プロジェクトの実行者について

わたしは、かつてひとりの小さな猫を公園で保護しました。その子は“ねね”と名付けました。

それは、たまたま訪れた県外の公園でのこと。最初に出会ったのは、衰弱した1匹の猫でした。後日、保護の準備を整えて再びその場所を訪れると──そこに、ぽつんと現れたのが“ねね”でした。

ねねもまた、同じように痩せ細り、毛はベタベタと汚れ、体からは異臭がし、それでも小さな体で私にすり寄ってきました。

ねねも連れて帰りました。最初に出会った猫は治療の甲斐あって元気を取り戻し、わたしの暮らす地で里親さんと出会うことができました。

ねねはその後、私と一緒に1年半を過ごしました。

口内炎や歯肉炎による抜歯、扁平上皮癌による片耳の切除、腎臓病との闘い──さまざまな病と向き合いながらも、静かで穏やかな日々を送ってくれました。

そして7月のある日

私は彼女の穏やかな最期を看取りました。

数日後、私はねねと出会ったあの公園を、もう一度訪れました。

そこには今も、ねねのように弱った猫たちが、ひっそりと、命を削るように暮らしていました。

「このままでは、また見過ごされる命がある」わたしは、そう強く感じ、行動を始めました。

保護にあたり、その県内にあるすべての保護団体、愛護センターへと協力を求めました。
けれど返ってきたのは、どこからも「イエス」ではありませんでした。

ただの一個人であり、全く保護団体ではないわたしに力と勇気と支援をお貸しください。

もう二度と、ねねのような命が見過ごされないように。

このプロジェクトで実現したいこと

「ねこ寧々」と名づけた保護活動を立ち上げ、まずはFIRE期間内にあの公園に暮らす口腔病を患う2匹の猫に医療を与えたい。他の野良猫たちは餌やりさんと相談をしながらの健康管理と、順次お家を与えられる子にはお家を与えたいと考えています。

病気の猫たちを見捨てず、その命を支えることで、彼らが再び健康を取り戻し、新たな生活をスタートできるようサポートしたいと思います。

今回のクラウドファンディングでは、以下の費用を集めたいと考えています：

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  • 捕獲器・ケージなどの初期機材：5万円
• 医療費（口腔内処置、必要に応じて抜歯、ワクチン、検査費用）：40万円
• 保護猫のフード・トイレ用品：3万円
• 活動報告・写真などの印刷物：1万円
• その他クラファン手数料など

目標金額：50万円

このプロジェクトを通じて、猫たちが安心して暮らせる場所を確保し、適切な治療を受けられる環境を整えることが目標です。

プロジェクト立ち上げの背景

野良猫たちが公園を家として暮らしている状況を目の当たりにし、特に病気を抱えた猫たちが苦しんでいる姿に心を痛めました。

ほとんどが地域猫であり、ごはんは与えられていますが必要な医療は与えられていませんでした。たまたまごはんをあげにいらした餌やりさんやご近所の方にお話しを伺うことができました。

そのうち特に目に見えて口腔内に異常がある2匹の猫について尋ねると、治療が必要なことはわかっていました。それでも、お金は出せない。ごはんしかあげられないの一点張りでした。他の餌やりさんも、おなじような考えだからこそ、今の状態まで放置されてしまっているのだと悲しくなりました。

彼らにとって適切な医療を受けることは難しく、命の危険にさらされることも少なくありません。

棒のようなもので叩こうとしてる人がいて、怒ったことがあると餌やりさんは言いました。事実、わたしの手に異様に目を閉じて怯える猫がいてそれもまた悲しくなりました。皆が優しい世界ではないからこそ、この子達が住む場所を変えないと、解決しないと思いました。

この公園で出会ったねね。ねねが教えてくれた命の尊さを忘れず、私は猫たちを支えることを決意しました。このプロジェクトを通じて、ねねの名を継ぎ、ねこ寧々活動と名付けて見捨てない優しさを届ける力を集めたいと考えています。

これまでの活動と準備状況

①活動実績

活動期間：2023年春ごろ〜2025年7月現在

• 2023:愛玩動物飼養管理士取得
• 活動内容：
• 2024年～2025年にかけて、過去同じ公園で2匹の猫を保護し、動物病院で治療しました。そのうち1匹は譲渡先が見つかり、もう1匹は「寧々」と名付け、病気を抱えた状態で迎え入れ、最後まで看取りました。
  これらの経験を経て、今後の支援活動として「ねこ寧々プロジェクト」を立ち上げるに至りました。

②今後の活動計画

活動期間： 2025年7月～2025年9月（随時状況をみて）

活動内容：

体調を崩している猫を優先的に保護し、病院で治療・療養させたうえで、譲渡を目指して活動を行っていきます。

活動体制：2人で協力をして活動を行う予定です。

餌やりさんと連携をとり、地域の方と今後は協力をしていけるのが理想です。

同時に保護する猫は最大でも10匹未満を想定しており、すべて非営利での医療支援・一時保護となります。

まずは、病気の猫の治療を最優先とした"命のクッション"の場を目指しています。

リターンについて

• 2,200：活動報告、お礼メッセージ
• 5,000円：活動報告、お礼メッセージ
• 10,000円：+猫たちの様子を写真付きで
• 30,000円：+写真付、ご希望者は卓上カレンダー
• 50,000円：+写真付、ご希望の方は卓上カレンダー

スケジュール

キャンプファイア公開

7月３０日

最後に

ねねが教えてくれた命の重みを、今度は多くの猫たちに繋いでいきたい。

この活動を、どうか一緒に育ててください。

見捨てない優しさを、どうか猫たちに届けてください。命を守る力を貸していただけることを心から願っています。