
こどもはっちにて 平間恵美氏(左) 高橋みのる(右)
「南部昔コ(なんぶむかしこ)」は、青森県南部地方に古くから語り継がれてきた民話を集めた貴重な文化財です。
近年では、地元の語り部講座や保存活動を通じて、その伝承が続けられており、方言のぬくもりや昔話の教訓が、今も人々の心を打ちます。
しかし、少子化やライフスタイルの変化により、こうした口承文化は年々失われつつあります。だからこそ、子どもたちに「地元の物語」や「言葉の温もり」を届けることが、今とても大切と思い、このプロジェクトを立ち上げました。完成したからくり時計により、その動きを楽しみながら、子どもたちが民話と方言に触れるきっかけになれば幸いです。
【自己紹介】
私、高橋みのるは、八戸市在住木のからくり作家です。「木」と「メカニズム」と「遊び心」の三つの要素を組み合わせた動きの世界を「メカ木ズム」とネーミングし、「からくりで笑顔に」をモットーに、からくり制作、ワークショップなどの創作活動を行っています。
あおもり縄文ステーション「じょもじょも」からくり時計「縄文」、八戸ポータルミュージアムはっち「からくり獅子舞」、三沢航空科学館「からくり飛行船」、徳島木のおもちゃ美術館「人形浄瑠璃からくり」など、公共の施設・団体や個人企業さま向けなど、多数制作しています。

【このプロジェクトで実現したいこと】
八戸ポータルミュージアムはっち4階「こどもはっち」は来年15周年を迎えます。そこに遊びに来る子供たちのために、青森県南部地方の民話「南部昔コ(なんぶむかしこ)」をテーマにしたからくり時計を制作し、「こどもはっち」に寄贈します。完成予定2025年11月。
演目は「ねずみの相撲」。

今回の作品では「木のからくり」と「南部弁の語り」を組み合わせる初めての試みになります。「ねずみの相撲」の場面がからくり仕掛けで動き、その動きに合わせ、南部昔コの語り部である柾谷伸夫氏による南部弁のナレーションが流れます。
全体のデザインは、「絵が動く紙芝居」のイメージを取り入れ、回り舞台を製作して「4場面」の設定で物語が完結するという流れです。
プログラムでの動きの制御、LED照明による光の演出も加え、小さな子供でも飽きずに内容が把握できるよう制作を進めています。
[完成予想図] 幅110㎝×高さ110㎝×奥行70㎝(予定)
【南部昔コ(なんぶむかしこ)について】
八戸市の郷土史家の故・正部家種康氏が集め、書籍化した「南部昔コ」は、青森県南部地方に古くから語り継がれてきた民話を集めた民話集です。氏の書籍は標準語ですが、方言のぬくもりと共に「語り継ぐ」ことが重視され、近年では、地元の語り部講座や保存活動を通じて、その伝承が続けられている貴重な文化財です。
【地元を愛し、文化をつなぐ人たちとともに】
語りを担当するのは、八戸市鮫町出身の柾谷伸夫氏。現在は八戸市公民館館長を務める傍ら、演劇指導や地域文化の発信を続け、「南部昔コ」語り部の育成にも尽力しています。

八戸市公民館館長・南部昔コ語り部
柾谷伸夫氏
南部昔コ「ネズミの相撲」が、からくり人形劇になる。思ってもみなかったみのるさんからのお申し出。もうワクワクドキドキ感がとまりません。語り、紙芝居、演劇など、いろいろな形で南部昔コの表現をやってきました。そして、今回は、単語としての南部弁があまり分からない子どもたちでも、からくり人形劇を通して、物語のおもしろさを感じてもらえるだろうと思います。
はてさて、どんなみのるワールドになるでしょうか。
さあ、はじまり~、はじまり~っ!

作品の寄贈先である「こどもはっち」は、親子で楽しめる地域密着型の子育て支援施設。日々多くの親子が訪れ、遊びや学びを通じて豊かな時間を過ごしています。
こどもはっち委託運営者 特定非営利活動法人はちのへ未来ネット代表理事
平間 恵美氏
ポータルミュージアムはっち1階には、高橋みのるさんのからくり時計があります。開館以来、多くの方々に愛され、八戸の顔となりました。こどもはっちもはっち同様15年目を迎える年に、高橋さんから「南部昔コからくり時計」寄贈のお話をいただき、とてもわくわくしています。子どもにとって「あそび」や「ごっご」は心の栄養となり、木の温もりの中で、知恵と思いやりの心を育みます。高橋さんの作品はその心の贈り物そのものです。ぜひ多くの方々に、このステキな贈り物にお力添えいただければ幸いです。
[あなたの力で、未来へぬくもりを届けたい]
このプロジェクトは、木のからくり時計の制作費(木材、モータ等部品費用・プログラム制作費・設置費)に充てるため、クラウドファンディングで皆さまからのご支援を募っています。
かつて語り部が囲炉裏端で語ったような、あたたかくやさしい物語の世界を、現代の子どもたちにも届けたい。この願いに、ぜひあなたの力を貸してください。
ご支援いただいた方には、心ばかりのお礼として、以下のリターンをご用意しています。
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【リターン一覧】
1,300円ご支援
**ドネーションボード(名札)**にお名前を刻み、こどもはっちに常設で掲示します。
2,200円ご支援
ドネーションボードに加え、高橋みのる作品集の**ポストカードセット(12枚)**をお届けします。
3,300円ご支援
ドネーションボードに加えて、高橋みのる作の木製知育玩具「パズルあおもり」をお届けします。
スペシャル支援(9,500円から)
ドネーションボードに加え、高橋みのるのオリジナル作品1点をご支援金額に応じてお届けします。
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<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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南部昔コからくり時計「ねずみの相撲」
[完成予想図] 幅110㎝×高さ110㎝×奥行70㎝(予定)
主催:からくり工房 高橋みのる
協力:
八戸ポータルミュージアムはっち様
NPO法人「はちのへ未来ネット(こどもはっち委託運営者)」様
柾谷伸夫様
後援:
学校法人正栄学園 みどり幼稚園様
コミュニティラジオ局BeFM様
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皆さまのご支援が、地域の子どもたちと文化をつなぐ大きな力になります。
どうぞ、温かい応援をよろしくお願いいたします。
高橋みのる
最新の活動報告
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ドネーションボード!
2025/12/02 07:50南部昔コからくり時計プロジェクトへのご支援、誠にありがとうございました。からくり時計の完成後に、八戸ポータルミュージアムはっち4階・こどもはっち内に設置させていただく「ドネーションボード・木札プレート」の制作に取り掛かります。(6×6㎝木札内にお名前・ニックネームなどを記載いたします)実際にプレートを並べてみると、本当に多くの皆さまにご支援いただいたことを改めて実感いたしました。作品の完成まで、残された時間はわずかですが、最後まで全力で制作を進めてまいります。 もっと見る
取材ありがとうございました!
2025/11/20 08:18青森放送の様子です。制作もいよいよ大詰めを迎えております。 完成は来月を予定しておりますので、どうぞご期待ください。 もっと見る
テレビ報道されます!11月19日、18時15分から、青森放送にて
2025/11/19 14:48「南部昔コからくり時計プロジェクト」 の内容について、11月19日(水曜日)18時15分から、青森放送・RABニュースレーダーにて報道されます。 この企画を思いついたきっかけ、制作の様子、動きの説明など、報道される予定です。 お時間がある方はぜひご覧ください。 もっと見る





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