
この度は、「ユース審判員海外遠征プロジェクト」へ温かいご支援をいただき、誠にありがとうございました。
皆様からのご支援により、2026年7月11日から19日まで、ユース審判員5名をスウェーデン・ヨーテボリへ派遣し、「Gothia Cup 2026」に参加することができました。
Gothia Cup 2026には、世界77か国から1,964チームが参加し、期間中には4,947試合が行われました。審判員も34か国から約650名が集まり、5名は世界各国の審判員とともに、U13〜U18年代の男女の試合で主審・副審を担当しました。
今回の遠征での様子は、審判員目線で試合を体感できる「Referee Cam」でもご覧いただけます。ぜひ、ピッチ上での5名の挑戦を映像でもご覧ください。
▶︎ Referee Camはこちら
https://youtu.be/t6QgYVTTI8Y?si=lBBlcsjoKcRHIHw7
ここからは、実際にスウェーデンのピッチに立った5名が、今回の遠征で感じたこと、学んだことをそれぞれの言葉でお伝えします。
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坂田 俊空 3級審判員/愛知県
今回の遠征に参加する前、僕は「競技規則外の部分の成長」をテーマに掲げていました。
実際に海外で試合を担当して感じたのは、走力があって、強い気持ちを持って判定するだけでは「美しい試合」はつくれないということでした。選手は何をしたいのか。どんなプレーを続けたいのか。試合に関わる選手、チーム役員、審判員など、みんなが「輝いているか」を考える。
そのために必要なのが、共感、コミュニケーション、ポジショニング、ポジティブな声掛けやボディーランゲージ、そしてマネジメントなのだと学びました。
海外の審判員から教えてもらった「RESPECT for ALL」という言葉も印象に残っています。自分たち審判員も選手やチーム、大会を運営する方々をリスペクトする。そして審判員自身も、楽しい試合をつくる一人であるということです。
今回、4か国の審判員と一緒に、11か国のチームの試合を担当しました。自分の思いをうまく伝えられなかったり、判定が試合とマッチしなかったり、慣れない海外生活で困ったりすることもありました。
それでも、僕が海外活動を考えている審判員に伝えたいのは、「まずは行ってみましょう!」ということです。言語が通じなくても、僕たちにはサッカーという共通認識があります。
今回の遠征を通して、サッカーが最高のスポーツだと改めて気づきました。そして、今までより何倍もサッカーが楽しくなりました。
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渡邉 凛人 3級審判員/神奈川県
今回の遠征でまず感じたのは、日本と海外ではサッカーのスタイルが大きく違うということでした。日本ではできていると思っていた「予測」も海外の選手を相手にすると自分が思った通りの展開にならず、良いポジションに入れないことがありました。また、細かなファールの判定では選手との感覚が合わず、フラストレーションを与えてしまうこともありました。
その中で、毎日オブザーバーの方々からアドバイスをいただき、試行錯誤しながら改善に取り組みました。特に心に残っているのは、「全員が輝けるように」「共感を持って試合に臨む」という言葉です。
一方で、選手とのコミュニケーションや最後まで走り切ること、スプリントなど、日本で取り組んできたことが海外でも通用するという手応えも感じることができました。
この研修を通して、サッカーというスポーツがどれほど多くの人に愛され、人々の支えになっているのかを身をもって感じました。そんなサッカーを一緒につくり上げていく審判員として、これからも人間として成長し、試合に関わるすべての人が輝けるような審判員を目指していきたいです。
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太田 碧飛 3級審判員/北海道
今回、自分の中で大きなテーマになったのが「マネジメント」でした。
試合では、自分の知っている英語を使って選手に声をかけ、英語で表現することが難しいときにはジェスチャーや表情も使いました。「ノーファール」や「アドバンテージ」と声に出すことで、選手やベンチからの反発が減り、ゲームをコントロールできたことは大きな手応えになりました。
もちろん、英語では苦労しました。複数の選手に囲まれて全員が一斉に話していると、何を言っているのか分からないこともありました。それでも、自分の話を聞いてもらうように働きかけたり、聞き直したり、周りの人に助けてもらったりしながら、最後まで理解しようとしました。
審判としても、攻守が切り替わった瞬間の動き出しや、細かなファールの判定など、まだまだ改善しなければならないことがあります。オブザーバーの方々からは、ポジショニングやコミュニケーションを評価していただいた一方で、もっと主導権を握ることや、笛の使い分けなど、多くのアドバイスをいただきました。
今回学んだ、「全員が輝けるゲームをつくる。その中には自分も入っていなければいけない」ということを忘れず、これからの審判活動につなげていきたいです。
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鳥山 あゆ美 2級審判員/福井県
今回の遠征では、主審を6試合、副審を13試合担当しました。私にとっては約1年ぶりの主審でした。不安もありましたが、消極的にならずチャレンジすることができました。
最初は英語が一番心配でしたが、毎日少しずつ英語でできるマネジメントが増えていきました。海外の審判員との交流も楽しむことができ、英語だけがコミュニケーションの方法ではないということにも気づきました。
もちろん、うまくいったことばかりではありません。選手一人ひとりの話を聞こうとしすぎてしまったこと、不適切な異議に対してイエローカードを出せなかったことなど、たくさんの課題も見つかりました。
悔しくて泣くこともありました。でも、その日の反省を次の日の試合で生かして、少しずつ改善することができました。正直、楽しいことより大変なことのほうが多かったかもしれません。でも、今振り返ると、その大変だったことも含めて楽しかったと思えます。
私は今回、チャレンジして本当に良かったです。海外活動に興味がある審判員には、「興味があるなら行ってみるべき!」と伝えたいです。
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片岡 詩 3級審判員/京都府
海外では、日本では経験できないスピードやプレーの強度を体感しました。
最初は、英語を聞き取ることができても自分から話せなかったり、ファールやカードを出すことをためらったり、焦りや不安が選手にも伝わってしまうくらい動揺したりすることがありました。それでも試合を重ねる中で、速いスピードの中でも予測して動き出すこと、選手や審判員と試合中にコミュニケーションを取ること、より集中して早く判断することが少しずつできるようになりました。
オブザーバーの方々からいただいたアドバイスを実際の試合で試してみることで、自分の視野が広がり、それが少しずつ自信にもつながっていきました。
今回、失敗や悔しい経験もたくさんしました。だからこそ、海外活動に興味がある審判員には「失敗を恐れず積極的に挑戦してほしい」と思います。
完璧な英語が話せなくても、まず自分から話しかけてみる。試合だけではなく、海外での生活や交流も思い切り楽しむ。今回経験したことを、これからの審判活動に生かしていきたいです。
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【扇谷健司 審判委員長より】
今回、5名のユース審判員がGothia Cupという国際的な舞台に挑戦し、日本とは異なるサッカーや文化に触れながら、多くの経験を積むことができました。慣れない環境の中で、さまざまな国の選手や審判員とコミュニケーションを取り、成功だけでなく失敗や悔しさを経験したことも、今後の大きな財産になると思います。若い年代で世界に触れ、自ら考え、挑戦する機会を得られたことは、審判員としてはもちろん、人としての成長にもつながるものと期待しています。この貴重な機会を実現するために温かいご支援をいただいた皆様に、改めて心より御礼申し上げます。皆様のご支援が、若い審判員たちの新たな一歩につながりました。
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改めまして、「ユース審判員海外遠征プロジェクト」へ温かいご支援をいただきました皆様に、心より御礼申し上げます。
引き続き、今回参加した5名だけでなく、未来を担う若き審判員たちの挑戦を温かく見守っていただけますと幸いです。
※審判級や所属FAについては、遠征実施時点となります。




