栗づくりの匠の技を受け継ぎ、再び“地域の誇り”に

▲丹波栗栽培の名人 三代目 山内善継さん
はじめまして。私は京都府・京丹波町で新たに就農した、京丹波栗工房の若杉宏美です。 豊かな自然、昔ながらの暮らし、そして人のあたたかさに惹かれ、この地に移り住みました。 そんな私が出会ったのが、「丹波栗」という宝物でした。 驚くほど大きく、香ばしい香りがふわっと広がる。初めて手にした瞬間、栗に対する価値観が 一変しました。「この栗を絶やしてはいけない。」 そう思った私は、地域で半世紀以上にわたり丹波栗づくりを続けてきた丹波マロンファームの名人・山内善継さんのもとで、栗の栽培技術を一から学び始めました。 山内さんは、三代にわたり丹波栗一筋。気候を読む力、土を育てる知恵、収穫の勘と経験。その 全てが、丹波栗の味に結びついています。
今、栗の木の前に立つと、静かだけれど確かな手応えがあります。 この土地の記憶を、一本一本の木が抱えている。そう感じるのです。
守りたいのは、栗そのものだけではありません

京丹波町には、かつて「栗のある風景」が広がっていました。秋になると、実りの歓びとともに家族やご近所が栗拾いに集まり、香ばしい栗ご飯が食卓を彩る。そんな暮らしの風景です。しかし今、農家の高齢化と後継者不足により、丹波栗の生産量は急激に減少。栗畑は手入れが追いつかず、休耕地が増え、町の風景が静かに失われつつあります。このままでは、味も文化も、地域の誇りも消えてしまう。だから私は、「栗を守ることは、ふるさとの未来を守ることだ」と信じ、このプロジェクトを立ち上げ ました。
このプロジェクトで実現したいこと
1.丹波栗の“技”の継承と、持続可能な生産体制の構築

▲山内さんの栽培技術の承継する私たち
現在は山内さんのもとで研修を受けながら、自らの栗園で苗の植え付けを始めています。栽培に必要な剪定道具や防獣ネット、苗木の購入費用など、基盤づくりに多くの資金が必要です。今回のご支援で、“次世代の栗農家”としてのスタートラインを切りたいと考えています。
2. 栗ペーストやスイーツの開発で、丹波栗の新たな価値を創出

▲栗ペーストを作っている私たちの加工所です
丹波栗の美味しさを、もっと多くの人に届けたい。そこで町内に小さな加工所を整備し、栗ペーストや焼き栗、栗スイーツの試作に取り組み始めました。この加工所では、地元のお母さんたちと協力して手づくりで栗ペースト加工を行っています。今後も地域内での雇用創出や技術継承にもつなげていきます。
3.「栗スイーツの直営店」を立ち上げ、京丹波町を“目的地”に

▲今は加工所だけですが、今年は近隣に直営店をオープン予定です
観光客が通過するだけの町ではなく、“わざわざ訪れたい町”へ。丹波栗を主役としたスイーツの直営店を2025年秋にオープン予定です。地元食材にこだわったスイーツ、季節ごとの限定メニュー、収穫体験なども計画中。地域外の人との新たな接点を生み出し、京丹波の魅力を発信する拠点に育てていきます。
丹波栗とは? ~栗の王様と称される理由~

丹波栗は、京丹波町を中心としたごく限られたエリアで育てられています。古来より朝廷への献上品とされてきた高級栗で、日本三大和栗のひとつ。ひときわ大きく、ほくほくした食感と、上品な甘さは「栗の王様」として名を馳せてきました。室町時代の文献にも登場し、日本の栗文化の原点とも言える存在です。
丹波栗の魅力と特徴

● 圧倒的な大粒感:平均サイズで40g前後。見た目のインパクトも抜群。
● 上品で濃厚な甘み:糖度が高く、蒸すだけでも極上の味わい。
● 香りとコクの深さ:他品種にない奥行きある風味。和洋問わず多彩な料理に合います。
● きめ細やかな口当たり:繊維が非常に細かく、なめらかで贅沢な舌触り。
現在の取り組みと進捗

▲獣害防止ネット柵の設営中です
● 栽培研修(山内善継さん)を継続中
● 苗木の定植・栗園の整備を進行
● 加工所にて栗ペースト試作スタート
● スイーツ店舗の物件調整・企画中(2025年秋プレオープン予定)
リターンについて

ご支援への感謝を込めて、以下のようなリターンをご用意しました。
● 手書きメッセージカード
● プロジェクト限定・栗スイーツBOX(有名料理研究家監修)
● 山内さんの栗を使ったプレミアムモンブランが食べられる
● 山内さんの栗を使ったプレミアム焼き栗が食べられる
● 貸し切り栗コース料理(和食・洋食)ご招待
● 栗の木のオーナー(5年後に収穫栗の焼き栗をお届け)
● 全国どこでも焼き栗の実演を実施(100人前)
今後のスケジュール(予定)

● 2025年8月:クラウドファンディング終了
● 2025年9月:直営店”京丹波栗工房 栗カフェ”プレオープン
● 2025年秋〜:栗園整備完了/商品販売開始 /”京丹波栗工房 栗カフェ”本稼働
● 2026年以降:体験プログラム、法人販売、雇用創出等の発展展開
資金の使い道

▲耕作放棄地を栗園に開拓しています
栗農園を新たに開拓するには、1反あたり約100万円かかってしまいます。
さらに、獣害防止ネット、肥料、苗代などで約40万円程度かかります。
今回は新たに6反の田んぼを栗農園に開拓し、新たに始める栗栽培のためにかかる費用の一部をクラウドファンディングで集めます。集まった金額の多寡によらずこの取り組みは実施できる規模で行います。
最後に:あなたとつくる、栗のある未来

栗の木を育てることは、文化と風景を未来につなぐこと。私たちは「栽培→加工→発信」という一連の営みを、京丹波町の地域おこし協力隊の山田さんと共に、地域の中で完結できる新しい循環モデルに育てていこうとしています。そして、それは私たちだけでは実現できません。皆さまのご支援が、一本の苗となり、未来の実りにつながっていきます。どうか、この挑戦に力をお貸しください。 京丹波の栗山から、心を込めて。




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