はじめまして、3児のかあちゃん、みさとです
私は今回の挑戦の舞台、新潟県魚沼市に生まれ育ちました。
2008年3月、18歳で大学進学の為に上京。多くの若者が辿る道を、何も疑うことなく例にならって進みました。
刺激的で自分を成長させてくれる街、それが私にとっての『東京』でした。
しかし子どもが生まれ「かあちゃん」としての暮らしがはじまってみると、自分の育った環境との「違い」が「負担」となってのしかかりました。
「もっとのびのびと子育てがしたい」そんな想いがだんだんと大きくなり、ここからの人生の舞台は、地方に移そう、そう決めました。私を成長させてくれてありがとう、東京。
2024年4月、16年間の東京生活に終止符を打ち、夫と2人の子どもを連れて東京から新潟に戻ってきました。

「おぉ、みさと帰ってきたのか」
久々に戻った地元は、ひとことで言うなら、暗かった。
実家近くの商店街は綺麗なまでの『シャッター街』。子どもを連れて散歩に出ても、ふらっと立ち寄れる場所は無くなっていました。
そんなあるとき商店街のお祭に久々に行ってみると「おぉ~みさと帰ってきたんだってな~!」と、おじちゃんおばちゃんがたくさん声をかけてくれた。みんな笑顔が明るかった。
おじちゃんおばちゃんと話をしていると、昔の記憶がたくさん蘇った。
「あぁ、恩返しがしたいな」
綺麗なまでのシャッター商店街
魚沼が盛り上がってた頃(平成初期)のお祭写真 ※左:みさと
希望も絶望も教えてくれた街、それが私にとっての魚沼市
経営者だった父が亡くなった中学1年生の春、この街で商売をすることは難しいんだと思った。
この街で社会人をしても輝けないと思った。
だけど母親が同じ街で商売をはじめた。
母は「今が1番幸せだ」といつも言っていた。「この仕事が天職なんだ」と言っていた。
この街で天職に就けるのかと思った。
母が忙しくなると、夕飯のおかずとなるものが連日玄関前に置かれていた。
届けてくれていたのは誰ってことはない、母の友人やご近所さん。
私たちがおなかを空かせないようにと届けてくれた。それが、魚沼市。
恩返しを動機にするには十分すぎる原体験が私にはあった。
そんなことを考えていたら声がかかった。
「シャッター商店街、なんとかしなきゃいけない。何でもいいから何かやってほしい」
小出橋から見る魚沼三山と魚野川
商店街に目立つ「テナント募集」の文字
やっぱり夢が捨てきれない
実はいつかは地域活性に関わりたいと中学生くらいから考えていた。
地域を元気にするには?最初の答えは「中小企業を元気にすること」だった。
だから中小企業向けの組織コンサルティングの会社に入った。人が輝く組織とは?という問いを朝から晩まで、晩から朝まで、同僚、上司、クライアントと議論した20代前半。
組織は“人”だった。人が輝けば会社は元気になると心から思えた頃、直属の上司がコーチングの会社を設立するという話があった。迷わず設立に参画させてもらった。
海外出張にも行かせてもらって出た答えは、“人が輝く”という根本は世界共通だと知った20代後半。
いよいよ“人”へのフォーカスから“地域”に着眼を変えようと思った。
都内大手企業の“地域活性事業部”にて管理職をやらせてもらった。全国の地域課題を知れた。課題に対する打ち手となる企画、運営を実施した。
だけど、心のどこかで「地域のプレイヤーとして地元の活性化に関わりたい」そう思っていた。
子育て環境を求めて地方移住をしたが、それと同時に今、長年の夢を叶えるときがきた。直観的にそう感じ、早速これまで温めてきたプランをプレゼン資料に落とした。
取材をして頂いたマイクロタウン誌
魚沼市さんに呼んで頂いた「魚沼商店街を盛り上げよう!」という趣旨のトークイベント
半年で20,000キロ走らせて見えた世界
2024年4月に新潟県三条市にJターン移住をし、秋にふと車のメーターを見ると、20,000キロ走らせていた。20,000キロ!?何度も目を疑ったが、やはり20,000キロ走っていた。配った名刺の枚数は150枚以上。巡った場所は50カ所以上にものぼっていた。
何度か車で東京も行ったが、ほとんどは県内を走らせた。主に北は新潟市から、南は湯沢町まで。
いくら新潟県出身とはいえ、私が知っているニイガタはもう15年も前のこと。今のニイガタを知る、感じることがまずは最も重要だと思った。各地の資料館を巡って、知識としても学び直しをした。
見て、感じて、学んでは、資料に落とし、を繰り返した。ひとつひとつ言語化すればするほど強く感じることがあった。
「新潟県魚沼市、ポテンシャルしかないわ」
水、米、酒の美味しい魚沼
渡辺謙さん直筆の『小出駅』の文字
今年の春、第三子を産んで余計に思うこと
企画をたたきはじめて間もなく、第三子の妊娠が発覚した。そしてこの春、無事に出産を終えることが出来た。
3児の母となった今「地域活性」は私にとって綺麗ごと、他人事ではない。3人の我が子の未来を考えるとどう考えても自分事。地域を少しでも活性化させることが、親としての責任である、くらいにまで考えるようになった。
活性化のコンセプトは、
ママ達が「ここがあるからこの街で子育てが出来る」と思える場所
子ども達が「ここがあるからこの街にまた戻ってきたい」と記憶に残る場所
そんな場所づくりで、もう一度この魚沼の商店街をはばたく商店街におしあげようと決めた。「もう一度」というのはそう、地元の多くの人も知らないが、実はかつてはばたく商店街30選に選ばれたことがあるのだ。だから、絶対に、出来る。
ご近所さんから頂いた枝豆が大好きな子ども達
シャッターをあけてオープンする【マイベイス】
店舗名は【マイベイス】。その名の通り、利用者の皆に「自分の居場所」としてほしい。
特に子育てママ達には「子育て」という側面と「キャリア形成」という側面の両面で活用してほしいと考えている。
ママ達が安心して子育て時間を大切にしながらも、ひとりの人格としてチャレンジ、キャリア形成も出来る場所、それが【マイベイス】。
また子ども達が地域と繋がりながら安全に遊び、学び、成長出来る場所、それが【マイベイス】。
もちろんおじいちゃんおばあちゃんにも使ってもらいたい。なぜなら地域のおじいちゃんおばあちゃんとのコミュニケーションというのは、子どもの人格形成、非認知能力の発達、そして地域への愛着形成に大きな影響を与えると思うから。
【マイベイス】で出来ること
店舗は2階建てになっている。2階は子どもの遊び場にする予定だが、2階オープンは来年度を予定している。今年オープンするのは1階部分のみ。
1階の店舗内は大きく5つのスペースに分かれている。
①カフェスペース
②物販スペース
③イベントスペース
④サロンスペース
⑤フリースペース
店内イメージ(真上からみたイメージ)
店内イメージ(商店街側入口から見たイメージ)
①②では、魚沼の美味しいお酒からとれた酒粕を基調とした様々な商品を楽しんでもらいたいと思っている。理由は2つ。
1つ目は私が酒粕が大好きだから笑
ふだん料理、お菓子、ドリンク、様々なものに酒粕を使っている。
その甲斐あってか我が家は誰も、便秘をしない。
これが2つ目の理由に繋がる。
その2つ目の理由というのが、『酒粕×子育て』という文脈で『腸が良くなるウオヌマ子育て』を発信していきたい。
いまや『腸脳相関』というのは子育ての常識とも言えるようになってきたが、文字通り、腸は脳である。
つまり、腸育は脳育といっても過言ではないのだ。
ものすごい勢いで脳が発達していく幼少期に、手軽に、しかも美味しい酒粕を通して腸育出来るこの魚沼という地は子育て環境において最高だ。
③では、主に私が「腸育/腸活」や「子育て」また、「ママのキャリア形成」という文脈で様々なイベントを実施する予定である。
腸育をすることで我が子の成長にどんな影響を与えるのか、を学んだり、実際に酒粕を使ってのドレッシング作りなどを通して簡単に取り入れられる腸育、腸活をママ達と一緒に楽しんでいきたい。
一方、矛盾するようだが、ママはいつまでも「ママ業」で忙しいわけではないのも事実だ。
いずれ子どもは大きくなる。
そのとき「子育て燃え尽き症候群」にならないよう、子育て盛りのうちから少しずつ「自分の人生やキャリア」についても考える時間を一緒にとっていきたいと考えている。
これこそが元々の私の本業でもあるのだ。
④は手に「職」はあるが「職場」のないママ達に利用してもらいたいと思っている。
ネイルが出来る、マッサージが出来る、まつエク関係が出来る、しかしながら子育てとの兼ね合いでどこかに勤めているわけでない、そんなママを多く見かける。
そんなママ達のチャレンジの場として使ってもらいたいと思っている。
さいごに⑤に関してだが、ここは曜日、時間帯で利用者が多岐に渡るであろうと想定している。フリースペースに関しては飲食の持ち込みOK。
平日日中はママ達に使ってもらいながら、平日夕方は学生の宿題の場として。また、高校生には電車待ちの場として使ってもらいたい。
「ママ達の癒しとチャレンジの場」を基調しながらも、繰り返しになるが街の中心地であるこの場所を、皆さんにとって「私の居場所」として活用してもらいたいと思っている。
リターンについて
リターンは大きく以下3つの要素で構成している。
①魚沼の食(酒粕)を通じて魅力を感じてもらえるもの
②魚沼の体験を通じて魅力を感じてもらえるもの
③私の元々の本業である人材系のノウハウを活かしたもの
皆様にご購入いただいたチケットは、【マイベイス】の内装費、設備費に充てさせて頂きます。
スケジュール
9月上旬 クラウドファンディングスタート
10月 リターン実行スタート
11月上旬 プレスリリース
11月13日(木)プレオープン
11年24日(祝) グランドオープン
最後に|大きなものを手放してまでやりたかった挑戦
昨年2024年3月までは東京都内の大手企業で時短管理職のワーママをしていた。さすがは大手、時短といえど給料にも、職場環境にもこれと言って不満はなかった。仕事内容も「地域活性」に関われて楽しかったし、職場の仲間にも恵まれて本当に有難い限りだった。
子育てにおける違和感を除いては、何不自由無い生活をしていたと思う。
だけど、それを手放してまで「独立」という選択を取り、そして東京の500分の1ほどの人口しかない魚沼の地でチャレンジしようというのだから多くの人がそれは「無理だ」と思うかもしれない。
それでも「やる」と決めた理由をさいごにお伝えしたい。その理由は大きく3つ。
1つ目は、繰り返しになるが「恩返しをしたい」ということだ。
振り返ってみれば私はこの魚沼の地で本当に多くの人に可愛がってもらって育ったと、子育てをするようになって尚更感じている。
商店街を歩くと“必ず”誰かが「おぉ~みさと~!」と声をかけてくれることに、都会育ちの夫は毎回驚いている。
そして今、今度は親の立場で田舎暮らしをはじめてみると、「今日も元気だな~」「3番目生まれたか~!」「きゅうりいっぱい採れたから食べて~」と、我が子に向けられる温かい地域の目が本当に有難い。そしてこれが子ども達の人格形成に大きな影響を与えていると心から思える。
この感謝の気持ちをかたちにするためにも、私は、やってみたい。
2つ目は、都内マンション暮らしではじまった子育ての中で「耐える」しかないと思っていた頃は正直、子育てが苦しいと感じる瞬間に何度も出くわした。
だけど移住して一変、のびのび田舎子育てがはじまると、「この環境なら3人産んでも大丈夫だ」と思える自分がいた。
都会で「耐える」ことが唯一の選択肢だと思っているワーママ達に、移住という選択肢、田舎子育てという選択肢を、提供したい。【マイベイス】があることで、キャリア形成の側面も安心してもらいながら。
そして最後に3つ目は、この挑戦を考えるだけでワクワクするからだ。結局これが、1番大きいかもしれない。
ずっとやりたかったこと、ずっと温めてきたプラン、それを実現するタイミングと舞台を今、たぶん神様が私にプレゼントしてくれたのだと思う。
一度きりの人生、ワクワク楽しくチャレンジし続けるかあちゃんの姿を、子ども達に見せたい。
自分の母にしてもらったように。
私の頭にお花をつけようとする長男
最新の活動報告
もっと見る【プレオープンイベントの開催報告】グランドオープンの10日前にはプレオープンイベントを実施しました!
2025/12/02 08:00グランドオープンまでやること山盛りで、ご報告が遅くなりましたが、、、実はグランドオープンの10日前の11月13日(木)には、プレオープンイベントを開催しました!▼イベント内容はこちらプレオープンイベントには、今回マイベイスをオープンするにあたって傍で支えてくださった方々や、これから一緒に魚沼を盛り上げていくにあたってお力を借りたい方々を約40名お呼びして日頃の感謝の気持ちを伝えると共に、マイベイスオープンまでの1年や、これから20年先くらいまでの事業ビジョンを共有させて頂きました!1番ご遠方の方では東京から、県内も新潟、燕三条、見附、長岡と多方面よりお越しくださり、改めて魚沼の活性化は魚沼だけでやるものではなく、いろんな地域の人/モノが交わりながら関わるすべての人のチカラで施されるものだと感じました。私が組織をつくるうえで大切にしていることのひとつに「顔が見える組織にしたい」ということがあります。ガラス張りの組織、といったような意味合いです。マイベイスは間違いなく私一人で創り上げたものではありません。だからこそ、関わってくださるステークホルダーの皆様同士も繋がっていただきたい、そんな思いからこのイベントでは「関係者紹介」という時間を設けました。私がお一人おひとりを紹介しつつも、皆様にはこの時間で思いっきり営業トークをしてもらいたかったのですが…どの方も私との思い出やほっこりエピソードをお話くださり…もう聞きながら心の中で泣きました!笑私のことを小さい頃から知ってくださるおじちゃんからは「美里ちゃんは昔、ドッヂボールのエースで」なんて話も飛び出し、古い記憶の引き出しが突如として開いたりなんかして、私自身楽しませて頂いた時間でした(≧▽≦) もっと見る
【YouTubeリンクあり】無事『マイベイス』がオープン出来ましたこと、ご報告いたします!
2025/12/01 10:22こんにちは!ようやくインフルエンザから回復しました、美里です。(グランドオープン翌日に急激な発熱、インフルエンザ感染が確認されました)先日11月24日(月・祝)のマイベイスオープン日から1週間が経ってしまいましたが、、、皆様のおかげ様で無事にグランドオープンを果たせましたこと、ご報告致します!オープン前日は、前日準備で店舗入りしていたのですが、次々と運ばれてくる立派なお花、またそのお花の札には錚々たる方々の名が書かれており、とても気合いの入る前日準備となりました!そして迎えた当日。「たくさんの人に来てもらえるかな…」少し不安な気持ちもありましたが、オープン時間の10時を過ぎるとすぐに第1号のお客様がご来店され、そこからなんと16時半頃まで人の波が切れることなくたくさん人で賑わいました!!当日の来店数は350名を超え、マイベイスを車で通りかかった人からも「お店、とっても賑わっていたね!」とたくさんの連絡をもらいました(*^^*)人口3万人、うち40%以上が65歳という超少子高齢化が進む新潟県魚沼市ですが、皆様のおかげで「親子が溢れる」「子どもの声で賑わう」そんな場所を創ることが出来ました!ですがマイベイスはまだまだスタートラインに立ったばかり。ここからまた「ここがあるからこの街で子育てがしたい」と思える仕掛けづくり、どんどんやっていきます!まずは色んな仕掛けのBASEとなる場所を無事オープン出来ましたこと、改めてクラファン支援者の皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。また、御礼をお伝えすると共に、いただきましたご支援でこれからもっともっと地域を盛り上げていくべくチャレンジを続けていきますこと宣言しまして、オープンのご報告とさせて頂きます!ここからのマイベイスも、お楽しみに!※当日の様子をNST新潟総合テレビさんが取材してくださり、ニュースで流してくださいました。▼ニュースのアーカイブはこちらhttps://youtu.be/eoNNTU6MB-g?si=pcwS5A2Gcs-mixe0 もっと見る
商店街マルシェに出店してきました!
2025/11/04 13:37魚沼市、小出本町商店街、初の試みとなる「おいしい楽しいマルシェ」に出店してきました!お越しくださった皆様ありがとうございました!今月11月24日(祝)にグランドオープンを迎えるマイベイス、グランドオープンが迫ってきましたので、商品提供のオペレーション確認の意味も込めて、マルシェに出店をしてきました。ここ数日は気温が低いも続いておりましたので当日は何人来てくれるかな…と不安な気持ちもありましたが、、、当日はお日様が味方をしてくれてとってもいい天気に恵まれ、本当に多くの方にお越し頂きました(ノД`)・゜・。朝10時~15時まで人が途切れることなく来てくれて嬉しかったです!!!クラファンチケット買ってくださった方からの「ジョーグルト届きましたよ!」「写真見ました!」「店舗のぞいてっていいですか?」のお言葉からもチカラをもらいました!そして現在絶賛工事中の『ママの為の複合交流拠点|マイベイス』のキッズスペースにはたくさんの子どもが集い、「子どもの声が響く商店街」がまた戻ってくる実感がわいてワクワクしました!皆さまから頂きました支援のおかげで、マイベイス内は間もなくカフェのキッチンが出来上がります!私がいる日は半分シャッターをあけていますので、お近く通られる方がいらっしゃいましたら、ぜひ覗いてってください(*´▽`*) もっと見る




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