
まずはどのようなお宿ができるのか、お屋敷ステイ 幸の概要です。
■施設概要:古民家一棟貸し(送迎あり、素泊まり)
■定員:9名
■料金目安:4名まで平日一泊 112,000円~, 5名以上はお一人様につき15,000円
■間取り:寝室 4部屋(ベッド 7、布団 2), キッチン, リビング, トイレ 2, 半露天風呂, サウナ, シャワールーム, 蔵BAR(宿泊者専用)、月見台
■特徴:総敷地面積 約925坪, 日本庭園, 農体験(畑・ニワトリ), オプショナルツアー(別料金), プライベートコンシェルジュ(別料金)
敷地内で野菜や卵を収穫し、蔵Barで島のお酒や生ハムを嗜む。ほろ酔い気分で中庭に出て、月見台から星空を眺める。のんびり流れる島時間をご堪能いただけると嬉しいです。
一日一組のみの対応となりますが、一人でも多くの方に小豆島を好きになっていただけるよう、地道に取り組んでまいります。
【写真ギャラリー】
① 外観(前庭)

② ダイニング

③ 客室
④ 蔵BAR

⑤ 半露天風呂

⑥ 中庭

⑦ 2階廊下からの眺望


瀬戸内海の香川県小豆島を未来につないでいきたい。この島の豊かな伝統、文化、地域のつながりを次世代へ継承するため、空き家となっていたお屋敷を観光拠点となる宿に再生します。
江戸時代、小豆島は幕府直轄の天領地で海運の要所として栄え、多くの立派なお屋敷がありました。
しかし現在では、跡を継ぐ人が少なく、空き家が増えています。子どもたちの多くが島外へ進学・就職し、家庭を持って戻る人はわずかです。空き家になったのち、長い年月管理がされないと、家々は草木に覆われ廃墟と化します。

私たちが見つけた物件は、塩・醤油作りで地域の発展に貢献した名家でありながら約10年間、空き家となっていました。しかし、定期的な掃除やメンテナンスのおかげで、とても良い状態に保たれていました。

ここを宿として活用することで、多くの方に、このお屋敷の良さを知ってもらえる、小豆島の良さを体感してもらえる。
このお屋敷を活用することができれば、同じ境遇のお屋敷も活用の道が拓かれるかもしれません。かつて賑わっていたこの地区を、再び盛り上げ、人口減少や文化衰退の危機に立ち向かいたい。
その第一歩として、まずはここ苗羽(のうま)地区で、このお屋敷宿を成功させたいと考えています。
なぜ私たちが小豆島への移住を決めたのか。そのストーリーをお話しします。
- 自己紹介と移住のきっかけ -
改めまして、小豆島リトリーツ株式会社の加藤直樹と申します。広島で生まれ育ち、学生時代は京都で学び、その後神奈川の企業へ就職しました。

神奈川では、朝から夜遅くまで働き、家族が寝静まってから帰宅する日々。妻も小さな子供3人の子育てに疲弊していました。2019年、海外赴任のチャンスがあり、家族でアメリカへ渡りました。
アメリカ生活では環境も変わり、家族揃っての夕食や子供達の送り迎えなど、家族と過ごす時間が増えました。約5年の赴任後、横浜勤務が決まっていましたが、子どもたちの成長や家族の幸せを考えると、そのまま都市圏に暮らすことが正解か、迷いが生じました。
多くの人が住む都会には、私たち家族の心休まるスペースがあるだろうか、数えきれない世帯のうちの1つとなって、私たちの存在意義はあるのだろうかと感じていました。
一時帰国の際、釣り好きの義父、娘、私の三人で本島(ほんじま)へ釣りに出かけました。
そこでの娘の一言。
「島に住みたい。」
それまで、次の引っ越し先に「田舎」という選択肢はあったものの、「離島」は考えていませんでした。その後、私と妻は離島での生活をイメージしながら何度も話し合いました。
そんな中で見つけたのが、穏やかな瀬戸内海に囲まれ、私たちの地元(広島・岡山)に近く、大きな病院と高校もある小豆島。

子供3人の将来がかかっている。この選択は簡単ではありませんでした。
とにかく行ってみようと、家族で小豆島を訪れました。
離島でありながら規模感と利便性が「ちょうどいい」。人混みとは無縁で、自然に囲まれた風景は最高。町は移住者の受入れにも積極的。ここで暮らしたい!と決心しました。
18年勤めた会社を退職し、2024年に家族で小豆島へ移住しました。
小豆島は少子高齢化、人口減少が顕著で、一人でも多くの人の移住を望んでいます。
私たち家族5人が移住すれば、子どもが3人、働き盛りの大人2人が増え、地域貢献にもなる。小豆島でなら、私たち家族にできることがあるのではないか、そう感じたことも移住を決めた大きな理由です。
- 小豆島での暮らしと地域とのつながり -
移住から約1年半。私たちが暮らす堀越地区は、子どものいる家庭が4世帯の小さな集落です。
「子どもの声が聞こえていいねぇ」とお年寄りの方々が笑顔で声をかけてくださいます。
途絶えていた子供会が復活し、集落の夏祭りを開催。子供たちもお店を出したり花火をしたり。
たった5人の家族ですが、ここには私たちにできることがある。嬉しさと喜び、そして自信に繋がっています。

ときどき、ご近所さんからは畑で採れた野菜や海で獲った魚をいただきます。
念願だったニワトリを飼い始め、小屋はYoutubeを見ながら自作しました。
畑を荒らす猪を捕獲するために、狩猟免許を取得しました。大先輩に捌き方を習い、命を有難くいただきます。
近くの荒れた竹藪の竹、活かさないのはもったいない!と、妻は竹細工同好会に入会しました。先輩方から学びながら、島の竹を使って、竹細工を楽しんでいます。
ここでの暮らしは、小さな喜びが日々積み重なっていきます。

島の自然、人の温かさ、伝統文化を多くの人に伝えたい。宿泊の選択肢が少なく多くの観光客が日帰りしてしまう現状を変えるべく、宿の開業を決意しました。
そして、ようやく出会えたのが歴史ある大きなお屋敷でした。広大な敷地、特徴的な日本庭園、そして何よりも、どこか懐かしく落ち着いた家の佇まい。
このお屋敷に一歩足を踏み入れた瞬間、「この出会いは運命だ」と感じました。

整理中に見つかった木判や賞状。時代を超えて受け継がれる物語が詰まっていることを実感しました。
改修にあたっては、昔ながらの雰囲気を可能な限り残しながら、現代的な快適さも実現すべく工夫しています。
また滞在中は、周囲を気にせず好きなペースで「島暮らし」をまるごと体験していただきたいと考えています。畑で野菜を収穫し、ニワトリ小屋から卵を採集して、そのまま食卓へ。忙しい日常から離れ、人混みから離れ、自分たちだけの時間の流れに身を置く贅沢。田舎暮らしの醍醐味です。
ただ、すべてが順調というわけではありません。
現代の建築基準への対応、古民家を改修できる大工さんは限られ、長年の経年劣化など予想外の修繕で資金が不足。融資や補助金を最大限活用しましたが、資金が不足しています。
古民家を改修、維持することの難しさを痛感しています。取り壊して新しく作る方が簡単かもしれません。
しかし私たちは、伝統や歴史、趣が詰まった古民家を残すことこそが、これからこの場所で過ごしてくださる方々への最大の価値だと信じています。まずはこの宿を成功させて、今この地域に残る古民家を1つでも多く存続させていきたいと願っています。

- このプロジェクトで実現したい未来 -
小豆島は、便利な島ではありません。フェリーに乗らなければアクセスできず、唯一の公共交通機関であるバスも便数が少なく、大きなショッピングモールやファストフード店もありません。でもその不便さが、自然や文化、人の温かさを守ってきました。
人口減少や少子高齢化が進む中、空き家や廃校、伝統行事の継承問題――そうした課題を現実として受け止めつつも、「今あるものを次世代に残したい」という強い思いがあります。

秋祭りで繰り出す太鼓台、農村歌舞伎、お遍路や伝統行事は、少子高齢化ですべてを存続させるのは困難な状況です。それでも、多くの方に島の魅力や文化に触れてもらい、新たな応援団を増やしていきたい。その拠点となることが、私たちの目指す「宿」なのです。
私たちの目指す宿・想いを伝えるには、一度でも来ていただくことが大事だと思っています。
そのため、この場所を体感していただきたく、お得な割引クーポンをご用意いたしました。
宿泊割引クーポン:
- 有効期間はチケット発行日より2年間です。
- 料金は、時期により変動いたします。詳細は、ホームページ内でご確認ください。(HP → https://oyashiki-stay.com/ )

また、応援したいけど小豆島までは行けないという方には、私たちおすすめの特産品をご用意いたしました。地元生産者様のご協力のもと、島のおいしいものを自信をもってお届けします。
私たちイチオシの小豆島特産品:
- 伝統的な木桶で仕込む天然醸造の醤油。どんなお料理にも合う極上醤油(正金醤油)
- 香川県オリーブ品評会で最高金賞受賞!! 小豆島産手摘みエキストラバージンオリーブオイル(AMYFARM)
- 小豆島の温暖気候が生みだす「うま味」が凝縮。小豆島放牧豚の長期熟成生ハム(小豆島発酵ハム)

私たちの最終ゴールは、この島を子供たちが「また帰ってきたい」と思う場所にすることです。観光を通じて、人が訪れ地域が活性化し、雇用が増え住む人が増える。そんな循環を次の世代へ繋いでいきます。
小豆島を応援したい、島の文化や自然が大好きだ、そんな皆さまの力が必要です。ぜひ私たちと一緒に、小豆島の未来をつくる仲間になってください。応援をどうぞよろしくお願いいたします。

最新の活動報告
もっと見るたくさんの応援をありがとうございました!!!
2025/12/01 16:04クラウドファンディングが終了いたしました。たくさんのご支援、温かい応援を本当にありがとうございました。小豆島に移住して2年弱、観光業も旅館業も初めて、知識も経験もない私たちが、クラウドファンディングで資金を集めることができるのか、始める前は不安でした。しかし、クラウドファンディングに挑戦したことで、私たちが作り上げたい宿について、小豆島の魅力と現状について、詳しくお伝えできる機会をいただけて良かったと思っています。いただいたご支援、本当に本当にありがとうございました。キャンプファイヤーの手数料を引いた2,290,844円と直接ご支援いただいた355,000円、合わせて2,645,844円、ご支援いただきました。こんなにもたくさんのご支援をいただいて、とても嬉しい気持ちと同時に、身の引き締まる思いです。いただいたお金でなんとか先へ繋がりました。これから一組でも多くのお客様が来ていただけるよう、日々精進してまいります。無事に宿がオープンし、実際にお客様に来ていただいて思ったことは、直接お客様とお会いして、宿をご案内したり、島のおすすめをお伝えしたり、お客様が喜んでくださることに、とてもやりがいを感じます。アメリカに住んでいた時に大好きだった場所があります。キャンプができる牧場、広い敷地を貸切で、犬やニワトリ、七面鳥、ラマや馬、たくさんの牛もいました。オーナーがトラクターで牛の餌やりに連れて行ってくれたり、置いてあるボートに乗って遊んだり。自分たちだけの空間、そこでできる特別な体験は、何度訪れても心躍る場所でした。私たちの宿も、何度も訪れたくなるような、いつ来てもほっと癒され、楽しめるような、ここにしかないリトリート(心身のリフレッシュと癒しの場所)を目指しています。小豆島は今年10月、国連世界観光機関の『ベストツーリズムビレッジ2025』に認定されました。小豆島町が作った動画には、島の魅力がたっぷり詰まっています。下リンクよりぜひご覧ください。『We are Shodoshima Town_2025』小豆島町役場小豆島にはたくさんの可能性があると信じています。ぜひ一度、遊びにいらしてください。まだ始まったばかりの『お屋敷ステイ 幸』。これからの展開を楽しみにしていただけたら幸いです。一歩一歩前進あるのみ! もっと見る【残り2日!】たくさんの方々に支えられて
2025/11/28 07:30クラウドファンディング、残り2日となりました。たくさんのご支援、温かい応援を本当にありがとうございます。小豆島に移住して、もうすぐ2年。縁もゆかりもなかった小豆島で住む家を見つけ、物件を見つけ、会社を立ち上げ、資金の調達、改築工事、敷地の整備、初めてのことだらけでした。無事に宿をオープンすることができたのは、関わってくださった方々のおかげです。当初の想定金額を大幅に超える物件だったため、資金調達のために会社を設立しました。自己資金では到底足りず、見つけたのは金額の大きな補助金。この補助金があればこのお屋敷を宿として活かすことができる。審査を経て、運命の分かれ道となる補助金を取得することができました。銀行からの融資と、この度のクラウドファンディング、私たちの目指す宿が形になりました。住む場所を小豆島に決めたのは、親元に近いということもありました。アメリカに住んでいた時に一度、父の心臓が止まったと連絡が入りました。慌てて家族で一時帰国をし、その時は一命を取り留めました。離れていると、何かあった時にすぐに行くことができない。実家の広島と岡山が近い小豆島を選びました。父は驚異の回復力で、無事に退院。酸素ボンベが手放せなくなってしまいましたが、小豆島へ遊びに来る予定もたてていました。しかしながら、その願いは叶わず。小豆島へ来ることはできませんでしたが、生前、経営コンサルタントだった父は、会社の事業計画からツアーのアイデアなど、一緒に考えてくれていました。父が楽しみにしていた宿が無事オープンし、きっと喜んでくれていると思います。たくさんの方に支えてもらっていること、一緒に夢を見てくれる方々がいること、ここ『お屋敷ステイ 幸』から始まる未来が、今はとても楽しみです。宿泊を予定してくださっている方はぜひ、リターンの宿泊クーポンがとてもお得になっています。小豆島産の品々も本当におすすめです。クラウドファンディングのご支援もとても嬉しいのですが、小豆島を周りの方におすすめしていただくことも、とっても嬉しいです。一人でも多くの方に、小豆島のことを知ってほしい。どうかご縁がつながりますように。 もっと見る
リターンのご紹介《生ハム》
2025/11/25 07:33小豆島産の生ハムがあります。『小豆島発酵紅腿(ハム)』が作る長期発酵熟成生ハム。スペインの伝統的な製法を基本にしながらも、瀬戸内小豆島の伝統や自然環境に即した独自の製法を構築し、この土地でしか表現できないハムを模索しています。原料となる豚は、小豆島で育ちました。通常は生後半年頃の出荷となりますが、手作りの発酵飼料を食べ自然の中でのびのびと育つ豚は、2倍の時間をかけて成長します。島の気候や風土、醤油麹菌と白カビによる発酵。瀬戸内海100%の粗塩、小豆島産オリーブ果実を搾った無濾過オリーブオイルなどを使用し、他にはない香りや味の深みと広がりを感じる小豆島産の生ハムです。クリスマスディナーやお正月のお節、お祝い、特別な日などにぜひいかがでしょうか。クラウドファンディング、残り5日となりました。ご支援、拡散、宣伝、温かい応援を、どうぞよろしくお願いします。 もっと見る










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