が見えない人からも応援されて、
勇気づけられて飛ぶことができました。
挑戦して「うまくできたなあ」とか、「安心してできるんだな」って思って。一回挑戦することによって、もう一回挑戦できる。
何回も繰り返し挑戦できるっていうことを、
このキャンプで学べました。
施設に戻って頑張りたいことはこのキャンプを通して、
失敗を恐れずに「挑戦」っていうことをしていきたいなって思いました。
たくさんの人とおしゃべりしたりすると、
合う人とか合わない人とかいると思うんですけど。
やっぱりまず、しゃべりかけることが大切だなって思いました。
しゃべりかけることって、挑戦だと思うんですよ。
その挑戦をすることで、でも失敗してもまわりの人たちが助けてくれるから。
なんか安心して、みんなと話そうって思いました。
学校とかでも、いろんなことに挑戦していこうと思いました。
今は「キャンプもう終わりか」って感じなんですけど、みんなとここで出会えて、
すっごい嬉しかったし、名残惜しいです。もっと一緒にいたいなって思いました。
また会う機会があったら、仲良くしてください。ありがとうございました。
(2025年9月15日長瀞にて。)
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【さいごに】募金実行委員長の加藤さんメッセージ
親と子のつながりがない人に向けて、僕らの想いをつなげたい。
このキャンプが誰かにとっての小さな光になることを願っています。
そのためにも、あなたの力をお貸しください。
僕の思いつく限りの努力は全力でします。
どうか、支援をよろしくお願いします。
最新の活動報告
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毎日新聞に掲載されました。
2025/10/24 15:57昨日23日の毎日新聞夕刊に本会活動と募金実行委員帳の加藤さんの記事が掲載されました。ぜひご覧ください。 もっと見る
活動がマスコミ(毎日新聞)に掲載されました。
2025/10/21 12:45昨日の毎日新聞夕刊のコラムにて本会の活動が紹介されました。ぜひご覧ください。 もっと見る
2026年2月のキャンプに向けて
2025/10/19 17:48「次回のキャンプ準備ミーティング」昨日、9月キャンプの振り返りをしました。プログラムはほぼ完成形に近いので、ボランティア「ファシリテーター」さんのさらなるスキルアップが課題としてあがりました。また12月の第2回進路相談と交流会の準備についても話し合いました。埼玉県社会的養護を考える会 もっと見る







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