日本の漁獲量は年々減少。
海は私たちが思っているよりも弱っています。
子供たちの食卓を守るためにこのゲームを作りました。

０.お知らせ

【2025/06/30】　
公開から一週間で100%を達成しました🎉！たくさんのご支援ありがとうございます！
ネクストゴール200%、300%を設定させていただきました。残り一か月半よろしくお願いいたします！

200%(60万円) ➽余裕のできた資金を活用し、デザイナー様に追加のお願いをして環境カードに『海上保安庁・外国船』の特別カードを増設！基本パックをもっと楽しくします！

300%(90万円)➽資金を使ってすべてのリターンに、CF限定のクリアファイル1個と、今日船特別ステッカー1セットを無料で同封します！
　
【2025/06/21】　
プロジェクトを開始しました！

１.はじめまして

こんにちは、私はこのボードゲームを作っている、ゲームデザイナーの伊藤大賀と言います。

私は、高校生の時に生物オリンピック金賞を受賞するくらい、生物が大好きな大学生です。
春は大潮のたびに干潟に出かけて潮干狩りしたり、夏はダイビングに、秋冬は釣りに出掛けて海の生き物を観察するのが大好きです。

でも、そんな海の生き物たちが今大変な状況に置かれていることを皆さんは知っていますか？

1970年代に革新的な漁業技術が確立されてから、日本は太平洋を中心に乱獲を繰り返し、たくさんあった海洋資源はたった20年のうちに大幅に減少。ほとんどすべての魚種において漁獲量はほとんど無い状態なのです。

海の資源は有限です。たまには資源を回復するため休漁することが大事というメッセージを伝えるゲームを作りました。

２.『今日船』ってどんなゲーム？

• 魚タイルカード（30枚）
  スルメイカ、サバ、イカ、サンマ…それぞれ価値や旬が異なる30種類の魚タイル。

• 休漁カード（25枚）
  海を休ませることで、次の自分のターンでの漁獲量の期待値を上げる大切なカード。

• 環境カード（25枚）
  海洋ゴミの漂着や水温上昇など、リアルな海のリスクを再現するイベントカード。

目的はシンプル。

1. たくさん魚を獲ってお金を一番多く稼ぐ

2. でも、乱獲しすぎると未来の自分の首を絞めることに

3. 自分の手番で適度に休漁を選んで資源を回復し、次の漁で大きく稼ぐ

漁をすると…お金は稼げるけれど海洋資源は荒らしてしまう。
休漁すると…資源は回復するけれど機会損失になる。

“今、獲るか？　休むか？”――そのジレンマが、このゲームの核心です。

生物オリンピック金メダリストがルールから説明まで全部作り込んでいるので、『そうだったんだ！』という情報がたっぷりです。

３.『今日船』を作ったきっかけ

多くの人に楽しく水産資源保護の考え方を学んで貰おうと考えたのが『今日船』を作ったきっかけです。

日本の漁業が今やばい！って言っても多くの人はピンとこないと思います。しかし多くのデータで日本の異常な漁業の実態が示されています。最盛期の1984年から2020年までに日本で取れる魚の量は実に1/3にまで減っているのです！

特にこのゲームを作ろうと思い立った2024年は多くの魚が激減した年でした。

スルメイカやサバ、イカ、サンマなどが軒並み激減し、2024年の漁獲量は2000年と比べて全てが2割以下まで減少していると考えられます。

主な理由は環境破壊と獲りすぎによるものですが、多くの人はあまり意識していないと思います。そしてこれは、私たちの文化や生活を脅かしている重大な問題です。

もうしばらく前からお寿司屋さんでシャコは食べられなくなりましたが、お祭りの屋台からイカ焼きが消えるのも時間の問題です。秋刀魚が秋の風物詩だったこともこのままでは忘れられる運命にあります。子供達に残す海がこのままで良いのでしょうか？

しかし、そんな暗い未来も、私たちと漁師さんの行動次第で変えられます。実は多くの国で漁業はまだ伸び続けているくらいです。

それは何故か？それは漁業に対する考え方が日本とは違うからです！

そしてそれは簡単に学ぶことができます！！

『今日、僕が船を出さない理由』は、どうやって海と魚と向き合うか考えて、水産資源管理の大切さを学んでもらうために作ったゲームです。

ゲームにする以上、楽しく、面白く、プレイできるよう工夫を凝らしつつ。本筋は“遊ぶ人が、海を守る人になる”ように考えて作られています。

４.『今日船』ができるまで

まず行ったのが、ゲームの題材となる魚の下調べでした。

今、日本でどんな魚が減っているのか、それは何故か、どのような問題が背景にあるのか、そしてどうすればそれを止めることができるのか。近年の漁業関連のニュースなどを元にに魚種を選定し、環境関連の行政の取り組みや問題点を洗い出しました。

多くの魚屋さんを調査して、現在流通している魚や価格、産地にも気を配りました。全国的に当たり前に売っている魚でも話題性の少ないものや地域性の強い物は除外しており、どれをとっても人と環境との関わり方を知るきっかけになるような魚が題材になっています。

次に行ったのがルール作りでした。

まずは遊びやすさを重視してシンプルなルールにしました。そしてゲームを進める上で、背景となる情報が違和感なく伝わるか、ちゃんと環境に良いことを推奨するルールになっているかを考えました。ゲームとして成立するように割愛した内容も多くありました。

その上でちゃんと楽しく、最後までワクワクしながら遊べるようにバランスを調整するため、100回以上の試遊を繰り返し、いろいろな場で意見を取り入れて改良を続けました。そうやって遊びながら学べるゲーム『今日船』は出来上がりました。

５.  ゲームマーケットでの第一版販売

ゲームマーケット2025春での販売は非常に反応が良く、ゲームの内容を知らない方でも、『超リアル漁業バトル』に興味を持ってくれる方が多くいました。

予想以上の反響で、短時間で売り切れになってしまったものの、売り切れた後でも多くの人に話を聞きに来てもらえました。全く生き物や環境と関係がないボードゲームのイベントで、初めて会う人とも水産資源保護への問題意識を共有できて、私はとても嬉しかったです。

　特に、教育に関わる方や魚に関わる仕事をしている方などは『こういうゲームを探していた』『今必要なものを作ってくれてありがとう』などの応援の声をいただくことができて、このゲームを広めるためにもっと頑張ろうと思いました。

　一方で興味があっても、在庫がなくて買っていただけなかった方も多かったのが悔やまれました。そこで、増刷してより多くの人に届ける為に、このクラウドファウンディングを企画しました。

６. もうひとつの挑戦〜全国の小中学生に届けたい。

私たちには、もう一つの大きな目標があります。それは、小中学生にこの作品を届けること。

これからの未来を作る子供達に、日本の豊かな海と魚食文化を残していきたい。より多くの人に環境のこと、海のことを学んでもらって、持続可能な社会に変えていきたい。そう考えた時に、最も大きな力になれるのは教育だと思いました。

そのために、小中学校で授業内でこのゲームを使ってもらえるように様々な学校へのヒアリングや、学習指導のためのマニュアルの作成を行っています。第二版ではルールも調整して授業で扱いやすいより学びやすい内容へ変えていきたい。そのために第二版では第一版よりもパワーアップしたコンポーネントを含め進化させていきます！！

実際、作者の母校の中高生物部では今日船を寄贈し、部活の一環で今日船を遊んでもらうことができました。さらに、先生方から学習教材化のためのアドバイスをいただきながら、修正を進めていき、教材としての活用例を増やしていきたいと考えています。

これからより広く小中学生に向けて、わかりやすく学びの多い教材に成長させたい。そして授業の中でも使ってもらえる教材にしたい。そんな思いから、普及教材版の『今日船（第2版）』の開発を進めていくのが今後の目標になります。

７.『今日船』のルールの詳しい紹介

すべてのユーザーには海が与えられる・・
海は、6枚の魚カードタイルで構成されています。
魚にはそれぞれランクがあり、1から6までの6枚を手元に配置します。

ユーザーは自分の手番でダイスを振り、出目の数字に相当する魚タイルが表向きなら、表示金額を獲得できます💰

しかし、魚を乱獲してしまったので海の豊穣度（豊かさ）が1つ下がります。表向きのタイルの中で、一番ランクの高いタイルを裏向けにしなければいけません。

海の豊穣度を回復させるには、自分の手番で休漁を選択し、手番をスキップする選択を取るしかありません。

休漁することは、一見ほかのユーザーとの差が広がってしまう選択のように感じるかもしれませんが、休んでいる間に身につくスキルがあります。それが休漁カードです。
休漁カードは魚を獲得できなかったターンで毎回一枚山札から引き、手札にすることができます。
手札にした休漁カードは自分の手番の一番最初に使うことができます。

休漁カードを使うと、出目を調整できたり、お金をもらえたり、豊穣度を回復させることができるなど良いことが盛りだくさん！うまく活用して差をつけましょう！

逆に、魚を獲得したときは環境カードを山札から引きます。環境カードはすべてのプレイヤーの海を巻き込む強力なカードです。引いたらその場で効果が発動します。

環境に振り回されつつも、戦略を立てていくことが大事です。（環境カードのせいでたまに計画が狂ってしまうこともありますが(;^_^A）

そしてなんと、このゲームでは他のプレイヤーの海で漁をする選択も可能です！隣の芝は青い、隣の海が豊かなら、そこで魚をとってしまいましょう。もちろん入漁金を払う必要がありますが、ライバルでもあり、仲間でもある周りの漁師さんと戦い、協力しながら一番稼ぐ漁師さんになりましょう(^▽^)/

環境か休漁の山札がなくなったターンの時点で一番お金を持っているプレイヤーの勝ちになります。

８.  資金の使い道

このプロジェクトでは、

・普及教材版（第2版）の制作

・ゲーマー向け拡張パックの制作

の２つの軸で開発を進めていきたいと考えています。

クラウドファンディングの資金は主に印刷費のほか、デザイン、出展広告費に使っていきたいと考えています。

自己資金では困難な、大ロットでの制作をすることで、より単価を安くして教材として使っていただきやすくすることが重要だと考え、今回のクラウドファンディングに頼ることにしました。

10.  第1版から第2版にパワーアップ！

第2版では、さらに使いやすく、質感の向上したカードを採用。点数記録方式もより直感的になり、漢字や難解な表記を見直しました。さらに、カードのサイズも大型化し、よりゲームプレイを楽しめるように改良しました。

この第2版は、より多くの方々に楽しんでいただけるよう、改良を重ねています。ぜひ、私たちのプロジェクトにご支援いただき、この新しい体験をお楽しみください！

プロジェクトへのご支援を心よりお待ちしております。詳細はリターンページをご覧ください。

11.  拡張版を制作して販売します！

シンプルなゲーム性の今日船ですが、ボードゲームマニア向けに、もっと複雑で思考力が試される重ゲーとしてアレンジする計画がスタートしました。こちらはゲムマなどのイベントや、今回のクラファンでしか手に入らない、少量生産の予定です！！

拡張パックでは設備投資によって、収入を安定化する養殖漁業や、より激しい攻防をもたらす、資源のトレードなどを通して、よりシビアな漁業法人運営を体験できるように拡張していきます。内容はカード30枚程度、２〜５人で60〜80分のプレイができるようバランス調整をしながら、テストプレイを重ねてまいります！！

時期は少し遅れるかもしれませんが、拡張版を制作してゲムマ秋で発売予定です！拡張パックの製作発送時期は少々遅くなることが予想されますので、拡張パックが欲しい方は、別途『プランE：拡張パック』をお申し込みください。こちらは完成次第発送いたします！！

12.  リターンについて

A. 感謝のお手紙＋冊子＋冊子にお名前掲載 2500円
B. 今日船第2版1個＋CF限定アクキー1種 3200円
C. 今日船第2版1個＋CF限定アクキー1種＋作者の解説冊子3700円
D. 今日船第2版1個＋CF限定アクキー1種＋冊子＋冊子にお名前掲載6000円
E. 今日船拡張パック＋CF限定キーホルダー1種1500円
F. 今日船第2版1個＋CF限定アクキー2種＋冊子＋冊子にスポンサー掲載（1/4ページ）16000円
G. 今日船第2版1カートン(12個) 22000円
H. CF限定アクキー全種(10個)　5000円
I. ボドゲ体験会(東京) 3000円

アクキーは以下の10種から選択してください

【今日船の商品詳細】
内容物：休漁カード25枚・環境カード25枚・ダイス1個・説明書・魚タイル30枚・点数記録用円形ボード・点数コマ10個

【解説冊子の商品詳細】
サイズ：B5・ページ数未定（32~48ページ程度）

13.  スケジュール

2025年6月：ボードゲーム入稿&印刷
2025年7月：冊子の入稿＆印刷
2025年8月：ゲームの発送、リターンのお渡し
2025年8月以降：拡張版の発送

14.  最後に

私たちは、『今日、僕が船を出さない理由』を通じて、未来の日本を担う子供たちに、持続可能な漁業の大切さを伝えたいと強く願っています。このプロジェクトが成功すれば、より多くの学校でこのゲームを体験してもらうことができ、子供たちの意識改革に寄与できると信じています。皆さんのご支援があればこそ、この夢を実現することができます。どうか、私たちのビジョンにご賛同いただき、共にこのプロジェクトを進めていけたら幸いです！