プロジェクトの実行者について
多くの地方鉄道路線が廃線の危機に直面していることを憂慮する全国の有志が立ち上げました。加古川線で現在実施されている増便実験の結果は、他の鉄道路線にも波及しかねません。そのような状況のなかで、加古川線の地元の皆さんが自ら立ち上がって頑張っておられますので、応援したいと考えてこのプロジェクトを始めました。「加古川線応援団」として、地元の皆さんと一緒に活動しています。
このプロジェクトで実現したいこと
この増便実験で利用者が増えなければ廃線案も排除せずに地元と協議するとJRは公言しています。加古川線の西脇市・谷川間は通学時間帯が終わると3時間も便がなく、通院にも買い物にも使えない鉄道路線ですので、地元にとっては「不便だから利用できない」のですが、JRは「利用しないから不便」なのだと主張しています。そのようななかで、JRが増便実験を行うのですから、効果が全く無ければJRは自らの主張をさらに強めるものと考えられます。それに対して、地元の自治会組織の皆さんは連携して利用促進のために様々な活動を展開しておられます。その活動のなかでも特に、地元の皆さんが自ら電車に乗車して「利用者数調査」を毎日実施しておられることは、大変誠実で地道な取り組みであると思います。本来ならばJRが実施するのが当然の調査であるはずですが、JRは時々しか調べていないようです。このプロジェクトはその調査のために必要な経費を応援することによって、「増便すれば利用が増える」という事実を証明することを目指します。
なお、ご支援頂いた額がこの路線での調査に必要な経費を上回った場合は、今後想定される全国の他の鉄道路線における同様の活動の応援に充てたいと考えています。
プロジェクト立ち上げの背景
加古川線は、地域の人々の日常生活を支える重要な交通手段であり続けてきましたが、ダイヤが次第に不便になって現在は利用者数が低迷しています。このままでは、地域の公共交通網が失われ、住民の生活に多大な影響を及ぼす可能性があります。この危機を前に、地域の皆さんは、地域の意思を行動で示すため自分たちの手で「利用者数調査」を進めておられます。夜間の遅い便を除いて、全便の全区間に(正規運賃を支払って)乗車して、調査を実施しておられます。通学に使われる朝の便は、高校生も登校前の時間を使って協力してくれています。実験開始の4月13日から調査を始められた結果、最初の1週間と、1か月後の1週間では25%以上の増加があったことが示されました。
調査中の様子
調査結果の例
増便開始後の初期調査結果
7月には中間調査のためにあらためて1か月間の調査を実施されました。増便は、10月13日までですので、最終結果は9月から10月半ばにかけて判明します。最終結果を計測するための調査は、9月1日(月)から10月13日(月)まで実施される予定です。本プロジェクトではその間の調査に必要な経費を支援したいと考えています。
これまでの活動と準備状況
実験開始当初の調査は、増便開始の4月13日から開始され、GWを含めて5月18日まで毎日実施されました。始発から午後8時台の便までの全便に調査員か乗車して駅ごとの乗降客数を数えることによって、利用者数を求められています。(早朝の2往復は、高校生が通学で利用している区間が対象。それ以外の便は、全区間が対象。)
調査自体は利用促進に直結するものではありませんが、利用促進の成果を正確に把握して、次の施策につなげることや、中間結果を地域で共有してさらなる地域の盛り上げにつなげていくことなどに利用されます。また、最終結果を地域で共有し、JRとの協議の中でも活用していくことが考えられます。
調査に協力しておられるのは、加古川線比延駅・日本へそ公園駅を含む西脇市比延地区、黒田庄駅・本黒田駅・船町口駅を含む西脇市黒田庄地区、久下村駅・谷川駅を含む丹波市久下地区の皆さんです。対象区間のすべての地区が市域を超えて連携して取り組んでおられます。このプロジェクトでは、地元の皆さんの献身的な努力を側面から応援したいと考えています。
リターンについて
加古川線の利用促進に関連する内容を中心に設定しました。特に、黒田庄駅の近くにある岡稲荷神社関連のリターンを多く用意しました。地元の皆さんの利用に加えて観光振興による利用促進も重要ですので、鳥居が立ち並んで「ミニ伏見稲荷」とも呼べる岡稲荷神社への来訪を国内外に発信する事業も実施しています。
スケジュール
●利用者数調査の実施予定期間
3期に分けて実施される予定で、実験開始時の調査は4月13日から5月18日までの5週間に実施されました。中間調査は6月30日から8月3日までの5週間に実施されます。また、最終調査は、9月1日から増便最終日の10月13日まで実施される予定です。このプロジェクトでは、最終調査の経費を応援したいと考えています。
●クラウドファンディング終了 9月30日 。
●リターン発送 11月に予定。 (鳥居関連のリターンは相談の上で実施。)
最後に
加古川線は、地域の皆さんの努力によって建設された鉄道です。いまもなお地域にとって大切な社会資本であり、高校生も含む地域の人々の暮らしに欠かせない存在です。それを未来に引き継ぐために地元の皆さんは奮闘しておられます。
兵庫の“赤字ローカル線”存続をかけ自治会長が奮闘!地元を巻き込む『まちづくり』に密着(MBS NEWS 2025年4月4日放送)
https://www.youtube.com/watch?v=ZsKIdtxEXOA
こうした地元の皆さんの努力に対して、このプロジェクトを通じて力になれると嬉しいと思います。
同じような状況に直面している他の鉄道路線でも増便実験が始まろうとしています。それらのなかで最初に結果が出るこの路線の実験は、他のJR路線の将来にも大きく影響すると考えられます。このプロジェクトへのご支援とともに、現地にお越しいただいてご乗車頂くことも大きなご支援になります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
最新の活動報告
もっと見る増便実験は残り1か月半となりました。最後の調査を開始しています。引き続きよろしくお願いいたします。
2025/09/04 23:56たくさんのご支援ありがとうございます。増便実験は残り1か月半となりました。自治会の皆さんが交代で乗車されて、調査を実施しておられます。プロジェクトへの引き続きのご支援とともに、現地でのご乗車によるご協力もお願いいたします。早朝と深夜の便を除いてすべての便に乗車して調査されていますので、現地でご乗車いただければ「確実に記録に残ります。」西脇市から谷川まで、途中下車されずに通過していただいてもカウントされます。ぜひ現地にお越しください。 もっと見る




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