三十日前、ひとつの灯がともりました。最初は小さく、頼りない光でした。けれどその灯は、ひとり、またひとりと心を寄せてくれた皆さまの手によって、やがて夜空を照らすほどの光となりました。そして、さらにこの十日間、皆さまから寄せられたひと言ひと言、「応援しています」「楽しみにしています」――そのすべてが、私たち制作陣の心を支え、前へと進ませてくれました。舞台を創るということは、ただ物語を形にすることではありません。誰かの想い、誰かの祈り、誰かの「生きた証」を、共に紡ぐことなのだと、改めて教えていただきました。新撰組の時代、命を懸けて守った“誠”の旗。いま私たちは、その志を「舞台」という形で受け継いでいます。そしてその旗を共に掲げてくださったのが、他でもない、あなたです。あなたがいてくださったから、この光はここまで来ることができました。あなたの想いが、確かに“壬生のほたる”を灯したのです。どうかこの言葉を受け取ってください。――ありがとう。心の底から、感恩報謝を申し上げます。そして、物語はこれで終わりではありません。始まりの夜明けです。舞台の幕が上がるその日、あの日からともされた灯(ともしび)が、どんな光を放つのか――ぜひ、その目で見届けてください。この三十日間は、私たちにとって生涯忘れぬ時間です。共に戦い、共に笑い、共に未来を信じてくださったすべての方へ、心からの感謝を込めて。#舞台に、灯れ#壬生のほたる2025─ 舞台『新撰組日記 壬生のほたる』製作一同 ─







