High-Card Live session00
A【Reincarnation ーリーンカーネーションー】
B【Reunion ーリユニオンー】
発足当初のHigh-CardはLive sessionという冠をつけて公演を行ってました。
舞台はLiveであり、音楽と同様に俳優たちやスタッフ陣との共作で世界を構築していくから。
その名前を冠としました。
High-Card Live session
ハイカードライブセッション
声に出してみて。気持ちいい語感です笑
2018年の8月。
当時懇意にしていたクリエイターさんと合同公演を行うことになりました。
同じシーンからはじまる二つの物語。
というコンセプトでした。
High-Cardの舞台制作の始まりは兎亭だった。
20名程度の客席は瞬く間に満員となった。
ですが急遽トラブルで合同主催者が降板することとなりました。
High-Card Live session01はもう幕末群像図南鵬翼としてリリースされている。
ならゼロにしよう。
ということでHigh-Card Live session00となりました。
上演予定だった単作ではなく、ラジオドラマの人気エピソードを膨らませて繋がりのある物語として。
ReincarnationとReunion
小規模公演はReで始まる作品群にしようとこの時は話してたのを記憶してます。
この後に作られたRe/frain-もReではじまる再生の物語でした。
俺は多分、なにかに傷ついて足を止めたり。立てなくなった人が再生を願い歩き出すことをとても愛おしく感じるんだと思います。
当時の稽古シーンより
Reincarnationは生まれ変わりを意味するタイトル。
ラジオドラマで公開された作品をベースとした作品。
悲しい生まれ変わりの物語だったと記憶しています。どこか坂口安吾さんの作品のような仄暗さのある作品。
永島が過去に参加してきた作品の息吹を感じる珍しい杉本くんの脚本でした。
当時はまだ、永島は演出のみでした。
Reunionは30歳を目前にした自分には少しリアルなエピソード。
それぞれうまくいかないことを抱えた人たちが懐かしい地元に帰ってきて4人だけの同窓会をする話。
珍しく全員ほぼ出ずっぱりな作品。
ラジオドラマの最終電車前はこの作品で永島が演じた役が登場します。
毛色の全く異なるこの二つの物語は、二日間各二公演というとても小規模で実施されました。
再演するには少し青く若い二本です。
期せずして幕末群像を前に舞台を作ることになったHigh-Card。
当時は永島一人でしたが。
ここから山田奈津美、熊田さやか、守田衣織、尾﨑孔亮、川谷章博がメンバーとなります。
High-Cardが集団としてスタートしました。
実は後にメンバーになる遠藤正志はここにもこっそり参戦。スタッフさんで。
彼も始まりから見つめ続けた一人なのです。
終わった余韻もほぼなく、次に進みます。
覚えてるのは打ち上げで孔亮が客演さんにボロカスにダメ出しされて泣いてたことですね。
ただそれは事実の確認で、彼はそれを理解して悔しい涙を流していた。愛のある時間でした。
当時の集合写真。稽古日程の関係で全員が集合することは珍しかった。
つづきます。




