福島・田人町で再出発!震災・子育てを経た菓子職人の“和栗スイーツの小さなカフェ”

福島県いわき市田人町の山あいに、小さなカフェ「和栗処 一菓(いちか)」をオープンします坂本麻美です。今回、新しいお店の立ち上げにあたり、店舗改装と設備購入のためのクラウドファンディングに挑戦することにしました。みなさまのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

現在の支援総額

631,000

105%

目標金額は600,000円

支援者数

93

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/08/29に募集を開始し、 93人の支援により 631,000円の資金を集め、 2025/10/31に募集を終了しました

福島・田人町で再出発!震災・子育てを経た菓子職人の“和栗スイーツの小さなカフェ”

現在の支援総額

631,000

105%達成

終了

目標金額600,000

支援者数93

このプロジェクトは、2025/08/29に募集を開始し、 93人の支援により 631,000円の資金を集め、 2025/10/31に募集を終了しました

福島県いわき市田人町の山あいに、小さなカフェ「和栗処 一菓(いちか)」をオープンします坂本麻美です。今回、新しいお店の立ち上げにあたり、店舗改装と設備購入のためのクラウドファンディングに挑戦することにしました。みなさまのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

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このプロジェクトをご覧いただきまして、ありがとうございます。
福島県いわき市田人町の山あいに、小さなカフェ「和栗処 一菓(いちか)」をオープンします坂本麻美です。
今回、新しいお店の立ち上げにあたり、店舗改装と設備購入のための費用が不足しており、今回クラウドファンディングに挑戦することにしました。どうか、みなさまのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

「和栗処 一菓(いちか)」の坂本麻美です


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


以前、いわき市植田町にて「手作り菓子 ファミーユ」というケーキ店を営んでいました。「ファミーユ」はフランス語で“家族”という意味です。

植田駅前にあった「ファミーユ」店舗

このお店を立ち上げたきっかけというと、私が18歳くらいのころから父の闘病生活、祖母の認知症などがありました。そして22歳のときに父が亡くなったあと、調理師学校へ通い、調理師免許を取得しました。卒業後は介護施設に就職し、厨房スタッフとして働いていました。そんな中、祖父が急死。祖母も施設に入って3年ほどで亡くなりました。

施設の厨房スタッフとして働いていた私ですが、周りの人はほとんどが50代の人で、自分だけ20代だったんです。とてもかわいがってもらっていて、趣味でお菓子を作って持っていっていました。そしたらすごく喜んでくれて。それで、「お菓子の学校の資格を取りたいなぁ」と漠然と思ったんです。そのころ、元々腰痛持ちで、施設の厨房で大量調理をやっていたこともあり、いつまでも働けないなと頭をよぎりました。その施設を退職したあと、地元のケーキ屋に勤めることができたので、働きながら東京の製菓学校にスクーリングしたりして製菓衛生師を取得しました。

そんな家族の闘病や別れ、介護など、人生のさまざまな局面を経る中で、「自分らしく働ける場所を、自分でつくるしかない」と思い立って始めたお店でした。


前のお店「ファミーユ」をオープンしたのは、2010年12月、その4か月後の2011年3月に東日本大震災が発生。震災直後は材料を調達することが困難で、しばらくの間、「おはぎ」をつくって販売していました。

おはぎをつくったのは、震災でみなさんが疲れていて、甘いものを欲しているなと思ったからでした。

そうしたら、なぜかおはぎ屋だと勘違いされてしまい、とあるお客さんからは、お盆とお彼岸の時期にいつも注文をいただいていました。それも閉店するまでずっとです(笑)。

そういったお客さんにも支えられて、お店を続けることができたと思っています。


取り扱う商品は多くありませんが、地域の方へ安心・安全を届ける、自然の味を活かしたお菓子つくること、「からだにやさしい甘さ控えめのケーキ」を、一つひとつ丁寧につくることを目指していました。

見た目は派手じゃなくても、ひとくち食べてホッとするような、そんな“家庭的な”ケーキやお菓子を作り続けてきました。

ファミーユの看板商品は「栗」を使ったスイーツでした。

「栗」を使ったスイーツ

実を言うと私自身、モンブランが苦手だったんです。昔は洋酒が結構入っているものが多くて食べられませんでした。それもあり、「自分が食べられるものを作りたいなぁ」と思ってつくり始めました。余計なものは入れずに、シンプルな材料で、栗の生産から収穫、下処理、加工まで、丁寧に仕上げています

栗の下処理は大変ですが、ひとつひとつ丁寧に。

毎年楽しみにしてくれているお客さんが多く、「今年もそろそろ栗の時期だね」と声をかけていただくこともありました。栗のスイーツの販売時期は限られていましたが、あっという間に完売していました。

生産、仕込み、製造、販売までを手間暇かけて一人で切り盛りしていましたが、「出産と子育て」というまたひとつの大きな転機を迎えて、二人の子どもの子育てと仕事の両立が困難となり、14年続けてきた「ファミーユ」を閉店するという決断をしました。


一度は閉店しましたが、「もう一度、栗を使ったお菓子を今までお店に通ってくれた常連さんにまた食べてもらいたい」「静かな時間を届けられる場所をつくりたい」と強く思うようになりました。

若いころは「繊細さん」、今でいうHSPで、相手が言った何気ないことに勝手に傷つくような人間で、誰かと一緒に仕事ができないというか。一人で働ける場所をと思って、前のお店を始めました。

お客さんと1対1で接するうちに、徐々に「人が苦手」という意識が薄くなっていったように感じています。それは、自分も歳をとったことで、神経が太くなったというのもあるかもしれません(笑)。

40歳を過ぎての子育てで、悩みや気になることをSNS等で聞いたりするんです。そうすると、お客さんなんですけど答えてくれるんです。もう感謝しかないですよね。そして、少しずつ「人が苦手」じゃなくなった、お客さんと子育ての悩みとかも相談できるような関係になれた、というところがうれしかったです。

これまで支えてくれた方々や、前のお店に通ってくださった常連さんに恩返しがしたい。そして、「子どもたちが栗の木とともに成長していく山あいの家で、今度は家族と一緒に続けられるお店をつくりたい」と思い、今回、田人町での再スタートを決意しました。

実は、前のお店を閉める半年ぐらい前から物件探しはしていたんですが、住宅兼店舗となると難しく、なかなか見つかりません。さらに、子どもが小さいと新しく仕事を探すのが大変で内職をしていました。何度も往復している道沿いで、ある日「売家」の看板が出ていたんです。すごいタイミングでした。それを見たときはもう、「ここに来いってことだな」って思いました(笑)。

改装前の店舗外観と内装

今は、店舗内の壁のペンキ塗りをスタートしたところで、順次、中央にある柱や使用しない据え付けの棚の撤去等を行なう予定でいます。業者さんにお願いしつつ、自分でもやれるところを少しずつ進めています。


ファミーユで使用していた栗は、茨城県大子町で育ったものです。知り合いのつてで、栗畑の持ち主のおじいちゃんとお会いしたときに「もし整備とか草刈りとかするんだったら好きに持ってけ」って言ってくれて。おじいちゃんのご厚意もあり、「自分でも食べられるモンブランをつくりたいなぁ」という構想を実現することにつながったのです。

茨城県大子町の栗

しかし今は子どもが小さいので、なかなか栗畑に行けない状態です。それで3年ほど前から、田人町に栗の木を植えて育てています。今年は自宅の庭にも植えて、徐々に地元・田人の栗畑を広げていこうかなと思っています。

栗がたくさん採れるまでには年数がかかるので、子どもの成長と一緒に、庭の栗の木が少しずつ育っていくのを見守っていただければありがたいです。


新しいお店では、田人産の栗を使ったモンブランやパフェを提供していきます。田人町に植えた木から栗がたくさん採れるまでにはまだまだ年数がかかるので、それまでは茨城・大子町の栗も合わせて、商品をつくろうと考えています。

そしてゆくゆくはスイーツだけではなく、栗ごはんとみそ汁や豚汁のような家庭的なモーニングメニューも展開できればと考えています。

新しいお店の名前は、「和栗処 一菓(いちか)」

由来は、娘の名前「いちか」の漢字を変えて、「ひとつのお菓子」という意味を込めました。そして、和栗のお店なので、「和栗処」を前につけました。

「和栗処 一菓」は、田人町の自然に囲まれた静かな場所にあります

ゆっくりしたい方や、子育て中のお母さんたちが、ちょっと一息つけるような空間になればと願っています。また、平日には飲食スペースを地域の小さな集まりやワークショップの場としても活用していきたいと考えています。

自分も子育て真っ最中なので、子育ての悩みを持つ方と一緒に肩の力を抜いてリフレッシュできる、そんなコミュニティの場にもなればいいなと思っています。

「おいしいね」「なんか、ほっとするね」「ちょっとリセットできたかも」

そんなひとことが生まれる場所を、栗の木とともに、ゆっくり丁寧につくっていきたいと思っています。

昨今の原材料費の高騰や個人店の閉店が続いている中、もう一度お店を持てるチャンスがあることを大切に、最善を尽くしたいと思います。

今回いただいたご支援は、「和栗処 一菓」の店舗改装費用および設備等の購入費用に充てさせていただく予定です。みなさまからのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。


≪和栗処 一菓(いちか)≫ 
※令和7年11月オープン予定

〒974-0153  福島県いわき市田人町南大平原口7-1(国道289号沿い)


【資金内訳】
・店舗改装費(カウンター設置・厨房との区分・壁塗装など):40万円
・冷凍庫・冷蔵庫などの設備購入:40万円
・必要な什器や備品の整備:30万円

【スケジュール】
・5月:内装工事スタート(週末施工中心)
・8月:設備搬入
・9月:クラウドファンディング実施
・11月:栗の仕込み完了後にオープン


ご支援いただいたみなさまに、いくつかのリターンをご用意しています。

※詳細は「リターンを選ぶ」からご覧ください。


今回のチャレンジにあたって、応援メッセージを頂戴したので掲載させていただきます。


【本プロジェクトは「企業ひと技応援ファンド」の取組です】

「企業ひと技応援ファンド」事業は、いわき市・いわき産学官ネットワーク協会・いわき信用組合・いわき商工会議所が連携し、次世代に継承すべき技術・サービス・商品を持つ事業者、ポストコロナに対応するため新しいビジネスモデル構築に取り組む事業者をサポートするために企画されたものです。今回、私たちを、新しい時代に「残したい・伝えたい」企業として選んでいただきましたので、是非とも皆様のお力をお貸しください。ぜひとも応援をよろしくお願いいたします。(事務局・いわき商工会議所)


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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最新の活動報告

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  • 無事オープンしたのですが…

    2025/11/28 19:00
    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
  • この度は皆様の温かいご支援と応援のおかげで『和栗処一菓』はクラウドファンディングの目標を達成することが出来ました。ご支援くださいました皆様、応援してくださった皆様本当にありがとうございました。感謝しかありません…11月8日のオープンに向けて忙しい毎日を送っておりますが、皆様にお会い出来ることをほんと楽しみにしてます!当日は残念ながら、カフェのオープンには間に合わず延期という形になりお菓子のテイクアウトのみの営業となりますが、その分皆様が楽しめるようなお菓子を準備していきたいと思っております。また、カフェのオープンが決まり次第、お知らせしたいと思います。楽しみにしてくださっていた皆様には心よりお詫び申し上げます。今後とも『和栗処一菓』をどうぞ宜しくお願い致します。返礼品等も準備でき次第、順次送らせて頂きますので楽しみにお待ちくださいね。 もっと見る
  • みなさまこんばんは。和栗処一菓の坂本ですこのクラウドファンディングも残り2日となりました。ほんとにたくさんの方にご支援いただき、驚きと感謝でいっぱいです!本当にありがとうございます。いろんな方々に宣伝していただき、また民友さんにも掲載していただきありがとうございました。お店の方なのですが…カフェの方の営業許可が中々おりず…私の中のオープン日も予定より1週間遅らせたのですが、(まだオープン日はお知らせしてません)それでもちょっと厳しそうなので…申し訳ありませんが11月のオープンはテイクアウトのみの営業とすることにしました。ほんと申し訳ありません…オープン日はまた改めてさせて頂きます。カフェの方は準備整い次第のオープンとさせていただきます。返礼品のティーセットチケットをご購入していただいた皆さんには大変申し訳ありません。ティーセットチケットの有効期限を2か月の延ばすことに致しましたのでどうかご了承ください。よろしくお願い致します。またオープン日など改めてご報告させていただきます。 もっと見る

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