新潟県南部に位置する苗場山麓に広がる河岸段丘には、縄文時代草創期から晩期までの遺跡が数多く点在しています。その雪国縄文文化の歴史を切れ目なく把握できる稀有な地域です。その「縄文銀座」には、火焔型土器を創造した芸術集団の集落跡が残されています。
猪風来さんは、出土した数多くの火焔型土器やその仲間たちを細かく観察し、幾度となくデッサンされました。それは、身体、指先が文様リズムを刻み、リズミカルに自然に指先が動くことを習得するためだと教わったことがありました。
縄文土器を模倣する造形者は、巷に数多くいますが、自らのイマジネーションから繰り出される身体動作で創造される造形美を作り上げられるのは猪風来さんだけでしょう。その作品は、世界に類をみない縄文思想で裏打ちされた現代アートです。
視点を変えるならば、縄文思想の魂と化した猪風来芸術は、自然との共生・循環・非戦争をテーマとした“JOMONの風”となり陶磁器の里・備前から世界へ吹き巡る!
このたび、猪風来さんの生き様が記録映像になると聞いて、喜んでいる一人です。完成を待ち望むとともに、資金援助に参加したいものです。皆様よろしくお願いいたします。
佐藤雅一 氏
新潟県津南町:教育委員会文化財班文化財保護統括監





