このプロジェクトを担当する、特定非営利活動法人 津市NPOサポートセンターの川北です。
私は普段、三重県津市でNPOのサポートをする仕事をしていますが、その延長でボードゲームを使ったイベントや講座なども開催しています。
またボードゲームを販売する「百可舎(ひゃっかや)」というプロジェクトも運営しています。
年間100件以上の相談を受ける中で、最近はゲーム制作に関する相談も増えてきました。
その中で、三重県松阪市で重症心身障害のある方をサポートしている「特定非営利活動法人 TEAM創心(そうしん)」の小山代表から「重症心身障害の方の表現活動の場を広げたいんです!」という相談があり、「じゃあボードゲームを作りたいので一緒に何かやりましょう」という会話から始まったのが、この『サイコロ・スピリッツ』です。
ゲームのルールと全体のデザインは、私が担当しています。
TEAM創心の利用者の方々には、カードの背景を描いていただきました。
お互いお金のない法人なので、『サイコロ・スピリッツ』は、名刺カードにコピー機で印刷し、ピリピリっと剥がし、チャック袋に入れて1,000円で販売していました。
そしてこの売上の一部をTEAM創心に寄付するという流れでした。
しかし、コピー機での印刷やチャック袋での販売は、生産に限界がある上に、見た目の手作り感が強すぎて売りづらい。
このゲームをより多くの方に遊んでいただくためには、どこかのタイミングで印刷をかけて製品化しなければいけないと思い今回のプロジェクトを立ち上げました。
ゲームを製品化し、販売し、たくさんの方に遊んでいただくことで、様々な人が社会参加できる機会を増やし、表現の場を広げていくきっかけを作っていきたいと考えています。
本ゲームの売上による寄付はこれからも続けていきます。
福祉的な背景はありますが、純粋に、初めてボードゲームに触れる方から30分以内で遊べる対戦ゲームが好きという方々が一緒になって楽しんでいただけるようなルールを考えました。
カードをめくる。
カードを選ぶ。
サイコロをふる。
このなんでもないような体験が、特別な時間になれば最高ですね。
ゲームには、戦士、武闘家、魔道士、僧侶の4種類の仲間が出てきます。
種類によって能力の違いなどはありません。
仲間たちは組み合わせによって点数が変わります。
他のプレイヤーよりも点数が高くなるように、8人を集めてください。
点数は次々にでてくる「条件」と「サイコロ」によって変化します。
上手く流れを読んで、最高の8人を集めることを目的とします。
示された条件の中で、より高い点数になるよう仲間を集めることを目指します。
・年齢:9歳〜 ・人数:2人〜4人 ・プレイ時間:30分
<内容物>
・仲間カード:10枚×4種類=40枚
・条件カード:17枚
・サイコロ:8個
・説明書
<準備>
【1】
4種類の「仲間カード」を種類別に分け、シャッフルし、数字が見えるよう4つの山札を作ります。
【2】
点数を決める「条件カード」をシャッフルし、裏向きの山札を作ります。これで準備は完了です。
<進め方>
【3】
適当な方法でスタートプレイヤーを決め、「条件カード」を2枚引きます。
使用する1枚を決め、全員が見えるよう場に置きます。
使用しないもう1枚は捨て札となります。
【4】
次にサイコロを振り、先ほど選んだ「条件カード」の上に置きます。
これによりこの条件での点数が確定します。
【5】
そのあと、スタートプレイヤーから順番に左回りで1回ずつ「仲間カード」を獲得します。
獲得方法は、AとBの2種類があります。
A)見えている数字の中から1種類しかないものを獲得する(1枚獲得)
B)見えている数字のものから同じものを全て獲得する(2枚以上)
全員が1回ずつ仲間カードを獲得したら、スタートプレイヤーが左隣に移ります。
※仲間が9人以上になったら、8人になるよう場に戻します。
【6】
これを繰り返し、8枚目の条件カードが出て、仲間カードを獲得したら終了。
得点計算となります。
条件を1つずつ見ながら得点を計算し、8つの条件の合計点が最も高かったプレイヤーの勝利となります。
クラウドファンディンだけのオリジナルセットをリターン品としてご用意しております。
オリジナルセットには、通常盤にはない3つの追加要素が入っています。
① 「条件カード」の追加
通常は17枚の条件カードが入っているのですが、さらに2枚を追加して19枚となります。
17枚の内の2枚を交換して使っていただいてもいいですし、19枚にして不確定要素を増やすこともできます。
さらに19枚全てを使用することで、通常8ラウンドで終わるゲームを9ラウンドまで延長することができます。
② 「協力ゲームモード」の説明書の追加
プレイヤー全員が協力して遊ぶことのできる「協力ゲームモード」の説明書が入っています。
B5サイズの用紙1枚程度となります。
通常のルールにプラスして、協力ゲームモードのルールを追加していただくことで、「プレイヤー全員で一定の点数を獲得する」という遊び方ができます。
③ 「能力使用モード」の説明書の追加
戦士、武道家、魔導士、僧侶のいずれかのカードを捨てることでサイコロの出目を変える「能力使用モード」の説明書が入っています。
B5サイズの用紙1枚程度となります。
通常のルールにプラスして、能力使用モードのルールを追加していただくことで、新たな楽しみ方をしていただけます。
三重県松阪市で活動をする「TEAM創心」は、重症心身障害のある方をサポートしていて、主に3つの活動を行い、心身共にリラックスできる時間を提供しています。
季節感あふれる活動をしたり地域の方と一緒にイベントに参加したり、利用メンバーさんがみんなで楽しめるような活動をされています。
看護師も常駐しておりますので、医療的ケアにも対応し、要望に応じたリハビリテーションを行うこともできます。
民生委員やボランティア活動をしている方々に声をかけ、地域の方々と交流ができるように不定期でイベントも開催しております。
その代表である小山さんから重症心身障害の方の表現活動の場を広げたいという相談を受け、カードゲームを一緒に作ることとなりました。
もともと私自身、何かしらのアナログゲームを作りたいと考えていました。
そこで、カードの背景などをTEAM創心の利用者の方に描いていただけないかと提案をしたところ、快くお引き受けいただきました。
写真はTEAM創心の利用者の方ですが、今回のプロジェクトとは別の方となります。
重症心身障害とは、重度の身体障害と重度の知的障害が重複している障害です。
移動や食事、入浴、排せつ、寝返りなどを自分一人ですることが困難なため、自宅で福祉サービスを受けたり、医療や福祉サービスを提供する専門家の助けが必要となります。
アート活動といっても、筆やペンを持って絵を描くことはできず、絵の具をつけたビー玉を転がすなど動く一部の指を使ったことしかできません。
私自身、表現活動には昔から多少興味があったこともあり、どのような状況であっても、誰でも何かを表現し、制作し、仕事につなげていける社会になればという思いで本プロジェクトに関わっております。
特定非営利活動法人 TEAM創心 代表 小山隆幸さん
カードの背景デザインを医療的ケアが必要な重症心身障害のある方たちに作っていただきました。
デザインする時は、手首や指先のわずかな力を使って行います。
色や模様は一人ひとりの感性を大事にしています。
わずかな力だけど自分を表現する一つになっています。
また、カードゲームの商品を通して、重症心身障害者の方たちが社会とつながる機会にもなります。
ぜひ皆さん一緒に取り組みましょう。
⚫︎1,000円 応援プラン
応援いただき、誠にありがとうございます!
お礼のメッセージと活動報告をお送りします。
・感謝のメッセージ:CAMPFIREのメッセージ機能を使用してメッセージをお送りします。
・活動報告:ボードゲーム送付までの過程をCAMPFIREにて報告いたします。
⚫︎2,900円 【手渡し】製品版1つ【クラウドファンディング特別版】
製品版を選んでいただき、誠にありがとうございます!
・製品版を1つ手渡しいたします。
・通常の製品版は、2,970円(税込)で販売する予定です。
・クラウドファンディング特別版として以下のものを同梱します。
・追加の「条件カード」:2枚
・協力ゲームモードの説明書:B5用紙1枚程度
・能力使用モードの説明書:B5用紙1枚程度
※送料は含まれておりません。
※以下の場所で手渡しできる方のみのリターン品となります。
・津市市民活動センター(津センターパレス3階)
・DEER KICK LABO(津市安濃町 あのう温泉2階)
・「TEAM創心」関連施設
・2025年10月12日に四日市で開催される「第2回 ボードゲームコレクション」
⚫︎3,500円 【郵送】製品版1つ【クラウドファンディング特別版】
製品版を選んでいただき、誠にありがとうございます!
・製品版を1つレターパックで郵送いたします。
・通常の製品版は、2,970円(税込)+600円(送料)で販売する予定です。
・クラウドファンディング特別版として以下のものを同梱します。
・追加の「条件カード」:2枚
・協力ゲームモードの説明書:B5用紙1枚程度
・能力使用モードの説明書:B5用紙1枚程度
資金の使い道
ゲーム制作の印刷代の一部に使用させていただきます。
スケジュール
・7月 製品用のデータ等の制作
・8月 デザインの入稿
・10月 リターン品の発送
最後に
僕が様々なボードゲームに触れるきっかけになったのは13年前でした。
仕事で、行政から何か新しいまちづくりの取り組みをしてほしいと依頼があり、行政が開催した市民向けのワークショップのアンケートをみせてもらったところ、そこに「ゲーム」という単語が書かれていました
当時はスタンプラリーぐらいの意味で使われていたと思いますが、何か面白いことができるんじゃないかと思い調べたところ、東京で人狼ゲームやドイツゲームが静かなブームになっていることを知りました。
「東京でブームになっているんなら、10年後は三重でも流行るかもしれない」という思いがありました。
また、津市は三重県の県庁所在地のため東京や大阪から転勤されてくる方が多いのですが、地元の人と話をすることなく、また転勤していくという声を聞き、ボードゲームを使って何かできるかもと考え、週1回、ボードゲームを使った交流会を開催することとしました。
毎週ボードゲームイベントを開催したのですが、人はまったく集まらず、ただ月日だけが流れていきました。
「あいつは何をやっているだ」と冷たい目で見られながらも、それでも繰り返ししつこく開催したことで、少しずつ人が集まるようになり、出会いが生まれ、コミュニティができるようになりました。
そんな中で、ボードゲームをつくることや、ボードゲームに携わる仕事を将来的にしてみたいと漠然と思うようになりました。
僕は裕福な家庭の生まれでもないし、何か資格を持っているわけでもありません。
体育も高校時代は10段階でずっと2や3だったし、音痴なので音楽の才能もありません。
大学を卒業してずっとNPO畑なので、企業や行政で勤めたこともありません。
何もないまま、45歳になってしまいました(笑)。
そんな中、自分の脳みそ1つで勝負ができたり、分業することで大きな可能性を生み出すボードゲーム制作は、地域や社会の中で何かをうまく掴めない人たちにとって1つの解決策になるのではないかと感じています。
まだ、何も成していないの偉そうなことは言えないのですが(笑)。
三重県では、ボードゲーム制作を懸命にされている方々いて、ボードゲームスペースやカフェをしっかり運営されている方々がいて、良い販売場所を作ろうとされている方々がいます。
ダラダラと「最後に」を長く書いてしまいましたが、僕もそういった方々とともに、微力ながら、”三重県でボードゲームが日常的に触れられるようになる”よう尽力していきたいと思います。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
最新の活動報告
もっと見るカードデザインの変更
2025/07/10 16:49こんにちは。川北です。本日はカードデザインの変更についてです。このゲームは「仲間カード」を8枚集めて、その組み合わせで点数が変わります。テストプレイの段階では、仲間カードは手札に持つ。チャック袋のルールは、「仲間カード」は、重ねずに自分の前に8枚並べて置く。というルールでした。ただ、4人プレイをしたときに、カードを重ねず8枚置くのは結構な場所を取る!ということで、製品版は、重ねても何色(どの職業)を持っているのかわかるようにカードの端に色とマークをつけるデザインに変更します。これで以前のものよりも小さなスペースで遊んでいただけると思います。 もっと見る箱のサイズと内容物
2025/07/09 15:25こんにちは。川北です。本日は箱のサイズと内容物についてです。『サイコロの・スピリッツ』の箱のサイズですが、133mm×90mm、高さは20mmぐらいなので『ハゲタカのえじき』や『ニムト』と同じサイズになると思います。めちゃくちゃ持ち運びしやすい!気軽に持っていってバシバシ対戦してください。カードは、59枚(通常版は57枚)。サイコロは14mmのものが8個入ります。説明書は通常のものが1枚、クラウドファンディング特別用のものが2枚の合計3枚入ります。繰り返し遊んでいただけるよう、カードの厚みは少しだけ厚くしようと考えています。現在、鋭意製作中ですので、もうしばらくお待ちください。 もっと見る目標金額に達しました。本当にありがとうございます!
2025/07/07 13:54こんにちは。川北です。皆様のお陰で目標金額の50,000円に達しました。本当に本当にありがとうございます!現在、通常ルールを見直して、より良いゲームになるよう微調整しております。皆様に楽しんでいただけるよう頑張ります!また制作費自体は17万円ぐらい必要なので、残りの期間で1人でも多くの方にご支援いただけるよう尽力いたします。写真は協力ルールで使うモンスターたち。協力ルールでは、3種類のモンスターをみんなで倒そう!という内容になります。進捗がありましたら、またここで報告させていただきます。引き続きよろしくお願い申し上げます。 もっと見る
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