支援募集が終了しました

震災で時が止まった露天風呂に再び笑顔を!宮城県栗原市「温湯温泉 佐藤旅館」の挑戦

震災で営業休止している老舗旅館の露天風呂を復活させ、山奥にある温泉旅館をもう一度笑顔あふれる場所にしたい。

現在の支援総額

2,680,500

134%

目標金額は2,000,000円

支援者数

222

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/09/01に募集を開始し、 222人の支援により 2,680,500円の資金を集め、 2025/09/30に募集を終了しました

震災で時が止まった露天風呂に再び笑顔を!宮城県栗原市「温湯温泉 佐藤旅館」の挑戦

現在の支援総額

2,680,500

134%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数222

このプロジェクトは、2025/09/01に募集を開始し、 222人の支援により 2,680,500円の資金を集め、 2025/09/30に募集を終了しました

震災で営業休止している老舗旅館の露天風呂を復活させ、山奥にある温泉旅館をもう一度笑顔あふれる場所にしたい。

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9月28日、おかげさまで200万円の目標を達成しました!
たくさんのご支援・応援、ありがとうございます!!

露天風呂改修には500万円の費用がかかるため、ネクストゴールとして300万円を設定させていただきます!

引き続き、応援のほど、よろしくお願いたします。


「あの露天風呂、まだ入れないんですか?」

旅館を訪れるお客様に、そう聞かれます。


かつてここには、田植えを終えた農家の方たちが集まり、湯けむりの中でほっとひと息つく――

そんな、地域の人々の大切な“癒しの場所”でした。

営業していた頃の露天風呂。山の景色や紅葉がよく見えます。


宮城県栗原市、山あいの静かな温泉地・温湯(ぬるゆ)温泉。

その中にある「佐藤旅館」の川に面した中庭には、今も美しい岩づくりの露天風呂が眠っています。

岩手・宮城内陸地震発生直後の露天風呂(2008年9月7日撮影)(前オーナー提供)

でも…実は今、その露天風呂は草に埋もれたまま。

2008年、そして2011年の震災の影響で、ずっと使えないままになっているんです。



現在の露天風呂の様子

現在の岩風呂の様子


こんにちは、佐藤旅館代表の阿部幹司(あべ・みきちか)です。

私は12年前にこの地域と出会い、地元の方々の温かさに惹かれて旅館の再建に挑んできました!


おかげさまで源泉も戻り、宿泊や日帰り入浴も再開できるようになりました。

でも…やっぱり、露天風呂がないと、佐藤旅館じゃない!

そう思うんです。


湯けむりの向こうに笑顔が見える、あの景色をもう一度。

「気持ちよかった〜!」「また来たいです!」

そんな声が響く場所を、もう一度つくりたいんです。


その第一歩として、今回、クラウドファンディングに挑戦することにしました!


旅館のことを知っている方も、はじめましての方も、

「なんだかいいな」と感じてくださったら、ぜひ応援してください。

この小さな山の温泉地に、もう一度人が集まり、笑顔が生まれる瞬間を一緒に作っていただけたら嬉しいです!

佐藤旅館スタッフ一同


おかげさまで、佐藤旅館は源泉も復活し、日帰り入浴や宿泊の営業も少しずつ軌道に乗ってきました。ですが、ずっと心に引っかかっていたことがあるんです。

それが――「露天風呂がないこと」


お客様からもよく聞かれます。 「露天風呂って、もう入れないんですか?」 「前に来たとき、すごく気持ちよかったのに…もったいない!」と。


そのたびに胸がチクッとして、「いつか絶対に復活させよう」と、ずっと思い続けてきました。


もともとこの露天風呂は、田植えを終えた農家の方がひと息つきに来たり、地域の人たちが世間話に花を咲かせたり――。 まさに“温湯”の原点ともいえる、大切な場所だったんです。

数年前までは源泉の復旧に時間がかかり、旅館の再開に向けての準備で精一杯。ようやく温泉宿として営業を再開できるようになった今、改めて思うのです。

「やっぱり、露天風呂があってこその佐藤旅館だ!」と。


風に揺れる木々の音、川のせせらぎ、そして湯けむり越しに見えるお客様の笑顔。それが、私たちスタッフの原動力です。


お客様をお見送りする代表阿部


そして今、ようやく“露天風呂に向き合う時がきた”と感じています。あの場所にもう一度、笑顔とぬくもりを取り戻すために。皆さまのお力を、どうかお貸しください!


宮城県栗原市の山あいにある、静かな温泉地「温湯(ぬるゆ)温泉」。 その歴史は古く、奥州藤原氏が栄えた時代、1180年ごろに山伏によって発見されたと言われています。かつては「奴留湯(ぬるゆ)」と表記され、地元の人々に長く親しまれてきました。


温湯温泉の歴史が書かれた掛け軸

その後、戦乱を経ていったん荒廃しますが、江戸時代の終わりごろには湯治場として再びにぎわいを見せるようになります。明治・大正を経て、昭和初期にはこの地に「佐藤旅館」が誕生しました。


昭和のはじめ、田植えを終えた農家の人たちが「早苗饗(さなぶり)」として一息つきに訪れる―― そんな、地元の人々の憩いと交流の場として愛されたのが、佐藤旅館の露天風呂でした。

昔の露天風呂の様子(旧パンフレットより)


迫川(はさまがわ)のせせらぎを間近に感じながら、木々に囲まれた岩風呂に身を沈めるその時間は、まさに「心のごほうび」。疲れた体だけでなく、心もそっと包んでくれるような、そんな場所でした。佐藤旅館の旧パンフレット。露天風呂が大きく掲載されている。


戦争や時代の変化をくぐり抜けながらも、旅館は地元の皆さまや湯治客に支えられ、長年にわたり営業を続けてきました。昭和35年(1960年)には本館も新築され、地域の観光拠点としても栄えます。


しかし、二度の震災がすべてを止めました。


2008年、「岩手・宮城内陸地震」が発生。 佐藤旅館は建物や設備に甚大な被害を受け、源泉も一時枯渇してしまいました。

さらに復旧工事の最中、2011年には「東日本大震災」が追い打ちをかけます。再開のめどは完全に絶たれ、山奥にぽつんと佇む佐藤旅館は、長い休業に入ることになります。


そんな旅館に、新たな風が吹いたのは2013年。 私(阿部幹司)が「地域おこし協力隊」としてこの花山地区にやってきたのがきっかけでした。当時私は経営する認可外保育所の経営に行き詰まり、将来の展望が見えなくなっていました。

その時、偶然にも私の元に「地域おこし協力隊」募集の知らせが舞い込みました。
私は、自分の運命の転機を賭けて「地域おこし協力隊」に応募してこの地にやって来ました。

花山との出会いは、運命のいたずらともいうべき、偶然のことでした。


佐藤旅館の継承が決まった際の新聞記事。河北新報様ご提供


当時の私は旅館経営の知識も経験もゼロ。ですが、地元の方々のあたたかさに触れ、この場所の自然や歴史、温泉の魅力にすっかり心を奪われてしまいました。


何よりも、「もう一度あの温泉を再開してほしい」と願う地域の声に背中を押され、私は旅館の再建を決意。地元の方々と一緒に館内の掃除から始め、少しずつ、一歩ずつ、復興の道を歩み始めました。

清掃にご協力いただいた学生ボランティアの皆様

私が佐藤旅館を継ぐことを決めてから、震災で被害をうけた旅館を再生するまでの道のりをドキュメンタリーにしていただいた映像です。




2020年、地元の皆さまの支えと奇跡的なご縁にも恵まれ、日帰り入浴を再開。翌2021年には、宿泊営業も始めることができました。


河北新報様ご提供


「いいお湯でした」「また来ますね」そんなお客様の言葉に、どれだけ励まされたかわかりません。


でも――やっぱり、まだ足りないんです。


佐藤旅館の象徴でもあった露天風呂が、今も草むらに埋もれたまま。かつて人々が笑い合い、季節を感じながら過ごしたあの場所を、もう一度よみがえらせたい。 それが、今の私たちの一番の願いです。


日の目を浴びないままひっそりと佇む旧露天風呂


このクラウドファンディングは、単なる設備の再建ではありません。 佐藤旅館を、そして温湯温泉を、地域の希望をつなぐ場所として再生させる挑戦です。 皆さまと一緒に、「温湯」のぬくもりを未来につないでいきたいと思っています。



あなたのご支援があれば、佐藤旅館の露天風呂は再び人を迎える場所になります。二度の震災からの復興は徐々に進んでいますが、そもそも老朽化した施設の改善の必要が優先されて来た為に、露天風呂復活のためのリフォーム費用が捻出出来ないのが今の状態です。


当館は、山間部の奥地にあり冬季は客足が伸びず運営もギリギリの状況。露天風呂復活の目処が立たなければ、今後は冬季の営業を諦める覚悟でおります。

復活後の露天風呂は、宿泊者様の「貸切風呂」として、時間予約制でご利用いただけるよう整備していく予定です。


小さなお子さま連れのご家族や、ご年配の方、お一人でゆっくり過ごしたい方にも、安心して温泉を楽しんでいただける空間にします。復活後のイメージ合成画像(実際の写真ではありません)

草に埋もれていた岩づくりの湯舟が磨かれ、木々の間を風が抜け、温かい湯けむりが立ちのぼる―― そこに集まるのは、地域の方々の笑顔、遠くから訪れてくださる旅人のやすらぎ、そして「また来たいね」と語らう声。


露天風呂があれば、佐藤旅館は年間を通して人が集まり、国内だけでなく海外からのお客様にもご満足いただける場所になる、私たちはそう確信しています。


そして、再開の暁には、地域の皆さまをお招きして「落成式」(営業再開をお祝いするイベント)も行う予定です。

長年応援してくださった方々へ感謝を込めて、温湯の恵みをもう一度味わっていただく時間にしたいと考えています。


露天風呂の再開は、単なる“お風呂の修復”ではありません。温泉地に再び人が集い、地域の経済が回り、新しい出会いや物語が生まれる未来への第一歩です。


佐藤旅館は、かつてそうだったように、 「人と人がつながる、ぬくもりの場所」になりたいのです。


今回のクラウドファンディングでは、3種類のリターンをご用意しました。


<応援型(3,000円〜)>

経費のかからない分、すべてを露天風呂の再建に充てられるプランです。 お礼のメッセージや館内へのお名前掲示など、気軽に応援いただけます。

<体験型(5,000円〜)>

佐藤旅館ならではの特別な体験をご用意しました。 「1日館長体験」や「露天風呂の初開栓」「あなたが名付けたお部屋」など、世界にひとつだけの思い出をお届けします。

<滞在型(30,000円〜)>

お風呂やイワナ料理など、温湯温泉の魅力を楽しめる入浴券・宿泊券をご用意。ご家族やご友人とのご旅行にもぜひご活用ください。

▼追加リターン①

▼追加リターン②

▼追加リターン③

どのリターンを選んでいただいても、露天風呂復活につながります!


【リターンに関する注意事項】

・ご支援確定後のキャンセル・返金はできませんので、あらかじめご了承ください。
・リターンの内容は、旅館の営業状況や天候、工事スケジュール等により変更・延期となる可能性があります。
・記名式のリターン(掲示・命名等)は、不適切な表現、公序良俗に反する内容、当館のイメージにそぐわない場合は、変更やご相談をさせていただく場合があります。
・デザインやネーミングライツ等の採用については、佐藤旅館の雰囲気や方針に合うかを考慮し、事前に内容を確認させていただきます。
・宿泊券・入浴券には有効期限(2027年3月末まで)を設ける予定です。詳細はリターン送付時にご案内いたします。宿泊リターンに露天風呂の入力料は含まれておりません。
・交通費・現地までの移動費はリターンに含まれておりません。別途ご負担をお願いいたします。
・リターンは、目標金額達成にかかわらず、履行されます(All-in方式)。


今回のクラウドファンディングでは、佐藤旅館の露天風呂を再建するための費用として、まずは目標金額200万円を設定しています。しかし、実際には露天風呂を営業可能な状態にするため、500万円の資金が必要となります。

皆さまからのご支援は、以下のような内容に大切に使わせていただきます。


資金の使い道(予定)

・脱衣所・洗い場工事:150万円 
・浴槽・外部工事:150万円 
・上水設備工事・行政書士手数料・諸経費:100万円
・CAMPFIRE手数料(支援額の約17%)・諸経費:100万円 

合計:500万円
→このうち200万円を今回のクラウドファンディングの資金で賄いたいと考えております。


露天風呂の再建には、単に浴槽を直すだけではなく、現行の保健所の基準を満たすための設備や動線の整備が必要です。

現在の露天風呂は草に埋もれ、脱衣場も老朽化し、宿泊棟との間の通路もなく、営業許可が降りない状態です。


工事図面(あくまで予定であり変更の可能性もあります)

 工事スケジュール(予定)

2025年9月:クラウドファンディング実施期間
10月上旬〜12月中旬:詳細設計の作成
12月中旬:関係機関(保健所等)への申請・許可取得
2026年1月〜3月:工事期間(露天風呂・通路・脱衣場)
3月〜4月:最終点検・試運転・保健所によるチェック・開栓セレモニー
2026年4月〜8月:落成式・一般利用開始!
※積雪や行政の認可、資材の調達状況により再開時期が変動する可能性があります。



千葉明美さん (花山観光物産協会事務局長)


村岡葉子さん (GETO Village株式会社代表取締役)


馬場晴行さん (東日本急行株式会社 代表取締役社長)


江田加奈枝さん(株式会社モグローカル取締役)


藤原峻さん(栗原市市議会議員)


永岡里菜さん(株式会社おてつたび代表取締役CEO)

高橋啓一さん(株式会社リンクス代表取締役社長)

前田直樹さん(クリコマヤマビール)



いとうあつこさん(あうわ代表・精麻・まこもお飾り結び人)


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

佐藤旅館がある花山地区は、宮城県のなかでも特に山深く、冬は雪に閉ざされるような小さな集落です。 近くにスキー場があるわけでも、観光地としてにぎわっているわけでもありません。

冬の佐藤旅館


それでもここには、澄んだ空気と清らかな湧き水、そして何より、人のあたたかさがあります。

秋には、栗駒山の素晴らしい紅葉に囲まれます。

秋の佐藤旅館


今回は All-in(オールイン)方式 で挑戦しています。
これは、目標金額に届かなかった場合でも、集まった支援金は受け取れる仕組みです。


一見すると「リスクが低い」と思われるかもしれませんが、私たちにとってはむしろ背水の陣です。


というのも、露天風呂の復旧には、実際には500万円以上の費用がかかる見込みです。

それでも今回、まずは最初の目指すところとして、目標金額を200万円に設定しました。

この金額では決して足りませんが、最初の一歩を踏み出すには、どうしても必要な額です。


「行けるところまでやってみよう」ではなく、

「最低でも500万円を集めなければ、露天風呂の復活は実現しない」
という切実な思いでお願いしています。


この挑戦は、私たちだけでは成し遂げられません。どうか、露天風呂の復活という夢を、あなたの手で後押ししていただけませんか?


皆さまと一緒に、「温湯温泉 佐藤旅館」そして花山地区の明るい未来をつくっていけたら嬉しいです。


応援を、よろしくお願いいたします!


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 広報/宣伝費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

最新の活動報告

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  • 11月17日に露天風呂の現地調査を実施しました!2025年度の営業も終わりに差し掛かり、これから露天風呂再開に向けた準備を本格的に進めていきます。引き続き、応援いただけると嬉しいです♨︎11月3日に、支援者の皆様にリターンごとのご案内をお送りしております。まだご覧になっていない方は、ご確認をお願いします!万が一、メールが受け取れていない場合は下記アドレスへお名前と支援したリターン名を記載の上ご連絡をお願いします。nuruyusato.cf@gmail.com もっと見る
  • 昨日をもって、クラウドファンディング無事終了しました。このプロジェクトを通じて、222名から268万500円のご支援をいただきました!本当に応援ありがとうございました。支援者の皆様には、今後について随時ご案内させていただきます。また、露天風呂の進捗共有も、活動報告やSNSを通じて実施いたします!Instagram:https://www.instagram.com/nuruyu_satoryokan/X:https://x.com/nuruyu_satoまずはお礼のご連絡でした。今後とも、温湯温泉佐藤旅館をよろしくお願いいたします! もっと見る
  • クラウドファンディング終了まであと1日となりました!先日のFacebookライブの様子、アーカイブに残しました。・未経験で旅館を継いだ理由・先代の佐藤さんとのエピソード・栗原の皆さんへの感謝・旅館、栗原にとっての露天風呂復活の意義など、盛りだくさんの内容です!ぜひご覧ください。▼露天風呂復活LIVEアーカイブhttps://youtu.be/8xnUisJ33mA本日お昼頃は、インスタでLive予定です。ゲストに、同じ栗原で活動するクリコマヤマビールの三浦大樹さんが登場します!三浦さんも去年、CAMOFIREで資金集めをして現在、ビール工場立ち上げに向けて頑張っていらっしゃいます。旅館のインスタをフォローしてお待ちください!https://www.instagram.com/nuruyu_satoryokan/ もっと見る

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