ネクストゴールに100万円に挑戦します!
ファーストゴール50万円、達成しました。
本当にありがとうございます。皆さまの応援に心から感謝しています。
今年のプロジェクトは昨年とほぼ同じ内容。でも、お祭りは決して“同じ”にはなりません。
毎年つくっては崩し、新しく生まれ変わる。そこに集う人、風、音、空気——すべてが一度きりのものです。
今年しかない風景を、一緒に育てていきたい。次の目標へ、ぜひ力を貸してください。
作る、崩す、続ける祭り「なんかんぎおんさん」
今年も大蛇を作るため、竹を切り出すところから
5月初旬。日も沈んだ頃に「八剱(やつるぎ)会」の作業場を訪ねると、今年初めて大蛇山の製作長を務める釘本真気さんを始めとするメンバーが、骨組み状態の大蛇山に藁を巻きつける作業を進めていました。
八剱会は、なんかんぎおんさんの主役である「大蛇」の山車の作り手であり、祭り当日は、高さ5mにもなる大蛇山を引いて練り歩く“巡行”を取り仕切ります。約30年前、祭りが衰退傾向にあった時に、先人から受け継いできた伝統を途絶えさせまいと立ち上がって以来、祭り全体の運営を担う「なんかん夏祭りぎおんさん実行委員会」(以下、ぎおんさん実行委員会)とともに、開催の中核を担っています。

夜の巡行、勢いよく火を吹く大蛇に歓声が上がる。これぞ、南関の夏。(引用:南関町商工会HPより)
毎年、大蛇山づくりが始まるのは、まだ寒さに指がかじかむ3月。八剱会のメンバーが竹林に入り、大蛇の骨組みとなる竹を切り出すところからのスタートです。
祭りのメインを担う大蛇山を、毎年ゼロから作り始める理由は、祭りの最終行事「山崩し」にあります。その年に作った大蛇山は、祭りが終わると同時に、自分たちの手で全て崩し解体するのです。崩された後、大蛇の目や牙などの部位は、家内安全・無病息災のご利益があるとされ、縁起物として持ち帰られます。
昨年はクラウドファンディングのリターン品として、初めて大蛇の目や牙が町外に届けられました。
祭りの後には一気に崩してしまう大蛇山ですが、その制作にかかる期間は約半年。竹で組んだ骨組みに藁を巻き、和紙を貼り重ね、色を塗るまでの工程を、ほとんど毎晩作業場に集い進めます。

この日作業に勤しんでいた釘本さんは、普段は町役場に勤める23歳。今年初めて、大蛇山の製作長を務めています。
小学生の頃は、大蛇山を引くまでは夏休みの宿題も手につかないほど、なんかんぎおんさんが大好きでした。子どもの目で見る大蛇山は、かっこいい中に怪奇的な魅力もあって。大人になった今も、祭りが始まるまでは楽しみと期待で毎日うずうずして、祭りが終われば来年の夏が恋しくなります。いつか自分が作った大蛇が南関の町を練り歩くのが夢だったので、今年初めて製作長として、先輩方が繋いできた伝統を受け継ぐことができたことが嬉しいです。
「手先が器用な方ではないので、少し進めてはやり直しての繰り返し。先輩たちに教わりながら、日々勉強中です。」
と話す、釘本さん。作り、崩し、また続ける。大蛇山を作るその手元に、世代をまたぎ襷を繋いできた、地域の営みとしての「なんかんぎおんさん」が映ります。
約百年の歴史、初のクラウドファンディング
支援を通じて、南関を思う人々が再びつながった
記録がある限りで、97年の歴史がある「なんかんぎおんさん」にとって、昨年新たな変化となったのがクラウドファンディングです。きっかけとなったのは、資金不足。祭りの開催に必要な運営費は約400万円。これまでなんかんぎおんさんでは、補助金等に一切頼らず、町内の事業者が協賛金を出し合って運営費を賄ってきました。しかし、物価の高騰や事業主の高齢化など様々な要因が重なり、町内の事業者の廃業や事業の縮小が進む中で、祭りへの協賛金の額も年々減る一方です。

R5年度に344万円集まっていた協賛金は、R6年度になると255万円と、1年の間に約100万円も減ってしまったのです。このままでは将来的に祭りの開催が厳しくなるという危機感を抱いたぎおんさん実行委員会は、資金集めの一途としてクラウドファンディングの実施に踏み切りました。
もちろん、なんかんぎおんさん約100年の歴史の中で初めてのこと。ぎおんさん実行委員会内で、クラウドファンディングの勉強会を行ったり、何度も話し合いを重ねた上で、昨年6月5日にクラウドファンディングの公開を開始しました。すると、開始3日間でファーストゴールの50万円を達成、その後1ヶ月でネクストゴールの100万円にも到達。ラストゴールとして掲げた150万円には惜しくも届きませんでしたが、最終的には115人の支援者から108万8千円の支援金が集まったのです。

これまで、町内の事業者からの協賛金を主に運営費を賄っていたなんかんぎおんさんにとって、クラウドファンディングは、町外からの支援、また事業者だけでなく個人からの支援を集めるという意味でも初めての挑戦でした。
まずはファーストゴールに届くかどうか、ドキドキしながら公開すると、想定を大きく超える反響があり、全国各地から支援が届いたのです。
ぎおんさん実行委員会・委員長の北原浩一郎さんは、「こんなに、なんかんぎおんさんを応援してくれる人がいるんだということを目に見えて感じることができた」と振り返ります。

支援者の中には、今は県外に住んでいる同級生の名前があったり、そこから久しぶりにやりとりが生まれたりということもありました。リターン品に、支援者の名前入りの竹あかりを神社に設置するコースを用意したのですが、これまでは暗かった神社に灯が灯って、いろんな支援者の名前が並んでいるのを見て、とても嬉しかったんです。昨年支援をしてくれた人に改めて心から感謝したいですし、今年も多くの人と一緒に、祭りを作りたいと思います。
クラウドファンディングで、子どもの数が増えた?!
さらに、クラウドファンディングの成果は思わぬところにも現れました。祭り当日は、日中に子どもたちによる大蛇山巡行も行われますが、年々参加者数は減少の一途を辿っていました。少子化が進む中で仕方がないという諦めもありましたが、なんと昨年はその数が増えたのです。

「クラウドファンディングを実施したことで、町内でも、祭りに関する情報を開くきっかけになりました」と振り返るのは、昨年から実行委員会メンバーとなり、クラウドファンディングやSNSでの情報発信を担っている酒見夕貴さん。
自らも3人の子どもを育てる母親である酒見さんは、学校行事や子ども会など町内の子どもたちや保護者が集まる機会に、クラウドファンディングや子ども巡行への参加の案内など、祭りの情報を積極的に伝えるようにしました。
すると、特に町外から引っ越してきた親は子どもに祭りを体験させたくても、
「誰でも参加していいのかわからない」
「何時にどこに集合したら参加できる?」など、
情報が行き届いていなかったことがわかったと言います。
クラウドファンディングをきっかけに町内でも祭りに関する情報が開かれ、参加する子どもや大人の数が増えたことは、予想外の成果となりました。
「かませばさせなんたい!」
祭りの開催前に、南関町のあちこちで話題にのぼる“かませ”とは、その年に誕生した子どもの無病息災を願って、大蛇に子どもを「かませ」る行事のこと。まちを練り歩く大蛇の大きな口の前に「よいしょー!」の掛け声と共に、子どもが担ぎ上げられると、盛大な泣き声が響き渡ります。
今年も、賑やかな祭りの風景が、次の世代に引き継がれていくことを願って、クラウドファンディングに挑戦します。

なんかんぎおんさん2025、今年の挑戦
さらに、みんなでつくり、みんなで喜び合う祭りへ
当たり前のことながら、地域の祭りは、一度成功して終わりではありません。なんかんぎおんさんは、毎年8月に開催した後、巡行を終えた大蛇を解体する「山くずし」を行い、当年の祭りの全てを終えます。その後、休み期間はたったの2ヶ月。11月には翌年の祭りに向けての話し合いや準備が始まるのです。
毎年、また0から始めるのは大蛇づくりだけではありません。前年の反省点を活かし、メインステージを行う会場を変えたり、新たな出し物を考えたり、実は毎年新しいことに挑戦することも大切にしています。伝統的な祭りに”挑戦”の余白があることを意外に感じていると、北原さんの一言に唸らせられました。
「だって、大蛇の顔だって毎年違うんですよ。祭りも、新しいことに挑戦しないと、おもしろくないでしょう?」

準備から祭り当日まで、委員長として全体を見守り進行をとる北原さん
祭りの開催まで3ヶ月を切る5月からは、毎週木曜日に定例会議を重ねる、ぎおんさん実行委員会。ある日の会を訪ねると、分刻みのステージスケジュールに合わせて、大蛇山巡行のルートやステージ企画の時間配分など、細かな調整に、進行役、青年部、盆踊り担当者など、あちらこちらから意見が交わされていました。

ステージが用意される会場は、出店や出し物などで賑わいます
毎年様々な挑戦を続ける祭りについて、北原さんに「今年はどんな祭りを目指していますか?」と伺うと、間髪入れずに返されたのが「参加型」の祭りにしたい、ということ。
昨年のクラウドファンディングを通じて感じたのは、南関町に住んでいる人、今は遠くから故郷を思う人、クラウドファンディングを通じて祭りや南関町に出会う人、様々な立場から、この祭りの開催を応援し喜ぶ人がいるのだということです。それぞれの人が、それぞれの立場や関わり方で、ともにこの祭りをつくり、喜び合うことができる「参加型」の祭りを実現する。
なんかんぎおんさんにとって二回目となるクラウドファンディングは、必要な資金を集めるという目的とともに、支援を寄せる一人一人が「参加」できる祭りの開催を目指します。
支援を通して、皆でつくる南関の夏「なんかんぎおんさん」
昨年まで、400万円代の予算を見込んでいたなんかんぎおんさんですが、蓋を開けてみると、物価の高騰や開催内容をコロナ禍以前の状況にまで復活させたことで、さらに経費が嵩んでいることがわかりました。
今年度の予算は約580万円です。町内企業の協賛金やその他の収入だけでは不足する分を、クラウドファンディングによって支援を募ります。
資金の主な使い道
町を挙げての祭りの開催には、表面には現れない部分でもさまざまな費用と事前準備が必要です。皆様から寄せていただく支援金はすべて、ぎおんさん実行委員会が責任を持って、祭りの開催に必要な経費に当てさせていただきます。
•大蛇山制作費、運行費
•火吹き花火代
•打ち上げ花火代
•ステージ設営・運営費
•広告印刷費
•電気・通信費
•各種申請費 など
主なスケジュール
2025年4月 大蛇山制作開始
2025年6月 クラウドファンディング開始
2025月7月 クラウドファンディング終了
7月下旬 順次リターン発送(手ぬぐい等)
2025年8月2日なんかんぎおんさん当日
8月中旬以降 大蛇山のリターン順次発送
祭りに参加できるリターンもご用意
昨年実施したクラウドファンディングにおいて、多くの方に支援していただいたのが「竹あかり」のコースでした(31名の方が支援)。祭り当日、支援者のお名前を記載した竹あかりが八剣神社の参道を灯す風景は「こんなにたくさんの人が祭りを想ってくれているんだ」という実感を感じさせたと言います。(北原さん談)

参道に灯る名前入り竹あかりが大蛇巡行を見守る
今年は、昨年もご好評いただいた各コースに加え、当日祭りのスタッフとして参加できる「参加型」のリターン品も用意しました。(後日追加予定です)
また、八剱会のオリジナル手ぬぐいは開催日前にお届けしますので、祭りには参加できないという方もグッズを通して祭りに思いを寄せることができます。さらに、昨年初めて町外に渡った縁起物の大蛇の部位は、牙・目玉等に加え、耳もリターン品に加わります。クラウドファンディングを通して、当日参加する人も、遠方から見守る人も、それぞれの支援のあり方で。
「なんかんぎおんさん」を一緒に作ってくださる方との出会いを、今年も楽しみにしています!

最後に
今でこそ南関の夏を代表する風景となった「なんかんぎおんさん」ですが、もともとは南関町の中でも、八剣神社周辺の一部の地域行事として始まったものです。
日が暮れて、家々の灯りが暗闇の中に浮かび始める頃。仕事終わりに、煌々と照らされた作業場に集まって、竹を組み、藁を編み、大蛇山を作る時間。夜な夜な語らい合いながら、時に酒を飲み交わし、大声で笑い合う声が静かな通りに響きます。開催日が近づくにつれ、毎週木曜日に実施される会議では、祭りをつくるという目標に向かって、老若男女が意見を交わします。
この日を待ち侘びていた子供達が、汗を拭いながら大蛇山を曳き、出店やステージも明るいうちから賑わう当日。夜になれば、火を吹く大蛇山が大迫力で町を練り歩き、あちらこちらで歓声が上がります。町全体が暖かな灯りと熱気に包まれ、まるで大蛇のように一体となる夜は、百年続く中で「南関の夏」として、広く愛される風景になりました。
今年も、そんな一夜を、8月2日(土)に実現させます。
今を生きるわたしたちの手で、この祭りをつくり、守り、次の世代へと繋げるために。地域の枠を越えて、この思いに共感し手を貸してくださる方々とともに、今年の「なんかんぎおんさん」をつくりたいと強く願っています。
大蛇山を作る手、祭りをつくる手に、今年もたくさんの手が重なりますように。
ご支援、よろしくお願いいたします。
最新の活動報告
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ご支援ありがとうございました!南関ぎおんさん 奉納ご報告
2025/08/07 18:18ご支援いただいた皆さまへこのたびは、令和7年度「南関ぎおんさん」奉納に際し、クラウドファンディングを通じて温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました!皆さまのおかげで、今年も南関ぎおんさんは無事に、そして盛大に奉納を終えることができました。地域の伝統を守り、未来へつなげるために、皆さまのご協力が大きな力となりました。当日はたくさんの笑顔があふれ、南関の空に大蛇の花火と掛け声が響き渡る、素晴らしい一日となりました。本当にありがとうございました。なお、リターンとしてお約束しておりました「大蛇のパーツ各種」は、明日発送予定です。到着まで今しばらくお待ちくださいませ。これからも、南関の文化を大切にしながら、地域みんなで盛り上げてまいります。今後とも温かく見守っていただけますと幸いです。本当にありがとうございました。なんかん夏まつりぎおんさん実行委員会 一同 もっと見る
応援ありがとうございました!「ぎおんさん」まであと5日
2025/07/28 21:04この度は「なんかんぎおんさん」クラウドファンディングにご支援いただき、誠にありがとうございました。皆さまのお力添えにより、目標金額を達成し、無事プロジェクトを進めることができました。支援総額575000円 支援者54名おひとりおひとりの温かいご支援と応援の声が、私たちにとって大きな励みとなり、前に進む原動力となりました。 このプロジェクトを通じて、南関の魅力や「ぎおんさん」「大蛇」の文化をより多くの方に知っていただけるよう、今後も活動を続けてまいります。ご支援への感謝の気持ちを込めて、リターンの準備も心を込めて行っておりますので、どうぞ楽しみにお待ちください。 今後とも、「なんかんぎおんさん」へのご声援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。さぁ、来場できる方はお祭りを精一杯楽しみましょう!!皆様のご来場を心よりお待ちしております。後日動画でダイジェストも配信しますので、遠くの方もお楽しみください。▼お祭りの情報はコチラ▼--南関ぎおんさん--商売繁盛と五穀豊穣、無病息災を願う八剱神社の祭り。約100年の伝統をもつ。いかめしい形相の大蛇の山車「大蛇山」を、昼間は子どもたちが、夜は若者たちが引き手となり南関町関町商店街一帯を練り歩く。マルシェ&ビアガーデンやステージイベント、花火大会も。プログラム■八剱神社神事 8:00~9:00■大蛇山町内巡行 朝9:00~12:00、夜18:15~23:30■ミニ大蛇巡行 9:00~■マルシェ&ビアガーデン 16:00~ ※お祭り広場(南関町役場防災広場)■お祭り広場ステージ 17:00~22:30■花火大会 20:00~※関村花火大会会場日時 8月2日(土) 8:00 ~ 23:30場所・会場南関町「八剱神社・関町商店街一帯」〒861-0803 熊本県玉名郡南関町関町1437無料駐車場:南関町役場駐車場、南関町公民館駐車場、うから館駐車場など主催 なんかん夏まつりぎおんさん実行委員会問い合わせ先実行委員会事務局(南関町商工会内)電話:0968(53)0120※まつり本部 当日 電話:0968(53)3280 (まちの駅ゆた~っと) もっと見る夜の神社に灯りを。除草作業&竹あかり点灯しました!
2025/07/15 12:30【活動報告】「資金も大蛇も毎年ゼロから。百年続く南関の夏『なんかんぎおんさん』を今年も皆で作りたい!」このプロジェクトへ温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。皆さまのお力添えのおかげで、7/6に八剱神社の除草作業を無事に終えることができました。境内や参道がとてもきれいになり、訪れる皆さまに気持ちよくお参りいただける環境が整いました。斜面の草も丁寧に除草さらに、参道には竹あかりを設置し、いよいよライトアップがスタートしました。幻想的に浮かび上がる竹あかりが、昼間とはまた違った神社の魅力を演出しています。ライトアップが始まってからも、竹あかりのご支援はプロジェクト終了まで受付中です!新しい竹あかりの様子も随時掲載してまいりますので、ぜひお楽しみに。これからも地域の皆さまに喜んでいただけるよう、引き続き準備を進めてまいります。まだまだ皆さまの応援が必要です!どうぞ引き続きご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。▼竹あかりライトアップ▼南関町八剱神社にて〜8/2 まで。https://share.google/eq0Dnqk2OMnWggYUU点灯時間(〜8/1)19:30〜22:00(8/2)17:00 〜終了までご支援いただいた皆様の竹あかりの写真は、後日お名前がわかるように動画にまとめて報告いたします。 もっと見る






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