▼はじめにご挨拶
はじめまして。うるま市観光物産協会と申します。
平成24年度から沖縄県うるま市にある伊計島を舞台としアートを活用した島おこしとして、「伊計島」→「イチハナリ」の呼び名から当プロジェクトを「イチハナリアートプロジェクト」と題して行って来ました。
昨年度から伊計島だけではなく、うるま市の島々を展示会場とすることで、島しょ地域全体の魅力を皆様にお伝えしたく活動しています。
原風景の残る民家を舞台に、作品の展示やワークショップで地元住民もスタッフ等で参加するアートイベントを企画運営しており、これまで4回の開催を重ね、地元の方や観光客の方など、毎年の開催を楽しみにしてくださる人たちも増えました。
▼うるま市の島々とは
うるま市にある島々とは沖縄本島中部から海中道路や架橋によって結ばれている、4島総人口約2850人の島々の事で(伊計島・宮城島・平安座島・浜比嘉島)、沖縄の古き良き時代の原風景が今も残っている地域です。
しかし近年、若年世代を中心とした市内市街地への転居等、高齢化が要因と思われる人口減少がかなりの割合で進み6年間で約600人程の人口が減少しています。
さらに小中学校の統合等で以前の活気はなくなりつつあり、多くの島の約半数の世帯が空き家になっているのが現状です。農漁業を営みの中心とした島々で、住民同士を信じ支え合っていきるという文化が残る島々でもあります。
ドライブスポットとして有名な海中道路はあるものの、那覇からのアクセスは悪く、まだまだ知られていない名所があります。
それゆえ、のどかな生活風景や伝統的なコミュニティの文化、素晴らしい自然環境が残っています。
それでも、島の良さを多くの方に知ってほしいと、地域活性化を目指す住民と協力しイベントを開催していくなかで市内、県内の方からも「初めて来たがこんないい風景があるとは知らなかった」「イベントがない時も来たい」という声を聞かせていただけるようになりました。
▼プロジェクト内容
本イベントでは伊計島を軸として、宮城島、平安座島、浜比嘉島に「アート」を演出し、島の内外から多くの観光客が訪れることよって、島の賑わいと活気をもたらすと考えてます。
具体的には県内外のアート作家、美術家と共に地域住民が参加し「アート」(造形物、オブジェ、美術絵画など)による観光客誘客を目指し、うるま市の島しょ地域の地域活性化を図るための「島おこしプロジェクト」としています。
島しょ地域の景観を活かした、よりサイトスペシフックな作品を展示し、うるま市が誇る島しょ地域の魅力を来場者により深く伝えるため展示作品のみならず、島しょ地域の景観を作品に「アートを巡る旅」を演出していきます。
さらにビューポイントを設置することで、その島ならではの風景もアート作品にし皆様にその魅力を感じて頂きたいと思います。
▼これまでの活動
平成24年度、イチハナリアートプロジェクト(11日)
儀間比呂志絵本の世界(6日)を行い 約4,700人の来場。
平成25年度、イチハナリアートプロジェクト(30日)
儀間比呂志絵本の世界Part2(10日)で17,617人の来場。
平成26年度、イチハナリアートプロジェクト(53日)で21,511人の来場。
開催期間を前期、後期と分けて作家数を増やした。
平成27度、イチハナリアートプロジェクト+3(16日)開催し18,331人の来場。
開催地域を伊計島(イチハナリ)から宮城島・平安座島・浜比嘉島まで拡大し、
島しょ地域全体をアート会場にした。
▼過去の主要作家と作品
照屋勇賢
経歴:沖縄県出身、ニューヨーク在住。 1996年、多摩美術大学油絵科卒業。
2001年、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ修士課程修
了。現在ニューヨークを拠点に活動中。
石川竜一
経歴:沖縄県出身沖縄国際大学社会文化学科卒業。2010年、写真家 勇崎哲史に師
事。第40回木村伊兵衛写真賞受賞
眞壁陸二
経歴:石川県出身。瀬戸内国際芸術祭2013出展、瀬戸内国際芸術祭2016出展。
岸本一夫
経歴:沖縄のグラフィックデザイナー。大阪出身。日本グラフィックデザイナー
協会(JAGDA)ロゴマーク、オリオンビールのロゴ、パッケージ、ポスター
デザイン制作、沖縄国際海洋博覧会ポスター。
池城由紀乃(pokke104)
経歴:イラストレーター。 ウォルト・ディズニージャパン「リロ・アンド・ステ
ィッチ」ポストカード、首里城記念グッズのデザイン制作、海洋博公園 記念
商品、ソニーアクアリウム キービジュアル担当、座間味ホエールウォッチ
ングポスター、2014年.2015年度 慶良間諸島 座間味村 観光大使
日本こうさく学研究会
経歴:1988年に大学の美術教育研究者を中心に設立。国内外を問わず幅広い
活動展開でグループ展である「こうさくてん」は26回を重ねる。
▼資金の使い道
アートイベントなどに関しての補助金や支援金を得る公募は殆どが前年度に募集が終了しており、今年度事業から資金を得ることは難しいのが現状ですが、近年Webを活用した資金調達方法としてクラウドファウンディングを利用しながら将来を見据えた財源の確保を目的としています。
▼最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様から受け取った応援は、沖縄の古き良き原風景の残る、うるま市島しょ地域の活性化に役立てます。
イベントに来ていただく中で島しょ地域という島々の歴史や伝統文化、地理的特徴、地域住民に触れる事でどんどん島々の良さを知ることができ、きっと好きになるはずです。
これからも、継続してうるま市島しょ地域の良さを、皆様に伝えていければと考えています。
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