
先日、本プロジェクトのメンバーであり、今回のアートラベルを手掛けるアーティスト・ミレイヒロキ氏が、広島・世羅町にある「せらワイナリー」を訪れました。
案内役は、せらワイナリーの醸造長、橋本悠汰さん。
眼前に広がるぶどう畑を前に、自然の恵みを感じながら歩く姿は、まさに作品の着想を探すアーティスト。樹齢20年のハニービーナスの畑では、一粒一粒のぶどうが大切に育てられ、その背景にある生産者の情熱を間近で感じ取っていただきました。
ワイン用のハニービーナスはすでに収穫を終えていましたが、今年は糖度が高く、例年以上に上質なワインが期待できるとのこと。畑に残っていた果実は糖度23度近くにも達し、ひと口含むと、芳醇な甘みが口いっぱいに広がり、一同、思わず笑みがこぼれるほどの味わいでした。
続いて、ワインの香りが漂う醸造所へ。まさに醸造中のワインの鼓動を感じる空間で、ミレイヒロキ氏は醸造長の解説に耳を傾けながら、ワインが形になるプロセスを真剣に見つめていました。その眼差しには、この場での体験がやがてアートラベルに映し出されていく予感が感じられました。
アートとワイン、二つの情熱が出会い、重なり合う瞬間。この日のタンクには、仕込みの真っ只中にあるハニービーナス・ヌーヴォーが息づき、静かに成長を続けていました。ラベルデザインとワインがひとつの物語として響きあう第一歩となりました。
これから完成していく「心の中に、平和の花を咲かせるワイン」に、ぜひご期待ください。
HANAGOKORO WINE PROJECT



