はじめに・ご挨拶
本プロジェクトは聖光学院の生徒たちの挑戦であると同時に、私たち ミライクルラボが主体となり地域と共に進める「地域ミライラボ」の取り組み です。学校の単発授業で終わらせず、地域と企業、教育が連携して“挑戦を続ける仕組み“をつくることを目指しています。
2025年度の聖光学院進学探究コースの高校1年生10名
プロジェクト立ち上げの背景・授業の意義
今回、福島県伊達市にある聖光学院高等学校の高校1年生たちが、地元の職人さんや企業のみなさんと一緒に立ち上げた挑戦を、クラウドファンディングで応援していただきたいと考えています。
その挑戦とは
「青春の香り」をテーマに、福島の素材を使ったアロマ商品を企画・開発し、販売すること。
眠気と戦う授業、部活帰りの笑い声、夏祭りの花火大会…。
そんな一瞬の青春を香りで表現し、商品として世に出そうとしています。
「福島の魅力をもっと知ってほしい」
「私たちの青春を形に残したい」
そんな想いをもとに、高校生たちがビジネスに挑戦します。
授業という限られた時間の中で、
「内省を深める自己・他者発見ゲーム」「青春の情景や香りのイメージを言語化」「ブレインストーミングでアイデア発想」「22種類の精油を使った調香ワークショップ」「商品企画ワーク」「地元事業者との試作品づくり」「イベント出展に向け、広報・運営・接客などを企画・分担」
などを行い、実際のビジネスに近い流れを体験しました。
これは単なる「商品づくりの授業」ではありません。
企画 → 試作 → テストマーケティング → 改良 → 商品化 → 販売
という、ビジネスの一連のプロセスを高校1年生が実際に体験しています。高校生たちは「青春の思い出を香りにする」という感性の挑戦だけでなく、市場に出せる製品として成立させるビジネス的挑戦 にも取り組んでいます。


なお、聖光学院・合同会社Hidane・ミライクルラボの三者は正式に連携協定「聖光学院ミライラボ」を締結しており、この活動は2年目に入っています。単なる実験的な授業ではなく、教育カリキュラムとして継続される仕組みが整っています。
高校生の挑戦と成果
試行錯誤を重ねた結果、商品テーマは 「好きが重なる2人の花火大会」に決定。
「青春の高揚感と花火の美しさ」を香りで表現しました。
2025年9月27日(土)に開催される「ダテノワ文化祭 / ふくしま三大鶏フェス in 伊達市」で試作品のテストマーケティングを実施。来場者の声を集めながら改良を重ね、クラウドファンディングで商品化を目指します。当日はアロマづくり体験ワークショップも生徒主体で開催します。
高校生たちが考えた最初の企画イメージ(ボトルパッケージは制作中です)
商品について
今回の商品は、福島の素材や職人の技術を活かし、高校生の想いを形にした、ここでしか手に入らないオリジナルアロマ商品です。
◆青春のアロマスプレー
商品分類:雑貨
内容量:30mL
商品サイズ(目安):
・スプレーノズル付きガラスボトル(ボトル高さ:約100mm ・直径:約30mm)
商品仕様:
・スプレータイプ(ミスト状に広がる仕様)
・遮光ガラスでアロマオイルを紫外線から保護
・キャップ付きで持ち運び可能
成分: エッセンシャルオイル、エタノール、水
取り扱い方法:
・使用前によく振ってからスプレーしてください。
・お肌への直接使用は避けてください。
・高温や直射日光を避け、冷暗所で保管してください。
・お子様やペットの手の届かない場所に保管してください。
・開封後はなるべく早めに使い切ってください(目安:4か月以内)。
制作は、福島県双葉郡川内村でクラフトジンを手掛ける「naturadistill川内村蒸溜所」代表・大島草太さんに依頼。生徒たちの考えたイメージと基本レシピをもとにプロが調香します。
・レモングラス(告白成功後のドキドキ感)
・クラリセージ(夜空に咲く花火の美しさ)
・サイプレス(夏祭りの人混みと焼きそばの香り)
+伊達市産の桃の種の蒸留液上記レシピを基本に、「ウッディ系」「シトラス系」「ハーバル系」という3種のアロマオイルを準備しており、最終的に1種を選定します。
※アロマスプレーのパッケージデザインは現在制作中です。
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※生徒たちが作ったイメージシート※プロトタイプ版(ウッディ・ハーバル・シトラス)
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リターンについて
私たちのクラウドファンディングでは、「商品を買う」こと以上に、高校生の挑戦を応援してもらうことを大切にしています。そのため、リターンはアロマ商品だけでなく、今回ご協力いただいた地域事業者さん、学校などにもお力をお借りし、福島の魅力や授業の雰囲気を感じられるもの、授業報告会(高校生が直接活動を報告)などを用意しました。応援の気持ちに合わせて、ぜひ選んでいただけたら嬉しいです。
リターン品の一部を紹介いたします。 ◆アロマ用きんちゃく袋
株式会社プレイスメイキングふくしま伊達が制作する福島県伊達市の伝統染物「DATEZOME」を使用。福島産の桃やリンゴなど使って染め、特別な布で仕立てます。アロマスプレーやディフューザーを入れて、持ち歩くことができます。
今回はきんちゃく袋に(18cm×15cm)とご自宅で草木染ができる「伊達染キット」としてお届けいたします。
※染色に用いる草木(福島産の桃、柿、リンゴなど)は季節に合わせた最適なものを準備します。
※イメージ(桃・柿・リンゴ)
◆木のディフューザー(名刺サイズ)
福島県伊達市の有限会社 白井木工所が作成する、福島県産の杉を使用した木のディフューザー。財布や名刺入れに忍ばせ、ほんのりとアロマの香りを楽しめます。
商品サイズ(目安):
・木のディフューザー(9cm×5.5cm)
※リターン品の「特別セット」では、ご希望のお名前をディフューザーに焼印いたします。
木のディフューザー(サンプル)
使用イメージ
◆福島産クラフトジン
アロマ商品の作成を依頼したnaturadistill川内村蒸溜所のジン、naturadistill固有種蒸溜酒をリターン品の一つとして準備しております。
品名:ジン
品目:スピリッツ
内容量:500ml
アルコール度:47%
ベースアルコール:ニュートラルスピリッツ(サトウキビ由来)
ボタニカル:かやの実、橘、ジュニパーベリー、クロモジ、ニオイコブシ
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されており、20歳未満の方は酒類を含むリターンを選択できません。
※通信販売酒類小売業免許を有する株式会社Kokageから直送します。
(通知書文書番号:相馬法第6018号)
【商品紹介】
日本独自の自然の香りを追求した、naturadistillの代表作となるジンです。
島国である日本、国土が南北に長く標高差もあることから、国内に多くの固有植物が存在しています。
私たちはそれらをボタニカル(蒸溜酒の香りの素材)に採用し、減圧蒸留で植物の繊細な香りを抽出しました。
naturadistill川内村蒸溜所の「クラフトジン」
◆TEA&THINGSのフルーツハーブティー
聖光学院の高校生と福島大学の大学生が、“福島県内の規格外フルーツ”と“自家栽培をメインとしたハーブ”から作成したフルーツハーブティー。
※本製品を製造・販売する株式会社Kokageからお送りします。
品名:フルーツハーブティー
内容量:15g (3g×5袋)
下記3種類のどれか1品をお送りいたします。
①RELAX APPLE (原材料:りんご(福島県産)、カモミール、レモンバーベナ)
②REFRESH PEACH (原材料:桃(福島県産)、レモンバーム、ラベンダー)
③CHEERFUL STRAWBERRY (原材料:いちご(福島県産)、バタフライピー、レモングラス、ペパーミント)
※注意:バラ科アレルギー
※原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。
EA&THINGSのフルーツハーブティーの中から1品をお送りします
このプロジェクトを通して実現したいこと
このクラウドファンディングは「アロマ商品を買ってもらう」ためだけのものではありません。
・高校生が社会に挑戦する経験を持つこと
・福島の文化や素材を次世代の言葉で発信すること
・高校生の挑戦が「次の挑戦者」につながる循環を作ること
ご支援いただいた資金は、試作品の改良、イベント出展費用、商品制作費などに活用します。つまり、みなさんの応援がそのまま「高校生の挑戦を社会につなげる投資」になります。
ストレッチゴール
100万円(目標):200本のアロマ商品製造と広報活動
150万円:次年度の探究プログラム予算として活用
200万円:今年度のアロマ商品の商品化に向けた活動継続
300万円:他の学校や地域でも同様の仕組みを展開する活動費として活用
現在の準備状況・スケジュール
9月上旬 試作品(MVP)完成
9月25日 授業でクラウドファンディング正式公開予定
9月27日 ふくしま三大鶏フェスでテストマーケティング
10月上旬 最終版アロマを決定
11月下旬 クラウドファンディング終了
12月~1月 商品完成&リターン発送
協力してくれた方の紹介
・naturadistill川内村蒸溜所:アロマ商品の調合・製造を担当
https://naturadistill.com/
・株式会社プレイスメイキングふくしま伊達:伝統技法でオリジナルのきんちゃく袋を制作
https://www.pm-fukushima-date.jp/
・有限会社 白井木工所:福島産木材で名刺サイズのディフューザーを加工
https://shirai-moku.jp/
その他、多くの方が「高校生の挑戦なら応援するよ!」と快く引き受けてくださり、このプロジェクトが実現しました。
最後に
このクラウドファンディングは、単なるアロマ商品の販売ではありません。
高校生が社会とつながりながら「挑戦する楽しさと難しさ」を学び、地域の力を借りながら社会に一歩踏み出す、その成長のプロセスを応援していただく教育プロジェクトです。
福島の素材、職人の技術、そして高校生のまっすぐな想いを込めた「青春の香り」。
どうか、この挑戦にご支援ください。
みなさんの支援が、高校生たちの未来を明るく照らす力になります。
最新の活動報告
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クラウドファンディングの終了報告と御礼
2025/12/16 10:26このたびは、福島の高校生たちが挑戦したクラウドファンディングにご支援をいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで 24名の方から合計24万円ものご支援を頂戴することができました。心より感謝申し上げます。12月9日(火)の授業では、生徒たち全員でお礼のメッセージや動画づくりに取り組みました。感謝の気持ちをぎゅっと込めて作成しましたので、お礼のメッセージでご支援された方は、到着までもう少々楽しみにお待ちください。リターン品に必要な商品も順調にそろってきています。いただいたご支援にしっかりお応えできるよう、1月末の授業で準備と発送作業を進め、順次お届けしていく予定です。今回のご支援は、生徒たちにとって大きな励みとなり、挑戦する力や学びの実感につながりました。本当にありがとうございました。今後とも温かく見守っていただけましたら幸いです。 もっと見る
10/1 高校生からのメッセージ&聖光学院での授業の様子
2025/10/23 10:00こんにちは。ミライクルラボ&聖光学院ミライラボです。10月1日の授業では、9月27日(土)に開催された「ダテノワ文化祭2025/ふくしま三大鶏フェス」について、チームごとの振り返りとビジネス的な視点での分析を行いました。売上・原価・損益分岐点など、実際にビジネスを継続していくにはどのような工夫が必要かを、みんなで考えました。授業の最後には、クラウドファンディングの成功に向けて、生徒一人ひとりから応援メッセージをもらいましたのでご紹介します!★ーーーーーーーーー★自分たちの思う青春をテーマにした商品になっていて、きっと懐かしい青春を思い出すことでしょう。ぜひ買ってみてください(まなと)このアロマは匂いや背景にもこだわって作ったいろんな思いが込められたアロマです!ぜひ応援をお願いします!自分たち高校生が1からすごくこだわって香りを作りました。あの頃の青春を思い出せる匂いです。ぜひ支援してください。(たける)来てくださった人の良い思い出になるように、私たちの活動で笑顔にさせることができるように心を込めて頑張りました。(あすみ)聖光学院探究コース1年の10人という少ない人数の中でたくさん意見を出し合いながら「青春」を感じるようなアロマ作りを進めてきました。9月27日に行われたダテノワ文化祭では、アロマのワークショップを行い、240人以上の方に体験していただくことができました。高校生が主体となってこれから販売に向け頑張っていきますので、どうぞご視点をよろしくお願いします。(けんしん)聖光学院進学探究コース1年10人の青春を通して、学びを得ながら作ってきました。子の学びをここで終わらすのではなく、この先も販売に向け新たな1歩を踏み出し、10人全員が進化しているようにご支援をよろしくお願いします。(かいせい)沢山試行錯誤して香りを作りました!あの頃の「青春」を思い出せるような商品となっています。ぜひ私たちの活動を応援していただきたいです!(さくら)みんなで沢山話し合い、沢山考えて、沢山嗅いで作った香りです!!市場調査ではワークショップやアンケートなどで多くの方にご協力いただきました。私たちの青春が詰まったアロマです。ぜひ、実際に青春を感じてみてください!あなたの青春も思い出せるかも…?(ひじり)沢山の授業を通して新しいプロジェクトを開始し、企画や開発することの難しさを詳しく学ぶことができました。私たちの取り組みをぜひ色々な方々に知っていいただきたいです。活動を応援してご支援いただけたら幸いです。ご協力よろしくお願いします!★ーーーーーーーーー★高校生たちの思いが詰まったこのプロジェクト。皆さまの温かい応援を、どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る
9/27「ダテノワ文化祭2025/ふくしま三大鶏フェス」レポート(アロマ商品のアンケート)
2025/10/23 10:00こんにちは。ミライクルラボ&聖光学院ミライラボです。先日、9月27日(土)に開催された「ダテノワ文化祭2025/ふくしま三大鶏フェス」にて、聖光学院ミライラボは学生チャレンジブースに出展し、【クラウドファンディングブース:アロマ商品3種(試作品)のアンケート】および【体験ブース:アロマ調香ワークショップ】を実施しました。※「ダテノワ」は、福島県の聖光学院と伊達高校の生徒たちが企画・運営するイベントで、聖光学院ミライラボ2024の生徒も運営メンバーとして活躍しました。当日は快晴に恵まれ、多くの来場者で賑わいました。学生チャレンジブースに出展したミライラボのブースも大盛況! 最初は緊張していた生徒たちも、次第に笑顔で来場者に声をかけたり、取材に堂々と対応したりと、頼もしい姿を見せてくれました。クラウドファンディングブースでは、生徒たちが考案した基本レシピ(レモングラス、クラリセージ、サイプレス)と、伊達市産の桃の種から抽出した蒸留液をベースにした「ウッディ系」「シトラス系」「ハーバル系」の3種類の試作品を、木製の名刺サイズディフューザーに染み込ませ、香りを体験していただきました。その上で、どの香りが一番好みかアンケートにご協力いただきました。約5時間の運営で、ワークショップ体験者は240名以上、アンケート回答は209件と、目標を大きく上回る結果となりました。アンケート結果は、ウッディ系51名(24.4%)、ハーバル系52名(24.9%)、シトラス系106名(50.7%)でした。この結果をもとに、今後アロマ商品の開発をさらに進めてまいります。完成をどうぞお楽しみに! もっと見る






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