はじめに. . .
「みるく30th記念イベント実行委員会」の企画、運営をしているマーコとコンタです。
30年前に恵比寿でロックという洗礼を受けた。全然興味ないのに。なのに我々は、のめり込んでしまった。
今考えても、なぜなのかはわからない。
みるくには、ものすごく新しい何かと、ものすごく強く変わらない何かがごちゃ混ぜになった、激しいけどすごく奇妙で、面白くて、あったかい何かを感じていた。「何か」ってなんだ?
今もよくわからないけど、その何かを私たちは、私たちだけのものにして、次の誰かに渡し忘れてしまったような気になった。もったいなくなった。
オープンしてから30年が経った今、それを誰かにぶつけたい。バトンがあればそれを渡して、みんなで一緒にもう一度「何か」を感じたい。
みるく30th記念イベント実行委員会/元恵比寿みるくスタッフ
マーコ・コンタ

このプロジェクトで実現したいこと
当時の資料や音楽を引っ張り出してみても、多分、あの空気は表現できない。だって、あの頃の感覚は、あの頃の若いエネルギーの塊たちが作ったものだから。
今、私たちが恵比寿みるくを復活しようとしたって、もうできっこない。感覚が違う。
だったら、今のエネルギーが有り余ってる若い世代が、みるくを表現してもらったら、どんな感じになるんだろう。
どうしても見たくなった。
そしたら、我々の話に耳を傾けてくれて、一緒にイベントを作ってみたいと言ってくれる、若い世代が現れた。一瞬で、好きになってしまった。
1995年〜2007年までのみるくの資料や、音楽シーン、ファッション、イベントなどを若いクリエイターたちと共有したうえで、それを壊すのも良し、ラインはみ出るのも良し、振り切れるのも良し。
彼らに、思いっきり暴れてもらうことにした。
だって、私たちもそうしてもらったし、それがあったからできた今がある。
今回は継続的な店ということではないかもしれないけど、でもあの「何か」を現代バージョンで、全く新しいけど最高に面白い時間と表現を、一瞬、実現したい。

プロジェクト立ち上げの背景
1995年、あの頃手に入れられるものは、今と比べてとても少なかった。お金もないし、情報も少ない。情報提供者のところまで行って、話をして、同じ時間を過ごさなければならなかった。今、家にこもってたって、いくらでも情報が得られるし、物も手に入る。私もそうだ。本当に便利だし、とても幸せ。
でも、やはり現場に行かなきゃ手に入らないものもある。それが「何か」なのかもしれない。
みるくがオープンして30年という節目だから一緒に協力をしてくれるという大先輩たちが、また私たちの背中を押してくださった。
さまざまなジャンルのいまだに第一線で活躍している先輩たちにご協力いただき、最高なメンバーで少しづつ企画が動いている。
ふと気がつくと、いまだに先輩たちから背中を押してもらうばかり。
しかし、先輩たちは、いつも「振り返るな、今でしかない」と言う。
じゃあどうしよう?と悩んでる間に、フレッシュなヤングたちが興味を持ってくれた。
こんな奇跡みたいなメンバーが揃っている時間は、この先、もうやってこないかもしれない。
だから、今、このプロジェクトを動かさないといけない。
我々は、いまだに背中を押してもらい続けているが、そろそろ押す側にも加担しなければいけないのではないか?と実感している。
今回のレセプションイベントオーガナイザーの紹介
私はすごく直感で生きている人だと自分で思うし、「今」を生きてる人だとよく人に言われる。こうやって二十代半ばまでたくさん遊んで、転んでは学んで、多忙な日々の中でひとりでいるような気持ちになったりもした。
breakfast club に一人で飛び込んで、ルリさんと直接会って話して、アルバイトとして雇われてから、ルリさんは私の大人友達の一人になった。たまにしか会わないけど、会うとすごく心強くなる。インディペンデントな女性のロールモデルとして彼女がいてくれることで、「もうひとりじゃない」とわかった。
彼女の昔話を聞くと、どんどん面白いトピックが出てくる。NYC時代のバンドのことや、バブル時代の芝浦GOLDや、終盤に出てくるクラブのミルクなどなどがある。東京は自分よりもずっと前からハキハキしていたことが肌で感じられ、時を遡れることで、まだ見えぬ先もきっとそこにあると固く信じるようになった。
今回、HYSTERIC GLAMOURでのMILK 30周年記念イベントに関われることは、なにより光栄に思うし、そのおかげで出会えたMILK要員のマーコさんやコンちゃんさんも、「やりたいことをやりな、あとは任せて」と背中を押してくれていることで、これからのことをなんとなく手に掴めそうな実感が湧く。
現場に行かなきゃ手に入らないもの、「何か」があることを信じて疑わないスピリットが、私たちを繋いでいる。それがミルクの原点でもあり、自分が生きている今の東京そのままでもある。今回のイベントが、来てくれる人たちにもそれを思いに留めてもらえるようにしたいと思う。
イベント制作・オーガナイザー、ライター
ヤン イーチン

Breakfast Clubの長年のスタッフとして、私は「MILK」にまつわる無数のストーリーを耳にしてきました。それらの物語は、私がまだ東京のナイトライフに関わる前から、その世界を形作る手助けをしてくれていました。今回、MILKアーカイブ・パーティーの企画に携われることは、私にとってひとつの巡り合わせのように感じています。
私たちの世代にとって、MILKは単なるナイトクラブではありませんでした。ご存知のとおり、そこにはカルチャーの青写真があり、ムードがあり、基盤があり、私たちが何かを生み出し祝うためのインスピレーションがありました。
このイベントは、単なるトリビュートではありません。私たちが感謝を表し、世代を越えたつながりを築く機会でもあります。HYSTERICでのMILKはまさに象徴的で、私のような世代にとっては、直接体験することができなかった時代から学び、深くつながるための貴重で重要な機会なのです。
Breakfast Club Tokyo 主催・イベントオーガナイザー
リア・キム

最近の活動

リターンについて
当時のスタッフTシャツである、みるくとHYSTERIC GLAMOURとのコラボTシャツ復刻版や(仮)恵比寿みるく展のレセプションイベントの招待券など。


スケジュール
仮)恵比寿みるく展
<開催場所>
HYSTERIC GLAMOUR渋谷店 〒1500-001渋谷区神宮前6丁目23−2
<レセプションイベント>
10月24日夕方から (完全招待制)
*レセプション招待券1枚につき、1名のみご入場いただけます。
*保護者同伴の未成年に限り入場可。
<展示開催期間>
10月25日〜11月9日 (FREE)
営業時間 (HYSTERIC GLAMOUR 渋谷店に準ずる)
最後に
私のクラブ人生の頂点とも言えた恵比寿みるく。90年代中半ば多くの才能あるアーティストが街に溢れていたが故にオープンでき、夜な夜な通い遊び倒してくれた人々がいたからこそ、唯一無二のロッククラブとして東京のクラブの歴史に残った。
90年代は確かに今よりも不便だったが、人々の好奇心は外に開かれていた。恵比寿駅から2分。入り口階段を降りて重いドアを開けるとライブステージが見下ろせる。否が応でもその場所は通らねばならず、爆音ライブを全身で浴びると体は自然に揺れ、共感の歓喜をミュージシャンに返す、絶叫!
ライブ終われば、更に地下3Fのラウンジフロアに降りて面白そうなヤツがいないか探す。目が合えば言葉を交わす。互いの共通の糸口から微笑みさえキャッチできれば、熱いトークにハマるか、甘いトークに発展するのか、はたまた火花を感じて面と向かった喧嘩になるか。誰とも喋らずにずっとウォッチングする一夜もある。いずれにしろ他者のエネルギーを全身体で感じ受けて交わる体験だ。
あまりにも皆その時間に何年間も熱中し過ぎ、だからみるくには写真がほとんど残っていない。
脳に刻まれた身体的喜び体験の記憶は宝である。
2025年には無理と思っちゃうこのような体験も私は可能であると信じる。必要なのはシンプルに1人1人の他者を知ろうとする好奇心であり、重要なのは配慮であり、自分達のまわりに何となくあると思い込んでいるつまらないルールを突破しようとするガッツだと思う。
だが何よりも必要とされているのは、異なる雑多な人間を一つの場所に集結させ、人々の身体的感覚体験を擁護する空間を提供することに奉仕できる起業家の存在だ。
今回の展示は、90年代-00年代にかけてのみるくを中心とするカルチャーの歴史を紐解きながら、今の若き世代が怖いと頭で思い込んでしまっている「他者との交わり」の美しさをインスパイアできれば本望だ。
元恵比寿みるくプロデューサー・ママ
現 Breakfast Club 代表 塩井 るり

みるくのあの時代の写真を改めて、マーコとコンタから見させられて感じたことは、あの頃と今を比べると、現代は情報が多すぎて、何を選んだらいいか難しい時代だなということ。
あの頃は、感覚に頼ってみんな生きていた時代。今は多すぎる情報全てに感覚を頼らないといけない時代。どうしても、自分の直感が見えにくくなっている気がする。
だけど、現代を生きる若い人も、老いをだんだん感じている人も、自分の内側の声を信じて、色々な事にチャレンジして欲しいということ。
そんなことを、1995年にオープンしたロッククラブ「みるく」の写真やフリーペーパー兼フライヤーとして作成してもらった「Tokyo Atom」から感じ取ってもらえたらいいなと思っています。
株式会社テーブルビート 代表取締役 佐藤 俊博

うっかりパンドラの箱を開けてしまいました。そして色んなクリエイターの方とお話を重ね、見返しているうちに、どうしても伝えなきゃいけないことができてしまいました。それはもしかしたら懐かしくて、熱苦しくて、苦々しくて、物々しいものかもしれません。
「昔はOKだったけど、今はダメ」と言われているものがものすごく増えたように思いますが、私たちは、今も昔もあまり変わらないと思っています。
言葉や表現方法に規制がたくさんになったような気がしますが、今も昔も「相手が嫌がることはしてはいけない」に尽きると思っています。
窮屈なのは、若い頃っていつでも窮屈。そしてフラストレーションの爆発の沸点が低いのは、いつだって若者です。そしてそれを間違えた方向の爆発に持って行かないようにするのが大人の役割。
今これを読んでいるあなたも、その大人の仲間だと思っています。
伝え忘れがないように、みんなでバトンをぶん投げましょう。どうぞご支援くださいませ。よろしくお願いいたします。
みるく30th記念イベント実行委員会一同
THE WORLD’S GREATEST ENJOY SPACE
最新の活動報告
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ご支援いただいた皆様へ
2025/10/02 15:52この度はクラウドファンディング企画『仮)恵比寿みるく展。目に焼き付けろ。俺たちの門出。再び。』に温かいご支援をいただき、心より御礼申し上げます。皆さまからの応援が集まりはじめたときから「みるく」を再び蘇らせることができるかもしれない‼︎という希望が少しずつ確信に変わっていきました。その後押しをしてくださったのは、間違いなくここに集まってくださった支援者の皆さまです。本当にありがとうございます‼︎現在、展覧会に向けて準備を進めております。当時の写真や資料のセレクト、会場での見せ方、照明や演出の打ち合わせなど、少しずつ形が立ち上がってきています。スタッフの間で毎日議論しながら、“STORY OF みるく” を一緒に紡いでいる最中です。ご支援いただいた皆さまには、ぜひ会場に足を運んでいただき、当時の空気感やエネルギーを体感していただければと思います。今後の進捗については、この活動報告やInstagram(@ebisumilk)にて随時お知らせしてまいります。改めて、皆さまのご支援に心から感謝申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします‼︎"STORY OF みるく” ⚫︎開催期間2025年10月25日(土)〜11月9日(日)⚫︎ 会場 HYSTERIC GLAMOUR 渋谷⚫︎ 入場無料恵比寿みるく30th記念イベント実行委員会一同 もっと見る
こんにちは!
2025/09/29 19:29オープニングスタッフとしてフロントとホールで働かせていただいた元ミルクスタッフの涼です。僕の人生の『楽しい』はほとんどはみるくから始まっています。21歳、地方出身者にとっては、とても刺激的な毎日でした。世界的に有名なアーティストとの出合い、子供の頃からTVで見ていた方々に可愛がっていただいたりと…。僕自身もチャンスをいただいて、雑誌や東京コレクションに出演したり、DJとして東京ドームでのプレイなど、夢のような経験をさせてもらいました。今回オープンから30年が経ち、今はバラバラに生活している元スタッフが集まり今も『みるく』が残っていればから始まった『STORY OF みるく』をぜひ体験しに来て下さい。30年歳を重ねた元スタッフが皆様をお待ちしています。LOVE みるく‼︎元みるくスタッフ 涼1998 ハロウィン もっと見る
TYPE A 完売について
2025/09/22 08:32こんにちは!みなさんのご支援のおかげで、TYPE AのTシャツが限定数に達しました。ありがとうございます!!!ご要望をいただいておりますので、同じ内容のリターンを、ただいま追加で申請しております。現在審査中ですので、公開まで今しばらくお待ちください。引き続きどうぞよろしくお願いいたします! もっと見る










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