監督の泊です!映画「冤罪のつくりかた」では、先日試写会をやりました。メインスポンサーやタレントさんだけを招待しての試写会。僕は自信と不安が入り混じってましたが、結果、大好評でした。観客の中に、とあるスポンサーさんがいらっしゃいました。その方は、最初の頃に支援金をお振込みいただいた方です。しかし、事件の題材となった秋元司が収監決定となると「もう映画の完成は困難だろうから、お金は返して欲しい」と言われました。秋元の有罪が確定したら、支援していること自体も会社にとってイメージが悪くなりますからね。僕は直談判に飛んで行き、「必ず映画は完成させるからこのまま支援して欲しい」とお願いしました。しかし、映画業界には“詐欺”も存在します。 映画が完成せずオクラ入りになることもしばしば。このスポンサーさんは渋いお顔をされて「年末までに完成しなければ全額返金して欲しい」とおっしゃいました。正直厳しい条件ではありましたが「必ず完成させます」と約束して帰りました。焦りました。期限内に完成させないとかなりの金額を返金することになる。しかし、後にこれは僕にとっていい結果を及ぼしました。「締め切り」が設定されたことでスタッフさんたちと力を合わせて作品を作ることができました。作品は締切がないとダラダラと作り続け、つまらないものが出来上がります。いや、そもそも完成しないでしょう。そのスポンサーさんは試写会に来てくださって、試写が終わると特に僕とは話をせずに帰られました。後にアンケートを観ると「迫力があった。加藤夏希さんの演技が素晴らしかった」とありました。後日、お礼のメールをすると、返信がありました。「非常に面白かったです。映画がヒットすることを願っています」僕は目頭が熱くなりました。この方は僕に厳しいことを言ったけど、この方が設定した締切が映画の完成に一役買ったことは間違いない。映画「冤罪のつくりかた」はその制作過程で様々なことを僕に教えてくれましたが、このことも大事なことを教えてくれました。






