目次
1. 自己紹介
2. 就労支援B型とは?
3. 私たちの仕事内容
4. このプロジェクトで実現したいこと
5. このプロジェクトを始めたきっかけ
6. これまでの実績〜利用者Aさんのケース〜
7. 資金の使い道
8. 資金調達後の準備期間スケジュール
9. リターンについて
10. 最後に
1.自己紹介
このプロジェクトをご覧いただき、ありがとうございます。
私たちは看護学校時代の同期で、共にシングルマザーという共通点もあります。
それぞれ奈良県内での総合病院の病棟勤務を経て、皮膚科やレディースクリニックなどで経験を積んできました。
ある日、友人から「就労支援B型事業所で医療連携の看護師を探している」と相談を受け、単発の仕事として久しぶりに同じ現場に立つことに。
そこでの出会いややりとりが、思いがけず私たちにとっての大きな転機となったのです。
「ちょっと手伝ってください〜」という代表の一言で、いつの間にか“ここが私たちのフィールド”へと変わっていたのです。
現在は、就労支援B型事業所で常駐の看護師として、医療と福祉の“つなぎ目”に立つ日々を送っています。

2.就労支援B型とは?
障がいや体調に不安のある方が、自分のペースで働く練習ができる福祉サービスです。
雇用契約は結ばず、作業に応じた工賃を受け取りながら、生活リズムの安定や自信の回復、将来的な就労へのステップアップをサポートします。
対象者は、身体障がいの方やうつ病、発達障がい、統合失調症などで闘病しており一般就労が難しい18~65歳の方。障害者手帳がなくても、医師の診断や自治体の判断で利用できることがあります。
3.私たちの仕事内容
利用者さんの体調管理や健康チェックはもちろん、日々のちょっとした変化に気づけるよう観察や声かけを大切にしています。
病院のような「看護師と患者」という距離ではなく、あだ名で呼び合い、たわいもない話を交わすようなフラットな関係で過ごしています。
必要に応じて医療機関との連携や情報共有を行い、支援員の一員として生活支援や相談対応にも関わっています。
日常に寄り添う看護師だからこそ、微細な変化に気づける。
「なんか今日はしんどい」「理由はわからんけど不安定かも…」
そんな小さなサインを見逃さず、早めの支援や医療的アプローチにつなげています。
私たちは“通院の付き添い”ではなく、“日常のそばにいる存在”として、医療でも福祉でも拾いきれない“その間”の声に耳を傾け、安心して過ごせる環境づくりを担っています。
4.このプロジェクトで実現したい事
現場で見えてきたのは、「医療的なサポートがほとんど届いていない」という実情でした。
その背景には、
• 看護師を雇うにはコストが高すぎる
• 看護師不足で採用自体が難しい
•「B型は作業の場、看護師は必要ない」という認識
• 「訪問看護が入っていれば十分」という誤解
といった理由があります。
しかし実際には、体調の変化や言葉にしづらい不安が重なり、通所が難しくなるケースも少なくありません。
そんな時、看護師が日常の場面で関わることで、早期対応や医療連携が可能となり、安心して通い続けられる環境づくりにつながります。
この「仕組み」をもっと多くの現場へ!
私たちが関わっているのは、「通えているけどギリギリ」な状態の利用者さんたちです。
その一人ひとりが安心して“通い続けられる”ように、看護師が各B型事業所を訪問し、医療とのつなぎ役になる「医療連携サポート」を届けていきたいと考えています。

5.このプロジェクトを行うきっかけ
◼️私たちは看護師として関わる中で、医療的サポートの有無が利用者の体調や通所継続に大きく影響することを実感してきました。
「ちょっと話せる」「気になることをすぐ相談できる」存在が、思った以上に現場で求められているのです。
就労支援と医療は、本来表裏一体であるべきもの。
この気づきから、
「同じような悩みを抱える事業所は、他にもあるんじゃないか?・・・きっとあるはず」
——そんな思いが芽生えました。
医療とのつながりがあることで、利用者には安心を、事業所には安定した運営や人材確保をもたらします。
だからこそ、この取り組みを他の現場にも広げていきたい。
それが、このプロジェクトの出発点です。
◼️ もうひとつの理由は、「看護師は続けたいけれど、体力的・時間的に無理がきかない」など潜在看護師の存在です。
たとえば、
•小さな子どもがいてフルタイムでの勤務が難しい
•夜勤や過酷なシフトには戻れないけど、看護の仕 事は好き、、、
•人間関係で一度現場を離れた
そんな看護師にとって、就労支援の現場は「もう一度看護を始められる場所」になり得ます。
医療処置よりも、“気づきと対話”を大切にする支援が求められる場所。
このプロジェクトを通じて、看護師に新しい働き方の選択肢を届けたいと考えています。
6.これまでの実績 ~利用者Aさんのケース~
Aさんは医療や福祉サービスの介入がないまま通所を始め、体調・心の状態ともに不安定でした。
• よだれやふらつき、セルフケア不足
• 表情の乏しさ、反応の薄さ
• 薬の過量や血圧の低下
私たちは主治医に報告・相談し、受診同行や薬の見直しを実施。相談支援員と協力し、訪問看護やヘルパーの介入も整えました。
その結果
• 昼寝がなくなり生活リズムが安定
• 遅刻や無断欠勤がほぼゼロに
• 表情や反応が穏やかになり、安定した通所が実現
“医療”と“福祉”の両方が関わることで、日常が大きく変わる——この経験が、私たちの原動力です。
7.資金の使い道
ご支援いただいた資金は、以下の目的に活用します:
• 訪問用の車両購入費の補填
• 拠点となる事務所の運営費
• 医療物品の購入(血圧計・体温計・衛生用品・
記録用具・血糖測定器・ネブライザーなど)
• スタッフの人件費
• 記録管理システムの導入費用
9. 準備期間スケジュール
①. 資金調達後 ~1ヶ月以内:準備期間
・【機材の購入】
・オンライン相談や記録共有に必要なパソコン、タブレット、クラウドツールの導入
・ ミーティングや研修用の備品購入(モニター・音響機器など)
・【スタッフ体制の整備】
・ 医療職・福祉職の連携スタッフのシフト・体制作り
・ 利用者対応マニュアルや連携フローの策定
・医療機関・福祉事業所との連携調整、協定書類の整備
②.2ヶ月目:初期導入・試験運用
・実際に数名の利用者と連携を開始し、支援内容の確認・微調整を実施
・月1回の事例検討会・フィードバック会を実施し、スタッフ間の連携を強化
・記録の共有や関係機関とのやり取りをスムーズにするためのツールテスト
・アンケートやヒアリングを通じて、利用者・関係者のニーズを再確認
③.3ヶ月目以降:本格稼働と継続支援
・常時10〜15名程度の利用者への支援体制を確立
・“辞めたい”を“ちょっと休もうか”に変える、医療との連携付き就労支援モデルを定着
・定期的な個別支援会議と医療面談を実施(月1〜2回)
・年内には20名規模のケース対応を目指し、地域モデルとしての実績づくり
・成果や気づきをSNSやイベントを通じて発信し、地域の共感を広げていく
9.リターン
ご支援いただいた方には、お礼状と奈良県地元ならではの特産品をお届けさせて頂きます。
⚪︎5000円~1万円 →天理スタミナラーメンセット
⚪︎1万~3万 →三輪そうめんセット
⚪︎3万~10万 →古都華🍓+古都華バター
⚪︎10万以上 →上記全品詰め合わせ
10.最後に
このプロジェクトには、
「支援が届きにくい利用者さんの“しんどさ”に寄り添いたい」
「もう一度、看護をしたいと願う潜在看護師に、新しい居場所をつくりたい」
という2つの想いが込められています。
“利用者の支援”と“看護師の支援”、両方の視点から生まれたこの仕組みを、誰かの「続けられる」を支える一歩としてまずはこの私達のフィールドの奈良県から育てていきたいと願っています。
プロジェクト開始予定:2026年1月~






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