4回目のワークショップは、これまでの議論や学びを踏まえて「企画をブラッシュアップする」ことがテーマでした。参加者それぞれが、自分の喪失体験をどう作品に落とし込めるのか?その試みを改めて言葉にして発表していきます。「記憶をすくい取るような仕掛けはできないだろうか」「喪失を花や海のイメージに託したらどうだろう」「日常で使っていた物を作品にすれば、他者もその感覚を共有できるのでは」出てきたアイディアは、まだ揺らぎ、どれも完成形には程遠いものです。けれど、それこそが今の大切な段階。抽象的だった思いや痛みが、初めて“かたちを持ちうるかもしれない”と感じられた瞬間でした。発表の後は、「伝えたいことは本当に伝わるのか?」「素材は何を選ぶべきか?」といった議論が続きます。前回は恐れずに指摘をすることを促しましたが、それだと個人感の指摘となってしまうので、今回からは付箋を用いた発言方法に方針変換。互いに支え合いながら率直な言葉を交わすことができました。ワークショップは、ただ作品をつくるための場ではありません。喪失を抱えたひとりひとりの想いが交差し、他者の視点を通じて新しい輪郭を与えられる場です。この日、私たちは「作品とは、自分だけで完結するものではなく、関わる人々との間で育っていくものなのだ」と改めて実感しました。







