I am an artist from Trinidad and Tobago.
トリニダード・トバゴから来た現代美術アーティストです。

初めまして、現代美術アーティストのマーロン・グリフィス(Marlon Griffith)です。
カリブ海の島国、トリニダード・トバゴ出身です。2011年から名古屋市に住んでいます。
トリニダード・トバゴは地球儀でちょうど日本の反対側にある島国です。大きさは愛知県くらい、人口は150万人ほどの小さな島です。

私の職業は現代美術アーティストです。現代アートというと分かりにくいと思う方もいるかもしれません。
私のアートは世界の様々な地域で、そのまちの歴史や文化、人々ついてのリサーチをし、それを地域の人々とともに共有し、調べたことをテーマにパレードを作り上げる参加型の作品です。
これまで、カナダ・トロントやフランス・パリ、UAE・ドバイ、イギリスのTATE MODERN、岐阜県美濃市など世界の様々な場所で作品を発表してきました。
UAE・ドバイ
イギリス・ロンドン(TATE MODERN美術館)
カナダ・トロント
岐阜県・美濃市
私のアートの土台になっているのは、故郷トリニダード・トバゴのカーニバルです。
日本ではカーニバルというと、ビキニを着た女性が躍るイメージがあるかもしれませんが、トリニダードのカーニバルはもっと装飾的です。毎年、テーマに合わせた衣装を地域で作り、人々は色鮮やかな衣装を身に着けて街を歩きます。
地域内に「マスキャンプ」と呼ばれる創作スペースが設けられ、「マス・マン」と呼ばれるカーニバルアーティストの元、皆で二カ月ほどかけて力を合わせて衣装を作っていくのです。
私は美術大学には通っていませんが、マスキャンプに参加することで衣装やアートに必要な知識を学び、マス・マンとして活動してきました。マスキャンプは地域の貴重な知恵や知識を受けつぐ、継承の場でもあるのです。
現代美術アーティストとして私が着目するのは、トリニダードのカーニバルがいかに人々をつなげ、文化を受け継ぎ、地域の力になっているかという点です。
世界各地どんな場所でも、そのまちの歩んできた歴史や物語があります。それを読み解き、今を生きる人々の力を結集させ、パレードの形で結実させるのが私のアートです。
2年前から取り組んできた名古屋・鶴舞公園のパレード三部作「METAMORPHOSIS」
2年前から取り組んでいるのが、名古屋・鶴舞公園の物語をテーマにしたパレード「METAMORPHOSIS」シリーズです。「METAMORPHOSIS」は、昆虫が幼虫から成虫へ劇的に姿を変える「変態」や、物事の構造や状態が根本的に変わる「変容」などに使われる言葉です。パレードの連作で鶴舞という土地の歩みをたどり、今を生きる私達につながっていることを実感させるプロジェクトにすることを目指しています。
2023年・2024年と名古屋市の「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ」の助成金をいただき、パレードを実施してきました。
一人で、一冊の本から始まったプロジェクト
最初はたった一人の取り組みから始まりました。鶴舞図書館で見つけた「昭和区の歴史」をスマホの翻訳機能を使って読み、かつて公園周辺が水に覆われた土地だったことを知りました。

水をテーマに衣装やマスクを作り、パレード作品「METAMORPHOSIS Ⅰ WHERE WATER FLOWS(水が流れる場所)」は完成しました。2023年11月18日、集まった約70人の人たちと、鶴舞公園内を和太鼓の音とともに歩きました。




第二作は 水の流れる場所から戦争の時代へ
翌年の2024年には、かつて水に覆われた土地だった鶴舞が、いかに今の姿になったかを辿りました。大きなターニングポイントとして戦時中・戦後の時代があったことに着目し、パレードを作り上げました。

名古屋空襲など当時の鶴舞を知るお年寄りに丁寧にインタビューし、人々がこの場所で生きてきた歩みを聞き取り、参加者と共有しながら創作活動につなげました。愛知県美術館の塩津主任学芸員によると、おそらく、名古屋空襲をテーマにした初めてのアート作品になったそうです。
「METAMORPHOSIS Ⅱ YEAR OF THE ROOSTER(酉年)(※終戦の年が酉年だったことにちなむ)」は2024年11月16日に鶴舞公園で開催。前年より多くの方が集まり、プロジェクトの成長を感じることができました。


衣装作りはマスキャンプで みんなで少しづつ力を合わせて
どちらのパレードでも、公園近くのレンタルスペースを借り、約2週間の「マスキャンプ」を開催。子どもからお年寄りまで、たくさんの人が訪れ、「鶴舞の物語」を共有しながら、力を合わせてコスチュームやマスク作りを進めました。
地元の方からも「知らなかった地域の歴史を知ることができた」「マスキャンプが創作の場を超えて、地域交流、多世代交流の場となっていた」と喜んでもらえました。

意欲的にマスキャンプに参加し、自分たちが取り組んできた成果の最終形を見たいと願う人たち、特に子どもたちのそういった姿は、心に残っています。
さらに、パレードとなり、自分たちの作品がついに動き出した時の、参加者の満足そうな表情は忘れることができません。


三部作の完結 「鶴舞の未来」へ ~広がる人の輪・地域のつながり~
そして今年2025年は「未来の鶴舞」をテーマにパレードを作り上げます。
題名は「METAMORPHOSIS Ⅲ WHERE CRANES DANCE(鶴が舞う場所)」です。

2年前、一人で始めたプロジェクトですが、今年は多くの方が参加を楽しみにしてくれ、また運営をサポートしてくれています。
過去のパレードに参加した人たちから有志が集まり「MasNagoya実行委員会」として、活動を支えてくれることになりました。

また、今年はパレード開催地の「鶴舞公園」さん、地域の住民や事業者で作る「鶴舞・千種エリアマネジメント協議会」さん、鶴舞にできた日本最大級のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」さん、社会福祉法人さふらん会「さふらん生活園」さんもご協力いただけることになりました。
パレードの発着場所となる鶴舞公園の奏楽堂。今年のパレードは公園の「秋まつり」のイベントの一つに加えていただきました!
住んでいてよかったと思える住みよいまちにするために、地域住民・周辺事業者・大学が連携して2022年に発足した「鶴舞・千種エリアマネジメント協議会」の皆さんとの打ち合わせの様子 Ⓒ鶴舞・千種エリアマネジメント協議会
新しく鶴舞にできた愛知県の施設「STATION Ai」
施設内テックスペースで、地元の子どもを対象にした最新技術とアートの融合を探るワークショップも企画しています
公園近くにある「さふらん生活園」さん。知的障がいのある方などが通っています こちらをお借りしたワークショップも開催します
所在地 : 名古屋市中区千代田3丁目21−14
マスキャンプも鶴舞駅近くの広いスペースを一カ月確保できました。
今年のマスキャンプの場所です。
(名古屋市中区千代田5丁目13−43 JR鶴舞駅名大病院口から北東約150m高架下)
ここでパレードの衣装・マスクが作られていきます
8月にはプレイベントとして、イオンタウン千種周辺で開かれたミズマツリ(鶴舞・千種エリアマネジメント協議会主催)と同日にパレードも行い、千種地区の方にも秋のパレードをアピールすることができました。


パレードに欠かせない音楽は、初回から東海太鼓センターさんに担ってもらっています。彩響衆 樂(あやねしゅう がく)さんとともに、未来の鶴舞を感じさせるような力強い音を奏でてもらいます。

昨年同様、手製の太鼓を作り、演奏するワークショップも開催します。参加者は作った太鼓でパレード当日の演奏に加わります。


多様な皆さんにご協力いただき、今年のパレードは、これまでより大きな規模で、よりたくさんの人が参加し、つながりを生むパレードになるよう、準備を進めています。
マスキャンプ・パレード期間中は愛知県で「国際芸術祭あいち2025」が開催中です。本プロジェクトもパートナーシッププログラムに選ばれています。国内外の人々に、地域の人々と作り上げたパレードを見ていただける機会になります。
三部作完結のための100万円を集めたい!
過去二つのパレードは、名古屋市の助成金「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ」に採択いただき、開催できました。
今年も採択事業に選ばれましたが、助成率は3分の2です。
全体予算300万円のうち、200万円までは助成いただけますが、残り100万円が足りません。
皆さんにご支援いただくことで、今年のパレードをより豊かに、成功させることを目指しています。
今年のパレードに向けたスケッチ
今年のポスター
今回のプロジェクト資金は
①マスキャンプの賃貸費用
②パレードコスチュームの材料費
③チラシ・ポスターなど広報費
④CAMPFIRE手数料、今回のプロジェクト制作/人件費
に充てさせていただきます。
目標額を超えた場合は、今後の運営資金とさせていただきます。
リターンについて
【ただただ応援!1000円】
【ただただ応援!3000円】
【ただただ応援!5000円】
■感謝の気持ちを込めてお礼のメッセージをお送りします。
【3000円・3部作缶バッジ3個セット】
■パレード3部作をデザインした缶バッジ3個セット。直径44㎜。丸型。パレード当日お渡しか発送を選べます。



【4000円・エコバッグ2枚セット】
■(小)縦32.5㎝×横26㎝ (A4サイズ)(中)縦36㎝×横30㎝のエコバッグ2枚セット。パレードをイメージしたデザイン。パレード当日お渡しか発送を選べます。

【5000円・Tシャツ制作体験】
■今年のパレードをデザインしたTシャツを作りましょう。期間中(10/18~11/8)にマスキャンプに来ていただき、マーロンとスクリーンプリントでTシャツを作ります。当日持ち帰り可。デザインはすでに決まったものとなります。 サイズ:大人L


【8000円・オリジナルTシャツ制作体験】
■マーロンと一緒に世界に一つだけのオリジナルTシャツを作りましょう。期間中(10/18~11/8)にマスキャンプに来ていただき、マーロンと相談しながら制作体験ができます。当日持ち帰り可。サイズ:大人L(サイズが合わない場合お手持ちのTシャツや布製品の持ち込みも可能)


【10,000円・3部作ポスターセット(直筆サイン入)】
■三部作ポスター3枚セット!B2サイズ(縦72.8㎝ × 横51.5㎝)。各ポスターにマーロンの直筆サイン入り。パレード当日お渡しか発送を選べます。



【15,000円・世界に一枚!小さなアート作品 オリジナルカード1枚】
■マーロン直筆の水彩絵画ポストカードを1枚。デザインは一枚一枚異なります。(デザインは選べません)。 2025年12月末までに発送。

【30,000円・世界に一つ!10個限定ミニチュアマスク】
■マーロンが作成した手のひらサイズのマスク。一点一点異なります。大きさ約17㎝のミニチュアサイズ。箱に入れてお届けします。 2025年12月末までに発送。


【60,000円・マーロンアートクラス開催チケット】
■あなたのクラス・施設・会社でマーロンのアートクラスを開催できます。材料費込み。1クラス2~3時間。対象年齢:全年代。≪開催例≫マスク作り・染め体験・ドローイング・スクリーンプリント体験など。チケット使用期限:2027年3月末


【100,000円・お名前掲載権】
■MasNagoyaホームページ内プロジェクトページ・マスキャンプ会場内に協賛としてお名前を掲示・掲載させていただきます。

【100,000円・世界に一つ!3点限定モノタイププリント 】
■今回のプロジェクトをテーマにしたマーロンのオリジナルモノプリントアートワーク。A3サイズ(縦42㎝×横29.7㎝)。40㎝×50㎝のフレーム入り。デザインは一点一点異なります。 2025年12月末までに発送。※画像はサンプルです。実際のリターン品とは異なります。

【300,000円・世界に一つ!あなただけのドローイング】
■今回のプロジェクトをテーマにしたマーロンのオリジナルドローイング。B2サイズ(縦72.8㎝ × 横51.5cm)。1点限定の特別な作品。フレームも特注のものをご用意します。 2025年12月末までに発送。※画像はサンプルです。実際のリターン品とは異なります。

スケジュール
10月1日 クラウドファンディングSTART
10月18日~11月8日 マスキャンプ一般開放
マスキャンプ所在地:
名古屋市中区千代田5丁目13−43
JR鶴舞駅名大病院口から北東150mの高架下スペース(旧輸入車ショールーム)
10:00~20:00 ※水曜休み
マスキャンプ期間中は、私とスタッフが常に滞在し、衣装作りを行っています。
予約は必要ありません。どなたでも、いつでもお気軽にお越しください!
関連イベント
10月2日(木)10:00~11:40/13:00~15:00 出張マスキャンプ 場所:さふらん生活園
10月19日(日)10:00~16:00 マスク作りワークショップ 場所:鶴舞公園ヒマラヤスギ並木
11月1日(土)ー8日(土) 過去二回を振り返る展示 場所:鶴舞公園緑化センター
11月4日(火)・8日(土) 太鼓ワークショップ 場所:マスキャンプ
11月8日 クラウドファンディング終了
11月9日 鶴舞公園パレード 11:00~12:00(雨天16(日)順延)
11月末までにリターン発送(アートクラスチケットの場合はご予定に合わせて随時開催)
最後に
私のアートは参加する人達がいなければ実現しないものです。
そして、参加は鶴舞の地域住民限定ではありません。
私の母国、トリニダード・トバゴは小さな国のため、皆が助け合う文化があります。私もイスラム教のお祭りなど手伝ったことがあります。
パレードの参加資格は、このプロジェクトに興味があり、マスキャンプで一度は創作活動に参加することだけです。
誰もが参加でき、主役になれるパレードで、毎回、人々の素晴らしい力、笑顔を見せてもらっています。



パレードを通じて、地域の方々と新たな出会いを生み出すプロジェクトの形はこれまでにないものです。
新しいまちづくりや地域活性化につながる力を秘めています。
2025年11月9日のパレードで、鶴舞の未来を描く作品を一緒に創り上げましょう。
ご支援・ご参加を心よりお待ちしております。

パレードの最新情報は
Mas Nagoya ホームページ : http://masnagoya.main.jp
Mas Nagoya Instagram :https://www.instagram.com/mas_nagoya/
で発信しています。
今年のパレードにご参加したい方はこちらからお申し込みください! : パレード申込フォーム(GOOGLE FORM)
【参考資料】
愛知県あいち多文化共生ネット(外国につながりのある子どもたちが、将来のキャリアビジョンを描くきっかけづくりとなることを目的として、様々な職業分野で活躍している外国人ロールモデルの方々を紹介する動画)
トリニダード・トバゴから日本へ 現代芸術家マーロン・グリフィスが多文化共生への思いを語る
クリエイティブ・リンク・ナゴヤ採択助成事業レビュー
採択事業者インタビュー① マーロン・グリフィス「Metamorphosis I —Where Water Flows—」
【2023年度助成レビュー】マーロン・グリフィス「Metamorphosis I —Where Water Flows—」
文:塩津青夏(愛知県美術館学芸員)
採択事業者インタビュー③ マーロン・グリフィス「Metamorphosis II — YEAR OF THE ROOSTER —」
【2024年度助成レビュー】マーロン・グリフィス「Metamorphosis II — YEAR OF THE ROOSTER —」
文:塩津青夏(愛知県美術館 主任学芸員)
最新の活動報告
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11月16日パレード開催!
2025/11/19 11:262025年11月16日、MAS NAGOYA鶴舞公園パレード「METAMORPHOSISⅢ」、完結編となる「WHERE CRANES DANCE」、無事に終了いたしました。(9(日)予定でしたが、雨天のため翌週16(日)に順延しての開催となりました。)延期となったため、参加者の減少が心配されましたが、再度の募集で100人近くの方がご参加してくださり、パレードを行うことができました。秋の公園を太鼓の音とともに歩きました。鶴のコスチュームを付けて、楽しそうな子どもたち。トリニダード・トバゴ出身の現代美術アーティストが、地域の物語をパレードで表現し、自らが今、この場所にいる意味を再確認するプロジェクト。このプロジェクトはマーロン・グリフィスのプロジェクトとは言われますが、私は自分のみのプロジェクトだとは思っていません。皆さんと作り上げた、皆さんのプロジェクトでもあります。鶴舞の物語を紡ぐため、参加してくださったお一人、お一人、クラウドファンディングを通じて、ご支援くださったお一人お一人、また協力・協賛いただいた企業、施設の皆様お一人お一人に、心から感謝いたします。本当にありがとうございました。 もっと見る
クラウドファンディング ありがとうございました
2025/11/10 18:5870人の方より、495000円のご支援を頂きクラウドファンディング終了いたしました。本当にありがとうございました。いただいたご支援は大切に使わせていただきます。残念ながら11月9日のパレードは雨天のため中止、16日に順延となりました。気持ちも新たに、当日まで準備を進めてまいります。最後まで見守っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。MAS NAGOYA実行委員会マーロン・グリフィス延期により、パレードに参加できない方もいらっしゃいます。キャンセル枠が出ましたので、再募集させていただきます。パレード参加には一度のマスキャンプ参加を条件にしておりますが、今回は延期による対応のため、マスキャンプ未参加でもご参加を受け付けます。鶴舞の物語をパレードで表した作品です。ご興味ある方のご参加、お待ちしております。https://forms.gle/UHn4DjQWErZemP2W6 もっと見る
9(日)のパレードは16(日)に順延します
2025/11/09 08:04マーロン・グリフィス鶴舞公園パレードご参加・ご支援してくださる皆様本日、雨天のため、鶴舞公園パレード延期いたします。順延日は11月16日(日)11:00~12:00となります。MAS NAGOYAマルシェも同日に延期いたします。16(日)に晴天の元、皆さんとお会いできることを楽しみにしております!MAS NAGOYA実行委員会マーロン・グリフィス もっと見る




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