はじめまして。このたびは私のクラウドファンディングプロジェクトに目を留めていただき、本当にありがとうございます。
一般社団法人Re.Born 代表理事 中村茜と申します。
現在、ピアカウンセラーとして活動しながら、自らもがん当事者としてがんの治療を続けながら、ひとつひとつの「今」を大切に過ごしています。

2022年10月、私は「乳がんステージ3A、HER2陽性型」という診断を受けました。
きっかけは、妹の乳がん経験と、趣味のジャザサイズで取り組んでいたピンクリボン活動でした。
その経験から私もほぼ毎年乳がん検診を欠かさず受けていましたが、その年、全く自覚症状のないまま、検査で石灰化が見つかり、詳しい検査の末に告知されました。
2022年12月から抗がん剤治療を始め、脱毛や副作用に苦しみながらも、未来を信じて前に進みました。
2023年7月には右胸の全摘と腹部からの同時再建手術、さらに放射線治療、分子標的薬治療と続き、現在は再発を防ぐためのホルモン治療を受けています。
治療期間は10年間におよぶ予定で、まだその道の途中にいます。
「乳がんです」――突然の告知に、頭の中が真っ白になりました。
私は以前、最愛の夫を亡くすという深い悲しみを経験しました。
そのとき、心の支えになったのは、「同じ経験をした人の言葉」でした。
乳がんという試練を受けたとき、真っ先に浮かんだのは命を最優先すること、そしてふと浮かんだのが、「これからも、私の大好きなジャザサイズを続けられるのだろうか」という、日常の小さな“楽しみ”を失う不安でした。
たとえ身近に医師や看護師がいても、治療の話はできても、“心の揺れ”まではなかなか打ち明けられない。病気そのものよりも、日々の暮らしがどう変わってしまうのか――そのことの方が、ずっと怖かったのです。
体調を最優先しながら、ジャザサイズを続けることについては、医師とスタジオのオーナーに相談し、許可をいただきました。
同じように、ボランティア活動を続けることも、無理のない範囲でならと、理解を得て、少しずつ生活を整えていきました。
何かを「続ける」ためには――
自分だけの意志ではなく、周囲の理解と支えが必要です。そして、体調に合わせた環境づくりや、見た目の変化へのケアもまた、心の安心に欠かせないものでした。

だからこそ、私は強く感じました。
当事者の想いや情報をきちんと伝えること、そして、がん治療をしながらも日常を送っていることを、周囲に理解してもらうことが、とても大切でした。
周りの支えや配慮があってはじめて、「日常を続ける」という選択ができるのだと、身をもって感じたのです。
当事者同士のつながりこそが、何よりの支えになります。
このクラウドファンディングは、同じようにがんと向き合う方々が、そっとつながり、安心や希望を分かち合える仕組みを広げていくための挑戦です。
見えない不安に、一人で立ち向かうのではなく、「わかるよ」「私もそうだった」と言える仲間がそばにいる――そんな温かい社会を、皆さんと一緒に形にしていけたらと願っています。

がん治療中であることを、さりげなく、でも確かに伝えられるマーク
私はこのマークに、ひとつのメッセージを込めました。
それは「私は、がんの治療をしています」という、静かで、でも確かな意思表示です。
世の中では、「闘病生活」という言葉がよく使われます。
でも私にとって、がんと向き合う日々は、“戦い”ではありません。
私はいま、自分の身体と静かに“対話”しているのです。
戦う、という言葉の裏には「勝ち」や「負け」があります。
けれど、治療とはそんな二択ではなく、“いまを生きる”という選択の積み重ねだと私は思います。
治療を受けながらも、日常を大切にしたい。
大切な人と笑い合い、好きなことを、あきらめずに続けたい。
このマークは、そんな想いをそっと伝えるサインです。
「私はいま、治療をしながら生きている」そう伝えることで、誰かが少しだけ歩み寄ってくれる。それだけで、心はずいぶん軽くなります。
自分を責めず、戦わず、でも確かに前を向いている。
その姿勢には、優しさと希望が込められていると、私は信じています。
このマークが、そんな想いをまわりに伝え、小さな気づきや、さりげない配慮が生まれる――そんな社会に、一歩でも近づけることを願っています。

私が治療の中で感じたように、人の優しさは、ほんのひと言や、ちょっとした気づかいで、心を大きく救ってくれることがあります。
このマークを通じて、そんな小さなやさしさが、もっと広がっていく社会になってほしいと、心から願っています。
このページを通じて、私のこれまでと、そしてこれからを、少しでも感じ取っていただけたなら――それだけで、胸がいっぱいです。
どうぞ、ゆっくりと、読み進めていただけたら嬉しく思います。
「がん治療中マーク」は、がんの治療を受けていることを、やさしく、さりげなく周囲に伝えるためのマークです。
見た目では分からない不調や不安を抱えながら日常を生きるがん当事者が、少しでも安心して社会とつながっていけるように――そんな想いから生まれました。
● 見た目には分からない「がん治療中」を、そっと可視化
抗がん剤やホルモン治療などによる副作用で体力が落ちたり、気分の浮き沈みがあったりしても、外見は以前と何も変わらないように見えることが多いのが、がんの治療中です。
●「乳がん」ではなく「がん」とした理由
色も、言葉も、“すべてのがん経験者”のために
私は、乳がんの治療を経験しました。
けれど、このマークに込めた想いは、乳がんだけにとどまりません。
子宮がん、子宮頸がん、卵巣がん、大腸がん、胃がん、白血病……がんには、本当にたくさんの種類があります。そして、それぞれの人に、それぞれの治療と、それぞれの痛みや不安があります。
だから私は、「乳がんを治療しています」ではなく、あえて「がん治療をしています」という表現を選びました。
このマークが、どの種類のがんと向き合っている人にも、等しく寄り添えるように――そんな願いを込めたのです。
色についても、同じ思いがあります。
乳がんの啓発カラーはピンクとして広く知られていますが、実はがんの種類ごとに、それぞれ違ったカラーリボンがあるのです。
たとえば、子宮頸がんはティール&ホワイト、卵巣がんはティール、大腸がんはブルー……
そして、「すべてのがん患者」に共通する色があることをご存じですか?
それが、ラベンダー色です。
このマークのベースカラーにラベンダーを選んだのは、がんの種類や背景に関係なく、すべての当事者に寄り添いたかったから。
「どのがんであっても、治療のつらさや心の揺れに優劣はない」そう強く感じていたからです。
誰も置き去りにしない。誰のことも見落とさない。
そんなマークにしたかった。
だから、このマークはあなたのためのものでもあります。
「あなたも、このマークの対象です」そうやさしく伝わることを、心から願っています。

● 急な体調の変化にも、そっと寄り添える社会に
がん治療中は、突然のめまいや息切れ、倦怠感に襲われることもあります。
たとえば電車の中で立っている人の胸元にこのマークがついていたら、近くにいる人が「席、代わりますね」と自然に声をかけられる――そんなあたたかい風景が、きっと日常になるはずです。
● 「察してもらえる」ことが、どれほど心強いか
「具合が悪くても、黙って我慢しなきゃいけない」
そんな思いを抱える人が、ほんの少しでも気持ちを軽くできるように。
このマークは、“言葉にしなくても、察してもらえる”安心感を日常の中に届けたいと願っています。
●髪を失うということ
それが、こんなにも心を揺さぶるとは思いませんでした。
がんの告知、治療法の選択、手術、そして副作用……どれもが不安で、苦しい経験でした。
でも、その中で私がいちばんつらかったのは、髪を失ったことでした。
鏡の前で、少しずつ抜け落ちていく髪を見るたびに、「私はもう、“がんの人”なんだ」と思えてしまって、気がつくと、涙が止まらなくなっていました。
勇気を出してウィッグをつけ、日常のなかへ戻ろうとしたある日。
無邪気に放たれたひと言――「かつらなんだね」
その一言が、心の奥を鋭く突き刺しました。
ウィッグは、隠すためじゃない。
生きるために、私が選んだもの。
でも、その想いを言葉にすることもできず、私はただ、笑ってやり過ごすしかありませんでした。
あの日の私のように、誰にも言えず、胸の奥に抱えたままの想いが、この世界にはきっとたくさんある。
だからこそ、私は「がんを治療しています」という小さなマークに、声にならない気持ちを込めました。
「どうか、そっと気づいてほしい」「見た目だけで、判断しないでほしい」
このマークが、そんな願いをそっと伝えるサインになってくれたら――そして、誰かの心に、やさしさの灯がともるきっかけになれたら――それ以上に嬉しいことはありません。
● がん当事者同士を、さりげなくつなぐ橋に
私は、人生のなかで二度、大きな「喪失」を経験しました。
一度目は、最愛の夫との別れ。
二度目は、治療によって自分の髪を失ったこと。
どちらも、私にとって大切なものを奪われた出来事でした。
そしてどちらも、「大丈夫」とか「分かるよ」という言葉では、到底癒すことのできない痛みでした。
そんな私の心を支えてくれたのは、同じ痛みを経験した人の、静かな寄り添いでした。
夫を亡くして心が崩れそうだったとき、同じように伴侶を失った遺族の言葉が、私を支えてくれました。
髪を失い、自分を見失いそうになったとき、同じくヘアロスに向き合う仲間の存在が、私を救ってくれました。
「あなたはあなたのままでいい」そうそっと伝えてくれる存在が、どれほど心強かったことか。
だから私は、この「がんを治療しています」マークに、当事者同士を、さりげなくつなぐ優しさを込めました。
見た目では分からないつらさに、誰かがそっと気づいてくれる。
一人じゃないと、知ることができる。
そんな社会を、少しずつでも形にしていきたいのです。
このマークが、気づかれないまま孤独になる人を減らす「橋」になりますように。
見えない痛みに、やさしく気づける社会の「はじまり」になりますように。
●目指したのは、「マタニティマークのようなやさしいサイン」
電車やバスの中で見かける「マタニティマーク」。
妊娠中であることは外からは分からなくても、あの小さなマークがあることで、周囲が自然と気づき、配慮を向けるきっかけになります。
私たちがつくった「がんを治療しています」マークも、そんな“やさしさのきっかけ”になることを目指しています。

がんの治療中は、見た目には元気に見えることもあります。
でも実際は――抗がん剤の副作用や倦怠感、感染への不安、そして言葉にできない心の揺れなど、目には見えない困難が日常の中にたくさんあります。
それでも、私たちは社会の中で生きていかなくてはなりません。
無理をしすぎず、でも引け目を感じずに――「私は、いま治療を受けながら生活しています」そんな気持ちを、そっと伝えられるサインが、必要だと感じたのです。
このマークは、周囲に配慮を「求めるもの」ではありません。
気づきや共感を、そっと引き出す“やさしい橋渡し”であってほしい。
そう願って、日常の中に自然と溶け込むようにデザインしました。
「助けて」と言えないときでも、「実は、ちょっとしんどいんです」と伝えられないときでも――この小さなマークが、心の声を代弁してくれますように。
そして、気づいた人の中に、ひとつのまなざしのやさしさが生まれることを、願ってやみません。
このプロジェクトの目的は、「がん治療中マーク」を社会の中に広く浸透させ、がんと共に生きる人々が、もっと安心して日常を過ごせる環境をつくることです。
今の私には、いずれ必要なくなるかもしれない。
——それでも、このマークを広めたい理由
私がこのマークを広めたいと強く願うのは、それが“今の私”だけのためではないからです。
いまこの瞬間も、抗がん剤を受けながら働いている人がいます。
副作用と向き合いながら、子どもを育てている人がいます。
見た目には元気に見えても、心も体もギリギリのバランスで、日常を必死に生きている人がいます。
がんは、もはや「特別な病気」ではありません。
誰もが、いつ、どこで「がん患者」になるか分からない時代です。
だからこそ、このマークは“いまの私のため”ではなく、「これからの誰か」のために必要なものだと、私は信じています。
声に出して「助けて」と言えないとき。
見た目では伝わらない不調を抱えているとき。
そんな時に、そっと自分の状況を伝えられる“やさしいサイン”があったなら、どれほど心が救われることでしょうか。
このマークが、未来の誰かにとって不安をやわらげ、安心を運ぶ存在になれたなら、私が経験したすべてのことにも、きっと意味があったと思える気がしています。
その未来を信じて――私はこのマークを、今、広げていきたいのです。

がん治療中であることは、多くの場合、外見からはまったく分かりません。
「元気そうに見えるのに」「普通に歩けてるじゃない」――そんな何気ない一言に、傷ついたことのある当事者は少なくありません。
見えない不調や不安と闘いながら、それを気づかれぬまま過ごす毎日は、想像以上に孤独で、苦しいものです。
がん治療の副作用は、治療法や薬剤の種類によって異なりますが、一般的に以下のものが挙げられます。
・脱毛:抗がん剤による副作用として、髪や体毛が一時的に抜けることがあります。
・吐き気・嘔吐:抗がん剤の投与中に、吐き気や嘔吐が起こることがあります。
・食欲不振・食欲低下:治療により食欲が減退し、食事がとれなくなることがあります。
・下痢・便秘:抗がん剤が腸の働きに影響し、下痢や便秘が起こることがあります。
・口内炎:口の中の粘膜が荒れて、口内炎ができることがあります。
・倦怠感・疲労:治療の疲れや、身体機能の低下により、倦怠感や疲労を感じることがあります。
・皮膚障害:皮膚が赤くなる、乾燥する、痒くなるなどの症状が出ることがあります。
・感染症:白血球の減少により、感染症にかかりやすくなることがあります。
・手足のしびれ:血管の障害により、手足のしびれや麻痺が起こることがあります。
・貧血:赤血球の減少により、貧血になることがあります。
これらの副作用は、治療開始後すぐに現れるものから、少し遅れて現れるものまで様々です。
もし、胸元の小さなマークが、そんなときの“そっと伝える声”になってくれたら――。
それだけで、私たちはどれだけ救われるでしょうか。

この「がん治療中マーク」は、そうした見えないつらさや事情をやさしく“可視化”することで、誤解を防ぎ、気づきを促し、思いやりのバトンを渡すツールになってくれる存在です。
マークを見かけたとき、「この方は今、がんと向き合っているのかもしれない」と、ほんの少し立ち止まって、想像し、そっと席を譲ったり、順番を待ってあげたりする――
そんなあたたかな連鎖が、きっと社会のあちこちで広がっていくはずです。
わざわざ聞かなくてもいい。説明しなくてもいい。
「気づいてくれる誰か」がそばにいること。それが、どれほど心強いか。
このマークは、そんな“察する文化”を育てるきっかけにもなっていきます。

さらにこのマークが当たり前のものになれば、がんを治療しながら働く人、家事や育児を担う人、学校に通う学生など、“がんであることを隠さなくてもいい”という、生きやすさが日常に広がっていくでしょう。
思いやりは、目に見えないけれど、確かに人を支える力になります。
そしてそれは、特別なことではなく、日常の中にふと現れるもの――
このマークが社会のあちこちに自然と存在するようになったとき、
私たちはもっと、誰かを思いやることができる。
助けを必要とする人に手を差し伸べることが、ごく自然な光景になる。
私は、そんな社会をこのプロジェクトを通じて、描いています。
がんと共にあっても、無理をせず、自分らしく。
そして、周囲の人たちも「そっと気づいて、やさしくなれる」そんな関係性が、ごく普通に育っていく。
「がん治療中マーク」は、その未来をつくるための、小さくて大きな第一歩です。
八重山の総合診療医・城所 望(きどころ・のぞみ)先生より

中村茜さんと出会ったのは、「第7回 全国出版オーディション」の舞台でした。同じ志をもって登壇し、夢や想いを語り合ったあの時間は、今でも鮮明に心に残っています。
がん治療中であることは、見た目では分かりません。
けれど、30年以上にわたり医師として多くの方の健康相談に寄り添ってきた私は、その“見えないしんどさ”がどれほど深く、人を孤独にさせるかを知っています。
「気づいてほしい。でも、自分からは言えない。」そんな想いに、行動で応えられる社会を目指して――このマークが、“やさしさの連鎖”を生み出す第一歩になることを、私は心から信じています。
私が今、出版を目指している書籍のテーマも「自然」「祈り」「笑い」「対話」「つながり」。それは、人と人との関係性の中で生まれる癒しや力を、もっと多くの方に届けたいという想いです。
中村さんの挑戦を、そしてこのプロジェクトを、心より応援しています。どうか、一人でも多くの方の気づきと優しさにつながりますように。
ヘアロスのNPO法人ASPJのボランティアとしても参加しています。
私は、髪を失うという喪失感を、自分自身の体験として知っています。その苦しさも、戸惑いも、言葉にできない孤独も。
だからこそ、同じ思いをしている誰かの力になりたい。そんな想いから、ヘアロスが“ハンデ”にならない社会を目指すNPO法人ASPJの活動に、ボランティアとして参加しています。


「髪がないから」と、笑顔をあきらめてほしくない。
「人目が気になるから」と、外出をためらってほしくない。
一人でも多くの方が、自分らしく前を向いて生きられるように。そのために、これからも声をあげ、手を差し伸べていきたいと思っています。
今回のクラウドファンディングでは以下のリターン用意させていただきました。
【ガン治療中マークキーホルダー】

ガン治療中マークキーホルダーを1個お届けします。
デザインは4種類からお選びいただけます。
・縦透明アクリル
・縦オーロラアクリル
・横透明アクリル
・横オーロラアクリル
素材:アクリル
サイズ縦:W43×H52mm
サイズ横:W54×H33mm
※送料込みのお値段です。
【一般社団法人Re.Born講演会開催権】

5名限定です。
一般社団法人Re.Born代表理事の中村茜の講演会を開催できる権利です。
内 容:一般社団法人Re.Bornの講演会をあなたの指定する場所で実施させていただきます。
※開催場所は購入者様がご用意する必要があります。
開催時間:講演会の時間は90分です。
交通費:広島駅から現地までの交通費1名分が別途必要です。
小冊子がんを告知されたあなたへを20冊現地でお渡しさせていただきます。
※オンラインでの開催も可能です。
【企業スポンサー】

一般社団法人Re.Bornの企業スポンサーになれる権利です。
企業スポンサーとしてHPに企業名、企業のHPのリンクを掲載させていただきます。
※掲載する内容はメールにて確認させていただきます。
※ネットワーク販売または企業イメージが相違する場合等、お断りさせていただく場合があります。お断りさせていただいた場合は返金対応いたします。
※掲載期間は2025年10月から1年間です。
上記以外にもリターンをたくさん用意させていただきました。
ぜひリターン一覧をご覧ください。
2025年6月 クラウドファンディング開始
2025年7月末 クラウドファンディング終了
2025年10月 リターン発送
私自身ががんになって、初めて知りました。
「助けて」と声を上げることには、想像以上の勇気がいること。
そして、「わかってほしいのに言えない」という、どうしようもない孤独があること。
がん治療中であることは、外からは見えないことがほとんどです。
見た目には元気に見えるからこそ、不調も苦しみも気づかれず、声をかけられず、理解されないことがあります。
この「がん治療中マーク」は、その想いをかたちにしたものです。
言葉にできない想いを背負う人たちが、少しでも安心して社会とつながれるように。そして、気づける人が、そっと優しさを届けられるように。

そして私は、このマークが生み出すのは目に見える気づきだけではなく、人と人との心のつながりだと信じています。
このマークを通じて、がんと共に生きる人同士が出会い、
「私もそうだったよ」
「こんな時どうしてる?」
そんなささやかな会話や共感が生まれていく未来を、私は心から願っています。
治療のこと、副作用のこと、体力のこと、仕事のこと、家庭のこと。
どれも一人で抱えるには重すぎるテーマばかりです。
けれど同じ経験をしてきた人だからこそ分かる言葉やまなざしがあり、それは専門家のアドバイス以上に、当事者の心をそっと支えてくれます。

がんは特別な人だけのものではありません。
年齢や立場に関係なく、誰もが当事者になる可能性を持っています。
だからこそ、「自分だけは大丈夫」と思うのではなく、誰もが「自分だったら」と想像できる社会であってほしいのです。
このマークが街のどこかでふと目に入り、見た人が少しだけ優しくなり、言葉を交わしたことのない誰かと、静かなつながりを感じる――
そんな日常が当たり前になる未来を、私は心に描いています。
この取り組みは、私ひとりの想いでは成し得ません。
だからこそ、あなたの力を少しだけ貸していただけたら嬉しいのです。
この活動に込めた想いに、ほんのひとかけらでも共鳴してくださるなら、ぜひ、その想いをこのプロジェクトに乗せてください。
あなたのその一歩が、見えないところで誰かの心を支え、明日を生きる力になるかもしれません。
このプロジェクトをここまで読んでくださったことに、心より感謝を込めて。
ご理解と、あたたかな応援を、どうぞよろしくお願いいたします。
※本活動は、2025年6月登記予定の一般社団法人Re.Bornの準備活動として、中村茜個人により進行しております。
登記完了後は、「がん治療中マーク」に関する商標登録(図形+文字の総合商標)を法人名義で出願し、社会啓発活動を本格的に展開してまいります。
※本プロジェクトは中村茜の依頼を受けて、プロジェクト支援を行う株式会社TFA(業務コンサルティング)が実施します。












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