ごあいさつ
はじめまして オカザキフミと申します。被爆者である父の体験を、未来につなぐために本をつくりました。
父が幼い頃に経験した「あの日」のことを、私は父の証言活動で使用していた原稿をまとめて、足りない部分はゆっくり聞き取り、子どもにも読めるように挿絵つきの一冊『ながさきをさいごに』としてまとめました。この本は、父の声をそのまま未来に手渡すような、そんな気持ちでつくりました。
少しでも興味を持っていただけますと幸いです。
叶えたい目標
今回のクラウドファンディングは、『ながさきをさいごに』を増刷して、もっと多くの方に届けたいという思いから立ち上げました。
最初に作った分はすぐに手に取っていただき、「子どもに読ませたい」「学校に置きたい」といった声もいただきました。ですが、個人で増刷するには費用の負担が大きく、どうしても一人では難しいのが現状です。
みなさんのお力をお借りして、父の言葉を、次の世代へ“そっと”届けるための増刷を実現できれば幸いです。

『ながさきをさいごに』について
全36ページ、挿絵入りのやさしい絵本のような一冊です。父の証言の原稿を読みやすいようにまとめて、デザイン・絵はすべて私が制作しました。
父は長年、被爆体験をあまり語らずに生きてきました。けれど年齢を重ねる中で、「今の子どもたちにも知ってほしい」という気持ちを少しずつ話してくれるようになりました。私はその言葉を丁寧に聞き、父の目線で語られた記憶を、できるだけそのままのやわらかさで本に閉じ込めました。
重いテーマではありますが、“こわかったこと”だけではなく、“その中で父が感じたこと”も描いています。
読む人の心がきゅっとなりながらも、やさしく寄り添えるように。そんな思いでつくりました。
本を作るきっかけ
父は長年、福岡市の学校や公民館で被爆体験を語り続けてきました。しかし体調を崩し、もう証言ができないかもしれないと感じた父から、「体験を本にしてほしい」と頼まれました。
本づくりは初めてで不安もありましたが、父の容体が急変したことで、「一冊でも早く見せたい」という思いだけで必死に仕上げ、30冊を完成させました。
本を手にした父は涙を流しながら何度も「ありがとう」と言ってくれました。その姿を見て、本当に作ってよかった。作らせてもらえてありがとうと心から思いました。

平和への思いを受け継ぐこと
2025年8月10日、平和の大切さを語り続けてきた父が旅立ちました。前日には長崎の平和式典の話をし、「来年もどこかで証言できたらいいね」と声をかけると、弱々しくも「うん」と返事をしてくれました。
翌日、大雨の中で病院に駆けつけた時にはもう言葉を交わせませんでしたが、父は穏やかに最期を迎えました。訃報を聞いて集まってくださった方々から、父がどれほど愛され、平和への思いを語ってきたかを知ることができました。
「この本は必ず広めてあげて」と背中を押してくださる声に、小さな灯がともりました。父の思いを受け継ぎ、私もできることから続けていきたい——その気持ちで、このプロジェクトを立ち上げました。

父のこと・本をつくった理由
私の父は、9才のとき長崎で被爆しました。原爆投下時は爆心地から4キロの場所にいましたが、2日後の8月11日に爆心地付近を歩いたことで被爆者となり、家族も失いました。私は、その時の出来事をまとめた本『ながさきをさいごに』を制作しました。
制作の過程は、簡単なものではありませんでした。私は、平和学習で見てきたような被爆直後の写真を直視することができず、資料を開いては「描けない…」と手が止まってしまう日もありました。それでも描き続けているうちに、9才の父と一緒に歩いているような思いになり「幼い父が見た光景に、大人の私が目をそむけてはいけない」そう自分に言い聞かせながら、涙をこらえて進めました。
この本『ながさきをさいごに』は、私と同じように被爆写真を見るのがつらい方や、子どもたちにも手に取ってもらえるよう、できる限りやさしく丁寧に思いを込めて作りました。
読んでくださる方に、少しでも思いが届くことを心から願っています。
父について
父は厳しいところもありましたが、その厳しさもあとで考えると私のためだったりして、とても優しく温かな人だったと思います。私が困っていると父なりにアドバイスをくれたり励ましてくれました。
庭に迷い込んだ子猫を保護した時は、なんだかんだと世話を焼いてくれて、大きくなってしまった猫は長い抱っこは嫌がるのですが、父には猫の方から抱っこをねだるほど懐かれていました。
後、なんでも手作りしてしまう器用な人でした。一番の自慢は庭の壁を作った事でした。
父が、ニコニコと土やセメントをこねたりしている姿を今でも思い出されます。
父の証言を聞いた子供達からのお手紙
父は今まで小学校や中学校で多く証言活動をしておりました。その時真剣に聞いてくれた子供達から多くのお手紙をいただいています。
証言活動を始めたばかりの時は、父が泣いてしまって言葉にならず聞き取りにくい講演だったようです。その時、子供達は辛抱強く一生懸命に聞いてくれて励まされたようです。今でも感謝しています。
父の被爆体験はテレビで紹介されたことも
父の証言活動はテレビに紹介してくださったこともありました。その時は父が証言活動をしていることも知らない方々から多くご連絡をいただいて、父は照れくさそうにしていましたが、少し誇らしく嬉しい気持ちでいるのだと側から見ていてわかりました。父の活動を紹介してくださって、本当にありがたかったです。

資金の使い道
目標金額:200,000円
いただいたご支援は、すべて以下に使わせていただきます。
・本の増刷費:100,000円
・発送費:77,000円
・他諸経費:23,000円
負担のないよう、できるだけ大切に、透明な形で使わせていただきます。
増刷した本について
増刷した本については、まずこのプロジェクトに賛同していただいた方々へのリターン分を優先に考えております。余剰分は、父が所属していた「福岡市被爆者の会」を通して小中学校への寄贈をすること、長崎や広島の被爆に関する展示を行なっている場所に寄贈することを考えております。
さらに、もし少し余りが出た場合は、父の体験を必要としてくださる方へも届けたいと思い、一般販売をする可能性があります。
クラウドファンディングのリターン分を最優先で発送し、寄贈先へのお届けが済んだ後に余剰分を販売いたします。収益は、これからの伝承活動に大切に使わせていただきます。
リターンについて
今回、無理のない範囲で受け取っていただけるものをご用意しました。
① 500円:ありがとうメール
心を込めた感謝のメールをお送りします。
② 1,000円:ポストカード
本の挿絵を使ったポストカードを3枚お届けします。
③ 3,000円:本+ポストカード
増刷した『ながさきをさいごに』1冊とポストカードを3枚お送りします。
④ 10,000円:5冊セット+本にお名前掲載
本を広げてくださる方向け。5冊お届けし『ながさきをさいごに』ご支援いただいた皆様という見出しをつけて、ご希望のお名前を掲載させていただきます。
※掲載する名前は、匿名でもニックネームでも構いません。
スケジュール
2025年12月上旬から中旬 原稿作成
2025年12月中旬 申請・修正
2026年 1月初旬 公開スタート
2026年 1月〜 2月 公開期間(45日)
2026年 3月初旬 入金→印刷発注
2026年 3月〜 4月 本とリターン発送
現在、このプロジェクトは私ひとりで進めております。高齢の母の体調が不安定で病院へ付き添うことが増えており、私自身も持病のため体調を崩してしまう日があります。そのため、リターンのお届けに通常よりお時間をいただく可能性がございます。できる限り迅速に進めてまいりますが、事情をご理解いただけますと大変ありがたく思います。
ゆっくりではありますが、必ず最後まで責任を持ってやり遂げます。どうか温かく見守っていただけましたら幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
最後に
父の体験を、父が歩んできた道を、本という形で未来へ手渡したい──。
この本が、子どもたちが平和についてそっと考えるきっかけになれば…そして、誰かの心にあたたかく残る一冊となれば嬉しいです。
小さな力でも、集まれば大きな一歩になります。どうか、あなたのお力を貸してください。
被爆地は長崎を最後にする、父と私の願いです。
皆様の温かいサポートをお待ちしております。最後まで読んでくださってありがとうございました。









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