デジタル全盛期時代だからこそ、
紙の価値を再発見したい

こんにちは！
株式会社市瀬と申します。

弊社は明治41年創業でまもなく創業120年を迎える紙屋です。

115年以上にわたって「適所適紙」をモットーに、お客様のニーズに合わせた最適な紙を提供してまいりました。

しかし近年、デジタル化の波により紙の需要は減少の一途をたどっています。

「このままでは、紙の素晴らしさが忘れ去られてしまう」 そんな危機感から、私たちは新たな挑戦を決意しました。

それが、今回ご紹介する「紙のブロック」CUBLOX®（キューブロックス）です。

スマホやゲームに夢中な子どもたちを見て

現代の子どもたちは、生まれた時からデジタル環境に囲まれて育っています。 

スマホやタブレット、ゲームが当たり前の世界で、アナログな体験に触れる機会がどんどん減っているのです。

私たちは考えました。 

「紙という身近な素材で、子どもたちに新しい体験を提供できないだろうか？」 

「スマホやゲームでは味わえない、手触りや達成感を感じてもらえないだろうか？」

親御さんたちの悩みに寄り添いたい

実際に多くの親御さんから、こんなお声をお聞きします。

「子どもがゲームばかりで心配」
「親子で一緒に楽しめることが少ない」
「集中力が続かない」
「創造力を育てたいけれど、何をしたらいいかわからない」

こうした悩みに、紙屋として何かお役に立てることはないか。 

そんな想いが、CUBLOX®開発の原動力となりました。

老舗紙屋の新たな挑戦

前述の通り、株式会社市瀬は、明治41年の創業以来、洋紙・板紙並びに紙製品の企画製造販売を手がけてまいりました。

長年の経験で培った「紙を見極める目」があります。 

厚さ、薄さ、コシの強さ、折り曲げた時の跳ね返りの強さ... 紙の特性を知り尽くしているからこそ、最適な素材を選定できるのです。

CUBLOX®誕生のきっかけは、ある抜き加工の職人との出会いでした。

十数年にわたって型抜き製造で培ってこられた技術と知識。 その職人の「自分たちの技術を活かして、新しいものを作りたい」という情熱が、私たちの心を動かしたのです。

紙屋としての知識と、職人の高度な技術。 

この二つが融合することで、これまでにない「紙のブロック」が誕生しました。

試行錯誤を重ね、何度も設計を見直し、ついに特許を取得するまでに至りました。 

（特許第7470975号 ）

6枚の紙のピースで作る紙のブロック

CUBLOX®は、たった6枚の紙のピースで一つのブロックを作る、これまでにない構造です。

「一つのブロックを完成させる楽しさ」と「それらをいくつかつなぎ合わせて色々な形にする楽しみ方」の二つの楽しさを味わえます。

組み立てには少しコツが必要ですが、一度覚えてしまえば子どもでも自分で作れるようになります。 

その「できた！」という達成感が、子どもたちの自信につながるのです。

紙だからこそ味わえる特別な感覚

CUBLOX®最大の魅力は、紙ならではの素材感です。

ブロック同士を組み合わせたり、外したりする時の 「カシャ」という音。

この音は、プラスチックや金属では決して出せない、紙だけの特別な音感です。

手に取った時の温もり、軽やかさ。 

紙はもともと木から作られているため、自然な触感を楽しめます。

CUBLOX®は豊富な16色をご用意しています。 鮮やかな色合いが、子どもたちの創造意欲を刺激します。

同じ形でも、色の組み合わせ次第で全く違う印象の作品になります。 

お子様の色彩感覚や美的センスを育めます。

子どもたちの反応と親御さんの声

これまでに様々な場所でワークショップを開催してきました。 

その中で見た子どもたちの反応は、私たちの想像を超えるものでした。

最初は戸惑っていた子どもたちも、コツを掴むと目の色が変わります。 

「もっと作りたい」 そんな声があちこちから聞こえてくるのです。

親御さんたちの驚きの声

ワークショップに参加された親御さんからは、こんなお声をいただいています。

「子どもの集中力に驚きました。また、色のチョイス等、我が子の知らない一面を発見できました」

「スマホやゲームなどの娯楽がある中で、いきなり手先を使って紙の商品に釘付けになり夢中になる、そんな姿を見て嬉しく思いました」

CUBLOX®完成には少し工程がかかるものです。

しかし、多少面倒くさい思いをしながらも、作り上げた時の達成感。 「できた！」という喜びが、子どもたちの自信と成長につながっているのを実感します。

年齢を問わず楽しめる幅広さ

対象年齢についてよくお尋ねいただきますが、基本的には幼稚園児から周りのサポートがあれば十分楽しめました。

一方で、大人の方にも大変好評をいただいています。 

実際に、大人の方が東京タワーを作成したこともあります。

紙だからこそ味わえる特別な体験

画面の中で3Dのものを見ることと、実際に手を使って立体を作ることには大きな違いがあります。

CUBLOX®では、1つのブロックから立体を作り上げる過程で、自然と空間把握能力が育まれます。 

没入感（イマーシブ）と集中力の向上

手先を使い、頭で考えながら組み立てる作業は、自然と集中状態を生み出します。

「日常生活では得られない没入感を味わうことができた」 そんなお声をいただくほど、CUBLOX®は深い集中体験を提供します。

現代社会では、集中力を維持することが難しくなっていると言われています。 CUBLOX®は、そんな現代の子どもたちにとって貴重な「集中する時間」を提供できるのです。

自由な発想を育む無限の可能性

CUBLOX®に「正解」はありません。 

お子様の自由な発想で、どんな形でも作ることができます。

ロボット、にわとり... ブロック2〜3個でも、工夫次第で様々なものを表現できます。

紙なのでCUBLOX®に色を塗ったり、モールや目玉をつけたりして、オリジナル作品に仕上げることもできます。

環境に優しい循環型素材の価値

「紙は森林伐採につながるから環境に悪い」 そんな誤解を持たれている方も多いのではないでしょうか。

実は、現在の製紙用木材のほとんどは植林によるものです。 

また地球上で海洋と共にCO2の貴重な吸収源でもあります。

この大切な森林を守るためには『木を植える→育てる→収穫する→上手に使う』という森林のサイクルを効率的にまわすことが重要と考えます。

紙は環境に配慮された循環型素材なのです。

一方で、多くの玩具に使用されているプラスチックは、石油由来の素材です。

 耐久性に優れている一方で、環境負荷が大きいという課題があります。

CUBLOX®は循環型素材である紙で作られているため、使い終わった後も環境に優しく処分できます。

CUBLOX®を通じて「紙っていいな」と感じていただき、アナログの温もりを再発見していただけたら嬉しく思います。

リターン一覧

支援者の皆様へのメッセージ

私たちの最終的な目標は、CUBLOX®をレゴ®ブロックのような認知度を持つ商品に育て上げることです。

玩具売り場、雑貨屋、書店など、あらゆる場所で手に取っていただける商品にしたい。 全ての人に認知され、愛される「紙のブロック」を目指しています。

CUBLOX®を通して、 親子が一緒に時間を過ごし、コミュニケーションを深める一助になれば幸いです。

「上手い」も「下手」もない。

楽しんで作ること自体に価値がある。 

家族みんなで楽しめるアクティビティとして、CUBLOX®を活用していただきたいのです。

デジタルに浸かっている現代だからこそ、立ち止まってアナログの価値を見直していただきたい。

手で触れて、音を聞いて、達成感を味わう。

 そんな当たり前だったことが、今では特別な体験になっています。

CUBLOX®が、お子様の集中力・創造力を育み、ご家族の大切な時間を演出するお役に立て

ることを確信しています。

私たちの想いに共感していただき、ご支援をいただけましたら幸いです。

株式会社市瀬
社員一同