このプロジェクトで実現したいこと
2025年の今年は、戦後80年の節目の年です。
現在、私たちは平和に暮らせています。
しかし、80年以上前の日本の若者は戦争に駆り出され、日夜に及ぶ生死をかけた戦いは、いつ終わるともわからない状況下にありました。
そんな中、1頭のヒョウの赤ちゃんを育てることになった出来事は、過酷な兵士の日常に安らぎと憩いを与えるものとなりました。豹と兵士との種を超えた絆が育まれたのです。
今から84年前の出来事です。

日中戦争のさなか、中国湖北省牛頭山付近の農民から
「夜な夜な、ヒョウが出てきて家畜を食い荒らす。子供たちにまで危害が及んでいる。ヒョウを何とか退治してほしい。」という依頼がきました。
ヒョウはネコ科に分類されていますが、ライオン、トラに次いで大型な猛獣です。
農家からの依頼を受けた高知県出身者で編成された通称「鯨部隊」の成岡正久中隊長は、3人の部下を連れてヒョウの探索に行きました。
そして、牛頭山の巣穴で子育て中のヒョウを発見しましたが、相手は猛獣です。
警戒しながら巣穴の入り口で火を焚いて親ヒョウを追い払うと、2頭のヒョウの赤ちゃんを捕獲しました。
元気な1頭は中国の動物園に、もう1頭の火傷を負った子ヒョウは隊で飼うことにしました。
成岡隊は第8中隊であったことから、子ヒョウに「ハチ」と命名し、可愛がりました。
隊員も戦争に明け暮れる殺伐とした中で、ハチを囲んで安らぎや憩いのひと時を、享受することができたそうです。
しかし、ハチを転戦の中で連れまわることは叶わず、以前慰問に来ていてハチに癒された舞踊団の団長の仲介で、上野動物園に送ることとなりました。
しかし、いよいよ戦争が厳しくなり、戦時中の猛獣は、国の政策によりすべて殺されてしまいました。
そして、敗戦。復員していた成岡正久氏は上野動物園で、はく製となったハチと再会。無念の涙にくれながらハチを高知に連れ帰り、紆余曲折の後、現在高知みらい科学館に展示されています。
戦時中とはいえ、人間に翻弄されてきたヒョウのハチ。
自然界では17、8年生きられるヒョウが3年足らずの命でありました。
しかし、その間のハチと兵士の心の交流は、その後数々の絵本や小説となって世に出ています。
戦後80年の時を経て、ハチは私たちに戦争の愚かさ、平和の尊さ、そして命の大切さを身をもって知らせてくれています。
「はく製となったヒョウが1頭だけでは寂しいし、忍びない。せめて、銅像にして育ての親の兵士と一緒にしてやりたい。」
この思いの中でハチの像を建てる会は、募金活動をすすめています。
何卒、みんな様方のご支援ご協力を切にお願いします。
平和を希求するすべての願いを具現化するために・・・。

私たちの青春時代は戦争で明け暮れた。
そして、勝敗が何れであろうと、
戦争は人類史上最悪であり、
悲劇であることも、身を持って体験した。
あのいまわしい戦場へ、
我が子、我が同胞を送ってはならない。
成岡正久著 「還らざる青春譜」より
くわしくは下記ホームページをご覧ください。
戦争のない世界を!~静かに叫び続けるハチの魂の歴史~
1941(昭和16)年 ハチ、中国湖北省の山中で生まれ従軍していた成岡正久さんと出会う。
戦争の中で成岡さんを始め部隊の仲間とともにハチを可愛がり育てる。
1942(昭和17)年 戦火を避け、ハチ上野動物園へ
1943(昭和18)年 戦時中の政策でハチ毒殺される。
1949(昭和24)年 剥製になったハチ、成岡さんの元に帰り、ともに暮らす。
1967(昭和42)年 成岡さん「豹と兵隊」出版
1977(昭和52)年 NHKテレビで「豹と兵隊」放送
1981(昭和56)年 ハチの剥製、成岡さんのもとを離れ「高知市子ども科学図書館」へ
1994(平成6)年 成岡正久さん没
2005(平成17)年 俳優の浜畑賢吉さん、ハチの剥製の修復を計画し、来高。
田村千賀会長と出会う。「ハチの会」発足、募金活動開始
2009(平成21)年 修復完成
2012(平成24)年 県立のいち動物公園で「ハチの命展」開催
2015(平成27)年 平和・反戦の象徴として「第7回日本動物大賞社会貢献賞」が
高知市子ども科学図書館に贈られる(主催:日本動物愛護協会)
2018(平成30)年 オーテビア高知図書館が開館し、ハチは5階の「高知みらい科学館」へ
2025(令和7)年 ハチと成岡さんの像をハチのいるオーテピアの庭に建てようと
「ハチの像を建てる会」が発足

私たちの像の建立に協力しています
井上 良介 KUTVテレビ高知 相談役
岡﨑 誠也 高知市観光協会 会長
岡林 俊司 NPO法人高知県日中友好協会 会長
門田 隆将 『奇跡の歌』『ヒョウのハチ」著者
川﨑 敦子 富士電氣工業株式会社 代表取締役社長
窪島 誠一郎 無言館 館主・作家
佐竹 新市 学校法人龍馬学園 理事長
佐竹 慶生 RKC高知放送 相談役
佐野 明彦 高知県獣医師会 会長
高石 敏子 高知市民図書館 館長
高橋 信裕 高知みらい科学館 館長
高村 禎二 高須ハイヤー代表取締役
多々良 成紀 高知県立のいち動物公園 元園長
西山 彰一 高知商工会議所 会頭
祓川 学 『兵隊さんに愛されたヒョウのハチ』著者
日髙 裕明 株式会社ハート出版 代表取締役
広末 幸彦 高知県商店街振興組合連合会 理事長
松田 雅子 アトリエよくばり子リス 代表
宮地 貴嗣 宮地電機株式会社 代表取締役 社長
渡部 淳 高知県立高知城歴史博物館 館長
スケジュール
2月28日 プロジェクト公表
3月18日 第一回クラウドファンディング開始
6月5日 第一回クラウドファンディング終了
7月2日 第二回クラウドファンディング開始
8月17日 ハチと兵士の銅像完成除幕式
9月18日 第二回クラウドファンディング終了






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