能登半島地震から1年半!天領の漁港・石崎町が、瓦礫の中から再び光を取り戻す

意気高らかに海の男たちが、漁師町の誇りをかけて担ぐ――石崎奉燈祭。その祭りを、能登の震災から完全復活させるプロジェクトです。

現在の支援総額

2,514,636

50%

目標金額は5,000,000円

支援者数

80

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/06/20に募集を開始し、 80人の支援により 2,514,636円の資金を集め、 2025/08/31に募集を終了しました

能登半島地震から1年半!天領の漁港・石崎町が、瓦礫の中から再び光を取り戻す

現在の支援総額

2,514,636

50%達成

終了

目標金額5,000,000

支援者数80

このプロジェクトは、2025/06/20に募集を開始し、 80人の支援により 2,514,636円の資金を集め、 2025/08/31に募集を終了しました

意気高らかに海の男たちが、漁師町の誇りをかけて担ぐ――石崎奉燈祭。その祭りを、能登の震災から完全復活させるプロジェクトです。

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石崎町は、江戸時代には加賀藩の天領とされ、北前船交易の要所でもありました。 

多く人が往来し、祭りも信仰も町と共に育ってきました。

たとえば、江戸時代の書物にも「石崎八幡の灯火は海の道標」と記されています。 

この地の灯は、ただの祭りではなく、海と人、文化と信仰の結び目です。

歴史の証人であるこの町を、どうか次世代へと受け継ぐために。 いま、あなたの力が必要です。


すべてが止まった午後、覚えていますか?──

2024年1月1日午後4時10分。

あの日、能登半島の付け根にある漁港、石崎町に響いたのは、

聞いたことのない音だった。

突然の揺れが、町をのみこんだ。
漁を生業とする人々の暮らしも、
300年以上続いてきた“誇り”も、
あの震災で、すべてが止まった。

見知っている家々が崩れ去っていた

アスファルトも地震で壊れ、今でも通行止めの場所も

海岸も剥がれて、漁船も動けないままに

多くの人は、高台にあるお寺に避難していましたが、

夜が明けて、町に降りてみると、

船が動かない港。人の気配がない通り。すべてが、静まり返っていました。


けれど、町はあきらめなかった。

青年が太鼓を叩き、
少年が笛を吹き、
かつて担い手だった者は、奉燈の骨組みに手をかけ、
人々はまた、古からの「神事」を信じはじめました。

▶️ 報道で紹介された石崎町の決意
映像には、町の現状や、住民それぞれの想いが映し出されています。
https://www.youtube.com/watch?v=30RMXjBp-kU


天領の漁港、石崎が、瓦礫の中から──
再び、光を取り戻す
「文化庁認定|日本遺産の灯を絶やさないために」

石崎奉燈祭は、文化庁認定の日本遺産『灯り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り~』 にも数えられる、歴史ある祭りです。

特に石崎の奉燈は、巨大な灯籠のような存在感と、美しくも激しい担ぎで知られ、“町の誇り”であり、祈りを宿す灯”として、唯一無二の存在です。

この火を、そして魂の鼓動を──次の世代へ、もう一度つなぎたい。

かつて石崎町は江戸時代、加賀藩ではなく幕府直轄の「天領」とされた数少ない地域のひとつでした。

これは、石崎の港と漁業、そして人々の営みが、それだけ重要な意味を持っていた証です。

能登湾に突き出すように位置するこの小さな町は、北前船の寄港地としても栄え、海とともに生きてきました。

そしてその精神の象徴が、石崎八幡神社と石崎奉燈祭です。

かつて、室町から江戸の頃──能登・石崎村に、京都・石清水八幡宮のご神霊を迎え、石崎八幡神社が生まれました。 

石清水八幡宮より勧請された「石崎八幡神社」

石清水八幡宮は、伊勢神宮に次ぐ格式とされる八幡信仰の中心地であり、源義家をはじめとする武士の守護神としても知られます。

石清水八幡宮(京都府)

この町は、何百年と続く祈りを背負ってきました。

奉燈の灯は、かつて海をゆく船の道しるべとなり、同時に、神様へ祈りを捧げる“灯りの奉納”でもありました。

そうして生まれたのが、「石崎奉燈祭」です。

昭和37年、石崎奉燈祭の熱気昭和37年、石崎奉燈祭の熱気

100年以上、受け継がれてきたこの祭りは、町の誇りであり、信仰であり、そして魂でした。

「天領」として繁栄した石崎町は、北前船の寄港地として人と文化が交差する、生きた文化財のような場所です。


──しかし、2024年1月1日。

能登半島地震により、町は深い傷を負いました。奉燈が通るはずの道さえ、崩れました。

それでも震災直後から、人々は声を掛け合い、灯を絶やさぬよう努力を重ねてきました。
小規模ながらも灯をともす試みが行われ、町に再び“鼓動”が戻りはじめました。


そして、私たちはここに宣言します。

2025年8月2日、「石崎奉燈祭」を通常開催いたします!


「なぜ、いま“通常開催”するのか?」

2024年、震災の影響を受けながらも、私たちは小さな規模での開催を模索しました。それは「火を絶やさないため」の選択でした。

けれど、2025年は違います。

私たちは「灯を取り戻す」のではなく、「町の心臓を動かす」ために、再び“本来の形”で祭りを行うことを決意しました。


  • それは、「今しかない」挑戦です。

  • 江戸の昔、石崎の奉燈は夜の海を照らし、北前船の船乗りたちが帰る“道しるべ”でした。

  • 灯台のない時代、その灯は命を守る「海の標(しるべ)」だったのです。
  • 明治期、物流の大動脈として活躍した北前船。石崎にも寄港していた

  • そしていま──地震により町が暗闇に包まれた今こそ、私たちは、もう一度あの灯を掲げたい。

  • 今度は、海ではなく、未来を照らす“希望の灯”として。

奉燈が再び揺れるとき、それは町の復興が動き出す合図。

ただの祭りではない、これは「町の鼓動」を取り戻すための祈りです。



これは、自分自身の物語でもあります。


 なぜ今、皆さまのお力が必要なのか?

石崎奉燈祭りの復活には、ただ単に「祭りを開催する」以上の課題があります。
能登半島地震によって、祭りの基盤となる環境そのものが大きく損なわれました。

1. 担ぎ手や観光客が安心して歩けるよう、町内の道路のひび割れや段差を修復する必要があります。

奉燈の担ぎ手たち、そして訪れる観光客の安全を守るためには、まずその道路の補修・整備が必要です。

 2. 更地が増え、かつて提灯を吊るした場所がなくなりました。

これまでは、町中の家々が軒先に提灯を吊るし、連なる光が奉燈の道を照らしてきました。しかし今、町には空き地や更地が増え、提灯をつなぐ場所そのものがありません。そのため今年は、安全な仮設照明や提灯スタンドを新たに設置する必要があります。

 3. 町民の多くが移住し、寄付が集まりづらい状況です。

これまでは、町の飾りつけや祭りの細かな準備は、町民や、地元にゆかりのある人々の寄付によって支えられてきました。けれど今回の地震を機に、多くの人が町を離れざるを得なくなったのが現実です。「寄付をしたくても、もうできない」そんな声も、私たちは耳にしています。


だからこそ、私たちはこのクラウドファンディングに希望を託します。

地元を離れた人。石崎を知らなかったけれど、想いに共感してくれた人。文化を残したいと思ってくれるすべての人に、支援という形で加わっていただければ幸いです。


支援金の使い道
  • ・地震で損傷した道路の補修工事(担ぎ手や観光客の安全確保)

  • ・仮設の夜間照明・提灯スタンドの設置(更地対策)

  • ・奉燈の装飾・資材調達

  • ・会場の安全管理・警備体制

  • ・最低限の運営経費(設備、人員)


リターン(返礼)のご紹介



町の鼓動を、もう一度。

石崎奉燈祭は、ただの祭りではありません。

それは、町が生きている証であり、年に一度だけ響く“鼓動”です。

あの太鼓の音、笛の響き、灯のゆらめきが戻らなければ、町の魂もまた静かに消えていってしまう。

「100年の灯を、絶やすわけにはいかない。」その祈りを胸に、私たちは立ち上がりました。

あなたのご支援が、石崎の未来をふたたび動かします。どうか、この挑戦に力を貸してください。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

支援に関するよくある質問

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最新の活動報告

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  • 今回のプロジェクトにご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございます。https://camp-fire.jp/mypage/projects/855422振り返れば、私たちがスタートした時には「どれだけの方に想いが届くだろうか」という不安もありました。しかし今、画面に映る 78名もの方々からのご支援、そして 2,400,000円を超えるご厚情 が積み重なっていることに、心からの感謝でいっぱいです。皆さまお一人おひとりの応援が、私たちの背中を押し、石崎の灯りを未来へつなぐ確かな力となりました。本当にありがとうございます。プロジェクトは、いよいよ明日で終了となります。「100年の灯を、絶やすわけにはいかない」——その思いで走り抜けてきました。どうか最後まで、この石崎のことを見守ってください。そしてもし周りの方に、この想いを共有していただけるなら、ぜひ一緒に未来へとつなげていただけると嬉しいです。改めて、ここまで支えてくださった皆さまに、最高の感謝を込めて。石崎奉燈祭奉賛会 一同 もっと見る
  • 石崎奉燈祭2025が終わってから数週間。熱気に帯びていた町は少しずつ静かになっていき、いまはまた復興作業という日常に戻っていっています。「今年の祭りは良かったわ」「やっぱり石崎は奉燈祭やな」祭りを終えた後に交わされるこんな言葉こそ、石崎奉燈祭の“後味の良さ”だと思います。参加した人も、支えてくださった人も、みんなが笑顔で来年の祭りを思い描ける——それがこの祭りの魅力です。来年へ向けての準備が始まります。奉燈祭は「終わり」ではなく「始まり」。町内会や奉賛会では早速、反省会や意見交換が行われ、来年の体制づくりに向けて動き出しています。一夜限りの祭りを成功させるために、実は一年をかけた準備が必要です。その積み重ねがあるからこそ、毎年あの迫力ある奉燈が夜空に浮かび上がるのです。石崎奉燈祭は、地域の誇りであり、未来へ受け継ぐ大切な文化です。「今年もありがとう」「また来年も楽しみにしている」という声を力に変えて、私たち次回の祭りに向けて歩みを進めています。そして何年、何十年と続けていきます。プロジェクト終了まで、あと1週間今回のクラウドファンディング・プロジェクトも、残すところあと1週間となりました。多くの方に応援いただき、復興へとつなぐ大きな一歩を踏み出せたことに心から感謝しています。石崎奉燈祭の炎を未来へ絶やさないために、最後の一押しをどうかよろしくお願いいたします。この1週間が、来年の祭りをさらに力強いものにしてくれると信じています。■ご支援はこちらからhttps://camp-fire.jp/projects/855422/view もっと見る
  • 8月2日。石崎奉燈祭を、無事に終えることができました。震災から1年半。再び町に灯りがともり、太鼓が鳴り響き、掛け声が空にこだましました。今年の祭りは、近年まれにみる盛り上がりとなり、地域全体がまるで逆境を跳ね返すような、圧倒的な熱気に包まれました。提灯の光に照らされた町並み、奉燈の躍動、そして人々の笑顔。そのすべてが、石崎町本来の力強さを示していた——そう実感しています。この様子は、【北陸放送の公式YouTube】でもご覧いただけます。現地の臨場感を、ぜひ体感してください。▶ 北陸放送チャンネルで視聴https://www.youtube.com/watch?v=-MVmy6hrpYg「もう一度、この光景を見たい」そう願ってくださった皆さまの応援が、この日の実現につながりました。本当に、心からありがとうございます。しかし、これはゴールではありません。ここから、来年へ、未来へとつなぐために、祭りの“あと”を整える支援が、まだ必要です。どうか引き続き、石崎の挑戦を見守り、支えてください。https://camp-fire.jp/projects/855422/view もっと見る

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