
自己紹介
非営利団体(任意団体)ニュー・レインボー代表 大河内新と申します。
ニュー・レインボーはLGBTQ+さんやALLYさんの交流会を都内で定期的に行っております。
レンタルキッチンでお料理を一緒に作ったり、初詣は金運UPの神社にお参りし、ホテルでお食事をしました。交流会の回数は、月に1~2回で参加者はLGBTQ+さんやALLYさんたちです。参加人数は名前が覚えられるように少数にしています。
強い孤独の中で生きてきた方々は交流会に申し込むだけですごく勇気がいります。
ですので、ただイスに座って「はい!お話ししましょう」ではなく、一緒に何かをすることで自然と会話が生まれ「一人じゃないんだ」と感じて欲しいと、毎回交流会の企画を立てております。
ニュー・レインボーの交流会はX(旧Twitter)をご覧ください。
https://x.com/Arata_LGBTQ
コミュニティはこちらです。
【LGBTQ+さんALLYさんの交流会】 CAMPFIREコミュニティ

このプロジェクトで実現したいこと
最近、「温泉や銭湯でLGBTQ+が自分の性自認の方(自分自身が思っている性)の方へ入ってトラブルが起きている」とニュースでよく拝見しております。
私自身もLGBTQ+(ノンバイナリー・アロマンティック)で、戸籍と体は生まれたまま(女性)ですが、見た目が男性よりな為、女性トイレに入ると警備員さんを呼ばれたり、銭湯に行ったら「性別が分かりにくいから」と入浴を断られます。他のLGBTQ+さんも、日常的に不便を感じていると思います。
このプロジェクトで実現したいのは『一人一部屋(露天風呂付き)に宿泊と観光』ですが、マイノリティがそこまでしないと堂々と温泉に入れないのかと知って頂けると嬉しいです。
LGBTQ+とは
L…レズビアン(心の性が女性で、惹かれるのも女性である人)
G…ゲイ(心の性が男性で、惹かれるのも男性である人)
B…バイセクシャル(男性と女性の両方に惹かれる人)
T…トランスジェンダー(出生時に割り当てられた性別と、自身の性自認が異なる人)
Q…その他(私はノンバイナリーでQです。性別を決めたくない男性や女性のどちらかで分けられたくない)
ALLY…アライ(LGBTQ+について理解や支援の意思を持つ人のこと)
たとえば、トランスジェンダーと言っても、これは人の数だけ特徴・特性・課題が違います。
声まで手術なさる方であれば、周りの方に不思議がられないかと思いますが、例えば戸籍も体も女性にしても、声が男性ですとLGBTQ+だとバレてしまい、「次からトイレはどうしよう…」と悩みます。
私は、なべブラ(胸をつぶすもの)を使用しますが、ものすごく苦しく夏は切るだけで汗だくで、帰宅頃にはあせもだらけです。
レズビアン・ゲイ・バイシェクシャルの方は、トイレや温泉で困っているお話はあまり聞きません。
やはり、周りから見た性別と性自認が違う時にトラブルが起きるのではないかと思います。

なぜ一人一室じゃないとダメなのか
LGBTQ+さんの中には手術跡があることを気にする方や、私もそうですが性別が見た目で分からない人が大浴場に入ってきたら、お互い嫌な気持ちになるのを経験しています。
そしてこの今回の交流会に参加できるのは、パートナーやカップルではないLGBTQ+さんです。
孤独で辛い方のみといたします。
私の場合は、LGBTQ+さんやALLYさん相手だと安心してお話ができます。
しかし普通の生活に中で「もしかしてALLYさんですか?」なんて一々話しかけて確認しません。
そこまでするなら一人がいいと思い、時間が経つにつれ孤独になっていきます。
「一部屋に二~三名で宿泊でもいいのでは?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、例えばトランスジェンダーの方でもどこまで手術をしているのか、どこを残したのかなど、同じセクシャルでも人それぞれです。
当事者同士なので手術の事やカミングアウトのタイミング等の話はしますが、話せる人と話せない人もいます。仮に仲が良くなったり深い話が出来たからとはいえ、同じ部屋で同じお風呂はかなりハードルが高いです。他の方に気を使ってしまっては、結局温泉でくつろぐことは出来ません。
同じセクシャルでも、どうしても「分かり合えない一線」のようなものを互いに感じるからこそ、孤独につながりやすいのかもしれません。
このプロジェクトを通して「露天風呂に入れるんだ!」「仲間と出会えた!」と喜んで頂けるツアーを開催したいです。
そして、このプロジェクトをきっかけに、マイノリティだからと
温泉を諦めていた方々がいることを理解してもらえる社会や宿泊施設が増えること
を目指します。
プロジェクト立ち上げの背景
私自身は当事者(ノンバイナリー)ですが、物心がついた頃には"周りの人とは何か違う"ということに気が付いていました。親からは女の子らしい服や髪型や遊びを強要されていましたが、どんどん自分じゃなくなっていく感覚でした。そんな中で、話をする場所が欲しい…という気持ちを強く持ち始めました。
私は24歳で離婚をし、子供達が我が家から自立をしたらカミングアウトし、探していたLGBTQ+について話せる場所を作ろうと決め、2023年6月にニュー・レインボーを立ち上げました。
ニュー・レインボーの交流会でこだわっているのは、体験+交流です。カレー対決や初詣や、一緒に料理をして一緒に食べたり…と体験型の交流会です。主催者として、参加者様が笑顔を見せてくださるのが、一番嬉しい瞬間です。
なぜ体験型交流会かというと、LGBTQ+さんはマジョリティに比べると孤独になりやすいからです。
LGBTQ+さんが孤独になりやすい理由は
・カミングアウトの難しさ
・自分が何者なのか分からない
・相談の難しさ
・社会的偏見
カミングアウトの難しさは
・家族との関係悪化
・学校や職場で差別される
・プライバシー侵害(自分の話をしたつもりが他の人のことまで話してしまいアウティングとなる)
・不快、または無理解な言葉をかけられる

交流会の度に「わかる~」「あるよね…」と皆さんがおっしゃるのは、銭湯や温泉に入れないと諦めているという事です。
混乱を避けるためだったり、貸し切り温泉だと金銭的負担が大きかったり…旅行だけでなく普段の生活でもこのような事で困っていたり諦めていたりしています。
そして、一人一部屋(露天風呂付き)は一人一泊9万円以上もします。
一部屋で二人分を支払うためと、その希望を許可していただける施設がとても少なく、選択肢がほぼありません。あっても高額です。"もしLGBTQ+じゃなければ、宿泊するだけでこんなに苦労しないのに…"というのも諦める要因でもあります。
一泊二日、二名一部屋なら、安くしようと思えば1万円もしない宿泊先はいくらでもあります。マイノリティというだけで差額は8万円〜にもなります・・。
露天風呂付き個室が多くある宿泊施設に予約の電話を片っ端から連絡しましたが、
なぜ一部屋に一人なのかと聞かれ
「利用者は私含め全員LGBTQ+なので大浴場は利用できないし、二人で一部屋だと自分のセクシャリティを見られたらどうしよう…、と不安になるからです」
と答えると、
混乱を招くからとほとんどの宿泊施設から断られました。
私が今回電話したのは18件です。
対応は「申し訳ございませんが…」から「LGBTQ+のニュースが多いので一律でお断りいたします」まで様々でしたが、基本は「お断り」でした。やっと見つけた1件は9万円超えと高額でしたが、ここを逃したら次はないと思いました。
他のマイノリティの方に質問をしたところ
Aさん「戸籍上の性別が男性に変わっていて、普段は男性として社会生活を送れていても、身体的特徴(僕の場合は男性器がないこと)により、衣服を脱いだ状態では男湯に入るハードルが高すぎることです」
Bさん「ホルモン療法を行なっていて、身体が生物学的な性別から遠ざかっています。
でも性別適合手術を行なっているわけではないので、2つの性別だけで区切られた温泉に入ることは(今の状態では)外見的に、他人に要らぬ混乱を招くことになります。そうした社会的な混乱を防ぐため、温泉に入ることは、ためらわざるを得ません。」
Cさん「温泉で困ることというよりは、あったらいいな。っていうのが、洗い場に仕切りがあると嬉しい。義性器を外して洗いたいから。お風呂問題は、FTMの場合は、ほとんどが自分自身の話だけど、MTFの場合は、周りの人が関係してくるから難しいよね。」
*MTF・・・男性から女性へ(Male to Female)の略語

日本のLGBTQ+さんの割合は、11~13%。左利きの方と同じくらいです。それだけ身近にいる存在ですが、受け入れてくれる施設や設備が少なすぎるのが現状です。
LGBTQ+だからと特別視はしないで欲しいです。私(ノンバイナリー)は「男性?女性?」とよく質問されますが、性別なんて些細な事は自分にとってはどちらでも良いです。
ただ「LGBTQ+のお友達が欲しいの」と言われたことが幾度かありますが、一番嫌いな質問です。「LGBTQ+と友達の私」に酔ってLGBTQ+をアクセサリー扱いをするからです。
あとはALLYさんの振りをして「LGBTQ+は新しい金の生る木だ」と私に言った人がいましたが、残念ですがきっと沢山いるのだと思います。
このプロジェクトは、温泉を夢で終わらせたくないという思いで立ち上げました。
LGBTQ+さんが温泉に行くのが普通になるのは難しいと思いますが、多目的トイレがあるように、男湯女湯だけではなく性自認で男湯女湯が出来たら良いなと思っています。
現在の準備状況
・ホテルの予約は完了しました。
・温泉旅行の参加者を募っています。(残り4名)
・リターンのオリジナルグッズの準備をしています。
ご支援いただいた資金は大切に使わせていただきます
・マイノリティであるがゆえにかかる宿泊費の差額分8万円×7名分
*差額分以外の宿泊費や交通費などは自己負担で参加いただきます
・プロジェクトのための広告宣伝費
・リターンにかかる経費
・当団体の運営費
リターンについて
・お礼のメッセージ(リターンのないもの)
・ニュー・レインボーオリジナルグッズ
・ニュー・レインボーの交流会への参加体験
・温泉旅行の旅日記(PDF)
オリジナルグッズや交流会への参加権をリターンに用意しました。
旅先の写真や参加者の方からメッセージを温泉旅行の旅日記としてPDFでお送りします。
交流会の開催日はニュー・レインボーの交流会はX(旧Twitter)をご覧ください。https://x.com/Arata_LGBTQ
スケジュール
10月17日・・・クラファンスタート!
11月30日・・・終了
*随時、旅行参加者の方を募ります
2026年
1月10日・・・温泉旅行、出発!
1月11日・・・帰宅

最後に
このプロジェクトは、温泉問題を解消した旅行プランというだけではなく、生まれつきの性と性自認がイコールではない人が、どうしたら少しでも暮らしやすくなるのか、マジョリティの方も一緒に考えてもらえるきっかけとなれば良いなと思います。
私達LGBTQ+も我慢せずに生きていきたいです。
温泉旅行で諦めていたことを実現し、クラウドファンティングを通じてみんなに優しい社会を一緒に作りませんか?
どうぞ応援、ご支援を、宜しくお願い申し上げます!
支援金の使い道
集まった支援金は以下に使用する予定です。
・広報/宣伝費
・リターン仕入れ費
・差額分の宿泊費
※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。
最新の活動報告
もっと見るありがとうございました
2025/11/30 18:10このプロジェクトは本日締め切りとなります。ご支援いただいた方々、本当にありがとうございました。目標金額には残念ながら達しませんでしたので、後日CAMPFIREよりご返金がありますので、ご確認のほど宜しくお願いいたします。今回は残念な結果でしたが、諦めたわけではありません。ニュー・レインボーに認知度がもっと広がってから、再チャレンジしたいと思います。その際はまたご支援いただけると嬉しく思います。クラファンやイベントなどは、X(旧Twitter)にてお知らせいたします。https://twitter.com/Arata_LGBTQどうぞ、宜しくお願い申し上げます。 もっと見るどうしても叶えたいんです
2025/11/12 17:12このプロジェクトは「ただ遊びに行きたいから」というものではありません。どうしたらLGBTQ+の方々が安心して遠慮せず温泉に入れるかを考えたものです。“それにしても目標金額が高額では?”と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一人一部屋露天風呂付きを7名だと、これだけの費用が必要です。どうか、プロジェクトを読んでみてください。LGBTQ+の方々が温泉に入るには、どれだけ大変か書いてあります。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。 もっと見るこのプロジェクトは【All-or-nothing】なので…
2025/11/03 15:57三連休の最終日、皆さまいかがお過ごしですか?私は今日は学祭へ行こうか悩みながら、活動報告を書いているところです。さて、先日XのDMでご質問をいただきました。「もし支援しても、目標に達さなかったら支援金はどうなるのか?」とのことでした。確かに、ご不安になりますよね。このプロジェクトは【All-or-nothing】なので、期日まで目標金額に立ったない場合は支援者の方々に返金されます。もし、目標金額に達した場合は、リターン品を支援者様にお送りいたします。少し不安は解消されたでしょうか?またご質問等ございましたら、X(https://twitter.com/Arata_LGBTQ)のDMへお願い致します。では、秋を感じに外へ行ってみたいと思います。皆さまにも過ごしやすい秋が訪れますように… もっと見る






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