「ウルトラモデラーズ」の発起人のワクイアキラです。
パトロンになっていただいているみなさまへ、
今回は、ウルトラモデラーズのクリエイターをご紹介しつつ
それぞれのクリエイターからいただいているコメントを
紹介して行きたいと思います!
まずは、中野 範章さんをご紹介いたします。
私ワクイと中野さんとの出会いは、もう17年ほど前です。
個展を見に来てくださったのが最初の出会いでした。
中野さんは金属工芸を学んでいらして、その頃からすでに
金属でオリジナルの世界観を持って作品を生み出していらっしゃいました。
中野さんのオリジナル金属作品たちは、
平面的な金属素材である
板を叩いて叩いて、ひたすら叩いて、立体的に曲げて
さらに関節部分が可動するようになっていて、動かしてポーズを
変えて展示ができる作品です。
これらの作品は現代に蘇った「自在置物」のようです。
「自在置物」は、
江戸時代の中頃から、武具などを作って来た甲冑師の一部が、
技術伝承と収入源を兼ねて、金属板を素材として、龍、蛇、鳥、伊勢海老、海老、蟹、蝶といった動物の模型を写実的に作るのみならず、それらの体節・関節の部分を本物通りに動かすことをも追求し、そのための複雑な仕組みを内部に施す、、、というものでした。
中野さんはこの金属工芸の世界を踏襲した作品以外にも、
普段、粘土を使って立体物の原型の
お仕事などもなさってご活躍されていましたが、2年ほど前から本格的に
デジタル造形を学ばれて、徐々に作品制作や仕事にデジタルでの造形手法を
取り入れ、現在も幕張メッセで開催されるワンダーフェスティバルなどで
オリジナル作品の展示・販売をされています。
詳しくは、www.norworks.jpをご覧ください。
出品作品の「HARDBOILD CAT & WILD GEKKO」はもともと
イラストレーターのヨシオカサトシさんの作品で、
今回中野さんはデジタル原型師として、ヨシオカさんとの
コラボレーションで作品を作られました。
※画像は、左がヨシオカさんの作品の一部。
右が試作の段階のフルカラー3Dプリント造形の作品です。
(サイズは、実際の展示サイズよりもかなり小さく3Dプリントしています。)
以下、中野さんからのコメントですーーーーーーー
金属工芸、金属加工を経て、造形全般をアナログでこなしてきました。
デジタル造形は興味がありつつもなかなか手が出ずにいました。
これから造形を続けていく上で、手先や目の衰えを不安に感じ、Zbrush を
使ってみました。すると、今まで苦労していた左右対称や細かい造形を
難なくこなすこのツールはすごい!これなら一生造形し続けれる!
まだまだ可能性を秘めた3D 造形をご覧下さい。
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NORWORKS 中野 範章
1975 年 岡山生まれ
2001 年 広島市立大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程終了
2014 年 バンプレストフィギュアコロシアム造形王頂上決戦出場
金属や樹脂で動物をモチーフにした作品やアクセサリーを製作
個人ブランド『NORWORKS』としてイベントに参加
フィギュアや造形物の原型を製作
大阪総合デザイン専門学校非常勤講師
中野範章
www.norworks.jp
norworks2010@gmail.com
最後までお読みいただきありがとうございました!
中野範章さんの作品を11月の展覧会の当日、見ていただけることが
楽しみです!
イラストレーターさんとのコラボ作品は
今回のお二人以外にも、もう1組みいらしゃいますので、
次の活動報告でご紹介させていただきます〜!
ウルトラモデラーズ発起人 ワクイアキラ