ご挨拶
「さかな屋 甚五朗」番匠利一、佳子です。
私たち夫婦は能登半島珠洲市蛸島町で 20年以上、干物づくりを営んできました。
令和6年能登半島地震に際しまして、たくさんの励ましとご心配のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
また、昨年6〜8月に行ったクラウドファンディングでは、373名もの方から7,404,000円のご支援をいただきました。改めまして、心より感謝申し上げます。
二重の災害を乗り越えて
夏に皆様からのご支援でクラウドファンディングを成功させ、一筋の光が見えた矢先、9月に豪雨災害が発生。復興はさらに遅れることになりました。
二重の災害に絶望感に襲われましたが、「もう一度プロジェクトをやってほしい」という49名もの方からの応援の声が、私たちの心を支えてくれました。
前回の支援者様に、2027年12月には甚五朗の干物など魚商品をお届けするリターンがあります。それを果たすためにも、基盤をつくりはじめたいのです。
被災前の甚五朗です。蛸島港から徒歩5分にあります。
小さくても前に進みたい
まだ店の完全な復活は見込めていませんが、一歩でも前に進みたいと思います。
建物の一部(納屋)を活用して、小規模でも魚の加工・発送を再開したいと考えています。
特に冬になると蟹の発送ができる見込みで、長らく待っていただいているお客様に、能登の味をお届けしたいという思いでいっぱいです。
再開に向けて、再利用できる設備がないか、被災を免れた物件の視察も行いました(2025年4月)
漁師町、蛸島への想い
珠洲市蛸島に生まれ育った私たちだからこそわかる、この海の魚の美味しさがあります。 『干物は鮮魚』の思いで魚を届けてまいりました。
震災前は、店主自ら毎朝競りに参加し、港に揚がった新鮮な魚を仕入れ、その日のうちに干物や昆布〆などの加工品を魚の種類ごとに一つひとつ丁寧に下処理し、手間ひまかけて干物に仕上げてきました。
出来上がったばかりのカマス。天然の魚と天然塩だけで安心・安全の食を考えています
震災前の蛸島は、古くからの漁師町としてその原風景を残す優しい雰囲気のある街でした。
しかし、多くの建物が次々と解体されてゆく中で、街のようすは様変わりしてしまいました。
蛸島の魚の味、そして漁師町としての賑わいを絶やしたくないという思いが、どんな困難があっても前に進むための、私たちの原動力になっています。
建物再建を諦める方も多く、各地で解体が進み、更地が広がっています(写真は2025年1月)
能登半島地震と豪雨災害の影響
改めて、被害の状況を報告させていただきます。
地震により店舗兼加工場の建物は半壊、設備は損傷し使用不能となりました。また、蛸島港が被災し、魚の仕入れもできなくなりました。

実は2023年5月の地震で、屋根や、干物をつくる機械にも被害があり、国や県の支援を受け修繕・新調し同年10月末に再起を始めたばかりでした。
しかし2024年元旦、これまで以上の大きな地震があり、店舗兼加工場は解体判定を受け、一瞬にして生計の基盤を失ってしまいました。
(当時のようすは、前回のプロジェクトページをご覧ください)
そして、9月に豪雨災害が発生。復興はさらに遅れることになりました。
去年6月に行われた隣の建物の見積もりがやり直しに。その影響を受け、私たちの加工場の解体計画も後ろ倒し。10月頃には再開できると思っていたのですが、また考え直しとなりました。
2023年に直したばかりだった屋根のみ比較的きれいですが、その下の柱などのダメージが大きいため、結局修繕が進んでいません(写真は2025年1月)
蛸島港はいまも復旧せず、賑わいが戻りません(写真は2025年1月)
感謝の気持ちと、今一度みなさまへのお願い
今回のご支援は、納屋を簡易的な加工場として整備し、最低限の設備を揃える第一歩のために使わせていただきます。
災害後、廃業しなければならないか、自宅も解体判定を受け珠洲から出ていかなければならないのか、悩み葛藤し従業員はじめ関係者と何度も話し合いを重ねてきました。
それでも、生まれ育った珠洲で仕事を続けたい、生活をしていきたいという思いが強くあります。
1年以上使えずにいる備品たちも、いつかの再起のために大切に保管しています
これまで応援してくださった皆様、
そして今回も支援を検討してくださっている皆様へ
甚五朗に心をお寄せいただき、改めて心から感謝申し上げます。
被災後、何度も絶望感に襲われました。
しかしながら、お取引先様やリピーターの皆様からの温かいお言葉と励まし、クラウドファンディングを通して373名もの方が応援してくださっている事実が心の支えとなり、再起を決意することができました。
正直、2回目のクラウドファンディングを行うことには気が引けました。
しかし、豪雨もあり、その後も私たちを心配し続けてくださる方、前回支援できなかった、もしくはもっと応援したいという理由でもう一度プロジェクトをしてほしいと言ってくださる方がたくさんいらっしゃいました。
正直に現状を報告し、感謝と決意の気持ちをお示しするために、再度プロジェクトを立ち上げることを決めました。
先が見えない状況が続いていますが、皆様の応援があれば、蛸島の味を守り続けることができると信じています。
小さな一歩ではありますが、私たちの挑戦に、どうかお力添えをいただけますと幸いです。
「さかな屋 甚五朗」番匠利一、佳子
スケジュールについて
2025年8月 クラウドファンディング終了
9月以降 納屋を作業場として整備
2025年12月〜翌年年1月頃 蟹の加工・発送
※詳細は、随時「活動報告」やSNS(インスタ、Facebook)、HP等で発信させていただきます。
資金の使い道
ご支援いただいた資金は、以下の用途で使わせていただきます。
・納屋の整備費(電気・水道・ガスの整備、壊れた外壁や設備修繕、冷蔵庫の運び入れ等)
・蟹の仕入れ費、発送費
目標金額を超えた場合は、主に建物の再建と設備機器の修理、購入費に充てたいと考えております。このほか、広報/宣伝費、本プロジェクトの運営費他、「さかな屋 甚五朗」再建費用に使わせていただきます。
「さかな屋 甚五朗」の紹介
●テレビ番組(令和6年正月地震の前)
・昨年の令和5年5月の地震後【MRO北陸放送ニュース番組出演】建物や設備を修繕・新調し、令和5年10月末に再起を始めたところでした。
・【令和5年8月には、全国放送の旅サラダ(能登塩田村)にてさかな屋 甚五朗出演】
中丸さんに、甘エビとハタハタの干物を召し上がっていただきました。
「甘えび→メッチャうまい!香ばしさハンパじゃない!」
「ハタハタ→身やわらかっ!ふわっふわ!」
YouTubeでご覧いただけます。
↓↓↓
旅サラダ【発掘!ニッポン なかまる印】
●元DA PUMPのKEN様より直筆のメッセージを頂きましたのでご紹介します。

最新の活動報告
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納屋で、蟹、鮮魚の発送開始しました!
2025/12/07 21:21ご無沙汰しております。能登半島地震より二年がたとうとしております。何もなくなった風景、仮設住宅にも慣れてきました。11月に、やっと、お店と、難問だった隣の五階建ての建物が解体されました。(写真のように、やっと、すっかり更地になりました。)まだ、お店の再建にはいくつかの難問が残っております。地盤調査から始まるのですが、今の気持ちとすれば100歩前進した気分です。再建には後しばらくかかりそうです。やると決めたら前を見て明るい未来を創造していきます。遅くなりましたが、おかげさまで、納屋の改装がおわり、鮮魚と蟹の発送は11月より始めています。ありがとうございました。どうか甚五朗を忘れずにいて下さい。これからも宜しくお願いします。 甚五朗 番匠利一・佳子 もっと見る
納屋の準備すすんでいます!
2025/09/11 08:49おかげさまで、納屋の準備すすんでいます。”さしだし”できてきました。冷蔵庫も入りました。ありがとうございます。一歩一歩です。 もっと見るクラウドファンディング終了のご報告、ご支援のお礼
2025/09/01 19:11応援してくださった皆様へ残暑厳しい中、いかがお過ごしでしょうか。「あつい、暑い」を合言葉に納屋をかたづけ、流し台とガステーブルを置き、災害後に知り合いとなった能登ビレッジさんのご協力も得て、小さいながらも仕事ができるまでに進んできました。後は、冷凍・冷蔵庫を置き、さしだしを作ってもらえば、仮の仕事場が完成です。二回目のクラウドファンディングに沢山のご支援をいただき「感謝」の一言に尽きます。ありがとうございます。まだまだ、先は遠いですが ”灯り” が見えてきたように思います。からだに気をつけ、日々楽しく笑って過ごしたいと思っています。仮設住宅の皆さんとも楽しく過ごしています。蛸島町のまちづくりも一歩ずつ進み、頑張っています。皆様の温かいご支援を心に刻み頑張っていきます。本当にありがとうございました。 甚五朗 番匠利一 佳子 もっと見る





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