
今回は『ねことカフェ』の中で人馴れをじっくりと時間をかけて進めているもちゃくんのお話をしようと思います。
なんとも言えない困り顔をしているもちゃくん。皆さんには可愛いといつも言ってもらえているのですが、この可愛らしさの中にあるこれまでの道のりのお話です。
もちゃくんは昨年の11月に『ねことカフェ』に兄弟のおこげくん(※今はカフェを卒業し素敵なご家族のもとで暮らしています)と一緒にやってきました。
割と早い段階からカフェの環境に慣れてくれた兄弟のおこげくんとは対照的に、もちゃくんはケージの中で小さくなってしまい、フロアとは別のねこ専用部屋でじっとしている日々が続いていました。
『ねことカフェ』に来たばかりのもちゃくん
もちゃくんに『ねことカフェ』の空間にまずは慣れてもらうために、スタッフもおもちゃで遊んでみたりしていましたが、すぐに心を開いてくれるわけもなく…。
それでもめげずに「ここは安心な場所だよ、怖くないよ」と伝え続けてきました。
フロアの楽しそうな雰囲気に少しでも気づいてもらえるように美味しいおやつの匂いで誘ってみたり、カシャカシャと鳴るおもちゃで気を引いてみたり…。
正直に言ってしまえば、抱っこをしてフロアに連れて行くのがいちばん簡単な方法です。
しかし、強制することはその子の心をより閉ざしてしまいます。
もちゃくん自身の足で、自らの意思で行動することに大きな価値があるのです。
私達はその踏み出す一歩のアシストをするのみ。
それでも諦めずに見守り続け、お店に来てから約3ヶ月が経ったある日、その瞬間は訪れました。
まだ姿勢は低く、警戒心でいっぱいな様子ではありましたが、もちゃくんが自らの足でフロアに出てきてくれました!
すぐソファの下に潜り、その後しばらくしてねこ部屋に戻ってしまいましたが、もちゃくんにとっては大きな一歩でした。
ソファの上:兄弟のおこげくん(祝卒業!)
ソファの下:こちらの様子を伺っているもちゃくん
それからも少しずつフロアの環境には慣れたものの、最初はお客さんからは離れた場所で様子を見ていました。
何がきっかけだったのか、「人は怖くない」と理解してもらえたのか、それとももちゃくんの中の「食いしん坊魂」に火が着いたからなのか…(スタッフは前者であってほしいと思います(笑))
今では、おやつタイムになるとどこからともなく現れては、No.1、No.2を争う程のおやつ大好きっ子に成長してくれました!
現在のもちゃくん。全体的にふっくらしてきました…。
「身も心も大きくなりました!」のセリフがぴったりですね。笑
それでもまだ完全に心を許してくれたわけではなく、スタッフが日常ケアである爪切りなどで近寄ると姿勢を低くし、ソファの下で小さくなってしまうことがあります。
スタッフが近づくとソファの下で隠れて後退りしてしまいます。
完全に心を開いてもらえていない今の状態で、譲渡は双方の負担にならないだろうか?
いろんな気持ちがある中で、もちゃくんの人馴れも重要なことではありますが、私たちが今していることはもちゃくんの家族探しのサポートをすること。
私達スタッフに慣れることが最終目標ではありません。
いつかは『ねことカフェ』から卒業し、新しい家族の元で幸せに暮らしてもらうことがスタッフ一同の願いです。
ここからはスタッフに慣れるのではなく、新しく家族になってくれる方に慣れることが優先と判断し、譲渡のエントリー募集を開始しました。
素敵なご縁が今後つながり新しい家族として迎え入れてもらい、そこでのびのびと過ごせることが最終目標であり、もちゃくんにとってのお家ねことしてのスタートです。
怖がりなもちゃくんが勇気を出して一歩踏み出してくれました。
その成長の日々が、他の怖がりな子たちと向き合う私たちに大きな希望を与えてくれます。
今後も怖がりな性格の子が当店にやって来るかもしれません。
もちゃくんのように、傷ついたり臆病になったりした猫たちが、もう一度人間を信じ、安心して過ごせる空間を提供している『ねことカフェ』。
この場所を守り続けるためにも、皆様のお力が必要不可欠です。
今回のクラウドファンディングへのご支援は、怖がりな子たちも安心して過ごせる環境の維持、そして新しい家族へと繋ぐための活動費としても、大切に使わせていただきます。
どうかご支援よろしくお願いいたします!



