はじめに
こんにちは。都農町の「夏祭実行委員会」事務局です。
「日向国一之宮都農神社夏大祭」は、宮崎県沿岸の小さな小さなまちの100年以上続く夏祭り。
大切に引き継がれてきた昔から続く夏の原風景は、この土地ならではの美しさや温かさがあります。
まずはその一部をぜひご覧ください。
担ぎ手、観衆が一体となって盛り上がる都農町最大の熱いお祭り。
この夏祭りは毎年8月1日、2日に都農神社を中心に催されます。
浜下り神事の神輿と、太鼓台が町内を2日間かけて練り歩き、
「チョーサイナ!」「ソラヤレ!」
威勢の良い掛け声が響きます。
都農町の広く青い空を背に、煌めく金色の神輿と花飾り揺れる太鼓台が勇壮に進む美しい夏の光景は、町内の子どもたちに町を象徴するイベントとして強く脳裏に刻まれ、町の誇りとして認識されています。
本プロジェクトは、日向国一之宮都農神社、そして、この夏大祭を町に残し、その歴史と文化を継承することでシビックプライド(地域への誇り、愛着)の醸成を図るものです。

都農町って?
九州宮崎県の日向灘と尾鈴山の間に位置する小さなまち都農町。
「農の都」とも言われる都農町の主幹産業はもちろん農業で、温暖な気候を生かした野菜果物花きなどの園芸農業や、鶏牛豚の畜産などが盛んです。土に近いくらしの中でゆったりとした時間の流れを感じる場所です。
ピーク時には1万6千人が住んでいましたが、徐々に人口減少が進み、平成26年には過疎地域指定を受け、現在は1万人を切っています。

人々を魅了し続ける伝統、文化
こうした中でもこの夏祭りが続き、人々を魅了し続け、地域の誇りとして存在しているのは、繋いでゆく人々の存在と、祭りそのものの魅力に他なりません。
故郷都農町を離れ町外で暮らしている方々が、盆、正月ではなく、この祭りに合わせて帰省するのも特徴です。
祭りの中心となるのは、杉木立に包まれた荘厳な「日向国一之宮都農神社」。
平安時代の「延喜式神名帳」に記載のある日向国(現在の宮崎県)第一の大社であり、全国の「一の宮」と同様に、地域に根差した由緒ある神社です。
神武天皇が東遷の折、この地に立ち寄り、国土平安、海上平穏、武運長久を祈念し御祭神を鎮祭された事が創建の由来と伝えられています。

日向国一之宮都農神社の夏大祭は、毎年8月1日、2日。
例え平日であってもこの日取りは100年以上前から変わりません。過去の記録を見ると、防風雨、伝染病、戦争の情勢などのため変更を余儀なくされたこともありますが、なんとしても8月1日2日に全うしようとする様子がうかがえ、信仰心の厚さとこの祭りへの情熱を感じます。
現在でも、この日を目掛けて町民の熱い夏がはじまります!
夏祭りの支え手
7月に入ると、神社では神輿の浜下り準備、町中に飾り付けされる御幣の作製が進み、御神輿行列を先導する露払いの獅子舞の練習、浦安の舞の練習がはじまり、町内のあちこちで、太鼓台の練習の音が鳴り響きます。
各太鼓台の花飾りの作製や、各団体の奉納舞踊・パレードの練習、衣装の準備などなど、みんなで協力しそれぞれが役割を担い、繋いでいます。
こうした営みには、年齢、性別に関わらず多くの町民が参加しており、子どもたちの夏休みが始まる7月下旬には、町全体の祭りへの意気込みが最高潮に達します。



猛暑の8月に開催される2日間の祭りには、他にも多くの支え手が存在します。
神輿、太鼓台の担ぎ手は町外からも集まっており、この祭りのために帰省する方、町が誘致したサッカークラブの選手たち、この祭りに魅せられて集まる若者など、祭りの魅力と誇りは町の外にも伝播しています。
これを支える町内各自治会のもてなし、境内を清掃する団体、稽古の指導者、子どもたちの先生や保護者、都農神社、各事業所、出店者、商工会、警察署、役場職員、観光協会などなど…それぞれの立場でこの祭りに関与しています。



まさに町民総出の準備を整え、当日は観衆のみなさまにも支えられ、いざ夏祭りがはじまります!
夏祭りのクライマックス
猿田彦と獅子が金色の神輿を先導し、丸2日かけて行列が町内を巡ります。
これに花を添えるように合計4台の太鼓台が威勢のいいかけ声を上げながら町内を練り歩き、クライマックスは2日夕刻の神輿の宮入り、そして、これを追うように4台の太鼓台が神輿に迫ります。

神輿の宮入り後は、4台の太鼓台がぶつかり合う「けんか太鼓台」、この頃には辺りも暗くなり、見渡せば人の山。華やかな飾り付けがなされた太鼓台と人々の熱気で祭りのテンションは最高潮に達します。

「そして次へ…」 ~町の誇りを次世代に~
熱く激しい祭りが終わり、日常に戻ると、嘘のように人けがなくなります。そして、都農神社はいつもどおりの荘厳な姿で鎮守の杜の奥にひっそりと佇みます。
神社は、古くから町民の心のよりどころであり、都農町の風物詩である夏祭りのメイン舞台でもあります。
私たちは、町民のアイデンティティとも呼べるこの夏祭りの景色を後世に引き継ぎ、人と人を結び、心を通い合わせるものとしてこれからも残していきたいと考えています。
浮き彫りになる課題
2日間の祭りの後は、すぐに次の夏に向けた準備がはじまります。
特に2日間の激しい祭りで酷使した太鼓台の修繕は、職人の手仕事のため完成までに時間がかかります。
できる限り早く修繕を依頼する必要があり、大きな支出も伴いますが、物価高騰の折、年々予算確保が難しくなっています。
また、若者世代の流出は否めず、担ぎ手不足をどう解消するか、次の役員を誰に引き継ぐのかなど課題も多いのが事実です。
代々受け継がれてきたこの夏祭りを、この先も繋いでいくためには、まずは多くの方に存在を知っていただき、さらにその魅力を体感していただくことで、そのチャンスは広がると考えています。
今後、この夏祭りの軌跡、物語が伝わるような小冊子の製作も進めて行きたいです。
ご支援の使い道
みなさまからお寄せいただいた支援金は、①から③の活動費用に充てさせていただきます。
①夏祭りの美しい景色に欠かせない太鼓台の修繕費、会場の環境整備
②関係人口創出のため、Timeeを利用したイベントスタッフを雇用する費用
③多くの方に都農神社夏大祭に興味を持っていただくための広告、発信にかかる費用
最後に
都農神社夏大祭は、地域の伝統や文化を反映した誇り、美しさと、人がつながる一体感があり、どれも守り伝えるべき大切な宝です。
由緒ある日向国一之宮を起点に、穏やかな風景の中を巡る神輿と太鼓台の美しく勇壮な風景、それを支える人とのつながり、この伝統を守るため、ぜひみなさまのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
また、できることならぜひ都農町にお越しいただき、この夏祭りを五感で体感していただきたいです。

最新の活動報告
もっと見るリターン発送準備のお知らせ
2025/10/04 12:30こちらの活動報告は支援者限定の公開です。おかげさまで2025年の都農神社夏大祭終了しました!
2025/08/03 12:00みなさまの温かいご支援のおかげで都農神社夏大祭終了いたしました。都農神社夏大祭の神輿と太鼓台が町を練り歩く美しい光景と、掛け声、熱気の一体感。つくづく、この土地ならではの魅力あふれる夏祭りだと感じます。きっと今年も多くの方の心に熱い夏の思い出が宿ったことと思います。今年は近隣市町村のお祭りやイベントと重なる日程でしたが、初めて都農神社夏祭りに来られるという方からのお問合せを例年になく多くいただきました。応援してくださるみなさまの力をお借りし、クラウドファンディングやInstagram広告といった新たな試みに挑戦することで多くの方にこの夏祭りの情報が届いたこともその理由の一部ではないでしょうか。都農神社夏大祭を未来へつなぐ活動を支えていただき本当にありがとうございます。返礼品の発送はお時間をいただき申し訳ございませんが、10月頃を予定しております。クラウドファンディングは本日23:59までとなっております。応援とシェアをよろしくお願いいたします! もっと見る都農神社夏大祭はじまりました!
2025/08/01 11:00ご覧いただきありがとうございます。いつも温かいご支援を本当にありがとうございます。夏らしく広がる青空のもと、都農神社で御発輿祭が厳かに執り行われ金色に輝く御神輿が出発しました!炎天下のなか進む担ぎ手からは、元気な掛け声とともに、笑い声やうなり声(!?)が聞こえてきます。各太鼓台も出発し、町内あちこちが活気づいています。皆さまのおかげで今年も都農神社夏大祭がはじまりました!クラウドファンディングの終了まではあと2日!引き続き応援をよろしくお願いいたします! もっと見る




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