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自己紹介
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銀座で100年画材店を営む月光荘の代表、日比康造と申します。
AIが瞬時に最適解を出してくれる現代ではありますが、それでも自分にとって最も幸せな解である最幸解は、我々自身で出していく必要があります。完成されたものではなく、未完成な自分自身ともっと向き合っていけたら。そんな思いで、今回のローカルアートバンクをスタートします。美術館や芸術祭など、外部から高尚なアートを持ってきて、恭しく崇めるだけがアートじゃないはず。絵の具屋というアート界のもっとも川上の、小さく細い源流からのご提案です。

◾️月光荘について
月光荘は大正6年(1917年)創業の、オリジナル製品のみを専門に取り扱う画材店です。 1940年、コバルトブルーの製造技法を日本で初めて発見し、顔料からはじまる原料すべての自社製造に成功。純国産第一号の絵具を誕生させました。
トレードマークの「友を呼ぶホルン」は、店名の名付け親である与謝野鉄幹・晶子夫妻を中心とした当時の文化人グループによって考案されたもので、ホルンの音のもとに多くの仲間が集まるようにとの願いが込められています。
「色感と音感は人生の宝物」という価値観のもと、色や音の表現を通じて日本に昔から伝わる美意識と教養を世界に紹介し、風土、文化、自然観のもつ日本の独自性を大切にした暮らし方を提案していく。それが月光荘というメゾンが、いつの時代にも果たしていくべき使命です。
昭和初期の月光荘サロンに集う人々
戦前の絵の具
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このプロジェクトで実現したいこと
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音楽やスポーツは大人になっても、カラオケやテニスやフットサルなど、老若男女が一緒になって気軽に楽しめる場所がたくさんあります。上手い下手を超えて、好きだからという一点で多くの方が純粋にエンジョイしています。ところが絵を描くとなると、どういうわけか大人になるにつれ、ほとんどの方が遠のいてしまいます。
大きな理由として、真っ白な紙を前にしてフリーズした幼少期の苦い記憶があること。それはまるで、音楽でいきなり作曲をしてと言われているようなものですね。その上でうまい下手を評価されること。描いた作品が残ってしまうこと。そして何より実際に気軽に絵を描く場所が、ほとんど暮らしの中に存在しないことなどが考えられます。
本当は今のアートシーンで、単に絵が上手い下手という側面はまったく評価の対象ではありません。カメラが発明されて以来、正確性を求めるのであれば、写真技術にお任せしておけば良いからです。
さて。銀行の主要な機能は、お金を預けてもらって再分配することで経済を動かしていくこと。このローカルアートバンクではお金をアートに置き換え、本質的に自由でローカルなアートを集めて街中に浸透させ、美意識あるみずみずしい暮らしを自分たちの手に取り戻すことを目指しています。
周りの評価ではなく純粋に表現を楽しみ、自分の絵を暮らしの中で使えるアイテムに転写して楽しんだり、気軽に作品を人に貸したり預けたりできる、そんなアートの銀行を作りたいと思っています。

香川銀行仁尾支店の跡地で新たな文化拠点を作る
金庫、カウンターなどはそのままにアートバンクに活用しています
近所の子どもたちが気軽に来て描ける場所に
地域から集まった、廃材や不要になった画材を使ってダイナミックに創作
大人も夢中になって描く
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プロジェクト立ち上げの背景
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◾️香川県三豊市との出会い
三豊市の地元企業11社が協力してスタートしたウラシマビレッジ。その各部屋に飾られているアートワークの絵の具をご提供したのがご縁となり、三豊市の革命的な変化を引っ張る若者たちと、お酒を飲んだり飲まれたりする関係が始まりました。欲しいものが無ければ自分たちの手で作るという、シンプルで力強い彼らのエネルギーに大きな魅力と可能性を感じ、この度、月光荘が長年培ってきたアートの側面でご一緒することとなりました。
今回の試みは「地域とブランドが対等な立場で組み、新しい価値を共に創造する」ことに本質的な意味があります。これは、地域側に経営力・運営力・展開力があるからこそ実現できる、新しい地域プロジェクトのあり方です。
ウラシマビレッジの各部屋に飾る絵画を月光荘の絵の具を使って描きました。
絵を描きながらお酒を嗜む「大人の社交場」をコンセプトにber Art Bankを実施。地域の皆さまが集まりました。
OPEN時には、子どもも大人も関係なく絵を描く、色を塗ることに夢中になる姿が見られました。ここから少しずつ「絵を描く文化」をこの場所から生み出していきたい、そのために皆さまのご協力を賜われたら幸いです。
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リターンのご案内
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ArtBankにご支援をご検討いただきありがとうございます。みなさまに向けて特別なリターン品をご用意いたしました。

みなさまのご支援をもとに、ArtBankではより創造的な空間をご提供できればと考えております。
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スケジュール
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2025年7月上旬リノベーション完成
2025年7月19日 店舗OPEN
2025年8月上旬 クラウドファンディング開始
2025年8月下旬 順次リターン送付開始
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資金の使い道
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1.アトリエ環境の整備費(約35%)
・机・椅子・画材棚などの備品購入
・照明や空調の設置・改修
2.画材・消耗品の購入費(約35%)
・絵の具・紙・筆など、来場者が自由に使える備品の補充
・子ども向け・プロ向け両方の対応を想定
3.展示・アートレンタル設備費(約15%)
・作品を飾るためのフレームや展示用の什器
・街中に飾るためのポスター印刷や設置費
4.オープニングイベント・ワークショップ運営費(約15%)
・来場者用のノベルティやドリンク、備品
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最後に
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「アートがもっと身近にある暮らし」を、この場所から広げていきたいと思っています。
あなたの応援が、文化を育てる力になります。
どうかご支援よろしくお願いいたします!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る【THANK YOU!】ご支援ありがとうございました|リターンすべて発送完了しました
2025/10/22 16:47こちらの活動報告は支援者限定の公開です。





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